相楽誠司(ハピネスチャージプリキュア!)

登録日:2015/04/23 (曜日) 23:51:42
更新日:2024/02/24 Sat 19:28:24
所要時間:約 3 分で読めるぞ





お前人助けもいいけど、自分の事少しは考えろよな。ドジなんだから。



CV:金本涼輔

中学二年生で、愛乃めぐみとは幼なじみ。
めぐみいわく「兄妹のような間柄」とのことで、誰よりもめぐみのことを理解している人物。

愛乃家とは家が隣同士であり、長距離トラック運転手の母が頻繁に家を空けるため、妹の真央と一緒によく愛乃家にお世話になる。

14歳とは思えないほどしっかりとした考えの持ち主であり、空手と学業を両立する優等生(テストでは学年2位。ちなみに1位はいおな)。
上述の通り、母が長距離トラック運転手の為、家を空けている事が多い、その故か料理も出来る。
それでありながら性格には嫌味なところがなく、他人への気配りを忘れないナイスガイ。
更に容姿もイケメン……なんだこの完璧超人!?

3話でめぐみがプリキュアになったことを知り、彼女らに協力するようになる。

大森ゆうことはめぐみと同じく幼なじみで、朝のランニング仲間。
氷川いおなとは同じ道場に通う門下生…と、物語が始まる前から結構なハーレム状態。





……誰が予想できただろうか。

彼が後にあんな苦難の道を歩むことになることを……





空手の腕は確かで、チョイアーク数体程度なら軽々相手取ることが出来るなどプリキュアシリーズの一般人にしては破格の戦闘力を持つ。
しかしチョイアークは毎回100体単位で出てくる上、ビームも放てるため、

誠司、チョイアーク相手に無双 → 次第に数に圧され、取り囲まれる → その状態からビームでズタボロにされる

と悲しいかなこのパターンで毎回やられている。
まあ、一般人が余裕で戦えてしまったらプリキュアがいらなくなるからしょうがない。

空手を習い始めたきっかけはめぐみにあり、人助けのためなら危険を顧みないめぐみの力になりたい、という思いからである。
それゆえ「守るための強さ」を大事にしており、めぐみに「相手を倒すために空手をやってるんでしょ?」と聞かれた時も即座に否定している他、彼女らに稽古を頼まれた時も攻撃ではなく防御を率先して教えている。


また、頭の良さは随所に表れており、めぐみが秘密を抱えたことを即座に察したり、キュアハニーの正体がゆうこであることを薄々察したりしていた。

しっかり者のゆうこ、委員長気質のいおなが加入するまでアホの子めぐみ、わがままコミュ障ひめの面倒を一身に引き受けており、かなりの苦労人であった。
というか二人が仲間になった後でも…。



【本編での活躍、そして苦難】

先述の通り、めぐみとは兄妹のように育ったため、彼女を異性として意識することはなかった。
しかし中盤、ブルーと彼女が急接近したのを見て、めぐみを異性として意識し始める。(ちなみにゆうこやいおなにはバレバレであった)

合宿帰りに迷子になったひめと二人きりになり、足をくじいた彼女をおぶったり彼女をかばってチョイアークと戦ったりと色々あってひめは誠司を意識するようになる。この時の誠司はマジでかっこいい!!
が、ゆうこの入れ知恵アドバイスによって吊り橋効果であったことが判明。
1話でフラグ立て→1話でフラグ消滅というハレー彗星みたいなフラグのやり取りを経てひめフラグがへし折れてしまった。哀れ。

そんなことがありながらもめぐみのことを見守っていたが、抱えた恋心を誰にも相談することができず、さりとて略奪愛に走れるような性格をしていなかったためにめぐみとブルーの関係に苦悩してしまう。
そしてめぐみの誕生パーティーの際、あることで悩んでいた彼女を励ますが、彼女が頼りにしたのは誠司ではなくブルーであり、あまつさえめぐみがブルーの胸に飛び込む場面を目撃してしまうというあんまりな仕打ちを受ける。
なんだよこの展開…

その後も苦悩し続けるが、ハロウィンでブルーと二人きりになった際、思い切って「めぐみのことをどう思っているか」と問いただすが、
「彼女には幸せになってもらいたいと思っている」というまるで他人ごとのようなブルーのセリフを聞いたことで、
「ブルーはめぐみのことを異性としてまるで意識していない」ことに気づいてしまう。しかしこんなことをめぐみに伝えるわけにもいかず、更に苦悩を深めてしまう。
誠司が何をしたっていうんだ…(´;ω;`)

そして幻影帝国との決戦後、和解したクイーンミラージュとブルーがよりを戻したことでめぐみが失恋。
傷心の彼女の心の支えになりたいと望むが…



【苦悩の果て、そして…】

物語終盤、幻影帝国の黒幕であるディープミラーことレッドに「めぐみの心の支えとなっている存在」として目をつけられ、これまでの葛藤による心の闇を利用されてレッドに「憎しみの結晶」を植え付けられてしまう。
それは誠司の心の奥底に秘めていた醜くドス黒い憎悪を増幅させ、彼は悪堕ち形態『ダーク誠司』となって生まれ変わる。
そして、闇の戦士としてプリキュアたちの前に立ちふさがることになった。

