競技用ヨーヨーの主なメーカー

登録日:2015/10/30 Fri 17:25:25
更新日:2023/09/03 Sun 23:36:06
所要時間:約 20 分で読めます





ヨーヨーとは円柱型・球状のボディにストリングをつけて回すストリングトイの一種である。
基本的な項目はヨーヨーを参照。
近年、材質・構造の進化によってけん玉同様ストリングトイとして競技用モデルが
様々なメーカーから販売されてきた。
ここでは2015年現在、販売されている主な競技用ヨーヨーのメーカーを紹介する。




詳細は上記項目を参照。
かつては後述するダンカンやヨメガといったメーカーのOEMだったが、
ライセンス契約が切れてからはオリジナルの機種を開発・販売している。
最近ではヨーヨーファクトリーとライセンス契約を結び、現行機種のOEM製品も販売している。
一応2013年で活動は終わったらしい。


  • DUNCAN(ダンカン)
ヨーヨー競技者なら誰しも一度はその名前を聞いた事があるはず。
創業から80年を超える競技用ヨーヨー最古の老舗。
かつてヨメガがベアリング搭載機種を販売し始めて以降大きく水をあけられていたが、
2000年代に名機「フリーハンド」シリーズを発売してから一気に市場シェアを奪還する。
フリーハンド以外にも「フリップサイド」や「ラプター」、「エコー」、「バラクーダ」など
初心者から上級者までこのメーカーの機種を愛用するユーザーは多い。



  • Yomega(ヨメガ)
1983年に設立されたヨーヨーメーカー。
ベアリング搭載機種、回転力が弱まると自動で戻ってくるオートリターン機能等
ハイテクヨーヨーを数多く世に送り出し、第二次ヨーヨーブームを席巻した
ダンカンに並ぶ競技用ヨーヨーメーカーの老舗。
第二次ブーム終了後、ダンカンとの開発競争で市場シェアを奪われたのちに
ジャムやファクトリーといった新規メーカーに次々と抜かれてしまい
ストリングプレイ向けヨーヨーメーカーとしてはすっかり下火になってしまった。
それでも老舗としての意地はあるようで「グライド」等のストリングプレイ用機種を
出してはいるのだが、ユーザーからの評判は鳴かず飛ばずでイマイチ。
一方で「ファイヤーボール」や「レイダー」シリーズといったルーピングプレイ向け機種は
現在でも世界的人気を誇り、2Aプレイヤー達に愛されている。



  • YoYoJam(ヨーヨージャム)
プラスチック製ボディに金属製のリムやウェイトを取り付けることで
驚異的な回転力と安定性を持つ機種を生み出したアメリカのヨーヨーメーカー。
第二次ブーム終焉のさなか、1999年に現れたこのメーカーによってダンカン・ヨメガの
二強だった市場のパワーバランスが一変することとなった。
またメーカーとして初めて“シグネチャーモデル”を採用しており、
鈴木裕之選手の「スピーダー」シリーズや「メティア」、
アンドレ=ボウレイ選手の「ダークマジック」シリーズや「トリニティ」など
様々なモデルが存在する。
「ジャーニー」、「キックサイド」といった初心者向け機種も豊富に揃っている。
しかし斬新かつ合理的な発想で(当時としては)高性能なヨーヨーを連発していたのは良いものの、
材質・機種に関わらずロットや生産時期によって精度のバラつきが激しく、
ひどい場合は購入直後に壊れるどころか購入前からまともにキャップが付かないなどの不良品が相次いでいた為、
当時のプレイヤーからは“ジャムクオリティ”と揶揄されていた。
その品質の酷さたるや、絶頂期当時の人気機種「ダークマジック」の中国製のニセモノが出回った際、
一般プレイヤーどころか有名プレイヤーですら「ニセモノのほうが明らかに使いやすい」と真顔で言っていた程。
2015年12月中旬、オーナーサイドの公式フェイスブックアカウントで
「2015年を以ってYoYoJamを解散する」という旨の告知がなされた。
約17年のジャムの歴史に幕が下りることに。



