登録日:2025/05/01 Thu 11:40:00
更新日:2025/05/03 Sat 07:08:12NEW!
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「千年」および
「ミレニアム」とは、『
遊戯王OCG』に登場したカード群である。
概要
テーマとしての成立はは2024年4月発売の「INFINITE FORBIDON」。【
デモンスミス】、【白き森】と同期である。
最大の特徴として、このテーマは原作にも登場した特殊勝利カード
《封印されしエクゾディア》が軸となっている。
エクゾディアといえば5枚揃えることによる特殊勝利効果が最大の特徴であり、全カードが制限行きから解かれたことはなく、遊戯王OCGの歴史の中でもあらゆる先攻ワンキルテーマをつくりあげたカードだが、そんなカードがまさかの専用カテゴリを習得。決闘者からは驚きの声が上がった。
初登場以降も関連カードが少しずつ追加されており、原作の登場人物である武藤双六を意識したカードがつくられている。
原作においてエクゾディアは
武藤双六の所持していたカードであり、その繋がりから選出されているのだろう。
そのため、【千年】および【ミレニアム】のことを武藤双六をイメージしたキャラクターカテゴリという捉え方をする声も。
どちらも同じ目的をもって同じデッキで扱うため、この項目では【千年】も【ミレニアム】もまとめて同時に紹介する。
戦法
エクゾディアが軸となっている、と書いたが、このカテゴリはエクゾディアをデッキに備えながらも、基本的に特殊勝利を狙うことは少ない。
ではどうするのかというと、新しく登場した融合エクゾディア《幻の召喚神エクゾディア》によるビートダウン。要するにエクゾディアで殴って勝つのである。
少々妙な書きかたをしたが、流石に【エクゾディア(パーツ)ビート】のようにパーツで殴るわけではなく、カテゴリに属する「千年」および「ミレニアム」の名前を持つモンスターや魔法カードで《幻の召喚神エクゾディア》の特殊召喚をサポートし、
- 効果破壊耐性
- 攻撃力をLPの数値分上昇
- 魔法罠の発動をターン1で無効
- 互いのエンドフェイズ毎に「エグゾード」魔法罠をデッキから補充
といった非常に高い単体性能をフルに活かして制圧しつつ殴っていく戦法を取る。
そして《幻の召喚神エクゾディア》の特殊召喚のためにはエクゾディアパーツそれぞれ5枚が必須。そのためデッキの中にエクゾディアを5枚投入する必要があるというわけである。
その戦闘スタイルの関係から、先に述べた通り特殊勝利は基本狙わない上に召喚過程の都合から、エクゾディアパーツはデッキに眠って欲しい存在であり、手札に来ても事故要因となることが大半。
とはいえ《
増殖するG》などの誘発によるドローや「エグゾード」魔法罠によるサポート効果などで特殊勝利のプレッシャーを与えることが可能なため、完全な無意味となるわけではない。
なんなら最悪、《
厄災の星ティ・フォン》のX素材にしつつ、専用サポート効果で墓地から回収することで、手札枚数そのままに不利な状況に抗うことも一応可能である。
けど腕や脚だけでコックピットに搭乗するのはなんかシュール
【千年】【ミレニアム】に関わるカード達
ここでは【千年】および【ミレニアム】の名前を持つカード、及びそれに関連するカードについて重点的に解説する。
「エグゾード」魔法罠などの「エクゾディア」にまつわるカードについては
エクゾディア(遊戯王OCG)の項目を参照。
メインモンスター
下級モンスター
効果モンスター
星4/
光属性/
幻想魔族/攻1500/守1300
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札に存在する場合に発動できる。
このカードを永続魔法カード扱いで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
(2):このカードが永続魔法カード扱いの状態で、相手の効果が発動した場合に発動できる。
このカードを特殊召喚し、このターン中、自分フィールドのレベル5以上の幻想魔族・魔法使い族モンスターを相手は効果の対象にできない。
(3):このカードがモンスターと戦闘を行う場合、その2体はその戦闘では破壊されない。
「INFINITE FORBIDDEN」で登場した「ミレニアム」モンスターの1体。
《月明かりの乙女》の幻想魔族化リメイク。『DM2』以降で幻想魔族だったからだろうか。
