魂と記憶の盾

登録日:2015/02/08 Sun 23:40:59
更新日:2024/07/26 Fri 16:31:29
所要時間:約 3 分で読めます










神秘のオーロラがすべてを包み込む!




《魂と記憶の盾》はデュエル・マスターズの呪文。
「エターナル・ガード」と読む。
略称は「エタガ」「ガード」

概要

DM-11「聖拳編 第2弾 無限軍団の飛翔(エターナル・ウェーブ)」で登場した
「エターナル呪文」サイクルのひとつ。

魂と記憶の盾(エターナル・ガード) 光/水文明 (3)
呪文
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
バトルゾーンにある、進化ではないクリーチャーを1体選び、裏向きにして、新しいシールドとして持ち主のシールドゾーンに加える。

相手のクリーチャーをシールド送りにする呪文。レアリティはベリーレア。

このコストの軽さと自分、相手両方に撃てる汎用性はエターナル呪文サイクルでも随一。
自分に打てばcipトリガーの再利用に使えるし、相手に打てば回収できない確定除去になる。

かつてデュエル・マスターズではシールドが増えることに対して過大評価をしていた。
それ故にシールドが増えるカードや守れるカードは異常なレベルで重くデザインされ、逆に与えるこのカードは軽めになったのだろう。
デュエル・マスターズがビートダウン指向のゲームデザインをされていたからこその考え方である。
例えば漫画「FE」ではS(シズカ)が黒城戦で「ハンデ」と称して《従獄の凶獣ドルベロス》をシールドに送っている。
これも、デュエル・マスターズの世界ではビートダウンが前提であるゆえに、シールドが増えるのはハンデ扱いになったのだろう。

だが光・水のカラーはどちらかといえばコントロールを得意とする(ビートも不得意ではないが)。
そんなコントロールの定石は、「殴れる状況を作った後に、一気に畳み掛ける」こと。

そんなところにたった3コストで相手の邪魔者を封じ込める確定除去が来たら当然活躍しないわけがない。
ということで、正直「確定除去の色」であるはずの闇文明がお株を奪われた状態であった。
当時活躍していた【青黒赤ライブラリアウト】は、このカードを得て【白青黒赤ライブラリアウト】に。
またサファイア地獄当時もそれらへのメタカードとして活躍した。
ライブラリアウトデッキにとってはそもそもシールドは殴るものですらなく、
むしろマナにもならずリアニメイトもできないシールドはなんのアドバンテージも稼がせない
一番の除去であった。

ちなみに上述のSの行為だが、そもそも彼女はコントロールの使い手であるため利敵行為になっていない。
むしろ重量級デーモン・コマンド進化《悪魔神ドルバロム》を使う黒城にとっては重要な進化元がいなくなるためありがた迷惑であったり。

こんな闇より強い確定除去が許されるはずもなく、やがては 殿堂入り を果たす。
だがそれでも色の合うコントロールやビートダウンには投入される。
ビートでも投入できるのは、最後にそこを殴ればいいだけであるため。

ちなみに「除去の代償に相手に命を与える行為の過剰評価」は、かつてのMtGでも剣鍬等で見られた光景である。
ちなみにMtGの開発もデュエマの開発も同じWotC。つうかまたかよ。

関連カード

セレスティアル・アーク 光文明 (6)
呪文
バトルゾーンにある、ドラゴンまたはフェニックスではないクリーチャーを1体選び、裏向きにして持ち主のシールドゾーンに置く。

いわゆる調整版。進化も対象に取れるように。
だがいかんせん重すぎる上にトリガーもなく、しかもドラゴンが対象に取れないのは非常に痛い。
このためそこまで流行らなかった。

エターナル・スパーク 光文明 (4)
呪文
S・トリガー
バトルゾーンにあるコスト4以下の進化ではないクリーチャーを1体選び、裏向きにして、新しいシールドとして持ち主のシールドゾーンに加える。

低コスト限定のトリガー除去。《魂と記憶の盾》がハイスペックすぎるだけで、こっちが標準。
でもなんか使いづらい。

超次元ガード・ホール 光/闇文明 (7)
呪文
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
バトルゾーンにある進化ではないクリーチャーを1体選んで裏向きにし、新しいシールドとして持ち主のシールドゾーンに加える。
闇または光の、コスト10以下の、「コマンド」と種族にあるサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。

色が変更され、重量級超次元呪文となった《魂と記憶の盾》。
コストは4つも増えたが、《時空の支配者ディアボロス Z》や《時空の悪魔龍 ディアボロス ZZ》を呼び出せるのは強力。
やはりコスト7は格が違った。

パニック・ルーム 光文明 (5)
呪文
S・トリガー
バトルゾーンにある相手の進化ではないクリーチャーを1体選び、裏向きにし、新しいシールドとして持ち主のシールドゾーンに加える。その後、相手のシールドをひとつ選び、相手はそれを手札に加える。

実質的なバウンス除去。勿論、同じ所を選ばなければやっかいなやつにはご退場いただける。トリガーのリスクはあるが。
光文明では珍しいトリガー除去であり、登場はまさに待望であった。
《トゥルー・ヘブンズ》とともに、《セレスティアル・アーク》の立場を奪っている。

邪眼と魔銃の盾(ロマノフ・ガード) 無色 (6)
呪文
バトルゾーンにある、進化ではないクリーチャーを1体選び、新しいシールドとして持ち主のシールドゾーンに裏向きにして加える。

調整版というか無色版。
一応、《邪眼右神ニューオーダー》の効果で唱えられるが、《トンギヌスの槍》に比べるといかんせん弱い。
シールド送りより山札送りのほうが更にアドバンテージに寄与しないためである。
このため、せっかくの盾効果があまり恩恵がなくなっている。あっても困るのだが。
























復活

殿堂入りしてから十年余り…2020年7月1日にこのカードは 殿堂解除 された。
長きに渡るインフレがこのカードのスペックに追いついて来たのだろう。

一時はプレミアム殿堂候補と呼ばれていたのが懐かしい。

デュエル・マスターズ プレイス

魂と記憶の盾(エターナル・ガード) 光/水文明 (4)
呪文
相手の進化でないクリーチャー1体を持ち主のシールドゾーンに加える。そのクリーチャーのコストが3以下なら、カードを1枚引く。

DMPP-05 第5弾 「永遠の戦渦 -VORTEX OVERLOAD-」にて収録。流石に本家の能力をそのままプレイス環境に持ち込む訳にはいかないためか、能力が変化した。
まずコストが1上昇し、シールド送りの範囲は自軍のクリーチャーを対象にできなくなった。
除去能力の臨機応変さは本家より弱体化したが、代わりに特定の条件のクリーチャーをシールド送りにすれば1枚ドローできるというオマケ的な効果も付属することになり、単なる弱体化ではない。

能力こそTCG版から変更を受けたが、デュエプレの環境でもTCG時代と変わらず手軽な除去手段として活躍した。
多色の軽量除去呪文だったことから使用するデッキの色さえ合えば使いやすく、このカードの対抗策となる呪文ロックを持つカードもあまり多くなかったことも活躍に貢献した。
ゴッドへの除去としてもよく使用されており、特に環境で暴れた《烈神アギョウ/流神ウンギョウ》へのメタカードとしても好まれた。

公式の調査の結果、使用率や使用した際の勝率が高かったことが問題視されたようで、2021年8月26日にDP殿堂に指定された。
無双竜機ボルバルザーク》同様、殿堂を経験したTCG版から調整を受けても結局殿堂の仲間入りとなった…デュエプレでも聖拳編のカードは暴れる運命らしい。



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最終更新:2024年07月26日 16:31