  • YoYoFactory(ヨーヨーファクトリー)
2006年にヨーヨー競技者の間でフルメタル系機種の大ブームが起こり、
その影響で突如トップに躍り出たヨーヨーメーカー。通称YYF。
その性能はストリングプレイ機種としてトップを誇っていたダンカンや
ジャムの市場シェアを一気に崩してしまうほどの高さ。
おかげで名機「888」シリーズや「スーパースター」シリーズ、「ジェネシス」シリーズ等の
限定カラーは新品だと市場価格でプレミアがついているほど人気。
プラスチック製機種にも定評があり、金属ウェイト搭載の「プロトスター」を始め
世界チャンピオンが使用した「ノーススター」は現在も根強い人気がある。
2500円で全米大会を征しちゃった「リプレイ・プロ」や、6000円の安メタルなのに世界大会制覇しちゃった「シャッター」、
溝幅調整による無限の可能性を持つLoop1080など
高価格帯以外でも人気機種は多い…がアンチも多い。


  • CLYW/Caribou Lodge Yo-Yo Works(カリブーロッジヨーヨーワークス)
2006年に設立されたカナダのヨーヨーメーカー。通称カリブロ。
フルメタル系機種メーカーの群雄割拠となった現在において、
オーナーであるクリス=ミクリン氏のこだわりから
他メーカーと一線を画すセンスで製品を開発する異色のメーカー。
基本的に全て削り出しのパーツで構成されている製品群のため精度は非常に高く、
さらにボディのデザインもオシャレなものが多くユーザー達を惹きつけてやまない。
他のヨーヨーメーカーと積極的にコラボレーションを行っており、
数量限定生産のものも多いためコラボ新機種が発売されると争奪戦は必至。



  • One Drop(ワンドロップ)
2008年に設立された米オレゴン州のヨーヨーメーカー。
従来の機種に共通する“アクセル(軸)をボディに内包してネジ留め”という形状を、
“ボディの外側からアクセルを留める”サイドエフェクト構造として新たに提案。
そのコンセプトに当初はユーザーの誰もが驚いた。
現行機種のほとんどにサイドエフェクトが搭載されており、パーツの組み換えによって
フルメタル機種でありながらデザインを自分好みに変えることが可能。
また多くの機種がシンプルでありながら独特のロゴや意匠が施されており、
他とは一味違った機種を求める通好みなユーザー達からの支持を集めている。
余談だがテラリアとコラボしている。



  • Recreational Revolution(レクリエーショナルレボリューション)
北米のヨーヨーメーカー。通称レックリブ(レクレブ)。
フルメタル&デルリン機種専門メーカーの中ではかなり安価で
性能も良いのでコストパフォーマンスが高く、初心者~中級者に愛されている。
一方で尖った性能、抜きん出た特徴の機種が少ないため上級者からの評判はあまり高くない。
また新機種を出すまでのスパンが長いので影が薄くなりがちなメーカー。



  • Chico Yo-Yo Company(チコヨーヨーカンパニー)
2009年に設立された米カリフォルニア州のヨーヨーメーカー。
名前の由来はバードインハンド(全米ヨーヨー博物館)があるチコの町。
毎年全米ヨーヨー大会が開催されるチコのお膝元で長年ヨーヨーに携わってきた
オーナー3人の意向もあり、販売されている機種は初心者に扱いやすいものばかり。
ラインナップこそ多くないものの、万人受けするスタイルが人気を呼んでいる。



  • Dif-e-Yo(ディフィーヨー)
2001年頃に設立された北米のヨーヨーメーカー。
金属加工を生業としていたオーナーのフランク=ディフィオ氏が趣味で始めた。
第二次ブーム当時は存在すらしなかったフルメタル機種を世に初めて送り出したが、
販売当初はマニア向けだと思われていて全くと言っていいほど需要がなかった。
2006年にヨーヨープレイヤー達の間でフルメタル機種がブームとなったことで
一躍脚光を浴びるのだが、その後は新機種の開発競争に次々と抜かれていき
現在はあまり活動が見られない。
しかしながらこのメーカーが開発した「コンケイブベアリング」は
競技用ヨーヨーの回転時間・精度を飛躍的に伸ばした革新的なパーツであり、
こちらはユーザー達からの熱い支持により現在も販売され続けている。



