ガタノゾーア

登録日:2010/03/23 Tue 01:11:13
更新日:2021/04/26 Mon 09:02:38
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これが闇の支配者……世界を暗黒に塗りつぶす者




出典:ウルトラマンティガ、51話『暗黒の支配者』より、1996年9月7日~1997年8月30日まで放映、
円谷プロダクション、毎日放送、Ⓒ円谷プロ。



【概要】

『邪神ガタノゾーア』とは円谷プロ制作の特撮作品『ウルトラマンティガ』に登場するラスボス

全長:200メートル
体重:20万トン


かつて超古代文明を滅ぼした太古の邪神。
ニュージーランド沖の海底から現れた超古代都市・ルルイエで眠っていた。

「世界を暗黒に塗り潰すもの」と記され、ゾイガーをはじめとした超古代怪獣たちの頂点に立つ存在でもある。

甲殻類と巻き貝が合体したような体と、複数の触手、下顎に目が付いた顔*1が特徴。
殻には蓮コラの如く小さな穴が空いており、同じく配下の超古代怪獣たちにも同様のデザインが見受けられる。
(元々、丸山浩がお遊びで穴という共通要素を入れており、
それならば黒幕が居てもおかしくないと後付けでガタノゾーアが設定されたとのこと)

尚、劇中ではほとんど殻の部分だけを海上に出して活動していたため分かり難いが、海中にある下半身部分を含めると作中屈指の巨体。
(といっても殻の部分だけでもティガよりデカいが)


【クトゥルフ神話との関連】

名前の由来は、クトゥルー神話に登場する架空の神「ガタノトア (Ghatanothoa)」から。
後述のティガを石化させたのも、ガタノトアに「その姿を見た者は恐怖で硬直して眼と脳以外石のようになってしまう」という話があるからだと思われる。

名前こそガタノトア由来だが、ルルイエに陣取っていたり水属性だったりと、クトゥルフの要素が多分に入っている。
製作にあたり小中千昭は世界中のアーティストによるクトゥルフの画像をデザイナーの丸山浩に提供している。

また、上下逆転の顔はクラーク・アシュトン・スミスの作品に登場する神性「フジウルクォイグムンズハー」と共通だが
怪獣ガタノゾーアをデザインするにあたってこれもモチーフの一つになったかは不明。


もともと脚本の小中千昭はクトゥルー神話が大好きなことで知られているのだが、
ティガの製作を進める中で「ウルトラセブン」のように高い精神性を持つ作品を作りたいと意欲が湧き、
戦いに勝ったウルトラマン地球を去るラストにするには、ゼットンパンドンのような弱い怪獣ではカタルシスが得られないと、強大で尊大な存在を求め、
当時は日本ではあまりモチーフとして使われていなかった、太古の地球を支配したクトゥルー神話の邪神が相応しいと思い至ったと語っている。

また異なる世界観の存在と戦わせることで、最終話という重要イベントの特別感をメタ的な視点からも盛り上げる意図もあったとのこと。

あくまで強いカタルシスが得られる、強大な存在としての起用であり、
ティガが勝利したことが、クトゥルーは弱いと言う風潮に利用されることには怒りを顕にしている。


【能力】

※名称は『大怪獣バトル』より

●触手
文字通り、触手による攻撃。
劇中ほぼ無敵を誇ったパワータイプですら、
全力を出して一本引きちぎるのがやっとの位の馬力と耐久力を誇る。
そんなのが何本もある。

●巨爪叩き潰し
文字通り、巨大な爪を使った攻撃。
そのパワーにはティガのパワータイプですら歯が立たない。

●シャドウミスト
口から吐き出す闇の霧。
まさしく『世界を暗黒に塗り潰すもの』そのもので世界が滅亡しかけたチート霧。
防ぐことは不可能で射程も無限、電子機器ですら破壊してしまう。
GUTS基地を包んだ際には基地の機器や職員が次々と犠牲になった。

小説版によると闇自体が意志を持ち、ガタノゾーアの命に従い全てのを消し去るために動いていたらしい。
『闇を見たものは希望の灯を消され、闇に触れた者はその肉体を姿なきものに変えられる』とのこと。

●石化光線
触手で抑えつけたティガにとどめを刺し、石像へと戻した光線。
ガタノゾーア最強の技であるが「ティガを石像に戻すほどの威力」なのか「対象を石化させる光線」なのかは不明。名前に石化って付いてるのに。
ウルトラマン Fighting Evolution 3や大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティアでの名称は「貫通レーザー」



【劇中での活躍】

●第51話「暗黒の支配者」

尖兵怪獣ゾイガーを操って世界中を攻撃した後、ルルイエからその姿を現した。
世界を闇で覆い尽くし、駆け付けたティガと交戦。
全身の殻でマルチタイプやパワータイプのあらゆる攻撃を受け付けず、触手で拘束したティガに光線を食らわせ、倒してしまう。


