エスターク

登録日:2009/11/14 Sat 08:22:17
更新日:2025/02/01 Sat 17:22:27
所要時間:約 13 分で読めます







           何……奴だ……我が眠り……妨げる者は……


                             ∧                ∧
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                       ,〃)))\,、-'‐-<lllll\       ∠llllll>-‐-、/(((ヘ
                       |/ ̄                         ̄\|


『エスターク』はゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズに度々登場するボスモンスターの1体。
ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち』の中ボスとして初登場。
その後『ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁』の裏ボスとして再登場し、他にも多数の外伝作品に登場している。

CV:銀河万丈(ライバルズ)

モンスターズ等しかやったことない人には登場作品や立場を勘違いされがち。



【概要】

「地獄の帝王」と称される巨大な人型をしたモンスター。
遥か昔は世界征服を企む魔族の王であったが、進化の秘法を用いて最強の力を得るも、
神であるマスタードラゴン率いる天空人との戦いで封印され、永きの間眠りについている。

体色はⅣが青色、Ⅴが黄土色。


両手に剣を携えており見た目通りの肉体派だが、上位呪文や炎/氷両方の息系など高い次元でバランスが取れている。
その力は魔族の王(ピサロ)*1と魔界の王(ミルなんとか)すら畏怖するほど。

ただし寝起きや記憶喪失など諸々の事情により、大抵の作品で万全の状態じゃない。
余談だが一児の父でもある。

シリーズ初の中ボスBGM、シリーズで初めて登場した隠しボスなど、ドラクエの系譜を語る上で重要なポジションにあるキャラクターだったりする。

名前の由来は英語で最上級を表す「est」に悪をくっつけた語呂合わせ説、バスク語のEsturk(「苦悩」「苦難」「災厄」という意味)という外国語由来説の二つがある。


【作中での行動】

・ドラゴンクエストⅣ

存在は伝説として語り継がれており、主人公達が真に倒すべき相手として予言を受ける。
(まぁ寄り道なので予言受けなくても問題はない)

封印された場所は一切不明だったが人間を滅ぼすためデスピサロが行方を探していると、
皮肉なことにアッテムトにて人間自身が掘り起こしてしまう。

主人公達はデスピサロより先回りし、エスタークが完全に力を取り戻す前に戦いを挑む。
寝起きは低血圧なのか全身蒼白。

なお、シリーズで初めて、ラスボス以外で通常戦闘とは違うBGMが使われた敵キャラである。
また、FC版ではなんとレベル欄を削ってまでその大きさを表現している。

小説版では多少設定が付加され、有史以来、戦国時代だった魔界を初めて統一した「初代魔王」とでも呼ぶべき存在とされた。
エビルプリーストと手を組み、進化の秘法をその身に施して、地上をも手に入れようと侵略を開始したが、
それがマスタードラゴンの介入を招き、封印されることになってしまった。
覇王を失った魔界は再び群雄割拠の時代となり、彼の次に魔界を統一したのが、ピサロの祖父ナルゴスであった。
マスタードラゴンが思っていた以上にエスタークが手ごわかったため、戦いの余波は地上を荒廃させてしまい、
以来マスタードラゴンは極力地上への介入をしないことを誓ったという。

強敵でありながら「眠り」状態になる。この要素は後々のタイトルに登場するときも受け継がれた。


な なんということだ!
エスターク帝王が倒されてしまうとはっ!
しかし予言では帝王を倒せる者は
天空の血を引く勇者のみ!
まさかお前達は……!?

大変ですデスピサロ様!
エルフのロザリー様が人間達の手に!

なにっ!?うぬぬぬぬ!
皆の者!とにかく引き上げじゃあ!
ピサロの台詞(FC版)

・ドラゴンクエストⅤ



グゴゴゴゴ……
誰だ?我が眠りを妨げる者は?
我が名はエスターク……今はそれしか思い出せぬ……
果たして自分が善なのか悪なのか
それすらも分からぬのだ……
その私に何用だ?私を滅ぼす為にやってきたのか?

(→はい)

ならば仕方がないな。我は滅ぼされる訳にはいかぬ。
さあ来るが良い!

