登録日:2014/07/23 Wed 10:23:54
更新日:2026/05/04 Mon 23:42:14
所要時間:約 7 分で読めます
夜叉猿とは、
バキシリーズの登場
人物人外(
UMA)の一人(もとい一匹)。
初出は『グラップラー刃牙』の幼年編。だが、のちに子どもが最大トーナメント編にも登場。
こちらと区別するために、単に「夜叉猿」といえば通常は親のほうを指し、子は「夜叉猿.Jr」の名で呼ばれることが多いが、本項目では両方について記述する。
【来歴】
○夜叉岩の魔獣
喧嘩で百人の不良に負け、
ジュニアウェルターのボクサーに負けたことで、それまでの科学的なトレーニングの無意味さを知った
刃牙。
全てを
最初から
改造りなおすために
Wiki篭り……、でなくて山ごもりを計画する。
山小屋で出会ったのは父・
範馬勇次郎の友人で2メートル強の大男、安藤玲一だった(カンのいい読者なら名前で気づくだろうが、モデルはかの巨人プロレスラー、
アンドレ・ザ・ジャイアントである)。
だが、刃牙の目的は彼ではなく、夜叉岩に住む魔獣であった。
安藤さんも、
ツキノワグマを素手で仕留めるほどの超人なのだが、そんな彼でも夜叉猿は相手が悪すぎるとして刃牙を引き留める。
「裸の美女がニューヨークのスラムを歩くようなもの」と警告するが、刃牙はそれを聞き入れず、ビビリながらも夜叉岩でのキャンプを強行する。
その夜。
バーベルをへし曲げながら夜叉猿登場。安藤さんが助太刀にやって来るが、
山刀をへし折られ、拳を噛みちぎられ、内臓を抉りだされて完敗。
このとき見せ付けられた夜叉猿の圧倒的な強さを前に、刃牙は自分が「井の中の蛙」「飼いならされた裸の小猿」であることを思い知らされることになる。
その後、安藤さんの敵討ちを誓い、猛烈なトレーニングを開始。限界を超える荒行により、脳内麻薬エンドルフィンや死に際の集中力など、のちのちまで刃牙の基盤となる技術に開眼。
さらに200キロ近くあった食料を(若干
もどしながらも)全て平らげ、技術・肉体両面において一気に
パワーアップを果たす。
○再戦
再戦時、まずは夜叉岩の周囲を火で取り囲み、ファイヤーリングデスマッチを敢行。
夜叉猿相手に苦戦しつつも、正中線への集中攻撃、フルスイングでの打撃で活路を見出す。
その一方、山小屋では、入院していた安藤さんがいまさら三ヶ月ぶりに帰宅していた。が、刃牙の不在を知り、慌てて夜叉岩に向かう。
夜叉猿は六年前、当時の勇次郎をも負傷させたほどの怪物だという後付け設定衝撃の事実が知らされる。
夜叉岩では、野生の本気を出し始めた夜叉猿が猛反撃を開始し始めた。そこに猟銃を持った安藤氏が訪れるが……
と助太刀を拒否。切り札のエンドルフィンを発動させ、反撃に打って出る。
頭部に備わる穴から直接に脳へダメージを与えるエゲツない攻撃(「勇次郎の血をキッチリ引いてやがるッッ」)で痛めつけ、自らの拳で相手の呼吸器をふさぎ、勝利する。
○夜叉猿に会いに…!!
キチガイじみた雄叫びを上げた後、なんだか気まずくなったらしく賢者タイム。
「安藤さん」
「ひょっとしてオレ…」
「ただ静かに暮らしたかっただけの猿を徒らに虐待しただけじゃないかって…」
勿論その通り…ッていうか、
いまさらそんなこと言うなら飛騨までくるなよッッ!!