●第52話「輝けるものたちへ」

光を奪われたティガが石像に戻ったことで、人々を絶望に追いやった。
しかし世界中の子供たちの心に残っていた光を受けて、ティガが「グリッターティガ」として復活

グリッター・ボンバーやグリッター・バニッシュでダメージを受けた上
グリッターゼペリオン光線とタイマーフラッシュスペシャルを食らい、爆死。
ガタノゾーアが倒されたことで、闇に包まれた世界も元に戻った。



【その他の活躍】

ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY

ルルイエの遺跡に渦巻いていたガタノゾーアの怨念が闇の巨人・カミーラと融合した闇黒魔超獣「デモンゾーア」が登場。
その肉体はもはや"闇そのもの"となっており、そこから突き出した頭部から放つ氷の矢"デモンジャバー"と、
それらを収束させ放つ"ジャブラッシュ"を武器とする他、頭部にカミーラの姿が現れ触手による攻撃も行う。

その力は凄まじく、一時はティガを完全撃破してしまう。しかし滅び去った超古代の巨人たちの光を受け、グリッターティガが再臨。
向かってきたグリッターティガを触手で捕え自身の闇へと取り込もうとしたが、
内部から放たれたゼラデスビームによって撃破され、世界を覆っていた闇と共に消え去った。


ウルトラマン Fighting Evolution 3

ウルトラモード「暗黒の支配者」で、ティガ本編での戦いを再現。
グリッターティガになっても圧倒というわけにはいかず、気を抜けば逆にやられる。
が、やろうと思えば初戦で倒してしまうことも可能であり、その場合は残りHP・時間にかかわらずSランクとなる。
スカイタイプでうまくハメるか、パワータイプでデラシウム光流を2発当てると倒しやすい。
というか、グリッターでもゼペリオン光線とタイマーフラッシュスペシャルの両方を当てなければならないので、
慣れればグリッターにならない方がSランクが楽とまで言われる。

完全なCPUキャラであり、残念ながら操作できない。

また、タッグバトルモードでは必ずラスボスとして登場する。
適当に二人がかりで攻撃をすれば倒せるほどに弱い。
一部使えなくなる必殺技があるので注意(主に投げ技類)。


●大怪獣バトル ULTRA MONSTERS NEO

ストーリーモード9話のボスとしてプレイヤーと戦闘。
(TV本編とは別世界の)ティガに倒されたはずだが謎の復活を遂げる。
主人公の呼び出す怪獣を圧倒し、駆け付けたティガをも追い詰めるが、
主人公、カネゴン、ヴィットリオの光がティガに集まりグリッターティガとなったことで撃破された。
また、キリエロイドもバトルナイザーから召喚してくる。


●大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア

ボスでも何でもない通常のプラズマ怪獣として登場。大量に生息している。
2種類のプラズマソウルを宿している。


大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説

百体怪獣ベリュドラのパーツに。
邪神ェェ……。


ウルトラマンギンガ

4話で、異形の手のモノによってスパークドールズ化されているのが確認できる(物自体はティガ当時に発売されたソフビを使用)。

最も他にもいろいろおかしいものがスパークドールズ化されているので、邪神がそうなっているのは深く考えた方が負けなのだろう。


ウルトラマンオーブ

第4話「真夏の空に火の用心」ラストに、ジャグラス ジャグラーの持つ「闇ノ魔王獣 マガタノゾーア」のカードとして登場。
魔王獣共通のマガクリスタルは、下顎の両眼の間に角のように生えているのがカードの絵柄から確認できる。

ガイの持つフュージョンカードのうちティガだけ出処が不明だったことと、第1話冒頭の回想シーンで既にティガのカードを所持していたことから、
封印していたウルトラ戦士はティガで本編開始前にオーブに最初に倒された魔王獣

設定だけは存在しているが登場は出来なかったことから田口監督からは不遇の魔王獣と評された。
約20年前の着ぐるみは劣化で使えなかった、わざわざ新たに作る予算もなかった(そりゃそうだろう)ものと思われる。
超全集などに記載されたウルトラマンオーブクロニクルでは、
第4章「激闘!イシュタール文明」編にて、太古の地球でのオーブとの激闘が描かれている。
その影でヌル・ラ・ホテップなる怪人物が暗躍していたとか。

マガタノオロチに引き継がれた特色は触手とのことで、超全集にも街中から生やした触手でオーブと渡り合う絵コンテが存在する。
しかし、フュージョンファイトでは「マガ冥闇」という闇が必殺技になっている。


ロストヒーローズ2

シナンジュによって復活させられ、ダークネビュラを展開するサジタリウス・ノヴァを護衛する。
サジタリウスを発見した仮面ライダーメイジを追い、ヒーローズと接触、
ティガを石像に戻し、他のヒーローを気絶させ満足して一度立ち去る。

イーヴィルティガによって、ティガが復活しそうになるのを阻止する為に再び現れ、光遺伝子コンバータを破壊するが、
ヒーローズの思いが光となりグリッターティガが復活、タイマーフラッシュスペシャルを受け、爆散し闇が消え青空が戻る映像が挟まれるが、
少し先のフロアで何事もなかったかのようにボス戦になる。