Ⅳで寝起きをボッコボコにされた後、数百年(?)ほど二度寝していた。
クリア後に魔界へ行くとミルドラース居城南にエスタークへの道が開かれ、Ⅳとは比べ物にならない強さで立ちはだかる。
ほどよく熟成されたのか体色が変化。

シリーズ初の隠しボスである。

グゴゴゴゴ……なんということだ……
この私がたった○ターンでやられてしまうとは……
しかしこの次はそうはいかぬぞ……
グゴゴゴゴゴゴゴ……


【能力】

Ⅳでは戦闘開始直後は眠っている。
ただしこの時は約50ダメージの全体攻撃として妖しい光を降り注がせてくる。これが耐性軽減不可でかなり厄介なので、アストロンなどでやり過ごしたい。

目を覚ました後は完全2回行動で凍える吹雪や気合い溜めなどを使用。
フバーハやスクルトがあれば楽だが凍てつく波動に注意。
起床後の行動は呪文や装備で軽減できるため、寝てるときのほうが強いと評判。

ちなみに起きた後にラリホーマ等をかけて眠らせるとまた妖しい光を使ってくるようになるので注意。
リメイク版では寝ている最中も2回行動をするため、2連続で光が降り注ぐと全体に大ダメージを受けてしまう。ただし、一定確率で直接攻撃を与えると直後に目を覚ます場合があるので、戦闘が開始したらさっさと起こしてしまう方が無難と言える。


Ⅴでは寝溜めしたせいか灼熱/輝く息メラゾーマイオナズンと最上位の全体攻撃をバンバン撃ってくる。前作同様に完全2回行動である。
炎と氷、イオナズンの耐性を全てカバーするのは少しキツいなので回復要員を2人(匹)用意して特化耐性を分担すると楽。
なおHP無限バグ*2の対象であるため、運が悪いといつまでも倒せなくなってしまう。これを知らない自称やり込みゲーマーが「毒針だけで撃破した」という動画の不正が発覚したギャグみたいな話もあったり

15ターン撃破を目指す段階ならベホマラーとドラムに物を言わせて、吹雪の剣でリンチするだけ。
昔の名残かラリホーマがよく効くので、エスタークより速いなら眠らせる→殴って起こす→眠らせるで2回行動時以外はずっと俺のターン。ジュエルにほしふるうでわでも持たせるといい。
SFC版では最速撃破してもあまり意味がないが、1ターン撃破の報告も上がっている。その際エスタークはスライムだったことになっている。


【ネタ・噂】

Ⅳだとデスピサロは「エスターク様」と敬称だったが、主人公達にエスタークが倒された後は呼び捨てにしている。
「とにかく ひきあげじゃあ」
ついでに進化の秘法が実用段階に移る頃には見下している。

小説版だと伝説の転売厨ことトルネコの子守歌とブライのマヒャドでやられる。
前述の通り、ゲーム中では眠っている方が厄介なのだが、ボスキャラでありながら「眠らせられる」という特性は、ストーリー的に活用したくなるものだったようだ。
小説版の設定だと寝てると高温なので凍らせるのは難しい気がするが…
また、寝てる時は金を引き寄せるらしく、おかげでアッテムトは金鉱山となった。


「エスターク = テリーダークドレアム×進化の秘法」という説があり、
これはシンシア幻説やマスタードラゴン黒幕説と並ぶ怪しい噂。
というかⅣは都市伝説集中しすぎ。

この噂の根拠となっているのはDQMでエスターク撃破後の「いつかこの光景を夢で見た気がする」という台詞、
「眠り続ける破壊の神」と「夢を見続ける破壊の神」など色々あるので気になる人は検索してみるといいかも。
堀井雄二のインタビューがソースという噂があるがこれに関しては完全なデマである。

ただ結局は公式が明言した設定でもないので、空気を読まずに主張するとウザガられるので注意しよう。


SFC版V当時には「10ターン以内に倒すと加入する」という噂(パパス復活など地域差あり)があったが当然デマ。
インターネットというものが一般にろくに普及していなかった頃に全国的に広まっていたというのは特筆すべき事項だろう。
当時ドラクエや旧エニックス作品を大々的に取り扱っていたVジャンプでも、エスターク関連の質問ハガキがたくさん届いていたそうで、
ついには発売数年後に特設コーナーを設け「何度もこの手の質問が届いているが、エスタークは仲間にならん!」と公式の回答という形でデマだと明言する事態にまでなったほどである。
しかしそれを面白がったスタッフがでのドレアム無双、リメⅤでのプチターク加入といった形で撃破ターンのオマケを採用した。