永続魔法化は「千年」モンスター達と同じだが、こちらは能動的に特殊召喚はできない。
代わりに相手が効果を発動した場合に魔法・罠ゾーンから特殊召喚しつつレベル5以上の幻想魔族・魔法使い族に対象耐性を与える。
また自身が戦闘する際に互いに戦闘破壊されない永続効果を持つ。
能動的には使えないが《幻の召喚神エクゾディア》に対象耐性を付与出来るので、あちらの耐性の穴をある程度カバー出来る。
戦闘破壊耐性も便利な壁役となれる。《石版の神殿》があれば効果破壊されても永続魔法化して使い回しが出来る。
ただし、こちらから攻撃する場合も戦闘破壊出来ないので直接攻撃出来る時以外は攻撃しないのが吉。
効果モンスター
星4/
風属性/幻想魔族/攻1300/守1400
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札に存在する場合に発動できる。
このカードを永続魔法カード扱いで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
(2):このカードが永続魔法カード扱いの状態で、相手の効果が発動した場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
その後、フィールドのモンスター1体の攻撃力の半分だけ自分のLPを回復できる。
(3):このカードがモンスターと戦闘を行う場合、その2体はその戦闘では破壊されない。
「INFINITE FORBIDDEN」で登場した「ミレニアム」モンスターの1体。
《アブソリューター》の幻想魔族化リメイク。こちらも『GB版』で幻想魔族だったからだろうか。
弱点含めて《ミレニアムーン・メイデン》とほぼ同じだが、こちらの特殊召喚と同時の効果は場のモンスターの攻撃力の半分のライフ回復。
ライフ管理が重要な《幻の召喚神エクゾディア》にとって非常にありがたい効果。
ターン経過でムキムキになったそちらを選べば大幅なライフ回復も可能で、その後攻撃すれば更に大幅な攻撃力アップが見込める。
上級モンスター
効果モンスター
星6/地属性/
岩石族/攻2000/守2200
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札に存在する場合に発動できる。
このカードを永続魔法カード扱いで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
(2):このカードが永続魔法カード扱いの場合、2000LPを払うか手札の「千年の十字」1枚を相手に見せて発動できる。
このカードを特殊召喚する。
その後、デッキから「石版の神殿」1枚を手札に加える事ができる。
(3):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分の「千年の十字」の発動は無効化されない。
「INFINITE FORBIDDEN」で登場した「千年」モンスターの1体。
こちらは《千年ゴーレム》のリメイク。単に「千年」と言う繋がりからか。
永続魔法化と魔法・罠ゾーンからの特殊召喚は《千年の眠りから覚めし原人》と同じだが、こちらは特殊召喚と同時のサーチ先が《石版の神殿》限定。
また耐性はない代わりに《千年の十字》の発動が無効化されなくなる永続効果を持つ。
地味だが《幻の召喚神エクゾディア》の降臨を安定させられるため非常に便利。
攻守は物足りないものの、他はレベル6・地属性・岩石族と使いやすいステータスをしている。
効果モンスター
星5/地属性/
戦士族/攻 0/守3000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札に存在する場合に発動できる。
このカードを永続魔法カード扱いで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
(2):このカードが永続魔法カード扱いの場合、2000LPを払うか手札の「千年の十字」1枚を相手に見せて発動できる。
このカードを特殊召喚する。
その後、デッキから「千年の十字」1枚を手札に加える事ができる。
(3):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、魔法・罠カードの効果では破壊されない。
「INFINITE FORBIDDEN」で登場した「千年」モンスターの1体。
こちらは《千年の盾》のリメイク。古いフレーバーテキストで「千年アイテム」とされていたからか。
