登録日:2011/12/24 Sat 00:00:06
更新日:2024/12/26 Thu 10:06:51
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聖母(英:Holy Mother)マリアは
イエス・キリストの母である。
カトリックでは聖人扱いであり、今や他の宗派やキリスト教以外の信仰を持つ人々にも通じる信仰対象として定着している。
世界各地にて、像が涙を流したという奇跡の報告例でも有名。
大概は世界で何か悪いことが起きる前触れとして解釈されることが多いが、子羊達が苦しむ程度の悪いことなら日常茶飯事なので、何を悲しんでいたかについては解釈が分かれる。
イエスの嫁……おっとイエスが助け舟を出してあげたマグダラのマリアとは関係無い。
……とも言い切れないのだが、この辺は聖書研究の分野なのでコアなマニアか専門の方の領域ということで。
またキリストが登場する作品の作者が同じ別の漫画に出てくるドS女や、ピチピチの人とは全く関係無い。
というか元ネタである。
【概要】
聖母マリア(英:Saint Mary)はカトリック教会、聖公会で最も一般的な称号である。
また、神の母(西:Madre de Dios)、処女マリア/童貞マリア(英:the Virgin Mary)……とも呼ばれる。
勿論最後は画面の前でドキッとしてる誰かさん達とは関係無い。
童貞は男女共通で性交未経験者を指していたのが字面通りにぼこ娘を指す処女を未貫通の女の子に適用するようになっていった内に自然に童貞が男児の方にのみ適用されるようになっていったというだけの話である。
なので、この場合では何方も意味は同じである。
彼女はヨセフと婚約していながら、まだ男女の交わりをしておらず処女だった。
そんな中、「神の言葉を伝える天使」ガブリエルが
ガブリエル「あなたは神の子を宿しました。」
マリア「え?私まだえええ…えっちな事してないんですけど?」
ガブリエル「あなたは聖霊によってイエスを身篭ったのです。」
マリア「なん…だと……?」
因みに夫となるヨセフには受胎告知をしてなかった為、当時では妊娠を知ると本来世間に暴露した上で離縁するところだが、そうせずひそかに縁を切ろうとした。
ただ説によっては夢に受胎告知があったから離縁しなかった説もある。
この場面は多くの画家の題材にされてるが、マリアが読書の最中で、また百合が近くに生えてるか、天使が持ってきてるかという絵が多い。
因みにガブリエルは百合(意味深)なんかを手にして、大概美しく見えるが無性か男性である。
おなごの聖性(地母神信仰)なんぞ認めてやるかい!……という思想によるもの。
絵だけ見て百合+美女2人=キマシタワー!!!
とか判断したら罰当たりである。
ぶっちゃけ、『同じ女同士だから安心して話を聞いた(意訳)』と解説してる例もある……そりゃそうだ。
因みにマリアはこれにより人間が本来持つ原罪を免れてるとされる。つまり超人の一人に選ばれたという事である。
これを聞くと不死身とか超常現象を起こしたとか聖書に残るんじゃないか?と思われるかもしれないが、筆者が探した文献には
特に載ってない
設定の無駄遣いである(※マリアが古の女神信仰の代行とされた後付け設定だからである)。
因みに、ガブリエルが如何に細身であどけない少女風で、
場合によっては豊かな胸が分かる様に描くのが“基本”になっててもキリスト教徒なら女の子と言ってはイケナイ。
やっぱり元ネタは古代宗教の女神だったとする説が有力。
何故なら、原始キリスト教に於いて女子は汚れた物で存在自体が救われないと考えられていたからである。
しかし死だけはしっかりと残されており「聖母の被昇天」として聖母マリアは人生の終わりに肉体と霊魂を伴って天国にあげられたという信仰として残っている。
実際、当初は女神の神性剥奪を目論見、マリアを『ただの女』扱いしてた教会だが、地母神信仰がある地域では布教に抵抗された為に、地母神(おらほの女神さま)をマリアの姿に仮託して取り込むことで信仰を受け入れてもらったりと本末転倒なことをしていた。結果として、マリアの名は女神の名となってしまい、後には正式に聖人として認めなければならなくなったという話である。イエスも処女懐胎なんてめずらしい生まれかたをしていながらも、元々、大事にされてたのはユダヤ的にダビデ王の子孫の証明=父親のヨセフの息子であること……だったのだから尚更意味がわからないが、ここにはユダヤ教→キリスト教への教義体系のシフトの理由が見える。救世主自体を信仰の主体とする為に、イエスは直接的に『神の子』とされなければならなかったのかもしれない。