初登場時は青色だが、進化の秘法で同じ姿になったデスピサロは茶色。
Ⅴのエスタークは茶色、DQMでも茶色、ヤンガスもカードもフィギュアもやっぱり茶色。
このことからⅤ以降のエスタークは替え玉で、本物は眠りこけて(ry


ゲマに次いで、Ⅴラスボスであるミルウォーキーの影の薄さに拍車をかけている要因。


【他作品でのエスターク】

・ドラゴンクエストモンスターズ

クリア後に解放される「ねむりのとびら」最深部ボス。
BGMはIVだが台詞はV。
ギガスラッシュと五月雨斬りでお飾り気味だった剣をフル活用。

配合はデスピサロ×キングレオ
能力は高いものの成長が遅く、耐性はゾーマ様やミルネーサン(爺形態)に劣る。
というかゾーマの耐性が優秀すぎるのだが。


・ドラゴンクエストモンスターズJOKER

クリア後に牢屋内で戦闘、勝利すると仲間にすることができる。
DQMJの育成の不親切さなどから、当時は「恐らく一番強く感じるエスターク」と言われていたとかいなかったとか。
本作では????系が無い都合で物質系になっている。進化の秘法で生物の枠を外れたからか。
デスピサロ×ヘラクレイザーの配合で生み出せる。
JOKER2Pまで物質系のままである。

少年ヤンガス


ああ……ニンゲンに命令されるのってカ・イ・カ・ン。あたしってイケナイ魔王ね。

クリア後に「いにしえの闘技場」最深部にて戦闘。
多くのボスと違いタイマンなので、恐らく一番弱く感じるエスターク。


・ドラゴンクエストⅦ

本人は登場しないが、クリア後のダンジョンにて「エビルエスターク」という類似品が登場。
両手に剣を持っていて、モンスターパークでの会話によると記憶喪失らしい。


モンスターバトルロード

第4章、第5章で大魔王として登場。
体色はⅤ。
前座魔王がないため、登場するかどうかはその時にならないと分からない。
物理耐性があるため、物理主体のチームを組んだ戦士では苦戦を強いられる。
しかし2人プレイではカードがそろっていれば難なく倒せる相手。
つば競り合いでは2本の刀を投げるが、競り負けると跳ね返された刀を食らってよろめく。


ドラゴンクエストⅨ

魔王の地図で登場、バトルロードとの連携だが配信は2009年11/12で終了。
体色はⅤ、台詞はⅣ。
バトルロードで目が覚めたのか、他の魔王よりワンランク上のステータスと凶悪な行動パターン。
痛恨の一撃で700程度削られ、イオナズンやメラガイアーを絡められて運が悪いとLv1時点でも殺られる。
DQ9のみの特徴として睡眠が効かない。
Lv41からは完全三回行動を持ち、Lv57からはギガブレイクを放ってくる。
圧倒的な攻撃力と多彩な最高クラスの技から、同作品の地図ボスの中でも群を抜いて難易度が高く、
主人公一行Lv99+スキルカンストであっても安定はしない。
会心の一撃や蘇生呪文にブチ切れるなど、バル○トスを彷彿とさせる理不尽さ。
高Lvエスターク戦で開幕会心なんてしようものなら、即座に死亡確認される。


・ドラゴンクエストモンスターズジョーカー2


なんと主人公の百倍の大きさになって登場。
ギガボディの特性を持ち、3スペースで1体ぶんを取る。
大型戦艦に対抗しうる大きさである。というか、大きすぎ。
いてつくはどうの特性も持っており、行動回数に含まれないでアトランダムに発動する。
しかしウトウトの特性を持っており開幕寝ていることもしばしば。
通常攻撃・しゃくねつ・ドルマドンと前作同様敵限定でテンションを使う。