永続魔法化と魔法・罠ゾーンからの特殊召喚は前2体と同じで、サーチ先は《千年の十字》。
《シールドクラッシュ》とかで破壊されていた反省か魔法・罠カードに対する破壊耐性を持っている。
《千年の眠りから覚めし原人》→《千年の宝を守りしゴーレム》→《石版の神殿》→このカード→《千年の十字》
と繋げる事で場に3体のモンスターを並べつつ《幻の召喚神エクゾディア》の降臨に繋げられる。
……のだが、元から手札に《千年の十字》を確保していないとこの動きでライフを6000も失う事になってしまう。
初期ライフからだと《幻の召喚神エクゾディア》の攻撃力も2000ちょっとしか出せず、ライフロスデメリットやダメージですぐ敗北しかねないのが難点。
むしろ上記2体含め重要なのは「ライフコストこそかかるが、召喚権を使わずにモンスターを展開できる」と言う点。
効果モンスター
星6/地属性/戦士族/攻2300/守2100
このカードはルール上「ミレニアム」カードとしても扱う。
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドにレベル5以上のモンスターカードが存在する場合、このカードはリリースなしで召喚できる。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、その間に相手が攻撃表示で召喚・特殊召喚したモンスターのレベルは7つ上がる。
(3):相手がモンスター効果を発動した時、このカードを除く、自分フィールドのレベル5以上の表側表示のモンスターカード1枚を墓地へ送って発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
VBEX5の付録で登場した
まさかの暗黒騎士ガイアのリメイク。
効果外テキストにて「ミレニアム」カードとして扱われる。
《心宿りし青眼竜》同様に永続魔法化や魔法・罠ゾーンからの特殊召喚効果はないが、レベル5以上のモンスターがいればリリースなしで召喚できる。
場にいる間は相手が攻撃表示で召喚・特殊召喚したモンスターのレベルを7つ上げる永続効果と、
自身以外の自分のレベル5以上のモンスターを墓地に送って相手のモンスター効果を無効にして破壊する効果を持つ。
後述する《幻の召喚神エクゾディア》では対応できないモンスター効果への対策が取れるのは非常にありがたく、《千年の眠りから覚めし原人》でのサーチから即座にリリースなしで召喚に繋げられるのも便利。
召喚権を消費するものの、【千年】では召喚権が余りがちなのでそこまで気にならない。《千年の宝を守りしゴーレム》と併せてランク6のX召喚に繋げることもできる。
レベル上昇効果はS召喚・X召喚などの妨害だけでなく、《心宿りし青眼竜》の墓地送り対象を広げられるのもありがたい。
ただし、《千年の眠りから覚めし原人》のサーチは《心宿りし青眼竜》などに使用したい場面も多く、魔法・罠ゾーンからの特殊召喚も持たないので《石版の神殿》も使えないと取り回しの悪い点も目立つ。
自身が展開に寄与する訳でもないので、無理に狙わず上振れた時に盤面に添えるカードとして扱うのが無難か。
レベル上昇効果も守備表示で特殊召喚されたモンスターや、Xモンスター・Lモンスターの様に元からレベルを持たないモンスターには適用されないので要注意。
モチーフとなっているのはDEATH-T編の遊戯vs海馬における《暗黒騎士ガイア》であり、
- ルール上「ミレニアム」カード=《暗黒騎士ガイア》含めてこの勝負で使用したカードは遊戯が双六からデッキごと託された物
- 名前の「魂宿りし」=双六から受け継いだデッキを指して遊戯が「爺ちゃんの魂が宿っている」と発言
- レベル6=《暗黒騎士ガイア》の原作でのレベル
- 条件付きでリリースなしで召喚=当時の決闘には生け贄召喚(現在のA召喚)のルールがなかった
- 《心宿りし青眼竜》との相性の良い効果=本来は同じデッキに入っていたカード
と、双六が持っていた頃の《暗黒騎士ガイア》を想定してデザインされている。
決して遊戯の使う《暗黒騎士ガイア》に魂が宿ってないわけじゃないと思いたい。
最上級モンスター
効果モンスター
星8/
地属性/
獣戦士族/攻2750/守2500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札に存在する場合に発動できる。
このカードを永続魔法カード扱いで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
