デスギドラ

登録日:2015/01/12 Mon 00:16:43
更新日:2025/08/15 Fri 15:05:23
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デスギドラとは、平成モスラシリーズ第一作『モスラ』に登場した怪獣である。

概要

見た目は鱗が無く、四つ足で真っ黒*1キングギドラ
咆哮はゾウのものをいじっているらしい*2
英語表記はDESGHIDORAH*3

全長:100メートル
体高:50メートル
翼長:80メートル(完全体時のみの数値)
体重:7万5千トン
飛行速度:マッハ23
最大歩行速度:時速180キロ

6500万年前に火星を滅ぼしてから地球に襲来し、恐竜絶滅の原因を作った宇宙怪獣。
古代エリアスとモスラによって北海道の山奥に封印されたが、人間の森林伐採工事で現れた遺跡から封印の要であったエリアスの盾が取り除かれた事から現代に復活する。

口から吐くマグマエネルギーや火炎が主な攻撃方法で、不完全体では翼が小さいが、完全体では空も飛べる。
その戦い方は残忍そのもので、幼虫の尻尾に噛みついて出血させたり、躊躇なく頭を踏みつけたりなど、とにかく容赦がない

不完全体でありながら、圧倒的な力と周囲から吸収する植物の無尽蔵なエネルギーで寿命が近かった成虫を苦しめ*4、幼虫も援護に駆け付け二対一という状況下でもモスラ親子と互角以上。

しかし意外と直情的な部分もあるのかモスラ親子の挑発にまんまと乗って濁流に呑まれるという一面も見せる(勿論生きていたけど)

能力

  • 火砕流撃弾
光線化した火砕流。要はデスギドラ版『引力光線』である。

  • 三重渦撃砲
3つの首から同時に火砕流撃弾を放ち回転、増幅させる。
似たようなトリプルトルネードという技をキングギドラも使用しているが……

  • 炎龍旋風撃波
三重渦撃砲のスピードと回転を更に上昇させたもの、それ以外に違いはなさそう

  • 剛烈駆雷震
マグマを操る力で地割れを起こし、地下のマグマを噴出させる。
幼虫相手ならともかく、なぜか空を飛んでる親相手に使用していた。あまり意味ないのでは…

  • 火龍重撃波
灼熱の火炎。火砕流撃弾で十分とか言っちゃいけない。

  • 天怒爆突
ゴジラの体内放射の様な技だが、こっちは体の一部を爆発させる。
死角である背中に取り付いた親モスラにカウンターとして御見舞いし、大ダメージを与えた。
こんな自爆と違わない技を平気で使える理由は後述。

  • 轟砲一閃
実態は高熱エネルギーバリアで体内放射に近い。
イリュージョン・ミラージュで分身したグリーン・モスラにまとわりつかれた時には振り払うにとどまっているが、モスラ幼虫の糸を振り払うという快挙を上げている。


デザイン

「キングギドラと差別化する」という目的の下、四足で歩行する怪獣という案に決定し、カラーリングもモノトーンを基調とする形でモスラとの対比を図ったものとなっている。
なお、検討稿の段階では「二足歩行」「二本の腕と四つ足」「首が1本から3本に成長する」という案も挙がっていたという。

さらに膝をつくハイハイ体勢が多かったこれまでの四足怪獣とは違い、前足に杖を仕込むことで東宝怪獣では初となる完全にまっすぐな後ろ足となっている*5
後ろ足で立ち上がることができるこの着ぐるみを、川北紘一特技監督も気に入っていたという。
ちなみに、3つ首は撮影現場において操演時に区別がつけやすいよう、右から順に「のぞみ・かなえ・たまえ」というあだ名が付けられていたという裏話が劇場パンフレットで明かされている。


余談




追記、修正はモスラにぶっかけられた強酸性の糸を融かしてからお願いします

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最終更新:2025年08月15日 15:05

*1 ただし翼に関しては、黒いのは骨部分のみで、飛膜部分は赤い。

*2 後に『ウルトラマンティガ』のガタノゾーアにも流用された。

*3 『ゴジラ全怪獣大図鑑』では、DEATHGHIDORAHと表記されている。

*4 動物はエネルギー的に効率が悪いため眼中に無い模様。作中で人間を直接襲わないのも、このためである。しかし、植物が絶滅すれば地球の生命は尽く死に絶えるので、危険度は最高峰。

*5 東宝怪獣以外では『帰ってきたウルトラマン』のキングザウルス三世やステゴン、『ウルトラマンA』のザイゴン等といった前例がある。

*6 デスギドラが今の姿で暴れまわったのは6500万年前の白亜紀末。ヤングギドラが地球に来たのは1億3000万年前のジュラ紀末