撃墜団長メッツァー

登録日:2015/06/17 Wed 21:49:02
更新日:2024/10/12 Sat 22:31:20
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「勢いしか無いんだよな」
――無謀鉄人チョイヤ



撃墜団長メッツァー》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DM-10で登場したヒューマノイドである。


解説

撃墜団長メッツァー 火文明 (4)
クリーチャー:ヒューマノイド 2000
スピードアタッカー

下位種に《解体屋ピーカプ》《爆小僧 トリス》、上位種に《猛爆軍曹ボンバット》《ツインキャノン・ワイバーン》がいる。
いずれも所謂SA付きのフレンチ・バニラでしかないクリーチャーであり、その中でもピーカプ互換のトリスを除けば一番登場は遅い。
当時から先述の《解体屋ピーカプ》が存在していた都合あまり活躍はできていない。

パワーも地味に2000上昇しているが、だからどうしたというのが問題であり、
赤単速攻】ではまず採用されない。
当時ですらこれなのだからその後の3コストSA勢が増える度に肩身が狭いといえる。
赤単では《鬼切丸》のほうがパワーが高いという冗談とも思える状態。
メッツァーは泣いていい。

《閃神兵ラウゼス》《メテオフラッシュ・ドラグーン》といった攻撃時にパワーが超えるものや
ブロッカーがいるとコストが3下がる《突撃のゴーマッハ・スワン》
G・ゼロを持つ《北風の騎手フォッカー》などがライバルになりえるスペック。
それどころか、ある時期を皮切りにメッツァーの上位互換たりえるクリーチャーが増えてしまっている。
今後活躍のときは来ないだろう…。

…ここまで読むと、「なんでこいつの記事があるんだ?」って思った人もいるかもしれない。
しかし、こいつにはある話題になる要素があったのである。後述。


関連カード

ピッチュ・アイニー 火文明 (4)
クリーチャー:ファイアー・バード 2000
K・ソウル
スピードアタッカー
このクリーチャーで攻撃するかわりに、タップして次のTT能力を使ってもよい。
TT-バトルゾーンにある自分のフレイム・コマンドを1体アンタップする。

フレイム・コマンドをアンタップできるファイアー・バード
フレイム・コマンドはW・ブレイカー持ちも多いため、それらを2回攻撃させられると考えれば強力。
その都合上、中盤まではそこそこ軽いスピードアタッカー、後半ではフレイム・コマンドのサポートと腐る場面がない。

ヨケッピ・チョーナン 火文明 (4)
クリーチャー:ファイアー・バード/ハンター 2000
スピードアタッカー
このクリーチャーはコスト6以下のクリーチャーに攻撃されない。

…まああってないような能力ではあるが、それでもメッツァーよりまし。
一応の破壊耐性ではあるため、メッツァーよりは場持ちはいいだろう…多分。

むしろこれに負けるメッツァーって…

突風のゴーマッハ・スワン 火文明 (4)
クリーチャー:フェザーノイド/ハンター 3000
バトルゾーンに相手の「ブロッカー」を持つクリーチャーがあれば、このクリーチャーを召喚するコストは3少なくなる。ただしコストは1より少なくならない。
スピードアタッカー

ただでさえメッツァーにパワーで勝ってるのにメリット能力つき。場合によっては後攻1t目から出せてしまう。
種族も片方こそサポートの少ないフェザーノイドだが、もう片方がハンターなのでサポートの塊。

早撃人形マグナム 火文明 (4)
クリーチャー:デスパペット/エイリアン 3000
スピードアタッカー
いずれかのプレイヤーが、マナゾーンのカードをタップせずに、クリーチャーをバトルゾーンに出した時、そのクリーチャーを破壊する。

踏み倒しやシノビを牽制できるSA。しかもメッツァー超えてる。もはや4コストSAの基準はP3000なのだろうか。
あまりに汎用性がありすぎるために人気を集めた名カード。元になった《百発人形マグナム》と区別するため「赤マグナム」と呼ばれる。

突撃奪取(ロケットダッシュ) ファルコン・ボンバー 火文明 (4)
クリーチャー:アウトレイジ 3000
スピードアタッカー
このクリーチャーが攻撃する時、そのターン、バトルゾーンにある自分の他のクリーチャー1体は「スピードアタッカー」を得る。

まさかの他のクリーチャーをSA化できる能力持ち。《無重力 ナイン》あたりのG・ゼロウィニーにつけても、大型につけてもいい。
どう考えてもメッツァーコスト域でする仕事としては十分であり、メッツァーの意義が薄れそうだ。