  • Shinwoo(シンウー)
韓国のヨーヨーメーカー。
設立当初はダンカンの競技用ヨーヨーを勝手にコピーして販売していた
いわゆる“ウリジナル”企業であったのだが、コピー元の相手が相手なので
自重して国内販売のみに留めていた。
後にダンカンと正式にライセンス契約を結び、ダンカンのOEM製品以外にも
自社オリジナルの競技用ヨーヨーを開発、販売に乗り出す。
ダンカン製機種のノウハウと韓国勢ヨーヨープレイヤーの意見を積極的に取り入れ、
「ザンナビ」や「ゼン」シリーズといった価格を抑えた初心者~中級者向けの
コストパフォーマンスが高い製品を多数販売している。
余談だが、かつてとある日本人プレイヤーがこのメーカーの『グリフィンウィング』を使用して
世界チャンピオンの座を見事掴み取り、Shinwoo側にその事を報告したら
「え!?うちのヨーヨーで世界チャンピオンになったの!?」と驚かれたらしい。
謙虚…なのだろうか。



  • Auldey(アウディ)
中国の大手玩具メーカー。
赤と青の宝石が組み合わせられたどこかで見たようなロゴの企業。
そこ、田宮模型とか言わない。

ぶっちゃけミニ四駆やハイパーヨーヨー、ガンプラ、ベイブレード等
日本製のホビーや玩具を勝手にパクって自社オリジナルとして販売している。
Shinwooのように自重をする事もなく堂々と国内外に販売するその姿勢は
まさに中華系特有のツラの皮のぶ厚さによるもの。拝金主義ェ…
同じ中華系ヨーヨーメーカーでも後述の中国国内メーカー関係者達の
爪の垢を煎じて飲ませてやりたい。
また、ロゴに関しても当然ながら田宮模型がブチ切れて猛抗議したことがあるが、
『私達は貴方の会社の商品が素晴らしいと思ってるからロゴを真似ているんだ』と開き直られ、
田宮の会長が呆れて相手にしなくなった。企業倫理もクソも無い。

競技用ヨーヨーのラインナップに関してはオリジナルアニメーションの
“火力少年王”シリーズとメディアミックスで機種展開をしており
シンプルかつ扱いやすいものが多いのだが、どの機種もロゴが致命的にダサいと
ユーザー達から散々な評価を受けている。残当。
一応2011年世界大会チャンピオンのマーカス・コウ選手が
世界大会優勝後~2015年まで所属しており、彼のモデルも幾つか出たが……
お察しください
一応フォローを入れると、2015年に後述のTurningpointと正式に契約して
同社の代表的モデルであったポジトロンを若干の追加要素を加えて廉価にした上で販売したが、
それに関しては本家本元のポジトロンより使いやすく高性能、かつ遊び方の幅も広いと好評である。
5年も前に出たモデルを作った本人の監修でリメイクしたんだから、使いづらくなる方がおかしいんだけどね


  • 神技/God-Tricks(ゴッドトリックス)
2011年頃に現れた中国のヨーヨーメーカー。通称ゴットリ。
日本製のハイエンド機種が市場を席巻するなか、
名機「デスティニー」で華々しくデビューを飾る。
続く「バウンティハンター」や「エターナル」、「ボンバー」等
世界中のライバルメーカーと十分渡り合えるだけの高性能機種を展開し、
さらに同ランクの性能の他メーカー機種に比べて価格を5~7割ほどに抑えているので
瞬く間に“安価な高性能機種メーカー”の代名詞的存在となる。
加えて世界大会出場者からの意見をふんだんに取り入れて機種開発を
行っているため実用性も高く、現在は“初心者がメタル機種を買うなら?”
という質問に対してほぼ必ずと言っていいほど候補に名前が挙がる。