因みに聖母マリアが人々の前に現れたんじゃない?というかのような偶然を聖母の出現という。
よくあるのはマリア像から涙が流れるという現象を出現としている。
と聞くと誰かの悪戯でもバレなかったらそれになるという考える人もいるがその通りである。
しかしまだ非公認ではあるが、日本でも聖母像に助命を懇願した子供が救命される等の事態が起きている。
とりあえず困ったら聖母マリアとは限らず何かに祈れば助かるかもしれないという事である。
勿論某自称新世界の神のように死神とかに助けを求めても何も起こらないことも多いので悪しからず。
【もう少し踏み込んだお話】
実は、現在は半ば上述の設定で固まっているものの、聖書研究の場だと、もう少し違った姿が見えてくるとの説もある。
先ずは、マリアの処女設定だが、そもそもが昔は処女=乙女(年若い女性)位の意味合いであって初めてマリアの名前が書かれた時にはイエスの母親以上の意味などなかったという説。
当時ともなれば10代で結婚して労働力となる子供を生むのが普通であり、それが後の世の価値観の中でイエスの神秘性を高める為に処女に現在のような性交未経験者という意味が付加されたというもの。
夫のヨセフが老人とされるようになったのも、こんな爺さんに子供を作れる訳がないという印象操作の為の改編であって、実際には普通に若くて元気なユダヤ人の大工の夫婦とされていたそうな。
前述のように、元々はユダヤ的にマリアよりもヨセフから受け継いだ血統の方は重要視されていたイエスが、キリスト教がユダヤ的な価値観から脱しようとする中で、古代の地母神像と集約したマリアを神格化する方向にシフトしていったとする見方が有力。
実際、特に聖母としてのマリアの原型となったと考えられているのはウガリット神話のアナト(アスタルテ)とエジプト神話のイシスだが、彼女達には(厳密には死んでたりしても相手はいるのだが)処女懐胎(単独での出産)の神話があったり、何よりも聖母子像の原型となる象徴的な図像・様式が伝えられており、マリアには彼女達から引き継いだ航海の安全を守る女神としての属性まである。
【下世話な話】
さて、くっそ真面目な解説はここまでとしよう。
なんで
リア充共がウハウハする日にこんな項目が建てられたかと訝しむ人も多いだろう。
しかしこの項目はまずこのサイトにはいないだろう人達への警告である。
前述した通り、マリアはヨセフの婚約者だったが、処女のまま生まれているのである。そして
クリスマスはキリストの生まれた日である。
これが意味するのは
また、処女受胎という関係上、
クリスマスに処女を奪うという人の手で血を流させる汚染のような行為は実に相応しく無いとも言える。
何ふざけた事を言ってるんだと思った方もいるかもしれないがこれについてはローマ教皇も言及している。
「…(省略)現代の消費社会の中で、この時期が商業主義にいわば『汚染』されているのは残念な事です。このような商業主義による『汚染』は降誕祭の本来の精神を変質させてしまう恐れがあります。降誕祭の精神を表すのは、精神の集中と落ち着きと喜びです。この喜びは内面的なもので、外面的なものではありません。」
つまり、
クリスマスに合わせてホテルの値段を釣り上げて「儲かったぜヒャッホイ!!」と外面的な喜びをしたりする連中に金を出したり、
腰を落ち着きなく女性の中へハッスルさせたりするのはローマ教皇がいう「汚染」にまず入るだろう。
この項目を読んだ諸君はクリスマスイブからクリスマスにかけては精神を集中し、落ち着き、喜ぶべきである。
また、この日にかけては「リア充爆発しろ」ではなく「反逆者よ裁きを受けろ」とでも書き込もう。
仏教徒やらイスラム教徒はたまた18歳教徒でも
クリスマスを祝う日本だからこそやはり敬意を払うべきでは無いだろうか。
追記・修正は精神を集中し、落ち着き、様々な項目が
アニヲタWikiに誕生する事への喜びを思いながらお願いします。
- 悔い改めよ……悔い改めよカップルたち……by立川でバカンス中の御子の母親 -- 名無しさん (2013-06-29 01:39:31)
- 嫉妬深い項目wwwちょーウケる。 -- 名無しさん (2013-09-13 21:52:20)
