七人委員会(男大空)

登録日:2015/11/06 (金) 21:56:28
更新日:2024/08/03 Sat 19:06:12
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やつの名は祭俵太―

この百合香学園の新しい校長だと……!? 

われら百合香学園七人委員会の存在をしらずにやってきたのか……。

いったい何の目的があって、校長などといって乗りこんできたんだ……。

どうして前の理事長がこの学園を手放さなければならなかったのか、どうやらしらないらしい……。

この百合香学園の本当の姿がどんなものなのか、

やつにわからせるにはかなり手荒く教えてやらねばならんようだな。



『男大空』の登場人物。貴堂凱の命で悪漢養成校『百合香学園』の支配を行っている七人組。
全員、特攻服や軍服のような服装で、一人につき二つずつその当人を表す四字熟語を背負っている。
悪漢養成校を支配するだけあって全員相当な悪であり、海主曰く全員が殺人、
強盗、障害の前歴を持つプロの犯罪者集団である、悪魔の殺し屋暴走集団ヘルズ・マッド・キラーズ以上の悪だったという。

遺産分配で百合香学園をもらい、校長としてやってきた俵太と心平の前に姿を現、
し一度は捕えることに成功するが、現れた貴堂凱との勝負のどさくさで逃げられてしまう。

その後、無明和尚との修行を終えた表太を襲撃するも、悟りを開いた俵太になすすべなく破れ、逃亡。

しかし、貴堂凱があらかじめ見張りをつけていたため捕えられ、
失敗を理由に処刑を言い渡されるが、必死の懇願でもう一度だけチャンスを与えられる。
だが、それは出発してから24時間後に貴堂凱の支配する全組織が七人を始末するために動き出し、
それまでに俵太をしとめられなければ追っ手に殺されるという恐るべきものであった。

決死の覚悟で出発したものの、姫川が幾代をかばって殺され、
海主も同じく幾代を逃がすためにダイナマイトの爆発に吹き飛ばされた。

残りのメンバーや幾代はそれでも俵太の命を狙って襲い掛かったが、
逆に俵太に命を救われてその器の大きさに遂に俵太を認め、俵太の頼もしい同志となった。

俵太曰く、「悪といっても、貴堂凱の邪悪さとは質が違う」らしく、
味方になってからの言動を見るに、根は良い奴ららしい。


海主莫郎(かいずばくろう)
身長2メートル8センチ、体重200キロの大男で、その姿は一言で言うと「黒い特攻服を着たアンドレ・ザ・ジャイアント」。
背負う文字は『極道極楽』と『一日一善』。
『おで』のように言葉に濁点がつき、語尾に『~だど』という話し方をする。
好物は酒と犬の肉で、土佐犬を殴り殺して鍋で煮て、酒を四升飲みながら一匹丸ごと食ってしまい、
さらにその後力がついたといって町中のコンクリートの電柱を32本なぐり倒して歩いたという。
手持ちの武器は金棒で、その巨体どおりの力勝負をする。
人間を縄代わりにして行う『人間なわとび』やその巨体で押しつぶす『100トンプレス』といった荒業や、抱え筒を使った砲撃などを行う。

貴堂凱の追っ手から幾代を逃がして孤軍奮闘するが、ダイナマイトの爆発に巻き込まれる。
死亡したと思われていたが、右手と顔半分を失いながらも生きており聖人・仁也の手によってサイボーグとして復活した。
復活してからはなぜか巨大化が進み、怪獣なみの大きさになった事もあった。


姫川幽児(ひめかわゆうじ)
白い特攻服に、額の旭日旗のマークが特徴。
自分が誰よりも残酷で冷酷であることを自慢している。
その残酷さは、ケンカした時に相手の番長を捕まえて戸板に釘を52本打ち込んだという。
背負う文字は『悪逆非道』と『好色愛国』。
ドスの達人で、その腕は『華麗なるドスの舞』と称されこれまでに逃れた者は一人もいない。

貴堂凱の追っ手に襲われ、華麗なるドスの舞で圧倒していたが、飛び道具に狙われた幾代を庇って重症を負う。
海主と幾代を逃がし追っ手と戦ったが力尽き、死亡した。
七人委員会の中で唯一の死亡者で、俵太はあまり接点はなかったが貴堂凱との最終決戦の時、
「姫川の分」として一撃いれているので他の七人委員会と同じく仲間と認識されているようだ。

