山本由伸

登録日2025/04/29 Tue 22:43:09
更新日:2025/05/01 Thu 12:37:30NEW!
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鍛え上げられた躰 そのハートも熱い
王者の道 掴むぞ 魅せろ山本

山本(やまもと)由伸(よしのぶ)は、ロサンゼルス・ドジャースに所属しているメジャーリーガーである。


概略

愛称:「ヨッシー」、「ヨシ」。
生年月日:1998年8月17日
出身地:岡山県備前市出身
身長:178cm
体重:80kg
投打:右投右打
ポジジョン:投手
プロ入り:2016年ドラフト4位
血液型:AB型
出身校:都城高校
選手歴:オリックス・バファローズ(2017〜2023)→ロサンゼルス・ドジャース(2024〜)
主な獲得タイトル:沢村賞3回(2021年、2022年、2023年)、MVP3回(2021年、2022年、2023年)、最優秀防御率4回(2019年、2021年、2022年、2023年)、最多勝3回(2021年、2022年、2023年)、最多奪三振4回(2020年、2021年、2022年、2023年)、最高勝率投手3回(2021年、2022年、2023年)、ゴールデングラブ賞3回(2021年、2022年、2023年)、ベストナイン3回(2021年、2022年、2023年)、最優秀バッテリー賞3回(2021年、2022年、2023年。捕手は全て若月健矢)

来歴

プロ入りまで

名前の由来は父親の「伸」と母親の「由」から一文字ずつ取り、祖母が命名したモノ。
小学生時代、備前市立伊部小学校に在学し、小学生1年生で軟式野球チーム・伊部パワフルズに入団。お隣の頓宮裕真の父・哲也氏がコーチをしていた関係からか、捕手としてプレー、6年生時には全国大会にも出場し、投手として神宮球場のマウンドも経験している。

中学時代、備前市立備前中学校に在学し、硬式野球チーム・東岡山ボーイズに入団。

フィジカル的に世代の平均より小柄でユニフォームはダボダボ、指導者から
「背も低くて、線も細い子でした。器用なタイプではあったけど、決して『飛び抜けて上手い』というわけでもない。どこにでもいるような普通の選手でした」
と評価された。

身のこなしが器用な為、二塁手に転向したが、試合に出るようになったのは3年生になってから。更に投手を兼任していた。チームでは「器用で小技も効く、典型的な2番打者」というテンプレの様な二塁手だった。

エースは馬迫(まさこ)宙央(みちひろ)という投手がおり、彼がエースナンバーを着け、彼の登板間隔を空けるためにマウンドに上がったり、リリーフ登板をしていた。背番号は4。

投手として球速は最速が中学3年夏の大会で125km/h、中学卒業時点で最速130km/hと平凡なモノだった。

制球力は捕手の構えたトコロにキチンと投げ込むだけのモノがあり、緩急を活かした組み立てを好み、持ち球はカーブとスライダーだった。

3年時に全国大会にも出場。しかし、1回戦コールド負け、登板は敗戦処理で本塁打も打たれた。

当時の練習に対する姿勢は良く言えば流す、悪く言えば手抜きと追い詰められないと本気を出さないタイプ。流している時に指導者が来ると途端にギアを入れて、練習していますね、と評価されていたというから、良く言えば、頭の回転が良くて視野の広さがあり、悪く言えば要領が良く、ズルい感じがあった。

スペック的にスーパー中学生とか特待生を狙える様な選手では無く、中学3年時点で、県内、県外の主要な野球強豪校とは無縁だった。

唯一、声を掛けてくれたのが、都城高校の森松賢容監督だった。元々、岡山県の作陽高校で指導者だったが、宮崎県の都城高校に監督として招かれ、中学硬式野球チームを見て回り、挨拶に来た際、由伸の投球を見て、
『あの子、連れて行っていいですか?』
と言われ、勧誘された由伸も即決し、都城高校に進学した。

高校では1年生ながら9番・三塁手夏の選手権大会・宮崎県大会に出場する。1年秋の新チームから投手に転向し、成長期と練習の成果が合わさり、冬場に体重が11kg増しになり、2年春先の沖縄遠征で球速が147km/hを記録した。

2年春の県大会で5試合登板、43回を投げ9失点、防御率1.88で準優勝になる。

2年夏の宮崎県大会に背番号1で出場、3試合登板、27回を投げ4失点、防御率1.33で準々決勝敗退。

2年秋の県大会は3試合登板、22回を投げ6失点、防御率2.45で準々決勝敗退。
県大会前の新人戦で自己最速の151km/hを記録し、体重も最終的に17kg増しになる。