(2):このカードが永続魔法カード扱いの場合、2000LPを払うか手札の「千年の十字」1枚を相手に見せて発動できる。
このカードを特殊召喚する。
その後、デッキから「千年」モンスターか「ミレニアム」モンスター1体を手札に加える事ができる。
(3):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、モンスターの効果では破壊されない。
「INFINITE FORBIDDEN」で登場した「千年」モンスターの1体。
まさかの《千年原人》のリメイク。「千年アイテムを持つ原始人」と言うフレーバーテキスト繋がりだろうか。
手札から永続魔法扱いで魔法・罠ゾーンに置くことができ、2000ライフ払うか手札の《千年の十字》を公開する事で魔法・罠ゾーンから特殊召喚できる。
さらにその際同時に「千年」モンスターか「ミレニアム」モンスターをサーチできる。
またモンスター効果では破壊されない。
高めの打点と効果破壊耐性に加えて後続のサーチも可能、しかもよく見ると
同名カードのサーチも可能と言うハイスペックなカードである。
効果モンスター
星8/光属性/
ドラゴン族/
攻3000/守2500
このカード名はルール上「ミレニアム」カードとしても扱う。
このカード名の、(1)の効果は1ターンに1度しか使用できず、(3)の効果は「千年の十字」を発動したデュエル中に1度だけ使用できる。
(1):このカードを手札から捨てて発動できる。
デッキから「千年の十字」1枚を手札に加える。
(2):このカードのコントロールは変更できない。
(3):このカードが墓地に存在する状態で、相手がレベル8以上か攻撃力3000以上のモンスターを召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
そのモンスターを墓地へ送り、このカードを特殊召喚する。
「RAGE OF ABYSS」で登場した
まさかの青眼の白龍のリメイク。効果外テキストにて「ミレニアム」カードとして扱われる。
他の「ミレニアム」モンスターと違い永続魔法化や魔法・罠ゾーンからの特殊召喚効果はないが、手札から捨てる事で《千年の十字》をサーチできる。
また場にいる間はコントロールを変更できない。
そして墓地にいる時に相手がレベル8以上か攻撃力3000以上のモンスターを召喚・特殊召喚したらそのカードを墓地に送りつつ自己蘇生する効果を持つ。
なんと言っても《千年の十字》サーチがありがたく、しかもライフコストがない。
これによりライフ管理が簡単になり、オマケにサーチついでに墓地効果での妨害も構えられるとまさに【千年】の救世主的存在。
攻3000/守2500の「ブルーアイズ」モンスターでもあるため、《ドラゴン・目覚めの旋律》や《ビンゴマシーンGO!GO!》でサーチが可能。
こいつの登場により【千年】の安定性が格段に向上した。
ただし墓地効果は「《千年の十字》を発動したデュエル中に1度だけ」、と言う条件と制約があるため注意が必要。
モチーフとなっているのは双六が持っていた所謂「4枚目の《青眼の白龍》」であり、
- 名前の「心宿りし」=双六の「本当に大切なカードには心が宿るんじゃよ」と言う台詞
- 「竜」表記=《青眼の白龍》の初登場時は「青眼の白竜」表記であった
- 手札から捨てて《千年の十字》サーチ=海馬に破られるも双六が遊戯へエクゾディアを託す
- コントロール変更不可=双六が海馬とのトレードを拒否・青眼も盗んだ海馬の命令を拒否・最終的に海馬に破られたため遂に海馬の物にはならなかった
- レベル8以上もしくは攻撃力3000以上のモンスターが場に出るとそれを墓地に送りつつ自己再生
=遊戯vs(1戦目)における海馬の命令拒否→自己消滅→遊戯が《死者蘇生》で蘇生させるの流れ
と、トコトン双六の《青眼の白龍》を再現している。
融合モンスター
融合・効果モンスター
星10/闇属性/魔法使い族/
攻 ?/守 0
「封印されし」モンスター×5
(1):フィールドのこのカードは相手の効果では破壊されない。
(2):1ターンに1度、このカードが戦闘を行うダメージ計算時に発動できる。
このカードの攻撃力は自分のLPの数値分アップする。
(3):1ターンに1度、魔法・罠カードの効果が発動した時に発動できる。
その発動を無効にする。
(4):自分・相手のエンドフェイズに発動できる。
デッキから「エグゾード」魔法・罠カード1枚を自分フィールドにセットする。
(5):自分スタンバイフェイズに発動する。
自分は1000LPを失う。
