梁山泊十六傑

登録日:2014/07/02 (水) 19:35:10
更新日:2023/09/13 Wed 17:56:29
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ま まさか奴等はあの………


中国三千年の歴史にその名を轟かせ人びとに語りつがれる伝説的英雄・豪傑の集まり… そ その梁山泊か……………!?







梁山泊十六傑(りょうざんぱくじゅうろっけつ)とは魁!!男塾に登場する格闘集団の一つ。

目次

★概要

紀元十一世紀、宋の時代に時の権力に反旗を翻し天下に受け入れられなかった豪傑・名将達が集い別天地をつくった。
彼らは自然の利をたくみにいかした一大要塞を築きあげいかなる大軍の攻撃をも撃破したという。
そこでは中国全土から終結した拳法家・武闘家達が昼夜問わず凄絶なる修業・研究を重ね、
やがてそれは「梁山泊馮翊拳」というひとつの新しい拳法の完成を見るに至った。
その秘技の数数と圧倒的な戦闘力は一人で兵士千人分に値すると畏怖された。
梁山泊の名は創始者である梁項・山珍・泊冥の三名の豪傑から一文字ずつとってつけられたものであり、
それを由来として最強の戦士三名を首領とし、その合議によって活動している。

決勝トーナメント準決勝の相手として登場。前大会まで三大会連続で優勝しており、今大会でも優勝候補の筆頭。
初戦から名勝負と名高い男爵ディーノの死闘で幕を開け、男塾と激戦を展開する。
最後に残った三首領の一人・梁皇が雷電を卑怯な手で倒し、それに怒った伊達に梁皇が倒され、男塾の勝利となった。

モチーフとなったのは言わずと知れた水滸伝なのだが、百八の宿星は存在せず、
元ネタから名前を持ってきたキャラは宋江将軍のみ(しかも原典の宋江はさえないチビで武術はからきしである。名前以外に類似性は全く無い)。
そもそも成り立ちからして水滸伝の物語と全然違っており、伝承とはまるっきり別物の集団である。なにより現代まで継続して存在しているという点が。

いろいろ美味しいキャラもいるのにそれらはガン無視して中国雑技団みたいなけったいな技ばかり使っていた連中であった。
好漢と卑劣漢の落差がやたら激しく、何よりも肝心の大将が男塾シリーズ屈指のドクズという特大のマイナス要素が入ってしまっている。しかも衒蜥流を除く他の対戦チームの大将には、梁皇とは真逆と言っていいほどに負けた際の潔さがあるため、マイナス要素に一層拍車がかかっている。これらの事情から、下馬評とは裏腹にファンからの評価はあまり高くない。


★メンバー

■梁山泊三首領

梁山泊の伝統による三名の首領。今大会での三人の首領は実の兄弟である。

梁皇(りょうこう)

三首領の一人で長兄。枯渇噴血霰の使い手。
冷酷かつ苛烈な人物で戦いに敗れた宋江将軍の首を切断した上投げ捨て、また実の弟である山艶の死体を崖から蹴り落としたほど。
勝利のために手段を選ばない性格でもあり、雷電との対決では猿宝から託された猿を猿質として雷電を倒し、伊達との勝負では負けそうになると、大会では禁止とされている銃器を使用してまで勝とうとした。最後はその非道ぶりに激怒した伊達により頭を貫かれ死亡した。
死亡した際、彼の本性を恐れていた爺は勿論、他の部下達でさえ悲しむ素振りを見せなかった。
(泊鳳は後に公式ガイドブックにて「兄者がこんな卑怯者だとは知らなかった。弟として恥ずかしいわい! 伊達よ、お主を恨みには思わんから気にせんでくれ。」と伊達へのフォローを発言している。)
今回の戦いぶりで幻滅したのか、元々そうだったのかは定かではないが、人望とカリスマ性は無いに等しい。また、上述の猿質や銃器使用を抜きにしても、使う技がどうにも小細工臭の漂うものばかりで今一つ強敵という感が無い。一体何故こんな奴が優勝候補チーム筆頭と呼ばれる梁山泊の首領なのか…。もっとも前大会までは今回とは別の三首領がチームを率いて戦っていたという可能性もあるが。
男塾の外道ランキングでも上位に食い込むクズ。得意技の枯渇噴血霰も要するに北斗の拳のマッド軍曹のアレだしねぇ…