途中で監督が石原太一氏に交代し、3年春の県大会は左脇腹痛で登板無し。

しかし、練習試合で選抜高校野球大会ベスト4の熊本私立・秀岳館高校と対戦し、9回1失点で完投、引き分けに持ち込んだ。

3年夏の宮崎県大会に背番号1で出場、3回戦で敗退したが、肘に負担が掛かり、限界に来ていた。

春夏通じて甲子園に出場がなく、世代別の日本代表にも招かれず、大舞台と縁のない高校野球であった。

プロ入りより社会人野球に進路を選択とプロ野球のスカウト達が判断するくらい、プロ志望届を提出するのが遅かった。

こんな逸話が残る。当時、山本はれいめい・太田龍(元巨人)、九産大九産・梅野雄吾(中日)、福岡大大濠・浜地真澄(DeNA)らとともに九州四天王と呼ばれ注目される投手だった。ところが3年春にスカウトの間で怪情報が流れた。

「山本は足をケガしたから社会人に行くらしい」

「山本は順位縛りをしていて、4位以下なら社会人に行くらしい」

 各球団が手を引く中、オリックス・バファローズ・山口スカウトだけは自分の目を疑わなかった。球団にケガは大したことない、絶対指名するべき素材と訴えた。ならばと当時の長村本部長らが宮崎へ向けて視察の手はずを整えようとしたが、これを止めた。本部長が動けばオリックスが狙っていると他球団に伝わってしまう。

「間違いない選手ですから。信じて下さい」

球団幹部を説き伏せてドラフト4位で指名、入団を確定した。背番号は43。

情報がマスコミ以外にSNSが発達して簡単に些細な情報が筒抜けになり、隠し玉が一切無くなった現代のスカウティングで情報戦を制した貴重な一例と言える。

最終的にプロを選んだが、この2016年は投手の当たり年で、山本の評価は上背がない、全国未経験という事もあり、素材型の選手という評価だった。

由伸の名前は青森でも聞かれており、八戸工大一高の種市篤暉が
「由伸でドラ4なら、ボクなんてプロになれないかも(泣)」
と悲観的な話を周りにしていたが、種市は千葉ロッテ・ドラフト6位で指名、入団。後に千賀滉大と自主トレした際、「彼の速球の前だと、オレの球ショボく見えるからイヤなんだよ」と千賀に言わしめる程、魅力的な速球を武器にする。

+ 余談:2016年ドラフトの有力投手
  • 社会人
人物 所属 指名順位
山岡泰輔 東京ガス オリックス・ドラフト1位

  • 大学生
人物 所属 指名順位
田中正義 創価大 ソフトバンク・ドラフト1位
佐々木千隼 桜美林大 千葉ロッテ・ドラフト1位
柳裕也 明治大 中日・ドラフト1位
畠世周 近畿大 巨人・ドラフト2位

  • 高校生
人物 所属 指名順位
今井達也 作新学院高 西武・ドラフト1位
藤平尚真 横浜高 楽天・ドラフト1位
寺島成輝 履正社高 ヤクルト・ドラフト1位
堀瑞輝 広島新庄高 日ハム・ドラフト1位
高橋昂也 花咲徳栄高 広島・ドラフト2位
島孝明 東海大市原望洋高 千葉ロッテ・ドラフト3位
藤嶋健人 東邦高 中日・ドラフト5位


プロ入り後

2016年のオリックスは一軍、二軍、交流戦、オープン戦と全て最下位の完全最下位を達成するなど状態が悪かった。

山本の2017年は高卒ルーキーにして二軍で8試合33回2/3を投げて自責点1、防御率0.27という成績でウエスタン・リーグで観戦していたファンは、なんでこの選手がここに居るんだ?と驚いていた、という。
8月20日の千葉ロッテマリーンズ戦で一軍デビュー。5回1失点6奪三振と好投したが、勝敗はつかなかった。8月31日のロッテ戦で5回2失点2奪三振でプロ初勝利を挙げた。

登板後、一軍登録を抹消して回復や練習を行う『投げ抹消』という形で3試合に先発登板。9月26日の北海道日本ハムファイターズ戦で大谷翔平と初対戦し、大谷から、
「今年(2017年)、対戦した投手で一番」
と称賛され、オフのバラエティ番組で金子千尋、近藤健介ら現役選手から評価された。
ルーキーイヤーは一軍で5試合に先発登板し、1勝1敗、防御率5.32という成績であった。