「INFINITE FORBIDDEN」で登場した新たなるエクゾディアであり、【千年】【ミレニアム】における最重要モンスター。記憶編にてシモンが使役していたエクゾディアがモチーフ。
効果破壊耐性に加えて1ターンに1度魔法・罠を無効化する効果を持つ制圧モンスター。
素の攻撃力は0だがダメージ計算時に自分のライフ分攻撃力を上げる効果を持ち、しかも強化は永続。
ライフを維持出来れば後は戦闘する度に飛躍的に攻撃力が上がっていくため戦闘にも滅法強い。
オマケに自分・相手エンドフェイズに「エグゾード」魔法・罠をデッキからセット出来る。ターンを跨げば跨ぐほどアドバンテージをゴリゴリ稼げる。
しかもよく見ると魔法・罠無効化効果には名称ターン制限がないので、仮に2体並べぶ2回無効効果が撃てたりする。
とはいえ、専用サポートの《千年の十字》で特殊召喚を狙うとなると1ターンに2体以上並べることは難しいが。
自分スタンバイフェイズ毎に1000ライフポイントを失うデメリットが存在しているため、長期戦は不向き。
更に融合素材は「封印されし」モンスター5体、つまりエクゾディアパーツ全種となっている。
そのため「真面目に素材を揃えてコイツを融合召喚するぐらいならぶっちゃけ手札に集めて特殊勝利した方が早い」となりかねない。
その分このカードの特殊召喚を容易にするための専用サポートが存在している他、《幻想召喚師》などで特殊召喚することも可能。
なお2025年現在、エクゾディアパーツは全て制限カードかつ特殊勝利を封じることはできないため、正規の手札融合は不可能となっている。
余り狙う意味はないが、正規融合を狙う場合はエクゾディアパーツの内1体をフィールドに出しておく必要がある。
魔法カード
通常魔法
(1):自分の手札・デッキ・フィールド(表側表示)の「封印されし」モンスターカード5枚を選び、お互いに確認する。
その後、EXデッキから「幻の召喚神エクゾディア」1体を特殊召喚する。
「千年」モンスターカード、「ミレニアム」モンスターカード、元々のレベルが10以上の「エクゾディア」モンスターカードを除く、
表側表示のモンスターカードが自分フィールドに存在する場合、さらにそれらを全てデッキに戻す。
このターン、自分はモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚できない。
発動後、このカードは墓地へ送らず、デッキに戻る。
「INFINITE FORBIDDEN」で登場した通常魔法。ウジャト眼のついたアンクでモチーフはおそらく千年錠。
なんと手札・デッキ・場のエクゾディアパーツ5種を見せびらかす互いに確認する事でEXデッキから《幻の召喚神エクゾディア》を特殊召喚できる。
「見せただけ融合」とでも言うべき効果を持っている。
ただしその後レベル10以上のエクゾディアと「千年」「ミレニアム」モンスター以外の場の表側モンスターが全てデッキに戻ってしまう。
その上さらに発動以後は他のモンスターを場に出せず、発動後のこのカードもデッキに戻すと非常に重い制約が課される。
またこのカードによる特殊召喚は融合召喚扱いではない。
《融合禁止エリア》に妨害されないが、この効果で出した《幻の召喚神エクゾディア》は蘇生制限を満たしてないので墓地に送られたら蘇生できない。
更に発動条件であるエクゾディアパーツの公開に関しても墓地と除外ゾーンは参照出来ない。
そのため、発動前にうっかり《魔神火炎砲》などで墓地に落としたりしない様に注意したい。
フィールド魔法
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
手札からモンスター1体を永続魔法カード扱いで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
その後、「千年」モンスターか「ミレニアム」モンスター1体をデッキから永続魔法カード扱いで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
(2):自分フィールドの表側表示の、「千年」モンスターか「ミレニアム」モンスターが戦闘・効果で破壊された場合、
墓地へは送らずに永続魔法カード扱いで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く事ができる。
「INFINITE FORBIDDEN」で登場したフィールド魔法。
記憶編で登場した罪人から抽出した魔物を封じた石版を安置する神殿がモチーフ。
手札のモンスターを永続魔法扱いで魔法・罠ゾーンに置く事でデッキから千年モンスターかミレニアムモンスターを永続魔法扱いで置ける。
