神拳寺

登録日:2014/08/10 (日曜日) 21:04:30
更新日:2024/04/13 Sat 20:20:42
所要時間:約 ? 分で読めます





よくぞ参ったな 男塾諸志よ!!

余は当 総本山神拳寺第17代拳皇!!

汝等を歓迎する!!


魁!!男塾に登場する戦いの舞台の一つ。

■概要

三千年の歴史を持ち、今や数万に分岐している中国拳法の源流、つまりは中国拳法発祥の地
中国拳法武術を極めんとする者にとっては聖域であり、現在でもその絶大な力は各諸派全てを統制し、拳法界の象徴となっている。
…中国拳法使いが掃いて捨てるほどいる男塾チーム相手なら、これを最後の牙にするべきだよね。
天挑五輪大武会編で厳娜亜羅十六僧も「史上最強拳法の総本山」と紹介されていたのは忘れて差し上げろ。*1


七牙冥界闘における「第四の牙(フォース・タスク)」として登場。中国拳法を使うメンバーをその名だけで恐れさせる。
三人の師範代を退け、拳皇と王大人の宿命の対決の末、王大人が勝利した。
実は拳皇の妻であり、かつては王大人も思いを寄せた春蘭が人質にとられたため、仕方なしに闇の牙に加担していた事が明らかになった。

その重要性ゆえに派生作品等でも(七牙組の中で唯一)何回も登場している。
『天下無双 江田島平八伝』では江田島が戦後に訪れている。
『暁!!男塾』ではW男杯決勝戦のセレモニーにおいて中国代表の応援として駆け付け、全員で「男」の一文字を立体で作った。

■メンバー

◆拳皇(けんのう)

神拳寺第75代拳皇。ラオウではない。その名の通り中国拳法の頂点に君臨する、最強の拳を持った存在。
かつては王大人と同輩格で、共に修業時代を過ごしライバルとして、真友(とも)として認め合った仲。力も気迫もまったくの五分であった。
神拳寺の次期継承者を決める戦いの際、先代拳皇の一人娘の春蘭と拳皇がすでに恋仲であった事を知った王大人はあえて勝ちを譲った…という過去の因縁がある。
拳皇にとっても特別な想いがあり、その事実を茶化して得意気になっていたおしゃべり坊主を容赦なく叩き殺している。

闇の牙に加担し、七牙冥界闘に参加したことを王大人に問われると、かつての戦いの真の決着をつけるとし、王大人との決戦を行う。
共に神拳寺に伝わる秘奥義を繰り出す激戦となったが、お互いに全ての力を使い果たした最後の一撃が拳皇の急所を貫き、王大人の勝利となった。
その後、男塾に春蘭の救出を託す。死出の餞として王大人の見せた春蘭の幻の中、息絶えた。

●昇龍天邂靂(しょうりゅうてんかいれき)
神拳寺の二大秘拳の一つ。巨大な竜巻を発生させ、相手を空中に巻き上げる。
かつて巨大な人喰いに襲われた際、極限まで追い詰められた事で開眼した。
相手を巻き上げるだけではなく、自ら竜巻に飛び込む事で相手の頭上を取ることもできる。

★神拳寺三蒋

神拳寺に伝わる奥義を極めた師範代。

◆仁蒋(じんしょう)

無髐楼覚の使い手で、その手刀はまるで本物の刃のような切れ味を持つ。
相手の視覚を歪ませる奥義・無髐楼覚で伊達を苦しめるが、正体を見破られ今度は逆に死角を利用され大ダメージを負う。
すると、今度は伊達を道連れに自爆しようとするが実は女性である事を見破られ、それが理由で急所を外されていた事を知り、伊達を助けて自決。
女である事を忘れていた自分に女である事を思い出させてくれた伊達に礼をいい、眠りについた。

●無髐楼覚(むきょうろうかく)
神拳寺奥義。
玉黄石など特殊な金属でつくられた鈴から発する超高周波数の音波がを刺激し、特に視神経を麻痺させる効能を利用して相手の目の遠近感や幅の感覚を撹乱させる技。
視覚を歪まされた相手は実像を捉える事ができず、ずれた位置にある虚像と戦うことになる。弱点は音源を絶たれると効力が無くなること。
当然、この奥義の使い手は己が自分の技にはまらぬよう、鍛錬を重ねている。

