キングレオ

登録日:2016/01/17 (日) 14:03:56
更新日:2024/10/23 Wed 18:18:23
所要時間:約 5 分で読めます




ドラゴンクエストⅣなどに登場する、ライオンを模したボスモンスター。
主にⅣとⅩ、モンスターズシリーズ、星のドラゴンクエストに登場している。


【概要】

立派な鬣と、四本ずつある手足が特徴のライオン型モンスター。
体色は青だが、作品によってグレーがかった青だったり、紫に近い青だったり、地味に安定しない。
正面からでは体の構造がわかりにくいが、通常の(4足歩行の)ライオンをベースに
頭部だけを巨大化させ、その首の後ろから追加で4本の腕が生えているような形になっている。

《ドラクエⅣのキングレオ》

第四章「モンバーバラの姉妹」に登場したキングレオ城の主。
バルザックが倒された後にマーニャ達の前に突然現れ、その力で返り討ちにし地下に投獄した。
毎ターンのHP自動回復に加えベギラマや高熱のガス、更にはベホマまで使用する非常に強力な相手ではあるが、この戦闘では負ける設定になっているため負けても進行に支障はない。
DQシリーズにおいてプレイヤーが直に操作する初の負けイベントである*1
キラーピアスを装備して8逃げバグを使用すれば倒せなくもないが、万が一討伐したとしても同じ戦闘がループするため、どちらにせよ投獄される。(DS版等ではループせずに、負けた体でそのまま投獄になる)
そして敗北後は牢屋内の謎の抜け穴から普通に脱獄し、第四章が終了となる。その際同じ牢屋内に老人が収容されているが、リメイク版では彼が先代の王ということになった。

第五章ではバルザックはサントハイム城に移り、彼に代わり王に即位していたが、何故か弱体化した末に主人公達により倒されてしまった。
FC版では毎ターンHP50の自動回復に加えベギラマがギラに、高熱のガスが凍りつく息となったが、リメイク版では自動回復の代わりにHPがFC版の二倍程度になり、二回行動に加えギラと凍える吹雪を使用してくる。

討伐後玉座からは人が消えるが、リメイク版では正気に戻ったキングレオ王の姿が確認される。
リメイク版以前に執筆された小説版などの設定では悪魔に魂を売ったキングレオ城の王子であり、バルザックと共に先代のキングレオ王を幽閉し、進化の秘法を完成させようとしていた…という設定であった。
そちらのイメージが輸入された形だが、ろくな説明もなく突然登場し、正気に戻ったと言ってもデスピサロや獄死させた先王など重要事項は色々あるのに完全スルー
長期間魔物に変貌したことで精神に後遺症が残ったのか、本当に正気に返っていて元々この体たらくなのかも定かでなく、結局、国自体が話の蚊帳の外のまま放置されて終わるのはFC版と変わらない。

本編後のキングレオ王及びキングレオ城の行く末は不明だが、本編よりも後の世界を舞台とした『ドラゴンクエストⅣ ワールド漫遊記』では、FC版基準なのでキングレオ王は登場せず、
かつて踊りが下手だったためにモンバーバラ劇場のブッフ座長によってクビにされた元踊り子・マリーが、王不在のどさくさに紛れて、クイーン・マルガリータ1世と名乗ってキングレオ城の女王になってしまっている。
そして彼女の趣味なのか、城はピンク色に塗られた上に安物の遊園地のようにけばけばしく装飾され、周囲にはリボンやレースを付けたスライム達が歩き回り、ももんじゃが召使いを務め、ベロベロ達が衛兵を務める、カオスな城と化している。


《それ以外の作品のキングレオ》

ドラクエⅩでは魔法の迷宮(レベル50前後)のボスキャラの一体として登場。
二回攻撃、激しく切り裂く(0.5倍の威力で4回攻撃)、激しいおたけび、メラゾーマ、マヒャド、リベホイミを使用。
HPの低いプレイヤーには少々厳しい相手となっている。
たまに「キングレオ強」として登場するが、その際はリベホイミの代わりにベホイムを使ってくる。