ヒーローズに倒され消え去るが、後にヒーローズに敗れた者たちの怨念と融合させられデモンゾーアとなり、リジェスを守る最後の壁として立ち塞がる。


●深淵を歩くもの

内原戸哲夫と名乗る浅黒い男の依頼により、海底から回収されたタブレットに復活に関する予言が記されていた。
タブレットの回収地点は、海底に規則的に並んだ不自然な大穴(おそらくガタノゾーアの殻)の一つの中。
(なお、タブレットを回収した研究者は、夢とも現実ともつかない様々な奇怪な出来事を経験した末に、
首だけの状態にされ身動き一つ出来ないままに深海底で永遠に生き続けることとなった)
内原戸はガタノゾーアの配下ではないが、星が闇に閉ざされ人類が絶望の末に滅びれば面白いと思っているようで、
ガタノゾーアの預言者を名乗り、復活の予言を人々に広めるべく暗躍している。
今作では「旧支配者」「進化する者の放つ光を喰らう者」などと表現されている。

一部の触手には独自の意思があり、眠らずに果てしなく長い間、
人間たちが文明が築いていく様子を観察し、それを破滅させる時を待ちわびていたらしい。


⚫︎ウルトラマンF

直接登場はしないが、固定化された超次元微小経路を通り別宇宙からFの宇宙に侵攻しようとする存在の一つとして、
ゴーデススフィア根源的破滅招来体カオスヘッダーグラキエスダークルギエルグリーザと共に名が挙げられている。
地球に来るのは時間の問題で、ほぼ同時に到達するらしい。


ウルトラかいじゅう絵本『なにがぬけるかな』

ゼットンに頼まれ、地面に埋まった謎の野菜(ケンドロス)を抜く為に協力する。
邪神に気軽に声をかけてこれるゼットンの人脈(怪獣脈?)は一体……。邪神なのおまけ扱いされている。


⚫︎ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ

2020年GW(ガタノゾーア・ウイーク)の目玉としてレジェンド枠で実装。
強襲ボスとして敵専用として先行登場し、パワータイプ、グリッターティガの参戦というギミックも用意された。

●サイバーカード

カードダス第二弾にてサイバーガタノゾーアが登場。分類はTYPE:G。
黒と赤を基調としたメタリックな外観で胸部に頭文字のGが刻印されている。


ウルトラ怪獣擬人化計画

ガタノゾーアの殻を頭に被った少女として擬人化された。デザインはブルトンの擬人化なども手がけた娘太丸氏。
殻に穴は無く薄っすらと花柄の模様が浮かんでいる。
殻の両端からは蛇の頭部が生えており、暇な時は蛇と会話して退屈を紛らわせている。
両手は伸縮自在でハサミのような手袋を付けている。
髪の毛も自由に動かすことが可能で髪先は殻と同様に紫色の花柄が浮かんでいる。
頭の殻が重い為、よくひっくり返る(これにより目と口の上下が逆になり、原作同様のスタイルになるという塩梅の模様)。

ギャラクシー☆デイズ』では10話に登場。
いい天気だと青空を眺めているうちにバランスを崩し、ひっくり返っていた。
近くを通りかかったガッツ星人に助けを求めるも、撮影され怪獣図鑑に掲載されそうになる。
ペガッサ星人によって怪獣図鑑への掲載は阻止され安堵するも、ガッツ星人は裏・怪獣図鑑に載せることを企んでいる。

これでも邪神ではあるため、原典同様に命を奪う『大いなる闇』(自称)を発生させる事が出来る。
しかし邪神っぽくない事を気にしており、日々湖で邪神っぽさを磨いている。

映画『怪獣娘(黒)』に出演する事が判明。CV:小倉唯
アニメという媒体上、頭のデカい殻があると動かしにくいからか、デカめの帽子程度まで縮小されている。
またキービジュアルを見るに、擬人化ガタノゾーアだけではなく怪獣のガタノゾーアも登場する可能性がある。


●ウルトラ怪獣DX(ソフビ人形)

放送当時からガタノゾーアもラインナップされていたが、2016年3月に通販限定でDXサイズのガタノゾーアが登場。
お値段なんと24,800円。それだけに凄まじいサイズとクオリティを誇る。
石化したティガとグリッターティガのソフビも付属し、受注サイトではティガに光を送りシークレットのグリッターティガを出現させる企画が行われていた。


バトルスピリッツ

バンダイ製TCG。「コラボブースター ウルトラ怪獣超決戦」にて同パックの最高位レアリティ「Xレア」として収録。
クトゥルフ神話をモチーフとした系統「異合」の一体でもあり、これまで収録されてきたアザトートやハスターといった邪神達をも凌ぐ性能を誇る。

絵師はガタノゾーアデザインの丸山浩氏(彩色は別)。プレイヤーでなくともファンならそろえたいところである。




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最終更新:2021年04月26日 09:02

*1 「上下逆になった」と書かれることがよくあるが、デザイナーによるとこちらが正しい