蛙跳び フロッグ

登録日:2015/03/12 Thu 22:01:15
更新日:2024/01/14 Sun 16:58:58
所要時間:約 6 分で読めます







デュエマの歴史をカエロック!


---蛙跳び フロッグ



概要

オ、オラクリオンたちが合体したケロ!?
いや、あれはオラクリオンじゃないケロ……
あれはなんだケロ!? ---蛙跳び フロッグ


蛙跳び フロッグとは、デュエル・マスターズのクリーチャー。

DMR-09「エピソード3 レイジVSゴッド」にて初収録。レアリティはアンコモン。
プロモーション・カードにもなっている。

バトルゾーンでマナを生み出すという珍しい能力を持つアウトレイジ


スペック

蛙跳び(ジャンピン・ジャック) フロッグ UC 自然文明 (2)
クリーチャー:アウトレイジ 1000
このクリーチャーがバトルゾーンにあれば、自分のマナゾーンにあるかのようにこのクリーチャーをタップしてマナを生み出してもよい。(このクリーチャーをバトルゾーンに出したターンに、この能力を使ってもよい)
このクリーチャーはバトルゾーンにいてもマナを出せるというのが特徴。

バトルゾーンでこのクリーチャーをタップすれば、1枚のマナとして扱えるのだ。
ちなみに、テキストに記載してあるように出したターンからマナを生み出すことができる。

さて、この能力は実用性ではどうか。

使えるマナの数で見ると《フェアリー・ライフ》等の2コストブーストと同じだと考えても良い。
通常のマナと違う点としては、クリーチャーとしてバトルゾーンに残るということか。
《マナ・クライシス》などの通常のランデスにも影響を受けない。

ただ、上記の利点を考えても通常のマナブーストカードより扱いにくい。

まずパワーが低いことから場持ちが悪いので、殴り返しや確定除去を受けやすい。つまりクリーチャーへの除去行為が実質的なランデスになってしまう。
基本的に、ランデスは頻繁に使用される物でもない。そのため、フロッグの『通常のランデスを受けにくい』という利点が生かされる状況は多くもない。

言ってしまえば、序盤からのマナブーストはフェアリー・ライフなどを使用した方が良いのである。
フロッグが優先されることは多くないだろう。

更にマナとして使った場合は通常のマナ同様にタップされるし、殴っても当然タップされる。
要する「マナ」として動いたターンは「クリーチャー」として動く事は不可能であり、逆もまた然り。
つまりどっちにしろ結局は「どちらか片方の動き」しか出来ないのである。

だが、フロッグにも利点を生かした戦い方はある。

まずクリーチャーであるという部分。

同じアウトレイジである《一撃奪取 ケラサス》等のコスト軽減を適用できるという面がある。
その際は、このクリーチャー自身からマナを出せるので実質ノーコストとして扱うことができる。
そこからフロッグを連鎖的に展開させるような動きも可能。

また、マナを生み出す際にタップできることから皮肉にもアウトレイジの敵であるオラクルの一部カードと相性が良い。
他にも、《聖霊王イカズチ》と組み合わせて悪いことを企める可能性もあるか。

とりあえず、どちらかと言うと「クリーチャーへのサポートを受けられるマナ」と割り切ってのコンボデッキの方が居場所がありそうなカードである。
今後の新規カードによっては化ける可能性もあるので、先行きに注目したいところ。


相性の良いカード

策士のイザナイ ゾロスター P 光/闇文明 (5)
クリーチャー:オラクル 2000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
自分のターンの終わりに、自分の他のタップされているクリーチャーを1体破壊してもよい。そうした場合、次のうちいずれかひとつを選ぶ。
►自分の山札を見る。その中から、コスト7以下の無色クリーチャーを1体選び、バトルゾーンに出してもよい。その後、山札をシャッフルする。
►コスト7以下の無色クリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。

神聖斬 アシッド ≡V≡ 無色 (7)
クリーチャー:オラクリオン 6000
ブロッカー
自分のターンの終わりに、タップしている自分のクリーチャーを2体まで破壊してもよい。そうした場合、自分の山札を見る。こうして破壊したクリーチャー1体につき、コスト7以下の無色クリーチャーを1体、自分の手札または山札からバトルゾーンに出してもよい。その後、山札をシャッフルする。
相手のターン中に、相手がバトルゾーンにある自分のクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーを選ぶことはできない。(ただし、このクリーチャーを攻撃してもよい)
W・ブレイカー
オラクル関連のカード。