しかし、一軍では5回を投げるのが精一杯で、登板翌日は痛みでキャッチボールもできない状態だった。

この年のオフ、痛みの原因を様々な選手、トレーナー、コーチに相談するも納得する答えを得られなかった由伸は巡り巡って筒香嘉智と一緒に自主トレを行う。

この時、筒香が師事するトレーナー・矢田修を紹介してもらう。

この出会いが野球人生の転機だった。

理想の野球選手から趣味の釣りの話まで多岐にわたって話して、痛みの原因が呼吸を含めた身体の使い方にあるとし、身体の使い方、意識、考え方、練習に取り組む姿勢、野球との向き合い方などをフルモデルチェンジする事にした。

最終的に身体を一つの釣り竿に見立て、全身をしならせて強い球を投げる、その為に身体を自在に制御する、身体を制御するには脳と身体を連動させる、それが投げる球を制御する事に繋がるというモノであった。

日常生活の呼吸から改め、後に由伸体操と呼ばれる倒立、ブリッジ、側転、横走り、サイドステップ、ジャベリックスロー等がそれであるが、これらは運動神経を活性化させ、脳と身体を連動させるのが目的である。

合わせて、投球フォームも改造した。

2018年

キャンプは一軍に帯同したが、先発ローテーション入りを目指すも入れず、開幕を二軍で迎える。

二軍で先発を務め6試合で防御率0.37と格の違いを見せつけ、他球団のファンから早く一軍へイケ!とヤジられてしまう。4月下旬に一軍に昇格すると中継ぎとして起用され、セットアッパーを務める。前半戦は好調でオールスター戦前は35試合に登板して35回を投げ、防御率1.29、WHIP*10.80、オールスターゲームにも監督推薦で出場したが、後半戦は他球団から研究されたり、怪我などもあり失速、オールスター戦以後は19試合登板、18回を投げ、防御率6.00、WHIP1.56と別人であった。最終的には54試合に登板。4勝2敗1セーブ32ホールド(リーグ2位)を挙げ、防御率2.89。

しかしパ・リーグの新人王投票では2位。後半戦の2度の登録抹消と失速した成績が原因だった。
新人王は楽天外野手・田中和基が受賞した。

2019年

今までチームを支えていた金子千尋が複数年契約明けで自由契約*2となり、西勇輝がFAで阪神に移籍した。
本格的に先発に転向を願い出て、認められた。
春のテストマッチで野球日本代表デビューした後、初戦の福岡ソフトバンクホークス戦での9回1安打無失点投球*3に始まり、5月16日のロッテ対オリックス*4では野手陣が6回に3失策をヤラかすなど、6月半ばまでに11試合77回2/3を投げて援護点が合計12点しかないという惨憺たるムエンゴとザル守備の中で防御率1点台をキープする快投を続ける。

その後、左脇腹を負傷して登録抹消したりしたが、最終的にプロ入り初の規定投球回数到達、20試合登板、143回を投げ、8勝6敗、防御率1.95、WHIP0.96、127奪三振で最優秀防御率のタイトルを獲得した。なお、援護率2.36は12球団規定投球回到達者の中で最低値である。

ペナントレース終了後、野球日本代表に選出され、第2回プレミア12に出場。セットアッパーとして活躍し、決勝の韓国戦では8回から登板。後のメジャーリーガー、イジョンフ、キムハソンから始まる上位打線を3者凡退に抑え、実況から
「この男が日本球界の未来です」
とまで呼ばれ、優勝に貢献した。
オフに背番号が18に変更となった。

2020年

新型コロナウイルスの感染により、開幕が6月にずれ込む事になり、試合数も143試合→120試合に短縮された。
しかし、『点が入らないのは分かっていた』発言やザル守備が足を引っ張る構図は変わらず、援護率は規定投球回数到達者でリーグ最下位の3.09で、18試合登板、126回2/3を投げ、8勝4敗、防御率2.20、WHIP0.94、149奪三振の成績を残す。前年から登板数・投球回ともに減少したにも関わらず奪三振数は20以上伸ばし、最多奪三振のタイトルを獲得した。