非常に確率は低いが、ジャミラスと共に「キングレオ軍団」としても登場する。


DQM1~2

1では獣系最強モンスター。
パオームを血統に、パオームもう1体やメタルドラゴン、バルザックなどの物質系を相手にすることで誕生させられる。
なお、初代DQMとrétro版はなぜかキラーマシン(物質系)を血統に、ユニコーンやダークホーンなどの獣系を配合しても誕生させられる。
設定ミスの可能性もあるが、同じく進化の秘法を使用したバルザックが物質系に属しているため、意図的なものである可能性もある。

DQMでのキングレオの配合例

キングレオ
 ┣ [血] キラーマシン
 ┃ ┣ [血] 任意の物質系モンスター
 ┃ ┗ [相] グリズリー
 ┃
 ┗ [相] ユニコーン
   ┣ [血] 任意の獣系モンスター
   ┗ [相] スライムファング

補足①:グリズリーは 経験値僅か5000+LV20で攻撃力260 と言う怪物。暫くは火力に困らない。
    キラーマシン自体も能力が高く「れんぞくこうげき→ばくれつけん」まで使える。
補足②:ユニコーンは ホイミ+ザオラル という回復役として申し分ない技を会得する。
    親であるスライムファングは、ボス敵として仲間に出来たりNPCがお見合いで出したりと遭遇機会が多いのも魅力。
    最悪、スライム系×アルミラージ(獣系×ドラゴン系)で作成可能。

デスピサロを血統に、キングレオを配合することで、エスタークが誕生する。

2では獣系最強の座はヘルゴラゴに明け渡した。
ただ、他の新規追加の最強種は、1での最強種を素材にすることが多い中、ヘルゴラゴはキングレオを素材には使わない。
(ダークホーン × やまたのおろち or ????系)
なお進化の秘宝絡みの設定は反映されず完全な野獣扱いにしたせいか、キラーマシン血統による配合は不可に。
お手軽は下がった……しかしパオーム血統を使う配合でも他NO.2モンスターに比べたら遥かに楽に作れてかつ強い。
ストーリー攻略でもきっと役立つ筈。

DQM2でのキングレオの配合例

キングレオ
 ┣ [血] パオーム
 ┃ ┣ [血] スーパーテンツク*2
 ┃ ┃ ┣ [血] 任意の獣系モンスター
 ┃ ┃ ┗ [相] マッドロン
 ┃ ┃       or
 ┃ ┃ ┣ [血] ダンビラムーチョ
 ┃ ┃ ┗ [相] 任意のスライム系モンスター
 ┃ ┃
 ┃ ┗ [相] 任意のドラゴン系モンスター
 ┃
 ┗ [相] メタルドラゴン
   ┣ [血] キラーマシン(※配合はDQM1の例を参考)
   ┗ [相] 任意のドラゴン系モンスター


【同系統の魔物】

アームライオン

キングレオの色違いで、黄色がかった体と青色の鬣を持つ。登場作品はⅣ、Ⅴ、Ⅹなど。
Ⅳではリバーサイド周辺や魔神像に登場し、二回行動のほか力ためを使用するが、大体打撃一方の戦術が目立つ。
ドロップはかわのドレス。

Ⅴではデモンズタワーに登場し、仲間モンスターとしても使用することが可能となっている。
ただし入手率は1/64で、その上特技はマヌーサや火炎の息などしか覚えないため、世話になる機会はほぼ無いかも知れない。
ちなみに1体目の名前は「アムール」だが、4体目は何故か「ライアン」になっている。

Ⅹではオルフェア地方東と偽レビュール街道北に生息しているが、オルフェア東ではシンボル数が非常に少ない。
行動パターンは従来通り、力ためや打撃での攻撃を加えてくる。またバトルマスタークエストの3話ではボスとしても登場する、