- まあ救世主様も既にDTは卒… -- 松永さん (2013-09-13 21:22:03)
- 良かった、教皇は俺達の味方だ! -- 名無しさん (2013-12-25 10:26:54)
- 最初は処女ではなく普通に産んだってなってたけど数百年ぐらいしてから処女で産んだ(ドヤァ…ってなった。神秘性を高めるために勝手に処女で妊娠出産したとされて夫はイエス誕生後に愛人に男の子を産ませたりなど踏んだり蹴ったりな人生 -- 名無しさん (2014-01-24 02:32:10)
- ↑処女=乙女(若い女の子)程度の意味合いだっただけなんだけどね。
誤訳が広まったのを利用したって部分もあるみたい。 -- 名無しさん (2014-01-24 03:14:14)
- ちなみに中世以降現在ではガブリエルは絵画等で両性具有もしくは女性として描かれる場合が多いので、女性の天使として扱っても問題ない。 -- 名無しさん (2014-01-24 03:34:27)
- これ俗に言う托卵じゃないか?って思った人てどのくらいいるだろうか -- 名無しさん (2014-04-15 10:25:13)
- 一応家族パーティ的なのでもクリスマスを祝うには色々買い物が要るし、そこを踏まえて教皇の発言を読んだ限りでは「汚染」は商業主義より恋愛資本主義の方だね -- 名無しさん (2014-04-15 13:26:22)
- 汚い手でおちんちん触ってごめんなさい -- 名無しさん (2014-04-15 13:59:22)
- そもそも交尾する程度のことを、まだ古代と大差ない生活してるくせに宗教の名のもとに神格化して商売のタネにした当時のやつらがマジキチなわけでだな -- 名無しさん (2014-05-18 15:25:20)
- 因みにヨセフさんは60過ぎで勃ちもしないのに少女を囲ったヒヒ爺……とかではなく、マリアと子供を作られるとマズイので後にし爺と解釈されるようになっただけだそうです。 -- 名無しさん (2014-09-15 11:16:26)
- マジかよキリスト教最低だな -- 名無しさん (2015-09-29 15:56:10)
- キリスト父者の珍が母者の膜破るほど長く大きくなかった説 -- 名無しさん (2016-07-14 08:26:47)
- このコメント欄煉獄送り多そうだな。 -- 名無しさん (2016-07-14 08:47:18)
- 実は神聖視されてる処女懐妊だがちゃんと男親がいて困ったから誤魔化したなんて説も有ったりして・・・おや、誰か来たようだ。 -- 名無しさん (2016-07-14 10:16:07)
- 知らなかった…聖夜()に家で大人しくしている俺らのほうが大正義だったなんて -- 名無しさん (2016-10-06 13:31:04)
- 処女受胎したら現在から逃れられるのか…ミジンコは超人(超甲殻類)だった!? -- 名無しさん (2017-08-22 13:09:51)
- 浮気の言い訳が宗教にまで発展するとは…昔の人疑うということを知らなかったのか -- 名無しさん (2017-12-23 07:20:36)
- 女性を穢れ、男の下位存在として見る宗教思想の方がどーかと思うねボカァ。東洋の宗教はあんまりそう言う考え無いよね。なのに日本が男女差別の国だなんて言い出す白人種は一体何なんだろうって。 -- 名無しさん (2017-12-23 09:49:08)
- 女性は月1で股から血(=穢れ)を流す変な生き物だし多少はね? -- 名無しさん (2017-12-23 10:22:50)
- ↑2 相撲の土俵…(ボソッ -- 名無しさん (2018-04-13 19:59:08)
- ま、今となっては真実なんぞ分からんさ -- 名無しさん (2019-06-06 12:18:02)
- 陣痛と破瓜が同時に来るとか冗談じゃねぇや、と男の俺でも思う。 -- 名無しさん (2019-12-14 04:02:19)
- よく「ヨセフは全然知らない」とかの誤解が多いけど、マタイでは「マリアが処女懐妊ので婚約破棄しようとしたヨセフに天使が夢の中で『あれは神の子です』をお知らせした」ので聖書エアプが丸出しよ -- 名無しさん (2021-05-13 03:04:21)
最終更新:2024年12月26日 10:06