ちなみに今作から 10ターン以内に倒すと味方になる という都市伝説が本当になった。
ただし8661ものHPと上限(590)を上回る598の攻撃力で殴りかかってくるのでそこそこ手強い。
配合はデスピサロ×キングレオと初代と同じ組み合わせに戻っている。

・ドラゴンクエストモンスターズジョーカー2プロフェッショナル

相変わらず百倍の大きさで登場。
何を間違ったのか超絶強化され、カンストした9999ものHPと上限を遥かにぶっちぎった 攻撃力1500 で魔神斬りを放つ地獄の帝王の姿がそこにあった。
こいつは連続も持っているので5割弱の確率で全体に700以上のダメージを叩きこんでくる。攻撃力依存の行動は通常時ではこれだけなのが救いか
原作での行動にしゃくねつ・かがやくいき・イオナズン・メラゾーマがあったためか
ドルマドンはオーロラブレス・イオグランデ・メラガイアーに刺し変わっり、テンションはハイテンションにパワーアップ。

ちなみに今作もウトウトで開幕で寝ていることがあるが、今作のエスタークはねがえりという 眠っている時さみだれ斬りを放つ という特性も追加されているので
開幕で攻撃力1500のさみだれ斬りを放ってくる。もはや罠にしかなっていない…
「貴様らなど眠ってでも相手にできる」と豪語していたが、むしろ原作4同様寝ている方がよっぽどやばい
ちなみに本作で超絶強化されたステータスのままテリワン、イルルカと続けて裏ボスとして登場したが、テリワン以降は味方もインフレ気味になったためジョーカー2プロほど脅威ではなくなっている。

魔王ジェイム×タイタニスで生み出せるが、片割れの魔王ジェイムが通信無しだと1体しか入手できないキャプテン・クロウを使うため必然的にエスタークも1体しか生み出せず、ボスで仲間になるものを合わせて2体のみとなる。

・テリワン3D

城の地下から図書館の奥に場所が変わったもののねむりの扉のぬしとして登場。
モンスターを200種類仲間にすると行けるようになる。
ボスとしては前作に加えなんとボス限定で カウンター をぶちかましてくるなど更に強化された。
が、こちらも赤い霧(お互いしばらく斬撃を出せなくなる)で魔神斬りを封じたりカウンターされない呪文や体技のみで攻撃するなどの対策も取れるので何とかなる。
10ターン以内に倒せば1度だけ仲間になるのは変わっていない。
魔王ジェイムの代わりに自称息子のプチタークを使っても生み出せるようになった。

ドラゴンクエストⅧ 空と海と大地と呪われし姫君 3DS版



グゴゴゴゴ……
ここは一体…… ……誰だお前達は。
我が名はエスターク。今はそれしか思い出せぬ……
自らが善なのか悪なのか それすらも分からぬのだ……
その我に何用だ?我を滅ぼす為にやって来たのか?

(→いいえ)
ならば我のチカラで
セカイを滅ぼす為にやって来たのか?

(→いいえ)
訳もなく我を眠りから覚ましたと言うのか。
ならばこの手でお前達を滅ぼしてやろう。
さあ来るが良いっ!


竜神王が用意してくれた修行場『追憶の回廊』の最深部に登場。
上記のセリフで分かるように、本作では「用もなく起こした」という選択をすると起こされたことに怒ったのか問答無用に襲いかかってくる
ゲーム的には話しかけてしまった段階で戦闘は不可避となる。

体色は茶色。BGMは残念ながら「ドルマゲス」。

HPが25600チャゴスを上回るほどであり、*3これはDQMCHに登場した宿敵マスタードラゴンの約半分である。
他のステータスも攻撃力999(当然カンスト)、素早さ333というメタルキングを上回る素早さ(メタキンは255)など高ステータス。
リメイク最後の隠しボスだからととんでもない数値である。
完全2回行動と直前のボスたち*4に比べれば少ないように見えるが、
後述するように「無駄もしくは弱い行動」がないために彼らと勝るとも劣らない激しさで襲い掛かってくる。
真っ向勝負するなら推奨レベルは99。全員がスキルマスターでも苦戦必至の恐ろしいボスである。