右上の手は箸を持つ手、左上の手は茶碗を持つ手、右下の手は腕相撲用、左下の手は尻を拭く手として使っているらしい。


やつざきアニマル

アームライオンの上位互換で、グレーの体とオレンジ(Ⅹではピンクがかった赤色)の鬣を持つ。登場作品はⅣとⅩ。
Ⅳではゴッドサイド地方と天空への塔に登場し、二回攻撃の他おたけびも使用してくる。

Ⅹではエゼドル峡谷やヴァース大森林などに登場し、HPは2000を超えるなどⅣに比べるとやけに強化されている。
使用特技は二回行動に加え激しいおたけびや激しく切り裂くを使用してくる。またタイガークローの宝珠を落とすため、プレイヤーによっては乱獲の対象にもなる。

「やつざきアニマル」という呼称が気にいっていない模様。


グレイブティガー

Ⅹのストーリークエストの過程で戦うことになる、真のピラミッドに登場するボスモンスター。紫の体とグレーの鬣を持つ。
やけに激しく切り裂くの頻度が高く、またジバルンバも仕掛けてくる強力な敵だが、道具使いのトラップジャマーでジバルンバを奪うなどすれば、楽に戦える相手である。
怒り時はためるやドルマドン、バギムーチョも使用してくる。

盗賊団の団長が使役しており名付け親でもあるが、この名前はあまり気に入っていないらしい。


魔獣イーギュア

ⅩのVer.3.2以降に登場したアヴィーロ遺跡のボスモンスター。白に近いグレーの体と蒼い鬣を持つ。
「遺跡を荒らす魔物たち」として登場し、イーギュアに至るまでには多数の強化されたモンスターとの戦闘をこなさなければならない。

ダークパンサー3体(何故か魔獣の閃光を使用する。)
ネクロバルサ2体&キラーパンサー2体(いずれも痛恨持ち。)
どろにんぎょう2体&リビングスタチュー2体&いしにんぎょう(石人形の守備力がやけに高い。)
ベロニャーゴ4体(眠り攻撃、ラリホーマ、メラガイアー等を使用。)
スカルガルー2体(メダパニ等を使用。)

そしてようやく3体のイーギュアが登場するなど、とにかく数の暴力でプレイヤーに襲い掛かってくる。
激しく切り裂くや激しいおたけびを使用し、また一体あたりの攻撃力も高い。物量に耐えられなかったのか、実装間もない頃は遺跡が死体の山と化した。
この戦闘では火力要因による範囲攻撃のほか、MP切れの管理も徹底する必要がある。

眠りや猛毒、たまに幻惑が入るのがせめてもの救いかも知れない。


大魔獣イーギュア

同じくⅩのVer.3.2から登場した、ダークネビュラスやキラークリムゾンと同様の強力なフィールドモンスター。
色は魔獣イーギュアと変わらないが、体が大きくなっている。

アヴィーロ遺跡に登場したイーギュアと同様に3体同時の相手となり、イーギュアの持つ特技に加え魔力覚醒やマヒャデドス
ギラグレイド、ドルマドン、マダンテ、魔力回復(MP全回復)を使用してくる強力な相手である。

ただし一体あたりのHPは約5万で、更に眠りも入るため、全員を眠らせた後にどれか一体に真・刃砕きやメラガイアーで集中砲火を加える戦術等が有効となっている。
討伐に成功した場合、「ビーストエンペラー」か「ビーストエンプレス」の称号が貰える。




おまえたちを そのような もろい こうもくに 追記・修正した カミをうらむがよい!

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • DQ
  • ドラクエ
  • ドラゴンクエスト
  • DQ4
  • DQ10
  • DQM
  • けもの系
  • ライオン
  • キングレオ
  • キングレオ城
  • ボス
  • DQモンスター
  • アームライオン
  • 八つ裂きアニマル
  • グレイブティガー
  • 魔獣イーギュア
  • 岸野幸正
最終更新:2024年10月23日 18:18

*1 操作不能イベントを含めれば一応DQ3のオルテガvsキングヒドラが初と言える。

*2 もしくはキラーエイプ×2