百鬼空亡(相州戦神館學園 八命陣)

登録日:2014/08/11 (月) 00:03:14
更新日:2024/11/10 Sun 01:15:31
所要時間:約 5 分で読めます







六算祓エヤ、滅・滅・滅・滅亡・亡・亡ォォォ!



百鬼(なきり)空亡(くうぼう)は『相州戦神館學園 八命陣』の登場人物。
CV:大凶魔神天誅/卯衣(PC版)  /  青山穣/大橋歩夕(CS版)



夢界六勢力の一つ、裏勾陳の首領。
第七層を縄張りとし、そこに踏み入った者に例外なく襲いかかるが、基本的に七層から動く事はない。


日本国において最大、最悪の凶霊を意味する第八等廃神の指定を受けたタタリ。
神祇省の基準では菅公や崇徳院といった日本三大怨霊さえも五等、六等止まりらしく、第八等は最早祀り上げる事など不可能と判断された正真正銘の邪神を意味する。

乱れた赤い髪にボロボロの護符を全身に貼り付けた人型の姿をしているが、これはあくまで仮の姿。
その本体は関東一円を覆い尽くす程の巨体を持った九頭の龍だが、それすら人間が認識できる範囲に矮小されたものに過ぎない。

その力は他の勢力とは次元が違い、紛れもなく作中で最強。本体どころかそれが投影した影のようなものですら人間にどうにかできるようなものではない。
更にある時期が近づくにつれて力を増大させていくため、その力は未だ全力ではないという。
ちなみに分かりやすくレベルで表すと約5000、惑星破壊級の反天使と同格。対して四四八の最終的なレベルが500〜600。勝てるわけがねえ。


幼い子供のような甲高い声と中年男性の低く唸るような声とが交互に話し、時には輪唱するという不思議な喋り方をする。
基本的に発する言葉は童歌の一節であり、作中では『かごめかごめ』や『大江山』を歌っていた。
ちなみに少女の方の声はやたら可愛らしい。なんせルナ様の声だしな!そのおかげで一部では萌えキャラ扱いされているとかいないとか。






【裏勾陳】

百鬼空亡が率いる勢力――という事になっているが、空亡自身が理性など欠片も持たない存在であるため勢力と言えるようなものではない。
しかし空亡はそこに存在するだけで廃神を発生させるとんでもない規模の邪神であるため、天中殺・凶将百鬼陣と呼ばれる軍勢が存在する。
凶将陣は空亡から発生する廃神の群れであるが、破壊を撒き散らす空亡にとっては彼らも破壊する対象に過ぎず、凶将陣は発生した瞬間空亡から全力で逃走しようとする。
つまり妖怪の群れが脇目も振らずに突進してくるようなものなので、人間からしてみれば十分な脅威になり、結果的に凶将陣は裏勾陳の切り込み役となっている。無論、凶将陣をいくら倒したところで空亡本体には何の影響もない。

この凶将陣を放っている状態では空亡自身は、上空から幾千の腐り切った巨腕を振り落とし凶将陣の虐殺に励んでいる。この巨腕も凶将陣以上に危険な存在であり、楯法に優れた術者でもない限り回避しなければそのまま押し潰され死ぬ威力を誇る。





【固有能力】

邯鄲法における破段・急段共になし。
ただし上位廃神の特性として自身の象徴、設定ともいえる夢を自在に行使する事ができ、百鬼空亡の場合 具象化した地殻運動エネルギー として魔の震を発する。その威力は正に桁違いの自然災害であり、前身未満の1%の状態でさえ地面だけではなく世界に亀裂を生じさせ、進行上に存在するありとあらゆるものを粉砕する。

また、その存在そのものが人間にとっては致命的であり、龍の躰に近づく事は振動を直接受ける事に等しい。
接触などもってのほかであり龍体の一挙一動が死と破壊を振りまいている。
恐ろしい事に活性状態では 視線 にもその力を宿しており、人間が直接視認すれば即座に肉塊へと変わる。