2021年


球界最強投手、誕生。

自身初の開幕投手に任命されるも敗戦、5月の成績は4試合登板、26回1/3を投げ、1勝3敗、防御率4.10、WHIP1.37と中々調子が上がらなかった。
しかし交流戦終了辺りから捕手を幼馴染の頓宮裕真から立花理香の旦那こと若月健矢に代わると6月から調子を上げていき、以降のペナントレースを不敗で完走。
最終的に26試合登板、193回2/3を投げ、18勝5敗、防御率1.39、WHIP0.96、勝率.783、6完投、4完封、206奪三振で投手4冠*5という圧倒的な成績を残し、先発投手にとっての栄誉・沢村賞を獲得し、パ・リーグMVPに選出された。
途中、オールスターゲームに出場、東京五輪・野球日本代表に選出され2試合に先発、日本代表の優勝に貢献した。
チームも2年目の宮城大弥、紅林弘太郎、2軍で埋もれていた杉本裕太郎らが中嶋聡監督の抜擢に応えて大活躍したのもあり、ペナントレース優勝、クライマックスシリーズを制し、日本シリーズに出場。山本は第1戦と第6戦に登板し、第1戦では6回1失点に無難にまとめ第6戦では9回1失点・11奪三振の好投を見せたが、チームは敗退した。

2022年

2年連続の開幕投手を務め、今度は勝利。5月頃までは色々試しながら登板し、6月以降調子を上げていくやり方で勝ち星を重ねる。6月18日の西武戦ではノーヒットノーランを達成した。
最終的に26試合登板、193回を投げ、15勝5敗、防御率1.68、WHIP0.93、勝率.750、4完投、2完封、205奪三振の成績を残し、2年連続の投手4冠・沢村賞・パ・リーグMVPの栄誉に輝いた前年から投球回、勝ち星、勝率、防御率、奪三振は減少したり、悪化したが
チームも宮城、紅林に加えてドラフト同期の山﨑颯一郎、育成から支配下に登録された宇田川優希らの活躍があり、2年連続ペナントレース優勝、クライマックスシリーズを制し、日本シリーズに出場。
山本は日本シリーズでは第1戦に登板したが、5回途中4失点と振るわず。さらにこの試合で負傷し登板回避したためこのシリーズでの登板は1度きりとなったが、チームは昨年と同じヤクルトとの対戦を制し、日本一に輝いた。

2023年

WBC日本代表に選出され、先発投手陣の一角として活躍、世界一に貢献した。

チームとしては入団時から2022年終了時点で山本由伸の球数は11119球となり、これはペナントレースのみの値でCS、オールスター、日本シリーズ、プレミア12、WBCは含まれない。昨年、日本シリーズで山本が負傷したのは蓄積疲労ではないのが?と考えたのである。
先の野球人生を考えたら大活躍して欲しいけど、怪我は避けたいという考え方も出て来て、極力イニングは稼いでもらうが今までのような完投、完封を避ける感じになった。

WBCでオリックスは山本、宮城大弥、宇田川優希、山﨑颯一郎を派遣した為、その辺りは丁寧に対応した。

山﨑「WBCでオレは目覚めたんですよ!」
由伸「だま〜れ、だま〜れ、だま〜れ、マイアミ旅行www」

ペナントレースに入ると2度目のノーヒットノーランを達成し、最終的に23試合登板、164回を投げ、16勝6敗、防御率1.21、WHIP0.88、勝率.727、2完投、1完封、169奪三振を記録し、史上初の3年連続投手四冠を達成、沢村賞を獲得し、パ・リーグMVPに選出された。

沢村賞に関しては登板数、完投数、投球回数が物足りないという外野の声はあったが、2023年10月31日付のスポーツニッポンによると、沢村賞選考委員の堀内恒夫委員長は「2人(DeNAの東克樹)で甲乙つけ難いところまでいきましたが“何とか1人に絞ってほしい”と私の希望を聞いてもらった。ベストワンは誰だとなると山本君に決定した」と説明し、山田久志委員は「WBCで頑張った投手が堂々と受賞してほしいという願望があった」と3月のWBCで世界一奪還に貢献したことも評価された。
要するにプレミア12、東京五輪、WBCと国際大会に日本代表の主力として活躍したことが選考委員から良く見られていたという事。

チームも新加入の森友哉、新戦力として台頭したセデーニョ、山下舜平大、東晃平、頓宮裕真らの活躍があり、3年連続ペナントレース優勝、クライマックスシリーズを制し、日本シリーズに出場。

阪神との日本シリーズに2試合登板。第1戦では阪神打線に攻略され敗戦投手となったが、第6戦では序盤こそ阪神打線に苦戦するも失点は被本塁打の1にとどめ、徐々にギアを上げて最終的にはシリーズ新記録となる14奪三振を記録し完投勝利。NPB最強投手としての意地を示し、チームは敗退したものの敢闘賞を受賞した。