枯渇噴血霰(こかつふんけつせん)
梁山泊秘奥義。手を触れずに相手の体に穴を開け、噴水のように血を噴出させる。
その正体は噴血針を取り出し素早く投擲する技。
噴血針とは古代中国で用いられた医療器具で、現代でいうタンジェリン・カテーテル。
体内に打ち込みその浸透圧を利用することで体内にたまった悪い血や膿を排出させるのが本来の用途。

指錯刃(しさくじん)
梁山泊秘伝。指による真剣白刃取り。

髪針斃射(はっしんへいしゃ)
梁山泊奥義。髪の毛に仕込んだ針を発射する技。


山艶(さんえん)

三首領の一人で次兄。中性的な美青年。鶻宙扇舞殺の使い手。
鶻宙扇舞殺で羅刹の指を切断する等、闘いを優位に進めるが羅刹の奥義・兜指愧破土錐龍により負傷。
しかし、奥義・凶獬面閶殺で兜指愧破土錐龍を破り羅刹に大ダメージを与える事に成功する。
だが、腕一本犠牲にする羅刹の勝利へのすさまじい執念でさらに逆転され敗北。最後には互いに「お前になら負けても悔いはなかった」と称えあった。
衣服が割烹着みたい。


鶻宙身(かっちゅうしん)(ほう)
数ある中国拳法秘奥義の中でも最高峰と言われる技。ある一点に着地する時、
全体重がかかる寸前に次の一点に素早く連続移動する事で一点あたりにかかる負荷を無に等しくすることができる。
この究極の身軽さを得るには指一本で倒立し、地に並べた卵を潰さずに移動するだけの修練が必要である。
実は対戦相手の羅刹も「妙活渡水の法」という似たような技を使う。

鶻宙扇舞殺(かっちゅうせんぶさつ)
梁山泊奥義。鶻宙身の法を応用した技で、空を舞う刃を仕込んだ扇の上を自在に飛び回り攻撃する。

凶獬面閶殺(きょうかいめんしょうさつ)
梁山泊奥義。煙幕を張り、その中で着物を逆にし後頭部に般若の面をつける。
その状態で相手に後ろを取ったと思わせ油断を誘い、攻撃する技。凶獬面閶殺の極意は関節までも逆にし、表裏逆にしても動きを可能とすること。
中国拳法屈指の奇襲策として知られ、秦代末期の李筴振(り・ばしぶる)と陳栄公による「紅原の決闘」が発祥とされている。
はるかに勝る技量を持つ陳に対し、李は己の甲冑を全て逆に着用し、油断し近づいてきた陳を一撃のもとに倒したと言う。
この噂はシルクロードを通じて西欧まで伝わり、現代英語で表裏自在を意味する「リバーシブル」の語源となった。
フェイント技だが、背後から襲いかかる相手へのカウンターとして用いるので卑怯者呼ばわりされずに済むという計算高さが光る。


泊鳳(はくほう)

三首領の一人で末弟。赤丸ほっぺがチャームポイントの小生意気だが憎めないヤツ。下着はブリーフ派。
兄達より先に出発したにもかかわらず道に迷って男塾側の陣地に登場した。
若年ながら拳法の達人で體動察の法により完璧に相手の動きを見切る。
Jと戦い、アバラ骨をすべて叩き折った上で二度もダウンを奪うなど圧倒するが、ニューブロウ「スパイラル・ハリケーン・パンチ」により崖に吹き飛ばされて敗北。
敗北後、直前に「そのようなパンチが存在する訳はない」と愚弄したことを謝罪した。
七牙冥界闘で再登場し男塾に入学。第一の牙・魍魎塔と第四の牙・神拳寺で戦い勝利した。再登場したキャラの中で唯一、二回戦っている。
見た目通り「チビ」と言った奴は命はない