爆轟 マッカラン・ファイン 火文明 (4)
クリーチャー:ヒューマノイド爆 4000
スピードアタッカー
マナ武装 5:自分のマナゾーンに火のカードが5枚以上あれば、バトルゾーンにある自分のクリーチャーはすべて「スピードアタッカー」を得る。

追加効果の条件自体は厳しいとはいえ、素でP4000SA。はっきり言えばオーバースペックである。
そのうえ赤単では次のターンから全軍SA化というとんでもないスペック。ただし《音速 ニトロフラグ》が登場する以降ではやや苦しいか。

爆壁 ヒビキ 18y(エイティーン) 火文明 (4)
クリーチャー:ヒューマノイド爆 2000
スピードアタッカー
エスケープ

18歳になったヒビキちゃん。こちらはよりメッツァーとの比較がしやすい。
エスケープは単なる除去耐性であるだけでなく、《爆襲 アイラ・フィズ》との噛み合わせもいい。

轟速 ザ・レッド C 火文明 (4)
クリーチャー:ソニック・コマンド/侵略者 4000
スピードアタッカー

バニラだがP4000。
種族のおかげでメッツァー同様に準バニラのくせに環境デッキの常連だった。

詳しくは個別項目を参照。


備考

さて、初期のヒューマノイドといえば、なんといってもゼノパーツが存在することが挙げられる。
メッツァーの場合も同様で、こいつがそのゼノパーツである。

メッツアーのアイロン 火文明 (3)
クリーチャー:ゼノパーツ 1000
このクリーチャーがシールドをブレイクした時、そのターンの終わりにこのクリーチャーを破壊し、各プレイヤーは自分自身のマナゾーンからカードを1枚選んで持ち主の墓地に置く。
使いづらいのはまあ仕方ないとしてその名前を見ていただきたい。

…そう、「メッツァー」ではなく「メッツー」になってしまっている。アが大きいのだ。
このため、アイロンの出た当時(2005年)「お前の主人誰だよwww」と笑いものにされてしまったとか。










10年後、またネタにされるとは誰が思っていただろうか。

コロコロコミックに40枚のデッキが付属するという仕様は素晴らしいものだった。素晴らしいもの…だった…。
そこで、2015年7月号付録の「コロコロ限定ドギラゴン40枚デッキ」にこんなカードが収録されたのである。

スピードアタッカーは超速攻!出したターンにアタックできるぞ!――撃墜隊長メッツァー

撃墜団長メッツアー 火文明 (4)
クリーチャー:ヒューマノイド 2000
スピードアタッカー

効果も、イラストも、当時のまま。新枠になっただけ…じゃない。
…そう、「メッツァー」ではなく「メッツー」になってしまっている。アが大きいのだ。

…またかよ!

まさかメッツァーも、10年後に再びこの誤字をいじられるとは思ってもいなかっただろう。
なお、フレーバーテキストの名前表記はなぜか合ってるという、もはや逆になにが正しいのかわからないことになっている。
…と思いきや、こちらも「撃墜団長」ではなく「撃墜長」になってしまっている。間違えすぎだ。

ちなみに、このドギラゴンデッキではメッツァーは同時収録の《爆小僧 トリス》とともに、《音速 ガトリング》の進化元として活躍することになる。
攻撃中に進化できる能力「侵略」とスピードアタッカーのかみ合わせは強いためである。
ドギラゴンデッキなのに侵略入ってるのはおかしい気はするが初心者や未体験者向けのデッキだしこれでいいのだろう。
このカードに限らず、初心者や未体験者が混乱しないよう割とシンプルなカードが多いため、慣れてきたら別のカード
(それこそマッカラン・ファインやヒビキ 18yあたり)に取り替えるといいだろう。
この項目で言うことではないがガトリングとヴァルボーグは十分活躍できるので、
上級者にとってもコロコロコミックを買うだけの価値はあるデッキである。

現時点でのメッツァー/メッツアー表は以下の通りとなる。
メッツァー メッツアー
聖拳編第1弾 メッツアーのアイロン
コロコロ・ドリーム・パック2 コロコロ付録デッキ1弾
コロコロ付録デッキ1弾のフレーバー コロコロ付録デッキ2弾
デュエル・マスターズ・プレイス版
まだ僅差でメッツァーの方が多い……!



項目作成は超速攻! 作ったターンに追記・修正できるぞ!――撃墜団長メッツアー

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最終更新:2024年10月12日 22:31