さらに直前に戦う追憶のドルマゲス同様、メラゾーマや灼熱等も特別仕様で高威力になっており、もはや同じ名前の別の何かになっている(灼熱で全体400~500、メラゾーマやイオナズンは300~400)。これなんてバーン様?
これに加えて本来スカモンの連携技である「地獄の竜巻」を単体で使用し(バギ系特技で全体に260~400)、
専用特技として「剣を突き立てる」(ギラ系特技で全体に470~550)と「必殺の一撃」(単体に回避不可1000~1200ダメージ)を放ってくる。
軽減装備は「○○系を×ポイント軽減」ではなく、「○○系を2/3に軽減」といった装備が有効。前者はもはや焼け石に水どころではない。
しかしそれでも「必殺の一撃」に関してはどうしようもなく、使われた時点で誰かひとり死亡確定と諦めるしかない*5
言うまでもないが攻撃力999から放たれる通常攻撃もバカげた威力であるが(400前後は食らう)、身かわし戦法が主流の8では対処しやすい。
というか他がふざけた威力なのでミスがありえるこれはサービスも良いところである

攻撃ばかり話題になるが前述したようにメタキンを上回る素早さ333も厄介であり、ピオリムなしではほぼ先手を取られてしまう。
特殊な装備をしているゲルダならばまず先手を取れるが、素早さばかり意識した場合上記の激しい攻撃にさらされる危険もある。
場面場面で装備を変えて対処していくといい。

ちなみに軽減装備に関して一番苦しいのはヤンガス…ではなく、実は主人公(次点でモリー)。そもそもこの回廊においてヤンガスは空気だし
ヤンガスは全ブレス・デイン系以外呪文軽減1/2の「真・大親分の盾」が追加され、他の仲間たちも「女神の盾」(全ブレス・デイン系以外呪文軽減1/2)を筆頭に割合軽減装備が多い。
しかし主人公は軽減装備の多くが「〇ポイント軽減」のものばかりであり、さらに身かわし上昇系の装備もなかったりする(ヤンガスやモリーはこれらの装備がある)。
唯一呪文のみは「はぐれメタル鎧」と「サーベルトの鎧」(共にデイン系以外の呪文軽減2/3)があるものの、ブレスに関して割合軽減は配信限定アイテムのみしかない(当たり前だが現在は配信も終わっている)。
ベホマズンによる立て直しやドラゴンソウルによる攻撃役として決して足手まといなどではないのだが、
本作の「主人公は入れ替えできず常にスタメン」という仕様もあり邪魔になってしまったプレイヤーもいるとか。
ちなみにモリーはブレス割合軽減系の装備がないが、素で炎半減耐性があるので灼熱対策はそこまで問題なかったりする(それでも痛いが)。

なお直前の追憶のドルマゲスなどが連発してくる、本作で最悪の妨害行動である「おたけび」は意外なことに使用しない。叫ぶエスターク…それはそれで嫌だが。
「凍てつく波動」は普通にしてくるのでテンションを溜めるときは注意しよう。

実は抜け道として相変わらず睡眠が通る。しかし、2回行動故に油断するとすぐに起きてくる。
ラリホーマもしくはラリホーの使い手は本作ではゼシカとゲルダの2人いるが、2人で唱えても寝てくれないこともあり、さらに1回目の行動で起きて2回目で攻撃をされる…というのもしばしば。
ククールと主人公は睡眠効果のあるまどろみの剣のはやぶさ斬り、ゼシカとゲルダはラリホー(ラリホーマ)を使えば割と眠る。
寝ている間に一通りのバフをかけて一気に畳み掛けよう。
睡眠も戦術に加えればレベル70〜80台でも比較的安定して倒せる。
この耐性の穴や搦め手を使わないことから「ドルマゲスの方が強敵だった」という意見もちょこちょこある。

なお、攻略本の低レベル攻略ではまどろみの剣を持った主人公と3人がかりのラリホー戦法でレベル50でも勝てると書かれている。
…エスタークにたどり着くまでのボスたちを50レベルで倒せるかは怪しいものだが。

勝つと与えるダメージが2倍になるというチートアイテム『帝王の腕輪』をくれる。リメイク版はラプソーンが見事に強化されている為、ヤンガスか主人公あたりに持たせてもいいかもしれんが、エスターク最短撃破を目指すならゲルダ一択。
最大ダメージを狙うならゼシカに持たせて、ライトニングデスを使わせてみてもいいだろう。
つくづくクリア後に縁があるお方である。