創業から2,3年は破竹の勢いで勢力を伸ばし続け、手応えを感じたのか
数年間はリソースを今後の展開に向けた工場拡大に向けるために中国国内展開のみに留めていた。
余談だが、ヨーヨーメーカーの唐突なフェードアウトは珍しいことではないため、
事情を知らない海外勢からは「ゴットリも展開終了したのでは?」と噂されていた。

2010年代後半になり、万全の体制を整えて再び海外市場に満を持して登場。
トレンドのバイメタル機種を安価で、しかも高い完成度で提供するなど、
中国トップメーカーとしての貫禄と技術力を魅せ続けてくれるメーカーである。
Auldeyが見習って欲しいメーカーその1。



  • C3 yoyo design(シースリーヨーヨーデザイン)
2009年に誕生した香港のハイエンドヨーヨーメーカー。略称はC3。
新進気鋭の3人組プロデューサーによって2011年に正式な会社として設立。
この3人はプレイヤーとしての見識も豊富で、常に世界中を飛び回りながら
“第一線で使われる機種”として製品のプロモーション活動を行っている。
「アクセラレーター」や「レベル6」といった安価なフルメタル機種から
「クラウン」、「バーサーカー」、「P.ウェーブ」などのハイエンド機種、
「スピーダホリック」のような初心者向け機種に至るまで痒いところに手が届く
ラインナップで、アジア諸国のみならず欧米のプレイヤーからも支持を得ている。
アクセラ、レベル6でピンと来る人も居ると思うが、スタッフの中にとあるシリーズのファンが居るらしく、
直球ど真ん中の「レールガン」「イマジンブレイカー」も出てしまった。
Auldeyが見習って欲しいメーカーその2。



  • YOYO EMPIRE(ヨーヨーエンパイア)
中国の華南地域、広州のヨーヨーメーカー。
元々は世界中のメーカーからOEM製品を依頼されて製作していた工場で、
その中で培った競技用ヨーヨーのノウハウを自社のオリジナルブランドとして
昇華する形で設立された。中華系競技用ヨーヨーに共通する価格の安さはそのままに、
ゴットリやC3の機種に勝るとも劣らない性能のラインナップを揃えているため
駆け出しのプレイヤーからパフォーマーのような上級者にまで重宝されている。
また、定番のフルメタル機種だけでなく、独特の手触りや低価格化が可能となることから
様々なメーカーから発売されているPOM製の機種にも定評があり、
そのバリエーション・性能は様々な同業他社をリードするレベルに至っていると称しても過言では無いだろう。
Auldeyが見習って欲しいメーカーその3。




  • Throw Revorution(スローレボリューション)
前述した、2011年世界チャンピオンのマーカス・コウ氏が
アウディから脱退した直後、自らの力で立ち上げたメーカー。
だが、アウディ時代の彼のシグネチャーモデルがことごとく微妙だった事もあり、
第一弾であるヴァーテックス発売時にはその強気な価格設定も相まって
「これ買うなら日本のYYRやTPのバイメタル買った方が…」と敬遠され気味だったが、
第二弾として廉価モデルのモノメタル機種・ゼファーを発売してから評価は一変。
驚くほどのコストパフォーマンスを秘めていると話題になり、
日本の各ショップでも軒並み完売が続出、
ブランドとしての地位を確固たるものにした。
とは言え、決して安い価格帯のみが高評価を受けるという立場に甘んじているわけではなく、
中国ヨーヨー界のカリスマと称されるtakuto氏とのコラボモデルを高額なチタン製で世に送り出すなど、
ハイエンドメーカーとしての立ち位置も確固たるものにしつつある。
Auldeyが見習って欲しいメーカーその4。