千年モンスターもミレニアムモンスターも自身の効果で魔法・罠ゾーンからモンスターゾーンに特殊召喚する効果を持つため、実質的手札1枚をコストにしたリクルートになる。
手札から置いたのが千年モンスターかミレニアムモンスターならコストを踏み倒すどころか展開手段にもなる。
また、千年モンスターかミレニアムモンスターか破壊される場合に墓地に送らずに永続魔法扱いで魔法・罠ゾーンに置けるため、使い回しが容易になる。
ただし、永続魔法のまま破壊された場合はそのまま墓地に送られるため注意が必要。
装備魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):装備モンスターは攻撃できず、効果は無効化され、リリースできない。
(2):1ターンに1度、装備モンスターが自分フィールドに存在する場合に発動できる。
デッキから「嘆きの石版」以外の「石版」カード1枚を手札に加える。
(3):装備モンスターが破壊された事でこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
相手に500ダメージを与える。
「ANIMATION CHRONICLE 2024」で登場した装備魔法。
記憶編のアニオリ回における海馬vs闇バクラ戦において闇バクラが使用。
【千年(ミレニアム)】に関係する効果を持つためこちらにも記載。
装備モンスターに攻撃不可・効果無効化・リリース不可・破壊されたら500バーンとトコトン縛り付ける装備魔法だが、【千年】【ミレニアム】において重要なのは
自分のモンスターに装備させた時。
装備モンスターが自分の場にいる時に同名以外の
石版カードのサーチ……つまり、《石版の神殿》をサーチできるため、千年モンスターもしくはミレニアムモンスターの展開にアクセス出来る。
爺さん繋がりで《
アショカ・ピラー》の召喚からこのカード→《石版の神殿》とサーチを繋げ、残った《アショカ・ピラー》を《
転生炎獣アルミラージ》辺りに変換すればデメリットも踏み倒せるため無駄がない。
弱点
場に出てしまえば非常に強力な効果で相手を制圧可能な《幻の召喚神エクゾディア》だが、逆に言えば《幻の召喚神エクゾディア》を出せないことには何も始まらない。そのため【千年】であることがわかった途端、非常に痛いところに妨害を受けやすくなる。更に展開過程で特殊召喚およびサーチを多用するため「ドミナス」罠による誘発の
両方に引っかかり、誘発による妨害を踏みやすい上に非常に痛い。
更に特殊召喚およびデッキの展開には《千年の十字》が必須。初手で手元に引き寄せられるのが一番の理想だが、毎回そう都合よく手札にくるわけでもないため、手札に《千年の十字》を引き込めなければ、千年モンスターの制約でゴリゴリにLPが削られてしまい《幻の召喚神エクゾディア》のパワーは大幅ダウンしてしまう。そもそも特殊召喚すらできなかったとなったら盤面は非常に弱いものとなり、目も当てられない大惨事となる。【千年】は封印されしモンスターの素引きを回避するためにデッキ枚数を40枚よりも多くする構築になることが多く、これらの問題を深刻化させている。
また、展開する際のデメリットや《幻の召喚神エクゾディア》の効果などでLPを消費しやすく、長期戦には非常に不利である。高い攻撃性能から短期決戦は得意なため素早く勝負をつけることが理想だが、もし長期戦に持ち込まれるとそれらのデメリットでじわじわと自分の首を絞めていくこととなる。
《千年の十字》の制約の都合上、制圧モンスターを多く並べるのが非常に難しいのも問題となる。デッキを工夫しなければ基本的に《幻の召喚神エクゾディア》と《怒りの業火 エグゾード・フレイム》の2つのみとなることが多い。
これらの性能も十分に高いとはいえ、それらを簡単に止められる手段を持つ相手だとジリ貧になりやすい。《幻の召喚神エクゾディア》に制圧効果が集中してる都合、それに向かって
壊獣でもブン投げられようものならばメインフェイズ開始早々重要なアタッカーと2つの妨害を一気に失うという悲惨な事態になる。
強力な効果を持つ反面弱点も非常にわかりやすいため、デッキ構築の段階から、枚数の調整や下記の相性のいいカードによる妨害の質の向上など、デメリットを緩和したり弱みをカバーするための構築が求められるだろう。
相性のいいカード
エクゾディアとは無関係だがよく見ると名前に
「ミレニアム」が付いてる関係上《千年の十字》の強制デッキバウンスの対象外で、イリュージョニストの方は《千年の眠りから覚めし原人》のサーチ対象になれる。