●爆賸繋飯(ばくしょうけいはん)
最終奥義。苛烈なる中国拳法にあって自らの敗北を悟り死を覚悟した時、相手をも道連れとする事を目的とした一世一代の最終奥義。
この奥義の使い手は幼少の頃より不消化系の爆火硝石等の粉末を三度の食膳に混入し、以来成人となるまでそれらを体内に徐々に蓄積した。
そして有事の時奥歯に仕込んでおいた発火マグネシウムを噛み砕き、体内の火薬と化学反応を起こさせて相手共々爆発した。
なお、混ぜご飯のことをカヤク御飯と呼ぶのはこれが語源である。


◆義蒋(ぎしょう)

天釐蜘巣の使い手で、体術の極限を競う独特の勝負法「黿竹林闘」で泊鳳と戦う。
天釐蜘巣を使うための蜘蛛張義が泊鳳の老酒で行動不能になると、「恥をかかせた」と処刑してしまう。
今度は奥義・変磑連竹で攻撃するが、泊鳳の奥義・體透覉により竹槍に落とされ敗北。
見捨てたはずの張義に庇われ、泊鳳は背を向けて彼を赦す。
敗北の責任を取るため自害しようとするが、拳皇によって助命された。

●天釐蜘巣(てんりんちそう)
神拳寺秘奥義。中国山東省の菊露山にだけ生息するという禽瓶蜘蛛(きんぺいぐも)と呼ばれる肉食性の蜘蛛を操る。
その糸はピアノ線並の強度と瞬間接着剤並の粘着度を併せ持ち、一度でもその巣にかかれば絶対に逃れられないという。
性質は飼い主に対してのみ非常に忠実で、攻撃命令の下った敵に対しては獰猛無比。

●回釐蜘縛(かいてんちばく)
奥義。蜘蛛が相手の周囲を回転しながら糸を吐き、相手を拘束する。

●変磑連竹(へんがいれんちく)
神拳寺奥義。竹のヌンチャクを使って攻撃する。

●黿竹林闘(げんちくりんとう)
体術の極限を競う独特の勝負法で、地面に竹槍の敷き詰められた竹林で戦う。


◆智蒋(ちしょう)

神拳寺三蒋最強の男で、幻術の達人。
そして本編の活躍より「今までエロマンガは?」のコラの方で有名になってしまった御方
王大人に対し、得意の幻術で戦い首を刎ねて倒したと思いきや、その戦い全てが王大人の見せた幻であり鼻に箸を刺され倒される。
拳皇と王大人が立ち会った際、後ろから不意打ちを行い拳皇の怒りを買い昇龍天邂靂で粛清された。



■その他

◆春蘭(しゅんらん)

拳皇の妻。神拳寺を七牙冥界闘に加担させるために闇の牙により拉致される。
元々は先代拳皇の娘であり、その美しさは誰もが目を奪われ、拳皇の位と共に春蘭を望むのは当然の成り行きであった。
彼女を巡って激しい勝ち抜き戦が行われ、やがて2人の男が残る。
かつての王大人の想い人でもあったが、彼女はすでに先述の第75代拳皇と恋仲にあり、王は神拳寺の次期継承者を決める戦いの決戦前夜にそのことを知ってしまう。

本番の闘いでは、お互いに動けず隙をうかがい合う中、想い人の勝利を祈り続ける。
まる三日三晩、朦朧とする意識の中、柱に自らを縛りつけてまで祈る姿を見た王大人は、
「あんなに愛しておられるのか…それに、このままでは春蘭様の命が危うい、ならば…」
と、四日目の朝に自ら先に動き、隙を作って拳皇の一撃に倒された。

愛する者のために必ず勝とうとした拳皇、愛する者のために自ら負けを選んだ王大人。
どちらの選択も春蘭を心から想ったものであり、どちらが正しく、どちらが間違っているとは言えないだろう。
これにより、王は神拳寺を去ることとなった。


春蘭を救出した方は追記・修正お願いします

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 魁!!男塾
  • 男塾
  • 神拳寺
  • 七牙冥界闘
  • 闇の牙
  • 第四の牙
  • 拳皇
  • 王大人
  • 春蘭
  • 袁紹
  • 寺院
  • 元祖
  • 中国
  • 中国拳法発祥の地
  • 原点にして頂点

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月13日 20:20

*1 その惣領である朱鴻元ですら、神拳寺の名を見て冷や汗をかいていることから、まさに別格の存在であったと解釈することもできるが。