グゴゴゴゴ……
この我を倒すのに○ターンもかかったか。
目覚めたての我相手にこの程度では弱すぎる。
この腕輪を使い我を楽しませるようになってみせろ。

○○○○はていおうのうでわを手に入れた!
○○○○はていおうのうでわを袋に入れた。

その腕輪は我が魔力を込めた特別な物だ。
我のチカラに飲まれない自信があれば
その腕輪を装備して再び挑んでくるがよい。
次もこのような力量であれば今度こそ容赦せぬぞ。
我に滅ぼされぬようチカラをつけてくるがよい。
我のチカラで送り返してやるとしよう。
グゴゴゴゴゴ……


・ドラゴンクエストモンスターズジョーカー3


今作では勇者(V?)にバラバラに引き裂かれたらしく、
冒険の舞台であるブレイクワールドの各地に「地獄の遺伝子」というアイテムとして五つに散らばっている。
それらを全て集め、とある施設にある大量のマ素(モンスターの力の源のようなもの、多量摂取すると凶暴化する)の残骸に近づけると、
五つの遺伝子が吸い込まれ、ブレイクモンスター「凶エスターク」として復活する。

並のモンスターがブレイク化すると軒並み理性を失ったり敵の傀儡として洗脳される中、
復活後はぐっすり眠っており起きるといつもの問答をなさる辺り、流石の帝王様である。
通常のエスタークもおり、神獣の一体JOKERと配合するとこでマ素が浄化されるのか元の馴染み深い姿に戻る。

ちなみに魔王勢の中では唯一のブレイク化だったりする。



・ドラゴンクエストモンスターズ3

ドラクエ4の外伝ということで登場を期待されていたが、案の定登場。

本作ではエスタークとは人間など敵対者たちからつけられた通称であることが明らかに。
そのルーツは古の時代に秩序ある世界を一度滅ぼし新生させそうとした邪悪な天空人「イシュカ」が盗み出した進化の秘法で作り出した怪物達。
従来のエスタークは「エスターク・クーク」、真・災厄の王に似たエスタークは「エスターク・イスナ」と呼ぶらしく、さらに新たな空を飛ぶエスターク「エスターク・ジュマ」が登場している。
イシュカからつけられた真の名はヴィエンドゥーラ、フィタドゥーラ、ラバタドゥーラというらしい。*6
物語中盤のピサロの目的はエスタークを従え、父との対決の戦力にすること…なのだが、エスターク・クークは本編の流れ通り勇者達に討ち取られてしまい姿を見ることはできない。

ゲーム的には物語終盤でイスナと戦い、クリア後にジュマ、さらに彼らの創造主イシュカと戦うことになる。
ちなみに彼らとの戦闘BGMは原作のエスタークと同じくちゃんと「邪悪なるもの」である。

配合でもいつものエスタークを作り出せる。ドラクエ4の外伝だけどいつもの褐色である。
ゾーマ、ダークドレアムに並ぶ配合の頂点であり、ラプソーン、デスピサロ、ミルドラース、冥獣王ネルゲルの4体配合。
特性に「ねがえり」があるため寝たら逆に強くなるという原作オマージュがされている。 
スキルは専用の「エスターク」。
ギガスラッシュやダークブレイクなどの物理系の強力な特技だけでなく、やみのはどうやいてつくはどう、HP自動回復なども覚えるためサポートにも有用。

・ドラゴンクエストウォーク

発表時のPVは富士山の山頂を突き破るようにして出現するというシーンで締めくくられているほか、
更に『ドラゴンクエストⅣ』コラボイベントで青色のエスタークがストーリー内で登場はしたものの戦闘はできず、
その後長きに渡って出番はなかった。