體動察(たいどうさつ)(ほう)
肉体には運動を起こす時大脳から意思を伝達する運動神経の中継機能をもつ體動点がある。
この全身に張りめぐらされた體動点の変化を見極めることにより、相手の動きを完璧に見切ることができる。
ちなみに、目の回りには體動点が集中しており「目は口ほどにものを言う」というのはこのことを証明するものである。

掌羝破(しょうていは)
梁山泊奥義。気功法を使った掌底でその威力は岩をも砕く。シンプルだが強力な技。
アクロバティックな姿勢からのつるべ打ちでJの肋骨を粉砕し追い詰めた。

體透覉(たいとうき)
梁山泊秘奥義。自分の体に周囲と同じ風景を描き、同化する技。
一応、夕焼け空などの特別な状況下でないと上手くいかないようだが、相 当 無 理 が あ る。


■副頭

宋江将軍(そうこうしょうぐん)

梁山泊の守護神であり最強の戦士。
筋骨隆々におびただしい傷の顔と隻眼、関羽のような長い髭を携えた見るからに強そうな出で立ち。
強さだけでなく重傷を負った赤石にその素質を惜しみ、「素直に負けを認めれば命だけは助けよう」と言うなど器量の広い武人である。
(それだけに首領がアレなのが残念でならない…)
まずは一陣千戮兵法で部下を指揮し戦うも、部下が一掃されると奥義・翹磁大撥界で赤石の斬岩剣を封じ窮地に陥れる。
しかし、最後は自らの体ごと刺し貫くという捨て身の戦法の前に敗れ去った。
「完璧な防御があってこそ完全な勝利がある」と語り、珍しく防御に重点を置いたキャラクター。(もちろん銛のような「金剛槍」を使った肉弾戦でも強い)
爺からは「その前には中国伝説上の鬼神・鍾馗でさえも泣いて命乞いをする」、赤石からは「あんたの強さは認めよう」
そして伊達でさえも「かつてない恐ろしい敵」と敵味方問わず高く評価されていた。
『暁!! 男塾』では息子が登場している。

極!!男塾』で、スサノヲの手により復活。宝竜黒蓮珠の阿們・吽們兄弟に圧勝した男爵ディーノと戦う。
超絶奥義・護狼真流でディーノをメッタ打ちにし、追い詰める。しかし、技の秘密である漢方薬拳を見破られ、逆にそれを利用されて倒された。
最後はディーノもまた致命傷を隠していた事を打ち明けられ、互いに讃え合いながら武人として二度目の生涯を閉じた。


轢鋲球(れきびょうきゅう)
梁山泊兵法奥義。三つの籠のような鉄球の中にそれぞれ人が入り、高速で回転しながらお互いをビリヤードのように反射させながら襲い掛かる。
古代中国戦乱の時代、屈指の名将と名高い氾公将軍が考案したといわれる機動兵法。
特に敵が大集団の時に威力を発揮し、天下分け目の決戦として知られた黄原の戦いでは氾公将軍自らが率いる轢鋲球三機で呉軍一千騎を大混乱に陥れたという。
この轢鋲球は平衡感覚の向上に最適であるため第二次大戦中、世界各国の空軍で飛行訓練方法として用いられた。

翹磁大撥界(きょうじだいはっかい)
梁山泊奥義。相手の武器に太極磁石粉を付着させ、自らは同極の太極磁石で出来た甲冑を身につけ磁力の壁で身を守る技。
構造は単純そのものだが、白兵戦では非常に理に適った強力な技。
勿論銃などの遠距離からの攻撃には成す術はない(矢ぐらいなら、鎧に吸い付けて防ぐ事は出来るだろう)が、
相手が赤石のような、や槍などの鉄を使った近接用の武器では、相手は完全に詰む
唯一の弱点は太極磁石粉は血液と凝固しやすく、一定の量で凝固すると磁力を失ってしまう事。
正面を向いた状態で反発するのなら、相手が頑張って武器を持ってないと 猛スピードで武器が背中に回ってくる んじゃね?とかは言わない約束。一応、背中側から攻撃しても弾いていたし。(あと“素手で戦えばよくね?”“桃の刀で戦えよ”“砂鉄落としたいなら別に胸じゃなく腕とか貫くでいいだろ”とも言ってはいけない。)

