イーサン・スタンレイ(史上最強の弟子ケンイチ)

登録日:2015/05/11 Mon 17:33:29
更新日:2024/02/20 Tue 11:22:21
所要時間:約 6 分で読めます




『イーサン・スタンレイ』とは、『史上最強の弟子ケンイチ』に登場する登場人物の一人。


プロフィール

年齢18歳
誕生日8月21日
身長192㎝
体重90㎏
趣味 ジグソーパズル、映画鑑賞
好きな物 ジェリービーンズ
嫌いな物 納豆
成績 アメリカで中の上、日本で上の下
将来の夢 家族で暮らすこと

~概要~
が弟子集団“YOMI”の一人で、一影九拳“拳を秘めたブラフマン”セロ・ラフマンの弟子。シンボルは“無”。
使用武術はカラリパヤット。
“ボルックス”の異名を持つ。

非常にがっしりとした上半身を持つ大柄の男で、目つきの悪さも相まって黙っているだけで威圧感がすごい。
基本的には寡黙で、必要以外のことはあまり話さない。
まだ日本語に不慣れなため、日常会話に支障はないが、口調が安定せず英語混じりになったり丁寧口調になったり粗野になったりする。
姉には全く頭が上がらず完全に尻にしかれている。しかし彼も姉のレイチェルを誰よりも大切に思っており、作中では彼女を助けるために奔走した。


目立つことに命を懸ける双子の姉、レイチェルとは反対に派手な演出等は好まない。
決して姉のスタイルを否定しているわけではないのだが、それはそれとして兼一をマイクパフォーマンスでヒールに仕立て上げようとした際は覆面を取り拒否している。最も無駄に終わったが(イーサンは陰で兼一に頭を下げた)。
リングの敵は瞬殺しろ、との教えの通り彼の武術スタイルは一切の容赦もなく、最初から全力を出せるタイプ。
初の戦闘は相手を蹴り飛ばしてダウンさせた後にマウントポジションでたこ殴りにする華やかさも慈悲も何もないもので、兼一達をゾッとさせた。
その実力は師であるラフマンはもちろんのこと、あの美雲にさえ高く評価されていて、「イーサンが出る以上兼一の死は確定」という前提で事を進められていた。



フードを被り顔が見えない状態で他のYOMI達と登場。明らかに彼が言いそうにもない暴言も吐いてた気がするが、きっと当初は日本語が不自由だったのだろう、多分。
地下格闘場に姉と一緒に覆面を被った姿で訪れる。自身は戦おうとはせずに試合を見守っているだけだったが、姉が戦おうとした少年が史上最強(予定)の弟子だと気づいており追いかけようとする姉を止めた。

DオブDにも姉とのコンビで出場。ダンサー達を伴った派手な演出にもマラカスを振って付き合うが、上記のように茶ば……マイクパフォーマンスは拒否。試合では二人目の敵がリングに上がった瞬間に上記のコンボで瞬殺。
文句のない圧勝だったはずだがあらかじめ用意されてた台本とは違ったため、勝ったのに姉に怒られ悲鳴を挙げた。
ぶち切れた“鋼拳”と姉に半ば巻き込まれる形でと戦う一歩手前に。


ボリス、コーキンらと共に兼一達の学校に留学生という形で転入。
寡黙で動かないので(かなりの短髪なのに)髪留めで髪型をいじくられたりして女子に遊ばれていた。
山登りでは姉と共に途中で抜け出し、ボリス隊の構成員を蹴ち散らした。



事態が急変したのは豪華客船戦後。一影九拳であり姉の師の“鋼拳”ディエゴが馬師夫に敗れたことで、
“闇”の中でレイチェルの所属が消え、その空席に“邪神”ジュナザードが目をつけてしまう。
作中で弟子であるジェイハンを自らの手で殺し(実際には生き延びていた)、美羽の心を壊しかけた例からも分かる通り、彼の弟子にさせたらどうなるか分からない。
弟子育成能力の優位性を示して自分の師の所属にしようと、普段よりかなり多くのミッションをこなしていく。
その中には達人級との交戦もあったほど。
兼一をカフェに呼び出し、何を告げられるかと身構える彼に対し深々と頭を下げて姉の迷惑を謝罪した。
そして「“史上最強の弟子”が標的だから武術から身を引けば“闇”に狙われることはなくなる」と、
あくまで兼一のことを想って提案するが信念のために戦う兼一に拒否される。避けられないと悟った彼はその後死合いの通達をして別れる。