…が、時は流れた2025年元旦、イベント「災厄の目覚め」において遂にその姿を見せる。

このイベントでは「プッチ」という名の記憶喪失の青年が名前も姿も知らない「父さん」を探すところから始まり、
主人公やレックス、タバサ、トルネコ、更には魔勇者アンルシアと出会い、彼の父を探すことになる。
そして、戦いを経てたどり着いた「父さん」こそが、何あろうエスタークだったのである。
ついにエスタークを見つけたプッチは、謎の黒猫に唆され、その封印を解いてしまう。
復活直後のエスタークは寝ぼけた状態で主人公達に襲い掛かり、魔勇者アンルシアの攻撃すらまるで意に返さない凄まじい強さを見せる。
しかし、それまでの旅の経験から魔人として覚醒したプッチとそれを援護した主人公達の手により撃退され、エスタークは正気を取り戻す。
目覚めたエスタークは何が何だかよくわからないままではあったが、同じ力の波長を感じたプッチの力を認め「強くあれ」と言葉を残し、再び眠りにつくのだった。

そして、この2025年1月1日から2月6日までの間、ギガモンスターとして戦闘可能。
ギガモンスターは全国から冒険者の集まるレイドバトルで、1回に最大30人が共闘する。難易度も並ギガと特ギガの2つに分かれ
これだけの人数の集まるコンテンツゆえ、HPはおよそドラクエでは見ることのないであろう数値をしている。
エスタークの場合は、特ギガでは何と約15000000にまでなるのだ。それに並ギガでさえも半分の7500000はある。

もう一度言う…

15000000だ。

もちろん高いのはHPだけではない。その強さも段違いである。
開始時に攻撃力1段階増加と全属性耐性1段階増加を持ち、更にいてつくはどうガードを持ち、効果中は付いた効果を消すことができない。
耐性では素の状態ではギラ系のみ弱点でバギ系が等倍、他は高い耐性を持つ。耐性増加を加味するとギラ系も等倍以下になる。
イオナズン、かがやく息やしゃくねつで全体攻撃したのち、それ単体でも即死級の通常攻撃が襲う。
1ターン目にはいてつくはどうを使い、いきなりスキルをはじめとする効果を消去される。
2ターン目に使ってくる「地獄のたつまき」で全体に大ダメージを与え、更に「吹キトベ」と追撃しダメージとともに吹き飛ばされる。
HPを半分以下にすると攻撃の後にめいそうを使用。このめいそうは回復ではなく攻撃力と全属性耐性を更に1段階上げ、加えてぞれぞれ1回呪文反射とブレス反射を得る強化技。
更に「エスタークの構えが天地を震わせる!」という予兆をはさみ、全体に250程度が2回と単体に900程度の痛恨の一撃の「天上天下断獄斬」という大技を使用。
最初から付与されている攻撃力増加がとにかく重い。攻撃力減少効果で減らすか、におうだちやアタックカンタで受け止め、ないしははじき返して防ぎきらないとまともに戦えない。

これらを乗り越えて倒して得られるこころもまた強力。力が高く、ギラ系の斬撃・体技ダメージが大幅に増加し、会心率も上がる。
ただし代償として、眠り耐性が50%も低下してしまう。
討伐ポイントを稼いで得られる宝珠を使用して覚醒でき、デメリットが消えて能力値の増加や特殊効果が凄まじく増えるなど、大幅に強化される。


【余談】

  • DQ10には「災厄の王」というエスタークを思わせるボスキャラが登場するが、姿形こそ似ているもののその関連性は不明である。
    ゲーム内のモンスター図鑑では「古き神話にうたわれる帝王の変わり果てた姿」との記載があるが真相やいかに……。



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最終更新:2025年02月01日 17:22

*1 実際復活させようとした際『エスターク帝王を なんとしても わが城に お迎えするのだ! 』と謙譲語で語るほど。

*2 HPの処理のプログラムの問題で、ぴったり残り2047になるとHP無限となってしまうバグ。エスタークはHP9000なのでバグが発生し得るボスの1人

*3 つまり、撃破されることを想定されていないキャラクターと同じくらいに設定されたHPを削れということである。ひえー。

*4 確定非確定の違いはあれど3回行動のボスだらけ

*5 厳密にはギリギリで生き残る方法がないわけではない。…が、現実的ではない上に運任せであり、さらに追撃で全体攻撃が来たらどのみちアウト

*6 ヴィエンドゥーラはジュマの名前らしいが残り二柱はどっちがどっちか不明。