オルフェンズの涙

登録日:2015/10/28 Wed 19:46:30
更新日:2024/06/13 Thu 02:05:13
所要時間:約 3 分で読めます






楽曲情報

『オルフェンズの涙』は、TVアニメ『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の第1クール(第2話~第13話)エンディングテーマ

作詞及び歌唱は、ドラマ『やまとなでしこ』主題歌「Everything」や、ゲーム『スターオーシャン3』主題歌「飛び方を忘れた小さな鳥」などで知られる日本女性R&Bの代表者・MISIA。女史にとっては初のテレビアニメ提供曲となる。
作曲及び編曲は、『ふしぎの海のナディア』や『新世紀エヴァンゲリオン』の劇伴を始め、様々なアニソンの作・編曲で著名な鷺巣詩郎
初放送となった第2話では、このまさかの2大ビッグネームに驚嘆するアニヲタが続出した。


「オルフェンズの涙=孤児達の涙」という題の通り、孤独なる少年兵たちへ向けた悲壮かつ暖かいテーマで奏でられる名曲。
過酷な扱いを受けてきた少年兵たちが文字通り鉄と血にまみれつつ戦う『鉄血のオルフェンズ』という作品にもこれ以上なくマッチしている。
これまでのガンダム作品には見られない重厚な歌い口は、シリアス回にも日常回にも合うと評判。
同時に、これから主人公たちを待ち受ける過酷な運命を暗示しているかのようだ、という懸念もあがっている。全滅エンドにならないことを祈るのみである。


2015年は第二次世界大戦終戦70周年となるが、その年の暮れに行われたNHK紅白歌合戦では紅組の平和祈願特別枠として選出された
ちなみに2015年紅白は近年の恒例であるアニソンメドレーや、新撮アニメを引っ提げたμ'sも出場したが、「オルフェンズ」は一般枠だった。
特にアニソンであるという紹介もなかったので、てっきり普通の曲だと思った一般視聴者も多いだろう。ガノタとしては少し寂しい話だが。
LIVEステージは、2015年現在最後に核兵器が落ちた地で、MISIAの故郷でもある長崎県の平和記念公園。グラスジェムコーンを思わせる色とりどりの灯篭と、宇宙を照らす無数のサーチライトがMISIAを彩った。



エンディングムービー

1話では使用されず、2話より挿入される。
2話ではイントロがかからず、いきなり歌い出しから始まるインパクトのある構成となった。
その後は回によってイントロから流されたり、Aメロとスタッフロールは本編に被って流されたり(ムービー前半は省略)と、
SEED』シリーズ以降お馴染みの使い方をされている。



舞台は宇宙。小爆発が起こり、第四形態のガンダム・バルバトスが右手で抱えた砲を2連射したと思うと、凄まじい軌跡を描きながら遠ざかっていく。
軌跡の元では大爆発のエフェクトが散華する花のように繰り返し描かれ、やがて大きな十字の炎が広がる。

バルバトスのコクピットに座る主人公、三日月・オーガス
ヘルメットバイザーを上げ、コクピットから浮き上がった彼は、まばゆい宇宙を背景に蹲る。まるで体内回帰した赤子のように。


太陽の元、大地に膝をつくバルバトスの一枚絵が頭からフレームイン。肩やアンテナ、コクピットには鉄華団少年兵の主要メンバーがあちこちに取り付いている。
右手の掌に立つ三日月と、左腿で手を上げるユージン・セブンスタークの目線には、彼らを見て笑うクーデリア・藍那・バーンスタインの姿が。
クーデリアの従者フミタン・アドモスが映ったところでカメラは一気に引き、画面中央で穂を摘むアトラ・ミクスタやグリフォン姉妹、そして鉄華団のメンバーが移される。

撮影場所はサクラちゃんのバイオ燃料用トウモロコシ畑らしい。モロコシ畑に遮られた向こうにいるバルバトスは、少年たちを地獄へ導く悪魔なのだろうか。
最後にカメラが映しだすのは、品種改良で作られたカラフルなモロコシ「グラスジェムコーン」と、その粒で作られたネックレス。



殺伐とした世界観の中にある癒しを描いた、心温まるムービー。
虚空を漂う三日月のシーンでは物凄い富野臭がするのは気のせいではないはず。



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最終更新:2024年06月13日 02:05