ミラージュ同様、レッドに力を与えられたために強大な戦闘力を手に入れており、誠司自身武道の心得があったことも重なってプリキュア4人をたやすく打ち倒せるようになった。
特にめぐみ=キュアラブリーには多大な執着を見せており、「お前の愛を消し去る」と物騒なセリフを吐いている。
上北ふたご氏の描きおろし漫画では「お前の愛をブッつぶす!!」と荒々しい言い回しをしている。

誠司の憎しみの元になった感情は、端的にいえば「めぐみが自分の気持ちに気づいてくれないから」というものである。
自分が告白するのを避けてたのにそれは逆恨みすぎるだろうと思うところだが、人格者のように描かれていた誠司だって、結局は褒められない感情も抱えた弱いところがあるということこそ、この展開の本質でもある。

しかもそんな中で、めぐみがプリキュアになったおかげで、彼はめぐみに「守られる無力な存在」になってしまった。
誠司はめぐみを兄のような感じで守るという立場でいることで、めぐみと誠司の関係は中学生になっても続けられていた。
めぐみとこれからも一緒にい続けるためには、プリキュア以上の力を得たい。そういう欲望が彼にもあったのはレッドから指摘されている。
そしてめぐみが、誠司を「自分と違って決してヘタレたりしない立派な人格者」と思い込んで彼のコンプレックスに気づきもしなかったことがこの悲劇を生んだ遠因である。

さらにこの直前の話で、めぐみがブルーへの恋愛感情を明確に自覚し、告白し、大失恋して号泣する、という流れがある。
めぐみのためを思って自分の気持ちを押し込んでいた誠司にとっては、めぐみに裏切られたと思えてしまったことだろう。
そういうブルーへの嫉妬心も、誠司の心にレッドがつけいる隙を与えてしまったようだ。

このように様々な感情全てが複雑に混ざり合い、「めぐみが自分以外の者を愛することを許せない。いや、そもそもめぐみがいなければ自分は恋に苦しむこともなかった」という憎悪が植え付けられたのだ。

因みに大きいお友達からは「何故ブルーを攻撃しない!!」と総ツッコミされたとかなんとか・・・。
(だけどめぐみが勝手にブルーに惚れて勝手に失恋したというのが現実なので、恋愛ごとで誠司がブルーを恨むのは筋違いそのものであるが)

最終的には誠司の全てを受け止めると決意したラブリーによって胸の憎しみの結晶を浄化され、洗脳から開放された。
そして誠司の気持ちを知っためぐみは、自分はこれからも今までのように誠司とともにいるのが、今まで見つけられなかった「自分の本当の幸せ」だと語った。

全ての戦いが終わった後、平和になったぴかりが丘でめぐみたちと一緒に登校し、日常へ戻っていった。
二人のあり方は表面的には今までと変わらない。今までのように誠司とめぐみがずっと一緒にいられるのが二人の願いだからだ。
めぐみの誠司への内面的な気持ち(「きょうだいみたいな相手」)というのが何か変わったのかは……不明。
だが、願わくば誠司にとって幸せな結末になったことを祈るばかりである。
マジで。本当にマジで。



◆余談
  • プリキュアの恋愛相手、という大きなお友達にとっては批判の多いポジションに収まりながらも、そのあんまりすぎる不幸人生に同情を禁じ得ない人たちが多く、意外に人気は高い。
    むしろ『ハピプリ一の人格者』とする人も多いとか。
また、妹や友人、そして自身がサイアークの媒体にされたり、洗脳され悪堕ちしハピネスチャージプリキュア達の最後の刺客として立ちはだかったことから『ハピネスチャージプリキュア!の真のヒロイン』と言う人もいるとかいないとか・・・。

  • 一方、製作スタッフたちは、恋愛相手ということ以上に「プリキュアチームと対等な関係で居られる一般人」にできたことが感慨深かったと語っている。誠司はめぐみとの恋愛抜きにしても、ひめやゆうこに対して「優れた助言者のような目上の立場にならずに、単純に対等な友人として振舞えた」ことの方がプリキュアシリーズでは初めてのことだったということ。どうやら「一般人の扱い」も今まではプリキュアタブーになっていた様子である。
    恋愛要素はともかく、誠司の「友人キャラ」ポジション自体については視聴者には普通に苦情なく受け入れられたようで、翌年作『Go!プリンセスプリキュア』でも「プリキュアチームの中にいられる、一般人の対等な友人」が登場している(今度は女子キャラ)




お前の中の追記・修正を消し去る…!

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ハピネスチャージプリキュア!
  • プリキュア
  • 苦労人
  • 不幸
  • 不遇
  • 金本涼輔
  • 完璧超人
  • 空手
  • 幼なじみ
  • 相楽誠司
  • プリキュアキャラクター項目
  • プリキュア支援者個別
  • 良キャラ
  • もう一つの主人公
  • せつなの後継者
  • 大輔の後継者
  • 中学生
  • ヒーロー

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年02月24日 19:28