以下ネタバレ











その正体は甘粕正彦によって召喚された存在であり、本来吉兆を現す黄龍の病んだ姿。
黄龍は陰陽道における占術の象徴体系である十二天将の一つである勾陳とも同一視され、裏勾陳とは裏返った勾陳、即ち荒魂と化した黄龍を意味している。


黄龍は五行において地を司る龍脈そのものであり、謂わば地球の化身。
日本国においては帝都を守護する龍として崇められていたが、近代において人々は信仰を忘れ、大地を舗装し、地の力を封じ込めるという暴挙に出た。
そして忘れられ、貶められ、姿までも異形と化した怒りに狂った黄龍は廃神・百鬼空亡へと変質した。声が男性と少女に分裂しているのも、司る陰陽が狂っているため。

本来それはただのイメージに過ぎないが、甘粕によって現実に召喚されたことでそのままの属性を得てしまっており、空亡は自分を腐らせた人間への怒りのままに己の内に溜め込まれた不浄を解き放とうとしている。
その結果引き起こされるのが関東大震災。
大地そのものである空亡の怒りはそのまま地殻変動のエネルギーとして具象化し、史実における関東大震災とは比べ物にならない規模ですべてを吹き飛ばす事になる。

放っておけば人類が滅ぶが、大地の化身である空亡を倒すということは地球そのものを敵に回すということであり、仮に倒そうとするならば単純火力で地球を塵にするほどの天文学的な火力が必要である。
さらに万が一にでも大地の化身である空亡を倒してしまえば、その瞬間に地球は死の星と化してしまうという無理ゲー状態。
作中でも言われているが、そもそも戦うという発想自体がずれている存在であるため、そこに囚われている限りは破滅の未来しか待っていない。

それを防ぐには贄を差し出し、神への忠心を示すしかない。
ただし、天地開闢始まって以来の不敬に対し、完全にぶち切れている空亡は生半可な贄では納得しない。

例えば仲間を守るために自分の命を差し出したとしても、それは自分の命を二の次にしていることの証明であり、空亡からしてみれば「そんな自分で捨てても構わないと思っているようなものを差し出して怒りを鎮めてもらおうとか嘗めてんのか!!」といった感じで満足してもらえない。

つまり空亡を鎮めるためには、自らが最も大切にし、決して失いたくない物を生贄に差し出す覚悟を持たなければならない。
上記の例でいえば、自分の命を差し出してでも助けたい仲間の命を捧げなければならず、単なる決死の覚悟や自己犠牲で成し遂げられることではない。
甘粕からしてみればそれこそが彼の追い求める輝きの証明であり、単純な強さでは絶対に勝つことができないが、弱者の忠心で鎮められる可能性のある空亡はその選別に相応しい存在。まあ下手すれば人類滅ぶが、甘粕は「必ず乗り越える者が現れるはず」と傍迷惑な信頼を人間に向けている。


そして最終決戦において現実世界に顕現し、遂に溜めに溜め込んだ不浄を解き放とうとするが、栄光野枝が差し出した一切の邪心のない誠心そのものを受け取ったことで怒りを鎮め、本来の姿である黄金の龍体となり、大地へと還っていった。
二人の愛は神も認めるほどに純粋なものであったのだ。









高天原に坐し坐して、天と地に御働きを現し給う龍王は

大宇宙根元の御祖の御使いにして一切を産み、一切を育て、万物を御支配あらせ給う王神なれば

一、二、三、四、五、六、七、八、九、十の十種の御寶を己がすがたと変じ給いて、自在自由に天界地界人界を治め給う

龍王神なるを尊み敬いて、真の六根一筋に御仕え申すことの由を受け引き給いて

愚かなる心の数々を戒め給いて、一切衆生の罪穢の衣を脱ぎさらしめ給いて、万物の病災をも立所に祓い清め給い

万世界も御親のもとに治めしせめ給へと、祈願奉ることの由を聞こし食して、六根の内に念じ申す大願を成就なさしめ給へと

────恐み恐み白す




追記・修正は龍神祝詞で神への忠心を示してからお願いします。


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最終更新:2024年11月10日 01:15