だが安藤は武装してようやく対等であるはずの人間と野生動物の実力差を素手のみで覆したその戦いを「男同士の戦い」として刃牙に説き、刃牙に手土産を持たせて夜叉猿の住処へと向かわせる。
安藤さんが刃牙に届けさせたもの、それは六年前に父・範馬勇次郎の奪った夜叉猿の
頭蓋骨で、夜叉猿の奥さんであった。夜叉はその頭蓋骨を先祖を祀ってある遺骨に並べ、刃牙に衝撃を与える。
感極まり「あなたの……あなたのおかげで強くなれた……」と謝意を表明
それに答えるかのように、夜叉は笑みを浮かべ、自らの牙を折って差し出す。
漫画版も素晴らしいが、アニメ版はそのドラマチックな演出も相俟って、感動的な名場面に仕上がっている。←このシーンぐらいしか名シーンがないのは内緒。
【生態】
飛騨山中に生息。身の丈2メートル余りで、推定年齢は150歳。
地元では童話に登場する伝説の生き物で、冒頭の文句はその一節。
昔の武芸者の多くが腕試しに訪れ、ことごとくが大猿の前に敗れさったらしい。
宮本武蔵などの超メジャー級を除いた武芸者の末路が不明なのはこのためだとか。ほんまかいな。
猿と呼ばれるがその姿は
ゴリラとも
チンパンジーとも異なり、敢えて言うならヒバゴンやイエティ(雪男)等のUMAに近い。あるいは絶滅した大型類人猿、ギガントピテクスがそうだろうか。
よく考えると夜叉猿は存在が確認できてるから「未確認生物」じゃないわな。
その知能はきわめて高く、先述の通り「先祖を祀る」という概念を有し、人間との意思疎通を図ることもできる。作中では「人間に最も近い動物」と評されている。
いずれにしろ
生きていたとなると「木曜スペシャル」が放ってはおかない。それか探検シリーズ
【その後】
山篭りと夜叉猿との死闘を経た刃牙には、かつて自分を制したユリーはもはや真剣勝負の相手ではなかった。
その後、夜叉猿より強い
花山薫との死闘に移ってゆくが……
「成長しねェガキだぜ 刃牙のヤロウもよ」
「こんなエテ公に手こずりやがってよォ」
勇次郎は刃牙との立ち合いを思いつき、その旨を伝えに来るが、その際に持ってきたのは、
夜叉猿の生首であった。
六年前とは比べ物にならないほど強くなった勇次郎にとって、夜叉猿はもはや
暇つぶしにもならない相手だったのだ。
「ばァきィく・ん」
「お・ひ・さ・し・ぶ・り・で・す・ね…と」
生首の口を腹話術人形のように動かしながら、刃牙を挑発。
残虐というより最早シュールである。
死者の尊厳を冒涜するような行為に、花山戦での暴行で既に疑問を抱き始めていた刃牙は、ここにきて勇次郎との訣別を決断。
夜叉との全てを思い出しながら、その遺骨を全て噛み締め、勇次郎への復讐を誓うことになる。
結局忘れられたけど
【最大トーナメント編】
その後、最大トーナメント編には彼の息子が登場。名前はまんま夜叉猿ジュニア。
徳川のじっちゃんがスペシャルリザーバーとして招聘(というか捕獲)したが、ジュニアの目的は両親を殺した敵を討つことであった。
その後、安藤さんの設計した檻を難なく破壊し、(
「強いッッ 父親よりもッ!」)と驚愕させ、パナマの鉄拳とかいうラベルト・ゲランとなんかよく分からん
モブキャラを始末。その後、神心会空手の
加藤清澄と対峙する。
じっちゃんにけしかけられてジュニアに挑むが、野生の戦闘力にはまるで通用せず、欠伸まで見せられながら観客席にいる刃牙のところまで軽く10メートルは投げ飛ばされる憂き目に遭う。その後、責任を感じた刃牙が交替を申し出るが……
♪あ~~げましょお~~ あげましょお~~
♪これから鬼のオ~~ セイバツにィ~~
桃太郎の歌を改変しながらやってきたのは、加藤と同門の
愚地克巳だった。
なお、言うまでもないことだが
桃太郎は鬼退治のために猿を連れて行ったのであり、猿を退治したわけでは決してないッ!!