雨谷金也(あまたにきんや)
恰幅のいい坊主頭の男で、金の亡者。
背負う文字は『兇悪尊金』と『現金歓迎』。
関西弁を基本に、「~がんす」や「~きゃあも」といった方言を混ぜた話し方をする。
金を人からとりあげて集めることにかけては天才で、ちょっとでも金のにおいをさせたら最後、ありとあらゆる手段を使って金をとりあげる。
手持ちの武器は連発式の吹き矢と、両端に刃物のついた鎌のような武器を使ほか、ダイナマイトを携帯している。
その特性から戦闘ではあまり活躍の機会はなかったが、
「金にかけては天才的な能力を持っている」として逃走資金の管理を任されたり、
新百合香学園建設で莫大な金を使ったにもかかわらず、「あれから自分がぎょうさん増やしておいたから心配ない」と財テク面で活躍した。


木勢川忠(きせがわちゅう)
メンバーの中で唯一軍服を着た小男で、
その姿は一言で言うと「軍服を着て様々な国の国旗が入った眼鏡をかけたチビ太」
背負う文字は『狂民狂国』と『全権万能』。武器は鎖球。
姫川と同じくらい冷酷で残虐とされ、世界中の拷問と処刑法の歴史を研究しつくしている。
どの人間にどの手を使っていじめれば一番苦しむか見破る天才。
様々な国の国旗が描かれた眼鏡を下げており、
日本の国旗の眼鏡をかけた時が木勢川が一番残酷になる時で、その状態は「狂気の日の丸眼鏡」と呼ばれる。

味方になってからは、常時日本の眼鏡をかけていたが、特に危険な様子はなかった。

蜂取宗助(はちとりそうすけ)
七人委員会の頭で、常に大量の蜂の巣を持ち、
いつも蜂の子を食べたり蜂蜜をすすっている不気味な男。
「~でしゅ」といった、舌足らずな話し方が特徴。
背負う文字は『護国攘夷』と『快感第一』。手持ちの武器は持ち運びに便利なように銃身を短く切った散弾銃
一見、頭が悪そうに見えるのだが、実はIQ350という大変な天才。
その頭脳はコンピューター以上とされ、自ら「私より頭のいい人間はいない」というほど。

味方になってからは、参謀役として活躍したほか、新百合香学園の設計を行った。


角剣十一(かくけんといち)
白い特攻服に、マスクで口を隠した男で、刃物を扱って戦う天才。
背負う文字は『尊王聖戦』と『出前迅速』。
衣服の中は勿論、髪の毛や口の中といった体中に刃物を隠し持っており、
すれちがった時にはどこかをばっさりと切られているという。
手持ちの武器は最も多く、口からカミソリの刃を発射するカミソリ吹雪に始まり、
手裏剣、吹き針、投げ鎌、ナイフと様々な刃物を持っている。

戦闘の場面では登場が最も多く、味方になってからも戦闘要員として活躍した。


幾代(いくよ)
七人委員会の紅一点。美しい女性だが、
スケ番中のスケ番といわれる恐ろしい女で、幾代のために破滅した男は百人ではきかない。
背負う文字は『色恋無用』と『兇悪一代』。武器は先端に刃物がついた「サソリムチ」という鞭。
七人委員会の一員だが、各地に同じスケ番仲間がおりかなりの勢力を持った暴走族の頭でもある。
暴走族の頭としては「毒竜の幾代」を名乗る。

実は貴堂凱の昔の女であり、一片の愛情だけは信じていたが、
追っ手に本気で殺されそうになった挙句、貴堂凱が寿羅木姫子と婚約したと聞いて決別。
しかし、周りの人間に次々と裏切られ殺されそうになった貴堂凱を見捨てることができず、
庇って猛毒を受けてしまうが仁也の用意した血清によって回復。

全ての戦いが終わった後、貴堂凱とともに何処かへ旅立った。
ツッぱってはいたものの、その本質は情の深い心優しい女性である。

作中における最強のお色気要員で、現在の基準で見ると最早ただのエロ漫画ではないかと思われるほどの強烈ぶりである。


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