キラ・ゼクス・ドラグーン

登録日:2014/07/21 Mon 19:27:39
更新日:2024/12/10 Tue 06:24:03
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偉大なる闘竜は、闇の扇舞と炎の息吹によって呼び覚まされる。

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キラ・ゼクス・ドラグーン》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DM-21「不死鳥編 第3弾 封魔王の系譜(ヒストリー・オブ・デビル・ノヴァ)」にて収録。レアリティはスーパーレア。

竜音のキラ》がバトルゾーンにいなければ、強烈なデメリット能力を発動する。
そのスーパーレアとは思えないデメリット能力から、時たま話題になるクリーチャー。


スペック

キラ・ゼクス・ドラグーン SR 火文明 (6)
クリーチャー:ティラノ・ドレイク 9000
W・ブレイカー
自分のターンのはじめに、バトルゾーンに自分の《竜音のキラ》が1体もなければ、カードを2枚、自分のマナゾーンから墓地に置く。
バトルゾーンに自分の《竜音のキラ》が1体でもあれば、このクリーチャーは「スピードアタッカー」を得る。

基本的には、非進化クリーチャーとしては、コストから考えると、パワーが少し高い。
それが、キラ・ゼクス・ドラグーンの強さである。

持っている能力は、ほとんど《竜音のキラ》が絡む。

まず、キラが1体でもバトルゾーンにいれば、スピードアタッカーを得る。
この能力は、パワーやコストから考えると非常に相手にとっては強烈。
キラの能力で、事実上5ターン目に召喚できるため、そのターンから大型クリーチャーで奇襲できるのは心強い。

しかし、問題は《竜音のキラ》がバトルゾーンにいなかった場合に発動する能力である。
その能力は…

竜音のキラ》がバトルゾーンにいなかった場合、自分のターンの初めに、自身のマナを2枚破壊する

という驚異のデメリット性能である。
つまり、自分のターンの初めに《超竜バジュラ》のような能力を、使っているプレイヤーに発動するということである。

ティラノ・ドレイクは、まずマナブーストに長けた種族でないため、このデメリットは相当厳しい。
というか、仮にマナブーストに長けていても、かなり厳しい。

例えば、このクリーチャーをキラの軽減能力で、5マナある状態の5ターン目に召喚した次のターンに、キラが破壊されたとする。
そのまま再びキラを召喚できなければ、ターンの初めにマナを追加しても単純計算で、

  • 5-2+1→4-2+1→3-2+1→2-2+1…

4ターン目には、マナが事実上1となり、マナが無くなるまでにとっとと相手にダイレクトアタックをしなければ、やがて自滅する。
竜音のキラ》を2体以上召喚してなければ、即座にこの状態になることは容易に想像できる。

つまりはバトルゾーンになるべくキラを残しておく工夫が必要となってくるのだが、これもまた厳しいのである。

何しろ《竜音のキラ》は、パワーがたったの1000なのである。
すぐに倒されるパワーであり、仮に複数体並べても 《ローズ・キャッスル》などを使われれば、一瞬で除去される。

なので《竜音のキラ》をバトルゾーンに長く留めることはあまり期待できない。
どちらかというと、ドラグーンを召喚したならば、完全に自滅する寸前までに決着をつけたほうが良いかもしれない。

さらに言ってしまうと、《竜音のキラ》から《キラ・ゼクス・ドラグーン》にはマナカーブ的に綺麗に繋がらない。
キラの効果で、コストを軽減しても、3→5という感じになってしまう。
…まあ、4ターン目にもう一体キラを出しておきなさいという警告なのかもしれない…。

このように、かなり強烈なデメリット性能を持つ《キラ・ゼクス・ドラグーン》。

竜音のキラ》が存在することで発動するスピードアタッカーや、高いパワーを考慮しても、割に合っているとは言い難い。
しかし、当時の不死鳥編環境においては、結構高いパワーに反してコストが低かったので、一定の評価はされてはいた。

だが、インフレが進んだ現在では、このクリーチャーよりコストの負担が少なく、パワーも高いうえに、さらにデメリットの少ないカードなどは大量に存在する。
なので現在は、DM-21におけるハズレアの称号をもらってしまった。仕方ないね。

しかし、《竜音のキラ》さえ場に保つことが出来れば、意外なほどの活躍は見せてくれる。
また、現在でもティラノ・ドレイクでは最高レベルのパワーを所持している。

そのため何とか頑張って、活用法を見出してやりたいところか。

関連カード

竜音のキラ C 火文明 (3)
クリーチャー:ブレイブ・スピリット 1000
自分のティラノ・ドレイクを召喚するコストを1少なくしてもよい。ただし、コストは1より少なくならない。

軽いブレイブ・スピリット。
ティラノ・ドレイクの召喚時のコストを軽減してくれるありがたい相棒。

キラ・ゼクス・ドラグーンをデッキに投入するならば、絶対必要な存在。
そして、何とか場に保つ方法を考えていきたい。

霊騎ラグマール UC 自然文明 (4)
クリーチャー:アーク・セラフィム 3000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分のクリーチャーを1体選び、マナゾーンに置く。その後、相手はバトルゾーンにある自身のクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置く。

4コストの、自然アーク・セラフィム。
マナ送り版《銃神兵ディオライオス》とも言うべき能力を所持している。

こいつを使えば、竜音のキラが倒された時に確実にバトルゾーンからキラ・ゼクス・ドラグーンを取り除いた上で減ったマナの補充が出来る。
ついでに、相手のクリーチャーも除去できるということが可能。