  • Aero-Yo(エアロヨー)
ロシアのモスクワに拠点をおくヨーヨーブランド。
玩具・衣料品・雑貨等の製造メーカー“Gyroscope Group(ジャイロスコープグループ)”の
子会社にあたり、ストリングプレイ向けの「ドロイド」、ルーピングプレイ向けの「アトム」、
オフストリングプレイ用の「ターボフライ」など幅広いプレイスタイルに対応した
良質な競技用機種を小規模ながら展開している。
そのためロシアのプレイヤー達は“初めて手にした機種がエアロヨー”
という人がほとんどである。
同じグループのヨーヨーブランド“Cold Metal(コールドメタル)”は
このブランドの兄弟会社にあたる。こちらも良機種揃い。
日本ではヨーヨー専門店以外だとヨドバシカメラで取り扱いされている場合もあり、
ユーザー達からは地味に知名度がある。



  • yoyo re-creation(ヨーヨーリクリエーション)
2008年に設立された日本のヨーヨーメーカー。三重県に拠点を構える。
実は純国産の競技用ヨーヨーメーカーはこの年になるまで存在していなかった。
設立当初は“44;recreation”という表記であったのでユーザーによって略称が異なるが、
現在は主にYYRと呼ばれる事が多い。
“ヨーヨーをリ・クリエイト(再創造)する”という名前の通り、
新しいデザインコンセプトで今までにない機種を作り出しているヨーヨーメーカー。
記念すべきファーストモデル「スターダスト」は多くのトッププレイヤー達を魅了し、
その後「オーバードライブ」、「スレイプニル」、「クラッシュ」、「スターゲイザー」など
傑作機を数多く輩出し続け、僅か2年足らずで世界最高峰の競技用ヨーヨーメーカーとなるに至った。
製作者サイドは“世界にものづくり大国日本の意地を見せたい”というコメントを残しており、
元よりコンテストシーンで活躍を続けてきた事で蓄積されたノウハウを凝縮し、
毎年ラインナップを一新。常に高度な競技用ヨーヨーの開発を進めている。
一方で国産の最高級ハイエンド機種に手が届かない世界大会参加者達の現状も把握しており、
2015年からは海外向け廉価版モデルを販売するサブブランド“REBELLION(リベリオン)”を立ち上げ、
性能はYYR製品そのままに購入しやすい価格帯ラインナップを展開している。



  • Turning Point(ターニングポイント)
2009年に設立された日本のヨーヨーメーカー。
元YYF所属で2009年世界大会3A部門チャンピオンの木村健太郎氏が
自身が理想とする機種を作るために立ち上げたメーカー。
略称はTP。トライアドプリムスとは一切関係ない。
“競技用フルメタルヨーヨー専門メーカーとして史上初の国産メーカー”という触れ込みで設立。
ファーストモデル「リヴァイアサン」は文字通り“究極”をテーマに作られており
国内外のプレイヤー達に多大な衝撃を与え熱烈な支持を集めた。
オーナーの木村氏はその後2010年にYYFを脱退し本格的にTPの機種開発に専念。
スポンサードチームを立ち上げ新機種や既存機種のマイナーチェンジを繰り返し、
「マックスベット」「ポジトロン」「バジリスク」など傑作機を次々発売。
現在ではYYRやサムシング、ジョーカーやモンスターと並ぶ世界レベルの人気メーカーとなった。
オーナーが3Aプレイヤーという立場上ストリングプレイ向けの機種がほとんどであるのだが、
精度の高さと頑丈さ、カラフルで見栄えのいいデザインから機種に関わらず買い求める人が後を絶たない。



  • JapanTechnology(ジャパンテクノロジー)
2009年に設立された日本のヨーヨーメーカー。略称はJT。日本専売公社とは一切関係ない。
北海道出身の4Aプレイヤー山田淳史氏が町工場の職人が持つ旋盤加工技術を生かして立ち上げた。
ファーストモデル「カムイ」はそれまで4Aで活躍していたプレイヤー達から“至高の逸品”として
受け入れられ、国内外の大会で4A部門入賞者がこぞってJT製品を使用していたことから
世界的な4A機種専門メーカーとして不動の地位を築き上げた。
現在は廉価版機種の「アシルカムイ」やハイエンドモデルの「シフトチェンジ」など4A機種を
継続して販売する一方、新たな試みとしてストリングプレイ向けハイエンド機種「フィリール」を発売。
“ヨーヨーを本気で作りたい”というメーカーの強い意志は傑作機を通して世界に広がっている。