蓮鎖摯(れんさし)
梁山泊奥義。鋼糸網が仕込まれた鎖分銅で相手を拘束、反対側の苦無状の刃物で狙い撃ちにする。

護狼真流(ごろうまる)
梁山泊超絶奥義。奇妙な精神統一のポーズから、高速で鉄製のラグビーボールを蹴り出して攻撃する。
宋江はこの技に中国拳法の中でも最高峰の素早さを誇る『瞬噭刹駆』(藤堂兵衛の項目参照)を組み合わせ、自分で蹴りだしたボールを自分で受け止めるなどして攻撃した。
実は、この驚異的な素早さを得るため、さらに下記の漢方薬拳を組み合わせている(薬なしでは玉が重すぎてボテゴロがやっとであった)。

漢方薬拳(かんぽうやくけん)
二千年もの歴史を有する中国医術にあって、その核となる漢方薬の効能は広く知られている。
しかし、この奥義に使用される漢方薬は一般に用いられるものとは全く別物でありその目的は拳法者の肉体・戦闘能力を極限まで高めることにある。
もちろん、その製法は秘伝であり原料も特別なものが用いられる。
因みに、このような秘薬の代表的製造者は銅筒具(1851‐1955)であり、ドーピングは彼の名に由来する。


■その他

(じい)

梁山泊の実況兼解説者(笑)
を持ち、福禄寿みたいな運を呼びそうな姿をしている。恐らくは首領(特に泊鳳)のお目付け役のような存在と思われる。
淤凛葡繻十六闘神の予言者蜒琉菲的なポジ。かつては大武會に出場したことがあるらしい。若い頃は強かったのだろう。


酔傑(すいけつ)

梁山泊の一番手。眼帯をつけたスキンヘッドの男。名前の通り酒を友とする。
奥義と名のつく技は使わないが、様々な武器を使って戦う。
男爵ディーノと戦い、地獄の魔術に翻弄され敗れる。その際、ふくみ針でだまし討ちを行い、ディーノに致命傷を負わせる。
しかし、最後はディーノの奥義・奇跡の杖に捕らえられ道連れとなり滝壺へ消えた。梁山泊初の欠員。
登場時のセリフから、対男塾までの闘いを一人で勝ち抜いていたようだが、爺からは「連れてくるべきではなかった」「器量も狭く腕も未熟な大酒喰らいのうつけ者」と評価されている。

極!!男塾』で、スサノヲの手により復活し再登場。復活組の一番手として赤石と戦う。
今度は地穿鞭を海中に潜ませ攻撃したが通じず、そこであえて傷をうけ、その血で巨大鮫を引き寄せて赤石を襲わせるという策にでたが、
殺気を読まれて鮫は真っ二つにされてしまい、さらには切断された鮫の頭が脳天から直撃し、あえない最後となった。
赤石曰く「お前の脳味噌はサメより小さかったようだな」

地穿鞭(ちせんべん)
梁山泊に数多く伝わる武器の一つ。地面に打ち込み、地中から攻撃する。
つまりはドリル付きの触手みたいなもの。どういう原理なんだ!?
『極!!男塾』では「梁山泊秘技」と呼称している。

辣絹布(らっけんぶ)
酔傑が持つ旗で、梁山泊の紋章が織られている。ただの旗ではなく、非常に丈夫で飛び道具を払い落とすことができる。
ただし、燃えやすさこの上なしという弱点がある。



蒼傑(そうけつ)