暗黒球団オリックスのエースとして孤軍奮闘し、そこから常勝球団オリックスに導いたエースとしての実績を引っ提げて、シーズン終了後の11月5日にポスティングシステムを利用してのMLB挑戦が承認、11月21日にMLBへの申請受理が完了しMLB球団との交渉が解禁、2023年12月22日にロサンゼルス・ドジャースと12年総額3億2500万ドル(約465億円)の契約を結んだ。これはゲリット・コールがヤンキースと結んだ9年総額3億2400万ドルを抜き、MLBの投手では史上最高額となり、6年目と8年目の終了時に契約を破棄できるオプトアウト条項が含まれている。オリックスへの譲渡金は5062万5000ドル(約72億円)。
背番号は18。

アメリカへ

ドジャースでは大谷翔平とチームメイトに。
MLB開幕カード・対パドレス戦*6で1回5失点、怪我で60日離脱した事もあったが、レギュラーシーズンは最終的に18試合登板、90回を投げ7勝2敗、防御率3.00、WHIP1.11だった。
ポストシーズンは初戦こそパドレスに打たれたが、第5戦で修正して勝利投手に。メッツとの地区優勝決定戦、ヤンキースとのワールドシリーズでは活躍し、ワールドシリーズ優勝に貢献した。


選手としての特徴

最速159km/h、平均球速153km/hの速球と2種類の落ちる球で圧倒するパワーピッチャー。
速球はフォーシームのほかツーシーム(MLBでのシンカー、本人はシュートを自称)を投げている。

変化球はフォークボール(スプリット)と縦に曲がるカーブが主な武器で、NPB後年になると基本的にフォーシーム・スプリット・カーブしか投げていなかった。
またこれに続く球種としてカットボールを持つ。年度によって投球比率は大きく変わり、特にブレイク年はカーブと同じくらいの割合で投げていたが徐々に投球割合が減っている。
この他に若月健矢が一番威力があると評したスライダーも持っている。肘の負担が大きいためか1年目以降はカットボールに代わり大きく投球割合を減らしたが、勝負所の試合で解禁することがある。
なおモイネロからチェンジアップを教わったそうだが、これを投げている場面はほぼない。


余談

  • ゲーム好きでKONAMI企画のパワプロやプロスピの対戦動画に出演している。
    若月に「シュート回転*7つけられてるよ由伸(笑)」や山岡から「負け運*8だってさw」と指摘されると由伸は「練習しなきゃ!」と真顔で答える辺り、KONAMI査定を気にしているのかも知れない。(シュート回転はともかく、負け運は山本でどうこうなる問題ではないのだが。ちなみにこの話、2019年に由伸が最優秀防御率のタイトルを獲得した時のデータで寸前*9がもう一つ付いている。KONAMIは由伸に恨みでもあるのか?)
    克服するための練習の甲斐あってか?『2024』のMLB挑戦中枠にいる山本は「抜け球(過去作の「シュート回転」に相当)」、「負け運」、「寸前」もなくなっている。

  • 2022年3月27日放送の『情熱大陸』では主演。故郷の東岡山ボーイズに挨拶した際、柔軟運動をすると、指導者達は口を揃えて「そんなに柔らかかった?」と疑問を口にする。由伸は「中学最期の試合に負けてから、毎日欠かさず柔軟運動をしていました。継続は力なり、ですよね」と返した。

  • 『情熱大陸』の未公開放送(YouTubeにあります)によれば、平均29歳前後で戦力外になる世界なので、2年、3年結果を出したくらいで安心は出来ない、更に自分を高めていかないと、すぐに追い越されるという危機意識を持っている。
    投球論的な話もあり、打たれる160km/hより、詰まらせる球の方が価値がある、見逃し三振が理想で、球の回転など質を高めて打たれない球を投げ込むのが理想と話していた。



追記、修正はサイ・ヤング賞を獲得した方がお願いします。



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  • 備前市
最終更新:2025年05月01日 12:37

*1 1イニングに出す走者の指標。1を切ると一流、1で走者1人、2だと走者2人。

*2 後に日本ハムに入団。

*3 試合は0-0で引き分け

*4 ZOZOマリンスタジアム

*5 防御率、勝利、勝率、奪三振

*6 ソウルで行われた

*7 (当時は)球質が軽く打たれた時に飛びやすいというマイナス効果

*8 登板時打者全員の能力が下がる能力

*9 5回と9回に能力が下がるマイナス能力。実際に一番失点しているのは6回で20試合中11試合で失点している。