基本的に《幻の召喚神エクゾディア》の単独立ちでターンエンドになりやすく、妨害もエクゾディアに依存気味の【千年】デッキでは、エクゾディアと並び立つ妨害役としての役目も担える。
上記の儀式魔法サポートカードも、サクリファイスを出すための展開のお供として使えるので無駄にならない。
一応使い手の
ペガサスは爺ちゃんの魂を奪った序盤のボスキャラという繋がりがあるので関係性が全くない訳ではない。
妖怪少女シリーズの1体。
外すとライフ半減というデメリットは重いが、上手く使えれば相手の特殊召喚に便乗して大量のライフ回復が可能な手札誘発モンスター。
ライフ消費が激しく、自身のライフの値が《幻の召喚神エクゾディア》の攻撃力に直結する【千年】デッキでは有効活用できる。
相手メインフェイズで手札から発動してシンクロ召喚ができるレベル2チューナー。
相手ターンにやるので《千年の十字》のデメリットを踏み倒して、《幻の召喚神エクゾディア》の隙を埋められる高レベルシンクロを呼び出して妨害手段を増やせる。
安定の《フルール・ド・バロネス》以外でも、自分のライフがガンガン削れることが多い点などから《サイコ・エンド・パニッシャー》などが好相性。
効果モンスター2体で出せるリンク2の幻想魔族モンスター。
出すと
罠モンスターをデッキからセットする(1)の効果が優秀で、《幻の召喚神エクゾディア》を主軸にするとエクゾディアと千年関連モンスターしか場に残せなくなるデメリットを、罠モンスターという形で踏み倒せる。
ただしトップハットヘアは出してもバウンスされて場には残らないため(2)と(3)の効果は殆ど無意味となる。
セット候補は汎用性の高い《
碑像の天使-アズルーン》が筆頭だが、デッキ構築次第では色々と選択肢を取れる。
【
スネークアイ】関連の融合モンスター。
「自分の魔法罠ゾーンの表側表示のモンスターカード2枚」をコストにして召喚できるため、【千年】との相性は抜群。
気軽に出せる3000打点に加え、邪魔な相手モンスターを永続魔法扱いにして除去することで《幻の召喚神エクゾディア》でワンパンする前の露払いをする役目を担える。
「遊戯王マスターデュエル」における【千年】
マスターデュエルにおいては、2025年02月に【デモンスミス】や【アザミナ】と共に、《心宿りし青眼竜》までのカードが実装された。
当初はOCGでも非常に大きく戦果を残していた【デモンスミス】が最大の目玉とされており、それらと比べて【千年】の注目度は控えめであったが、同時期に開催されたイベントデュエルでは、弱点となる誘発が軒並み規制されていて展開を非常に通しやすく、レンタルデッキも存在し自分でオリジナルの構築をするとしても比較的安価で組めたこと、相手の【千年】に対して《心宿りし青眼竜》で有利を取れるなどの点から【千年】がイベントデュエルで大流行。
ランクマッチでも《次元の裂け目》などを採用したメタビート構築などの様々な派生を生み出し一定の流行を見せつけた。
当時は天敵であった「ドミナス」シリーズが未実装だったのもあり、OCGよりも妨害を比較的受けづらいことも追い風となっていた。
更に同時に実装された【デモンスミス】と共に出張パーツとしてギミックがあらゆるところに出張されたこともあり、【千年】に限らずこれらのギミックを見かける機会は非常に多かった。
後に「ドミナス」シリーズの実装や【ブルーアイズ】をはじめとしたテーマの強化によって【千年】の勢いは落ち着いてきたが、その構築のしやすさとわかりやすい強さから、【千年】自体の人気は未だ高い。
追記・修正は、千年の眠りから目覚めてから。
- エクゾディア(遊戯王OCG)より分割しました。項目の分割に関して問題点などございましたらご指摘をお願いします。 -- 名無しさん (2025-05-01 11:43:44)
- 「たまたまカテゴリー入りしてしまったカード」も何枚かあるよね。出ているもの以外だと「ミレニアム・スコーピオン」とか。 -- 名無しさん (2025-05-02 17:15:54)
- 怒りの業火とブレイズは実質幻の召喚神専用カードみたいなもんだしこっち側の項目にも記載していいと思うんですがどうですかね -- 名無しさん (2025-05-02 17:46:31)
- ↑自分も同じ考えでしたが千年のカードではない都合描くかどうか迷っていたので、項目上問題なさそうでしたら追加していただけたら…と思います。 -- 名無しさん (2025-05-03 07:08:12)
最終更新:2025年05月03日 07:08