  • sOMEThING(サムシング)
日本のヨーヨーメーカー。愛知県に拠点を置く。sとhが小文字なのは創業者のイニシャルがshなため。
国内のヨーヨー専門店“YoYoAddict(ヨーヨーアディクト)”が元になっている。
オーナーは2004~2006年のヨーヨー世界大会において3年連続でチャンピオンに輝いた鈴木裕之氏。
3年連続世界王者という偉業を成し遂げたオーナーのシグネチャーモデルが揃うブランドだけあって
性能もデザインもピカイチの物ばかり。
ただ廉価版プラである「アディクション」と「プルミエール」は微妙な評価、価格考えたら悪くはないんだけど。
特にハイエンド機種の「アングラム」シリーズや「スーパーフライ」シリーズなどが人気だが、
当然廉価版フルメタル機種「ファーミー」や初心者向けデルリン機種「The V」等も取り揃えており、
世界中のユーザーから高い評価を受けている。
ストリングタイプのヨーヨーだけでなく、ルーピングプレイモデルのLPは
旧型・新型共に中々のスペックを誇ると評判。
また、国産メーカーにしては珍しく、一部のビックカメラにてこのメーカーのモデルの取り扱いがあったりする。



  • YoYoJoker(ヨーヨージョーカー)
日本のヨーヨーメーカー。
元ヨーヨージャムの島田大輔氏が退団し、新規メーカーとして独自に始めたブランド。
名前の由来はトランプのJOKERのように“枠に囚われず異端であることを第一とする”理念から。
オーナーの島田大輔氏は世界チャンピオンに4回輝いた実績からサムシングの鈴木裕之氏と並ぶ
世界トップクラスの実力者だが、彼はそれ以上にモッズ(パーツの組み合わせ改造)において
昔からプレイヤー達の間で定評があった。
ジョーカーの競技用ヨーヨーは彼のジャム所属時代に蓄えられた豊富な知識と経験を生かして作られている。
国産フルメタル機種が主流となった2010年にファーストモデル「ダブルジョーカー」を引っさげて
市場に参入。フルメタル機種には珍しい箔押しのサイドキャップを採用したり、
メーカー名をYYJと略せるようにするあたりはジャム出身の名残といったところ(実際にはYJKRと略される)。
最近ではモッズのシステムを根幹に持ち、ボディやベアリング、レスポンスやロッククレスト等
自社製品パーツを自由に組み替えて自分のプレイスタイルに合った理想の競技用ヨーヨーを
作ることができる「エクシードシステムシリーズ」を世に送り出した。
そのプロモーションから細かいところまで行き届いた配慮がコアなプレイヤーのツボを刺激している。



  • yoyomonster.(ヨーヨーモンスター)
2010年に設立された日本のヨーヨーメーカー。大阪府に本拠地を構える。
通称はモンスター、またはyym。国内のヨーヨー専門店“YoYoIsland(ヨーヨーアイランド)”が母体。
オーナーはアジア大会で活躍していた2Aプレイヤーの飯田健一氏。
世界大会で活躍するプレイヤー達からの意見を積極的に取り入れ、
ファーストモデル「ドラゴンルージュ」を2010年に発売、市場に参入。
ヨーヨーモンスターのメンバーが大会で使用し入賞、一躍脚光を浴びる。
続く「チェックメイト」シリーズは現在もマイナーチェンジやアップデート、
姉妹機の開発が行われるほどの傑作機として世界的人気を博している。
第二次ブームの際“中村名人”として活動した中村謙一氏のユニークなシグネチャーモデル
「3points」を発売し国内外で話題に。アレックス=ガルシアが笑ってたという話は置いておくが…
オーナーの“コンセプトは世界基準”という言葉通り、玄人向けの高性能機種が揃うメーカー。
昨今の低価格機種競争に伴い、現在は新たにサブブランド“Playmonster.(プレイモンスター)”を
立ち上げ、安価で高性能な機種のラインナップを展開している。