片手で猿を引きずり回し、「正拳→掌底→前蹴り→中足の廻し蹴り」という正統派の
空手であっさり撃破する。
「オレがやるよ」
「君の代わりにオレがやる……」
「必ずやる!」
「君の分もご両親の分も……!!」
そう……
夜叉猿はまたも
犠牲になったのだ。
刃牙と、愚地克巳という新しいライバルとを対決させるために……
なお命に別状はなく、後に
柳龍光の
毒で衰弱した刃牙と飛騨で再会している。
【余談】
親とジュニア、両方が(半ば)自分のせいで犠牲になったのは刃牙にとってかなりの
トラウマだったらしく、遙かのちの『範馬刃牙』で
ピクルという野生の雄とのバトルになった際、
「いいのかい、こんな初心いのを巻き込んじまって」
という花山の言葉に躊躇。
「ありがとう、花山さん。また同じ過ちを犯すところだった。」
と心変わりする。
しかしそんなことがピクルに分かる筈もなく、刃牙は一撃で観客席まで蹴り飛ばされてしまった。
この顛末を聞いた勇次郎は、
「わが子ながら、あの甘さにはヘドが出るッ」
「さしたる覚悟もなく挑むから、そういう不覚を取るのだ」
おまけに刃牙はこのあと結局ピクルと試合をするのだから、
作者彼は本当に何をしたかったのか分からない。
ぶっちゃけ、勇次郎でなくても苦言を呈したくなる。
夜叉猿の伝承が語られた際に宮本武蔵の名が出てきたが、『刃牙道』ではその
武蔵ご本人がクローンの肉体を得て現世に復活。
ピクルとの対戦の最中、物怪とも見紛うピクルの野性を見て夜叉猿を思い起こすという補完がなされた。
なお、たった1コマの回想ながらその時の描写によると、
一刀のもとに首を落として終了だった模様。
そりゃあねぇ……。
まあ、実は現代で語られるほど強くなかったらしい佐々木小次郎然り、武蔵はよほどの強者しか記憶しておかない質なので、その武蔵に覚えてもらえているということは認められるだけの実力はあった……のかもしれない。
人外の珍生物だから印象的だっただけじゃね?とか言ってはイケナイ。
「オレがやるよ」
「建て主の代わりにオレがやる……」
「必ずやる!」
「追記も修正も……!!」
- ここ最近の刃牙項目作成ラッシュが熱い。しかも内容も充実してて読みごたえがある -- 名無しさん (2014-07-23 13:38:10)
- …当の原作内容の方があくびが止まらないんでな。熱い時代を思い出したくなるのさ。 -- 名無しさん (2014-07-23 14:03:06)
- 桃太郎のくだりクソワロタwww確かにそうだよ! -- 名無しさん (2014-07-24 07:51:35)
- 最近大活躍の本部はともかく、夜叉猿の存在も作中ランクの上下に深刻な矛盾を与えつつある・・・? -- 名無しさん (2015-09-22 02:30:19)
- 『完全に空想上の存在』って作中でどういう存在か語られていないからかい?正直、ファンタジー度なら某塩漬け人類も同レベルな気がするのだが -- 名無しさん (2015-10-20 00:10:01)
- Jr.の件は克己が悪いみたいな流れになってるけどあれ徳川のジジイが一番悪いよなこれ -- 名無しさん (2016-03-06 02:44:46)
- 徳川の爺観客席との仕切りが人の胸辺りの柵しかない場所に、平然とアナコンダ放つお方やからね -- 名無しさん (2016-03-06 11:30:04)
- 案外、宮本武蔵はもうこいつのこと倒してるかもしれんね。歌川国芳の浮世絵でも武者修行中の武蔵がムササビの妖怪を退治してるって題材(これは俗説だけど)のものがあったりするし。 -- 名無しさん (2016-03-06 11:33:32)
- お前予言者かよすげぇな。 -- 名無しさん (2016-10-20 15:49:42)
- 空手でこんなのにかてるわけねーじゃん -- 名無しさん (2017-08-07 14:12:44)
- 愚地克巳とかいうライバルはバキとの熱戦をさぞかし繰り広げたんやろうなぁ -- 名無しさん (2020-06-18 17:50:40)
- バキのコラってホント多いけど、勇次郎による夜叉猿の生首パペットをもとにしたコラは意外と見かけないな -- 名無しさん (2020-06-23 08:17:47)
- ピクルと再戦した理由がわからんて…あれはピクルが野生生物じゃなくて比べっこ大好きだからとわかったからだろ -- 名無しさん (2021-08-07 21:28:54)
- Sekiroの獅子猿の元ネタ。ファンによるデータ解析からの推測だけど、開発中はフロム社内でも夜叉猿と呼ばれていたらしい。 -- 名無しさん (2021-08-07 22:01:57)
- 夜叉って鬼神のことなんだから、これから鬼の征伐に~ってのも全然見当違いじゃないんじゃないか -- 名無しさん (2021-10-02 02:43:27)
- ↑8 少なくとも、過去夜叉猿一族と思しき存在を斬り倒したと武蔵本人が明言していた。 ↑3 確か劇中でそんな感じな事を言っていたにもかかわらずな。 ↑10 方向性は違えど武蔵編で同じ事をやって刃牙は最終的に自らを罪人とまで言わしめた…刃牙の夜叉猿絡みのトラウマを刺激していたのはおそらく間違いではあるまい。 -- 名無しさん (2021-11-02 11:26:41)
- 5↑あのシーンベロが邪魔だな…って勇次郎が突然素になるのが微妙に使いにくい -- 名無しさん (2022-03-27 23:54:03)
- 何この薄ら寒い記事 -- 名無しさん (2023-08-24 16:38:00)
- 昴昇、斗羽、紅葉らでも苦戦は免れないんじゃ?ってくらい絶望感があったな -- 名無しさん (2023-09-28 11:28:11)
最終更新:2026年05月04日 23:42