一応、キラ・ゼクス・ドラグーンのお供としての候補に入れておきたい。

戦神アロロ R 火文明 (5)
クリーチャー:ティラノ・ドレイク/ゴッド 8000
自分のターンのはじめに、カードを1枚、自分のマナゾーンから墓地に置く。
W・ブレイカー
G・リンク《回神パロロ》の左横
このクリーチャーは、リンクしている時「T・ブレイカー」を得る。

ティラノ・ドレイク/ゴッド のクリーチャー。
コストから考えると高いパワーを持つ代わりに、G・リンクしていないと、ターンの初めにマナを一枚墓地に置くことになってしまう。

キラ・ゼクス・ドラグーンと似た能力持つ。
しかし、コストが軽くデメリットが比較的軽い分、アロロの方が使いやすいかもしれない。

キラ・ゼクス・ドラグーンは、特定条件下でのスピードアタッカー所持などで差別化を図りたいか。

デュエル・マスターズ プレイス

キラ・ゼクス・ドラグーン VR 火文明 (6)
クリーチャー:ティラノ・ドレイク 9000
W・ブレイカー
自分のターン開始時、自分の、名前に《竜音》とあるクリーチャーがなければ、自分のマナゾーンからランダムなカード2枚を墓地に置き、自分の山札から名前に《竜音》とあるクリーチャーを探索し、1枚バトルゾーンに出す。その後、山札をシャッフルする。
自分の、名前に《竜音》とあるクリーチャーがあれば、このクリーチャーは「スピードアタッカー」を得る。

DMPP-08EX「覇竜咆哮 -TRIBAL EXTREME-」に収録。レアリティはベリーレアに降格。
TCG版と比較するとレアリティこそ下がったが能力は強化されており、セルフランデスが発生した際には山札から《竜音》系統のクリーチャーを踏み倒せるようになった。
踏み倒し効果の追加は、TCG版の弱点だった「《竜音のキラ》が出せない状況だとターンを重ねる毎に自爆を続ける」という現象が起きにくくなるような工夫と言える。
また、プレイス版限定のサポートカードとして《竜音のゼクス》が登場したことにより、スピードアタッカー付与も《竜音》の名前を付いたクリーチャー全体を参照できるように変更されている。

こちらでもある程度の強力な攻撃力を考慮しても強烈すぎるデメリットは健在だが、リクルート効果によってTCG版よりはプレイングの難易度は下がった。
《竜音のキラ》の方のサポートが強化された影響で、最速4ターン目にパワー9000のスピードアタッカーでW・ブレイカーを叩き込めるのは決して悪くない。
と言っても、プレイス環境もDMPP-08EX時点でそのレベルの高速展開は別に目立つような存在でもないくらいにインフレしているのが少し残念なところか。

プレイスで追加された関連カード

竜音のゼクス C 闇文明 (2)
クリーチャー:ティラノ・ドレイク 1000
バトルゾーンに出た時、自分の山札の上から2枚を墓地に置く。
自分の《キラ・ゼクス・ドラグーン》の召喚コストを1少なくする。ただし、そのクリーチャーの持つ文明の数よりコストは少なくならない。

プレイスで追加された新たなサポートカードで、《竜音のキラ》と同格の存在らしきカード。
cipによる墓地肥やしと《キラ・ゼクス・ドラグーン》限定のコスト軽減を行う。

コスト軽減による専用サポートよりも、DMPP-08EX時点のプレイスで低コストでこのレベルの墓地肥やしが行える点が大きい。
キラ・ゼクス・ドラグーンと連携することを考えずに【墓地ソース】デッキに投入することも検討できるスペック。

ちなみに、仮にTCG版にこのカードが輸入された場合はTCG版の《竜音のキラ》に合わせた種族設定の変更(調整)が起きるのかどうかは気になるところである。

背景ストーリー

背景ストーリーでもキラ・ゼクス・ドラグーンを操れるのは、竜音のキラだけのようである。
彼が奏でる音色によってしか、キラ・ゼクス・ドラグーンを自在に操れないらしい。実際のゲームでのスペックと設定がしっかりとリンクしているともいえる。

プレイス版の背景ストーリーでは、竜音のゼクスもキラ・ゼクス・ドラグーンを操ることに関わってくることが示唆されている。

ネタ

このクリーチャー、よく名前がネタにされる。実は名前に、二人もガンダムシリーズの登場人物の名前が入っているからである。

  • ??? 「力だけが僕の全てじゃない!」
  • ???「私のリーオーは十分速いさ」

さらに言うならば、『ドラグーン』というティラノ・ドレイクの名称も、このカードのガンダムネタに拍車をかけている。
実は『機動戦士ガンダムSEED』シリーズの兵器に、ドラグーン・システムと呼ばれるものがある。

しかし、実際にはあまり意識して付けられた名称では無く、同じ単語が名称になってしまっただけだと思われる。
どっからどう見ても『機動武闘伝Gガンダム』のパロディである《風雲闘機マスターフィンガー》なんてのも出ているが、まあ忘れろ。





偉大なる追記・修正は、誤字の扇舞と脱字の息吹によって呼び覚まされる。

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最終更新:2024年12月10日 06:24

*1 画像出典:pixiv イラストレーターめだま氏 キラ・ゼクス・ドラグーン 2009年9月5日掲載 https://www.pixiv.net/artworks/5997444