山野星雄

登録日:2015/03/01 Sun 15:34:50
更新日:2025/03/31 Mon 12:31:24
所要時間:約 3 分で読めます





‥‥は。は。さようでございます、はい。


逆転裁判』シリーズの登場人物。

CV:高橋伸也(アニメ版)
演:斎藤歩(映画版)


逆転裁判』第1話『はじめての逆転』の証人として登場した新聞勧誘員。
初登場時は36歳だったが『蘇る』でリメイクされた時には44歳に変更されている。名前の由来は「事件(ヤマ)の犯人(ホシ)」から。
常に怪しい笑顔を浮かべており、腰の低い喋り方とクネクネした揉み手姿が特徴。どことなくゼルダの伝説に出てくるしあわせのお面屋に似ているが恐らく無関係。
額の真ん中にはホクロがあり、ショックを受けた時には髪が不自然に飛び上がる。


えー。ここから先、わたくしに関するネタバレがございます。はい。











最初からちゃんとプレイしている人や名前の由来でピンときた人ならお分かりだろうが、この男こそが第1話の事件の真犯人。
空き巣の常習犯だった山野は留守だった矢張政志の恋人・高日美佳の自宅に侵入して内部を物色。
そこに美佳が帰ってきてしまい、争ううちに彼女を考える人の置き時計で撲殺してしまう。
咄嗟に矢張に罪を着せる事を思いつき、第一発見者になりすまして彼を殺人犯に仕立てあげる。
だが美佳を殴った時に手にしていた置き時計のアラームが鳴った事が印象に残りすぎており、しかもその時計はニューヨーク時間に合わせてあったために被害者の死亡時刻とズレていた*1。それを成歩堂龍一に見破られ逮捕された。

新人である成歩堂に矛盾点を追求されていくと徐々に苛立ちを見せ、完全に頭に来たときは思わず自分のヅラを彼の顔面に投げつけて本性をあらわにする。
その後言い逃れの出来ない状況に追い込まれると泡を吹いてその場で気絶した。

ちなみにGBA版では法廷の引きのシーンになると、彼の足が宙に浮いていたりする。
『蘇る』以降は修正されたが、その分設定より身長が低く見えるようになってしまった。
『123 成歩堂セレクション』リマスター版でようやくちゃんとした頭身となった。


殺人事件の真犯人だったため、もう登場する事はないだろうと思われたが、『逆転検事2』でまさかの再登場を果たす。



ただ今はホウシ活動中でございます。私、模範囚でございますので。



勿論釈放されているわけではなく、第2話『獄中の逆転』の舞台である刑務所に服役している囚人として登場した。
出所した時はトリマーになりたいらしく、現在は刑務所内でトリマーの修業をしている。
その一貫として刑務所内にいる動物達を手当たり次第に捕まえては、泥パックと称して一心不乱に泥まみれにしている。よほど刑務所内の生活にストレスを感じているのだろうか?
刑務所内では模範囚で通ってはいるが、裏では規則を破っている模様。
今も尚、自分を有罪に追い込んだ成歩堂に強い恨みを抱いており、「弁護士は細かい事を突っ込んでくる存在」として、弁護士助手として捜査していた御剣怜侍に証言を求められると嫌味なほど細かい証言を行った。

この事件では本当に遺体の第一発見者になっているようで、その事を御剣に証言していた。
ちなみにこの証言の構成は『逆転裁判』第1話のオマージュになっている。
また、苛立ちを見せてから本性を露わにするまでの様子も『逆転裁判』第1話の様子とよく似ている。
ロジックチェスの相手でもあり、御剣からは「いつも作られた笑顔をした表情の読めない厄介な相手」と警戒されていたりする。
この事件でもキレるとヅラを飛ばすが、泡を吹いたりはしない。


【以下ネタバレ】









この事件では殺人事件の真犯人であった刑務所所長・美和マリーに協力していた。
マリーが遺体を運ぶ際に施設内のブレーカーを落とし、彼女が防犯カメラや鉄柵の高圧電流の影響を受けないように画策する。
ちなみにこの方法は死体移動のために用意されたものではなく、夜中に刑務所へ物資をこっそり持ち込むためのものであった。
そのマリーの逮捕によってそれらが露見してしまい、刑期も延びてしまった様子。
エンディングではその事に対して愚痴をこぼし、「何のために動物どものご機嫌を取っていたと思っているんだ!」など本音も飛び出していた。やはりというか何と言うか、動物達への愛情など微塵も感じられなかった。

遠からず出所できるつもりでいたような態度だが、模範囚といえど殺人犯にしては異様な刑期の短さ(この時点で『1』から約2年半)なのでプレイヤーからは様々な憶測を呼んでいる。
ゲームの設定的に考えれば、おそらく絶大な権力を持つ法曹関係者と今でも繋がっているマリーの共犯者となったことで相当甘い条件を付けられていたのだと思われる。
ちなみに現実的な視点で考えると、山野は空き巣に入ったところから殺人に至ったので、強盗殺人・致死に問われる可能性が高く、これは現行法では量刑が死刑か無期懲役のみという重罪である。
ただ、状況的に窃盗の着手が認められず、さらに殺人の故意がなくただの傷害致死と認められたとすれば、最低で3年の懲役となるので劇中の期間でもありえない話でもない。通常裁判で凄腕の弁護士でもつけたのだろうか。


アニメ版では第1話に登場。キャラ及び展開はゲームとほぼ同じ。変更点を強いて言うならば、成歩堂にヅラを投げつけないところと、泡吹いて気絶する時に一気に老け込むくらい(ヅラは『異議ありッ!』の余波で吹っ飛んでいる)。



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最終更新:2025年03月31日 12:31

*1 日本語版では美佳は日本より14時間遅いニューヨークに行っていたため、時計上では2時間のズレとなっているが、米国版では舞台がアメリカになっているためか旅行先がアメリカより9時間早いフランスになっており、時計は3時間ズレていたことになっている