千影の立ち会いの元死合いを行い、全力で戦うものの兼一の新技“孤塁抜き”に敗れ去る。
気絶する最後に姉の姿を瞼に見て、彼女に謝りながら。
しかしレイチェルを助けないままにするのを良としない兼一及び師匠ズ達によってレイチェルを奪還。
ジュナザードもそれほど執着していたわけではないので、一時的にラフマンの所属扱いになり一件落着。
感謝と共に、「恐らく邪神の興味がユー(兼一)に移った」とさらっと伝えて、
心底怖がる当人を尻目にほっと一息をつくちゃっかりとしたところも。

再度の修行をつけるために帰国することになるが、
「あれは学園に馴染むミッション。所詮は仮初めの日々……」とクラスメイト達に何も告げずに去ろうとする。
だがあらかじめ兼一が空港に彼らを呼んでいたことで見送られることに。
突然のことに戸惑いはしたものの、最後には笑顔で兼一と握手を交わし、飛び立っていった。



~武術~
使用武術はカラリパヤット。
全ての武術の源流ともされる、言わば最古の武術。
油を使った独特な鍛錬により、しなやかで強靱な肉体を作り上げる。
マルマンと呼ばれるツボのような人体の箇所を押すことで相手を一撃で仕留めることも可能。
事前に長老に警告されていたにもかかわらず兼一の片腕を痺れさせ、実質片腕で戦うことを強いた。
また彼の蹴りはそのまま凶器であり、恐らく兼一であっても食らったら一撃で沈みかねない威力を誇る。
武術の源流の名は伊達ではなく原理を見抜いて同調を意図的に乱すことで“流水制空圏”を無効化。


兼一の必殺技“無拍子”を片腕ごと封印し、“流水制空圏”をも無効化して絶体絶命に追い込むも、
ノーマークな上、弟子クラスでは防ぎようがない“孤塁抜き”をモロに喰らってしまいやられた。
一見すると新技の噛ませにでもされてしまったようにも思えるかもしれないが、そもそも長老が直々に新技を教授した上、
直前まで“0.0002%組み手”を行う暴挙に出なければいけなかった程の実力者である。
逃げの一手に徹したとはいえ達人級から人一人を抱えて逃げ切っていることからもそれがうかがえるだろう。


意外にも気のタイプは“動”。
外見や性格とは裏腹に感情全てをぶつけるような激しい戦闘を行う。



~人格~
見た目からは想像もつかないが誠実な性格をしている。寡黙なので周りのペースに巻き込まれがちだが、それでも相手を気遣って行動する。
山登りの際にも班の女子の荷物を自分から持ってあげている。
女子を始め短期間でも皆から慕われたのは、こういった言動のためだろう。
兼一戦後の怪我も「イーサンは人が良いから反撃しなかったんだなー」と自然に思われている。
兼一もイーサンの人格を高く評価していて、「YOMIじゃなかったら友達になれていたかもしれない」、「YOMIの中でも一番まともな性格」と(千影の目の前で)言い切る程。飛んで行く飛行機を見送った後は思わず涙ぐんでいた。

姉が危機に陥った遠因とも言える兼一にも個人的な恨みは持っておらず、むしろ姉の滅茶苦茶に振り回されていることを申し訳なく思っていた程。
武術をやめるように提案したのも、特に必要に駆られて武術の世界に入ったわけでもなく、やろうとすればすぐにでも日常に戻れる彼を思ってのこと。
姉を救ってくれた彼には感謝しており、帰国の前に再び会った。
兼一を「おおよそ武術に向いているとは思えない……でもどこか“芯”のようなものを感じた」と評している。


姉のレイチェルには常に振り回され一番の被害者と言えるが、
幼少の頃暴力を振るう父親から身を挺して庇ってくれた過去から何よりも彼女を大切にしている。
……彼の将来の夢は「家族で暮らす事」。

「来世でSee you again!」と言ったり、どこか達観したようなところは師であるラフマンの影響だと思われるが、
作中で二人が会話する所は皆無に近い。
師弟揃って地位や名誉、必要以上の強さには関心が薄く、殺人拳なりの信念の元、
無益な殺生を避ける“闇”の中でも特に必要以上の殺しは望まない。

前述のようにミッションだと割り切っていても、どこか含むような様子もうかがえるところから、
彼自身今回の別れには思うところがあったのかもしれない。


追記・修正をお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 史上最強の弟子ケンイチ
  • ボルックス
  • イーサン・スタンレイ
  • 無手組
  • カラリパヤット
  • セロ・ラフマン
  • 弟子
  • 殺人拳
  • YOMI
  • 姉持ちの弟

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年02月20日 11:22