タップされた味方を犠牲にして、無色クリーチャーを踏み倒せる方々である。
こいつらを出す際に、フロッグをマナとして扱ってやろう。
出したターンに、攻撃などをしてタップする必要もなくフロッグを生贄に出来る。

しかし、フロッグを皮肉的にオラクルとの相性を良くしたのは偶然なのかそれとも狙ったのか。

聖霊王イカズチ VR 光文明 (7)
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド/オリジン 8000
進化-自分のエンジェル・コマンドまたはオリジン1体の上に置く。
クリーチャーがバトルゾーンに出た時、バトルゾーンにある自分のクリーチャーを好きな数アンタップしてもよい。こうしてアンタップしたクリーチャーはそのターン、「ブロッカー」を得る。
W・ブレイカー
オリジンの聖霊王。

フロッグでイカズチを出すのに必要なマナの手助けをしてやろう。
そうすれば、イカズチを出した際にフロッグをアンタップできるので、マナを再び生み出すことができる。

上手くマナを使えば、イカズチの後にさらにクリーチャーを出せる可能性もある。

関連カード

ベイB ジャック VR 自然文明 (1)
クリーチャー:ミルクボーイ/イニシャルズ 6000
バトルゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
W・ブレイカー
このクリーチャーは、自分のターンのはじめにアンタップしない。
自分がカードを引いた時、自分のマナゾーンにあるカードを3枚タップしてもよい。そうしたら、このクリーチャーをアンタップする。
バトルゾーンにある自分のクリーチャーを、自分のマナゾーンにあるかのようにタップしてもよい。
フロッグの肩書の一部である「ジャック」の名を受け継いだ直接的なリメイク。
自身はタップインだが、他のクリーチャーにフロッグと同じ能力を付与できるようになった。

この効果がどんな結果をもたらしたかは、個別項目を見てもらいたい。

極楽鳥 R 自然文明 (2)
クリーチャー:マナ・バード 1000
飛行(このクリーチャーは、「飛行」を持たないクリーチャーから攻撃もブロックもされない)
このクリーチャーはシールドをブレイクできない。
このクリーチャーを、自分のマナゾーンにあり、すべての文明を持つかのようにタップしてもよい。(この能力を、出たターンに使ってもよい)
MTGのカードである《極楽鳥》が、デュエマに輸入されたクリーチャー。
元々下記のラノワールのエルフの相互互換のカードだったため、必然的にフロッグに近い性能となっている。

シールドブレイク出来なくなった代わりに飛行を得たことでほぼ攻撃されなくなり、すべての文明のマナを出せるようになっている。除去に弱いことは相変わらずだがマッハファイターには強いため、フロッグ側は5枚目以降としての運用になるだろう。

補足

背景ストーリー

フレーバーテキストでは、ゴッド・ノヴァオラクリオンと勘違いしている様子がうかがえる。

オラクリオンと認識していたクリーチャーが合体しており、フロッグは困惑している。
どうやら、ゴッド・ノヴァの存在を認識していなかったようだ。

コロコロコミックの付録のエピソード3のワールドMAPでも姿を確認できる。

そこでは、水文明との中継施設「蛙跳びリバプール」にこのクリーチャーの姿があった。
そのため、多くのデュエリストはこのクリーチャーを水文明のカードだと思っていた。

ところがこのクリーチャーは自然文明であり、多くのデュエリストの予想を覆した。

元ネタの蛙は水の中に暮らすし、同じ蛙と言えば水文明に《ケロディ・フロッグ》などのクリーチャーが存在する。
それを考えるとなんとも奇妙だ。

ラノワールのエルフ

Magic the Gathering において、類似能力を持ったカードが存在する。

それはラノワールのエルフ/Llanowar Elvesというカードである。
能力は以下の通り。

ラノワールのエルフ/Llanowar Elves (緑)
クリーチャー - エルフ(Elf) ドルイド(Druid)
(T):あなたのマナ・プールに(緑)を加える。
1/1

こちらは戦場(デュエル・マスターズでいうバトルゾーン)にある時、タップすることで緑マナを発生させる能力である。
このカードはDMにおけるフロッグとは異なり、黎明期から存在した。

MtGでは黎明期から存在した効果が、長い時を経てDMに輸入されたという経緯は興味深いものがある。




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最終更新:2024年01月14日 16:58