  • 強襲機甲師団/STURM PANZER(シュトルムパンツァー)
日本のヨーヨーメーカー。
どっかの軍隊や部隊のようなネーミングだがれっきとした日本の“競技用”ヨーヨーメーカー。
軍用企業でも兵器会社でもない。繰り返すがれっきとした“普通の”競技用ヨーヨーメーカー。
もう一度言おう、ホントにただの競技用ヨーヨーメーカーである。ふざけてなどいない。
なぜこのような名前で商品を展開しているのか。その理由はちゃんとある。
このメーカーは他のヨーヨーメーカー・ブランドとは全く異なる方向でアプローチをかけており、
その最たる物が“ストーリーブック”の存在である。

―21世紀初頭、米国で大規模テロが発生した。
これにより20世紀の東西冷戦体制は終わり、世界の対立構造は国家vsテロ組織の構図へと変わりつつある。
世界各国軍は、新たな戦場に適した新型兵器の開発に着手していた。
2013年、日本ではヨーヨーを武器とした新世代格闘技、
「ヨーヨーフィスト」のチャンピオンリーグが人々を熱狂させていた。
軍需産業マーシャルインダストリが運営権を持つ中堅チーム「シュトルム・パンツァー」は、
新型ヨーヨー「ステルスオーガ」と、エンジニアの火野霞美(ひのかすみ)をチームへ派遣。
ステルスオーガに搭載されたバイオスピナーシステムにより超人的な戦闘力を得たシュトルム・パンツァー。
だが、バイオスピナーシステムには重大な欠陥があった。
そして「ステルスオーガ事件」によるリーグ失格と、翌2014年の出場停止処分を受けてしまう。
霞美は2015年のリーグ復帰に向け、改良型バイオスピナー搭載機「エクリプスオーガ」を開発する。
彼女はエクリプスオーガと、そのサポートメカである「レオスナイパー」と
「シュナイダー」の使い手を探し求めていた。
霞美の高校時代の同級生、氷浦豪機(ひうらごうき)はエクリプスオーガの使い手になることを決意。
そして霞美の美貌とバイオスピナーシステムにより、豪機の人格は変貌してゆく―。
(ストーリーブック1巻より抜粋)

このメーカーが出している機種には必ず挿絵付きのミニ小説が1冊付いており、
その機種のバックストーリーが独自の世界観で綴られている。つまり同人誌付きヨーヨー。
全ての機種を買い揃えていく事でそのストーリーの全容が明らかになる。らしい。
要するに上記の世界観で進むストーリーに登場するチームから一般向けモデルを現実に販売している、
という体裁でこのような名前のメーカーになっているのである。
実際にストーリーブックに登場した機種はだいたい後継機として後日発売されているあたり
次回予告と新機種の宣伝も兼ねているのかもしれない。
単なる同人作家達のお遊びと思われがちだが、ヨーヨーそのものは値段相応のハイエンド機種なので
基本性能はかなりのもの。しかし後に一部機種でジャムクオリティ並の個体差が激しい機種が
販売されてしまったのでせっかく上がっていた評価を地に落とす結果となってしまった。
そんな感じに他メーカーとは別方向のベクトルでぶっ飛んだ力の入れようなので
ユーザー達からの賛否両論はとても激しい。ぶっちゃけ筆者もサンプル振ったが否定派である。
一応フォローしておくとそっち系の人達や一部海外のプレイヤーからは
コンセプトや世界観がバカウケして根強い支持を得ている。





追記・修正はスラックコンボを100回練習してからお願いします。

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最終更新:2023年09月03日 23:36