梁山泊の二番手。天下無双といわれた腕前を持つ使い。物静かな面差しの二枚目だが、顔にYを逆さにしたような大きな傷跡がある。
水滸伝でいうなら小李広・花栄のポジションか。
弓術における究極の決闘法『双条檄射』で月光と戦う。
奥義・光陰跳背殺で月光に大ダメージを与えるが、月光の奥義・散寇流星弾で腕を砕かれ自らの矢を受け倒れる。
直後に放った指撥透弾も防がれ死を覚悟するが纒欬針点で矢を抜かれ命を取り留めた。
この勝負は「男塾」でも屈指の名勝負として名高い。

七牙冥界闘で再登場し男塾に入学。
結団式ではウイリアム・テルのように虎丸の頭に乗せたトックリを打ち落とそうとしたが、酔っていたため失敗してしまった。
第一の牙・魍魎塔で一番手としてサムタンと戦い勝利した。
その後もそれなりに出番は多く、藤堂兵衛を怒りのあまり射殺そうとして桃から「塾長はどうなる」と止められるなどの一面もあった。

光陰跳背殺(こういんちょうはいさつ)
梁山泊闘弓術極奥義。地面に固定した弓の反動を使って矢と同時に飛び、矢よりも早く相手の背後に回りこみ拘束して命中させる技。
範馬勇次郎なら生身でやってのけそうである。

指撥透弾(しはつとうだん)
梁山泊闘弓術最終奥義。術至高の流派として名高い千弦流の開祖・弓 栄喚が編み出したという究極の秘技。
5本の指を弓に見立て細い羊の腸で作られた糸を弦とし、鯨のヒゲから削り出した矢4本を同時に放つ必殺技。
この技は暗殺術として最適のため時の皇帝・貴人の前では相手に向かって手を開く事は固く禁じられていた。

連射的(れんしゃてき)
一度に六本の矢を発射する。

驚奔砕(きょうほんさい)
奥義。矢を逆に構えて打ち、壁に反射させて命中させる。

双条檄射(そうじょうげきしゃ)
弓術における究極の決闘法。免許皆伝に挑戦する二人が十本ずつ矢を使い戦う。
その掟は厳しく両者の立つ枠の線から出れば命を絶たれ、引き分けとなった場合でもお互いに自決しなければならない。
なお、飛び道具なら弓以外でもなんでもOKらしく、月光はゴルフのような纏劾狙振弾で迎撃。


頭傑(とうけつ)體傑(たいけつ)

この世で最凶の邪拳「瞑獄槃家」の使い手。體傑は指拳、頭傑は薙笙斬脚での攻撃を得意とする。
卍丸の師匠・厳 訕嶺を7年前、卑怯な手で殺した仇でもある。
…卍丸って10年間留年してたんだけど、なんで7年前に中国にいたんだろうか?(「十七年前」ならわかるが…。一旦戻って修行し直してたんだろうか?)
卍丸・虎丸を相手に冠硫双刻闘での勝負を挑む。まずは體傑が戦うが腕を磨いた卍丸に歯が立たず、負傷して離脱する。
続く頭傑との勝負の最中、かつて師匠にしたように體傑が虎丸を人質にとるが
それを見越していた卍丸の奥義・龔髪斧大旋曲で脳天を真っ二つにされ體傑が死亡。
頭傑も同じく拳での戦いに敗れると、またも虎丸を人質に降伏を迫ったが、
実はいつでも自力で脱出することが出来たが卍丸の想いを汲んで人質に甘んじていただけだった虎丸に卍丸に向かって放り投げられる。
殺す価値もないと捨て置かれると今度は背後から攻撃しようとし、見かねた蒼傑に頭を射抜かれ粛清された。


千掌舞(せんしょうぶ)
瞑獄槃家奥義。連続で指拳を繰り出す。

奔睫旋裂球(ほんしょうせんれつきゅう)
瞑獄槃家秘奥義。またの名を殺人人間ゴマ。
先端に球体のついた棒を胴に装着し、コマのように回転して攻撃する。

薙笙斬脚(ていしょうざんきゃく)
瞑獄槃家奥義。刃のついた一本下駄のような武器。

跳蚤器(ちょうそうき)
スプリングのようなもののついたヘルメット。これを被り、逆さまに地面に着地して恐るべき跳躍力を生み出す。
中国歴史史上のなみいる英雄・豪傑の中でも勇名をはせた東門慶将軍が発明したとされる。東門慶将軍は背が低かったが、
頭上からの攻撃と俊敏さを得られるこの跳蚤器によって大いなる戦果をあげた。
現代でも男子生誕の折、螺旋状に型どった麺を頭上にのせて勇敢に成長するよう祈願する風習があるがこの名残りである。
使い続けると頭がハゲるという呪われた奥義(ウソ)。

冠硫双刻闘(かんりゅうそうこくとう)
古来、拳の世界において2対2の遺恨試合のために考案された決闘法。
極硫酸の入った水時計のついた柱にどちらか一名を固定して人質とし、戦う。
水時計は3分立つと底が抜け、極硫酸が人質に降り注ぐため闘者は常に人質に注意しなければいけない。
水時計を回転させることでまた3分間は人質は安全となる。3分に一度両者が合意のうえ各自の人質を助けるため休憩するという手段でぶち壊しになるルールである。あと横にすればいいじゃんは禁句
今回の戦いでは虎丸と頭傑が人質役となったが、頭傑の錠は簡単に外せる様になっており、しかも中身は水であった。

『男塾外伝 赤石剛次』では天限羅漢武刀会(誤記ではない)二回戦で赤石と戦った兄弟がこれを提案。
赤石先輩は躊躇なく江戸川先輩を指名し、「男を見せる」と躍起になった江戸川先輩もこれに乗る。
最終的に敵兄弟が致命的にバカであったためにこの硫酸で命を落とす羽目になった。

蓬傑(ほうけつ)

彊条剣と蜂を操る操蜂群拳の使い手。爺からは絶対の信頼を寄せられており、梁山泊でも屈指の実力者。男塾第二の助っ人・翔霍と戦う。
試合前に目にも止まらぬ彊条剣の高速突きで紙に「滅」の字を刻むが、その上に「自」の文字を刻まれるという皮肉で返される。
まずは彊条剣で戦うが翔霍の毒手に彊条剣の毒が通じず、奥の手の操蜂群拳を繰り出す。
一度は翔霍に追い詰められるが、操蜂群拳にて逆転。
今度は翔霍の方を追い詰めるが、女王蜂を捕らえられ自ら殺してしまい、それに怒った蜂の群れに逆に襲われ、翔霍の予告通り自滅した。
なお、一度追い詰められた際に負けを認めていれば、本当に命だけは助かっていたかもしれない。

彊条剣(きょうじょうけん)
幻の剣法と言われる剣技。西洋の剣法として盛んなフェンシングはヨーロッパが発祥とされているがその源流は中国秦代にさかのぼるという説がある。
この剣は針のように細く鋭利にとぎすまされている為わずかな力で素早く相手の急所を突くことができる。
これを中国拳法と融合させ必殺の武術として完成させたのがシュウ家二代目邊真愚(へん・しんぐ)でありフェンシングの名の由来であると言う。
蓬傑の剣は長さを自在に伸ばすことができ、先端からはカスリ傷でさえ三秒後には巨象でさえも全身の血管すべてを破裂させる猛毒が出る。

操蜂群拳(そうほうぐんけん)
三匹刺せば猛牛でさえ絶命させるという「金虎蜂」を調教し利用した殺人拳。これが暗殺の道具として用いられるのを恐れた古代の権力者は蜂を飼うのを厳禁とした。

奔棘襲銛(ほんきょくしゅうせん)
梁山泊奥義。銛の形に模した蜂の群に攻撃させる。群れは蓬傑の指示で「一の陣」から「四の陣」まで分裂して襲い掛かる。

旋回蜂陣(せんかいほうじん)
蜂の群れに相手の周囲を旋回させ追い詰める。



あ、これ知っとるぞ。追記・修正ちゅうやつじゃ。

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最終更新:2023年09月13日 17:56