登録日:2016/2/5 (金曜日) 18:48:59
更新日:2024/04/16 Tue 23:33:52
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『燃えよドラゴン(Enter the Dragon)』は、1973年製作の
アメリカ(ワーナー・ブラザース)、香港(ゴールデンハーベスト/コンコルド・ピクチャーズ)の合作映画。
製作費は85万ドルと、ハリウッド映画としてはとても低予算だったが、全世界の興行収入は9000万ドルと大ヒットした。ちなみに
日本での興行収入は15億円とエクソシストに次ぐ年間洋画ランキング第2位。
主演の
ブルース・リーはこの映画で念願のハリウッド映画の主演となったが、公開直前の1973年7月20日に32歳の若さで謎の
死を遂げた。
ちなみにその後、本作の撮影前にブルースの監督した未完成の映画が残され、そのタイトルは“死亡遊戯“だった。
●あらすじ
ハン(シー・キエン)が3年に1度開催する武術トーナメントへの招待を受けた少林寺の高弟リー(ブルース・リー)は、国際情報局のブレイスウェイト(ジェフリー・ウィークス)に犯罪組織の疑いが高いハンの島の調査を依頼される。
そして、リーは旅立った。島の調査と、数年前ハンの屈強な手下オハラ(ボブ・ウォール)の仲間達によって追い詰められ、
自殺した妹スー・リン(アンジェラ・マオイン)の仇を討つために……
●登場人物
中国人。少林寺で少林寺拳法を学んでいる。
ハンの島の調査と妹の仇を討つためにハンの島へ旅立った。
こいつの潜入捜査のとばっちりでかなり多くの死人が出た。ある意味死神である……
アメリカ人。武術トーナメントに出場するため、ハンの島へ来た。
巨額の
借金を抱えている。
アメリカ人。アフロの黒人でローパーの親友。
武術トーナメントに出場するため、ハンの島へ来た。
夜に外出さえしなければ…
リーの潜入捜査のとばっちりを受け、撲殺された挙げ句、硫酸で溶かされてしまった。あーあ……
ちなみに演者のジム・ケリー氏はこの映画で空手アクションスターとしてブレイクし、「黒帯ドラゴン」で当時としては珍しい黒人でのアクション映画主演を務めた。
更に後年にはなんとプロテニスプレイヤーに転向し、カリフォルニア州のトッププレイヤーの仲間入りを果たすなど多方面で活躍した。
中国人。
かつては主人公のリー同様の少林寺拳法の達人だったが、現在は香港近海の小島を買い取って牛耳り、島を改造して内部では麻薬製造や人身売買を行っていると噂されている。
手に銃弾を受けたことがあり、それ以来島には
拳銃を持ち込ませないようにしている。
爪のついた
義手が武器。
アメリカ人。ハンの手下。
数年前、リーの妹スー・リンを
レイプしようとし、自殺に追い込んだ。
顔に大きな切り傷があり、スー・リンを襲おうとしたときにスー・リンの同行者の老人に
ナイフで攻撃されてできた。
リーのかませ犬。弱ェ!
中国人。ハンの腹心の部下。森進一似。
ガチムチの格闘家で作中では、試合の審判や部下の処刑を担当していた。後者の顔芸は必見である。
こいつもかませ犬。ハンの部下大丈夫か? こんなメンツで…….
アメリカ人。ハンの秘書。
お色気担当で、ローパー担当の嬢婦でもある。
話に絡むと思いきや、あんまり絡まなかった。
ラストの大乱闘に巻き込まれ死んでしまった、合掌。
中国人。リーの妹。
数年前ハンの島へ訪れた際にオハラに追い込まれ、自殺した。
中国人。女性諜報員。
リーより先にハンの島で潜入捜査をしており、嬢婦に変装してリーに情報を伝えていた。
終盤では割と活躍していた。
●余談
- この映画のサントラはヒットチャート一位にランクインし、今でもテレビ番組に使用されてたりする。
- 主演のブルース・リーは撮影中頻繁に頭痛を訴え、酷く怒りっぽかったという(普段はとてもフレンドリーだったが)。
これはアメリカ、香港の間でのトラブルや、進行していたブルースの脳腫瘍が原因と考えられ、先に述べたブルースの死因とも言われている。
一度ブルースの初主演映画『ドラゴン危機一発』の姿と見比べてみれば一目瞭然だが、本作ととても表情が違い、鋭い、とても怖い目付きをしている。これは脳腫瘍患者特有の目付きとされている。
- 冒頭、サモ・ハン・キンポーがブルースとの格闘シーンに出演している。また、ハンの手下役の一人として、当時無名スタントマンだったジャッキー・チェンがエキストラで出演しており、ブルース・リーに掴み掛かるシーンで一瞬だけ確認出来る。更に同じく無名スタントマンだったユン・ピョウも島の上陸シーンでひっそりとエキストラとして出演している。何気に本作は香港BIG3初共演映画だったりするのだ。
- この映画は多くの映画、マンガに影響を与え、有名なものでは『北斗の拳』があり、主人公ケンシロウのキャラにブルースの影響を受けている。
追記・修正は打ち返さない……
- 乱闘の中ひとりくつろいでいる者がいるとか -- 名無しさん (2016-02-05 19:45:56)
- 板は反撃しない -- 名無しさん (2016-02-05 21:18:23)
- 初見の時に一番印象に残ってるのが、例のメインテーマが最後の最後まで流れなかったこと -- 名無しさん (2016-02-05 23:26:53)
- Don't think! Feeeel! -- 名無しさん (2016-02-05 23:49:31)
- これのテーマソングカラオケにあるよな -- 名無しさん (2016-02-06 02:08:54)
- 浦安鉄筋家族に春巻主役でこれのパロディがあったような。 -- 名無しさん (2016-02-07 15:38:47)
- 燃えろドギラゴン -- 名無しさん (2016-03-30 15:53:03)
- 故・富山敬、故・谷口節による吹き替えバージョンもあるとか。観てみたいなぁ -- 名無しさん (2016-11-23 08:45:02)
- 遠い夜空にこだまする 竜の叫びを耳にして ナゴヤドームに詰めかけた 僕らをじ~んとしびれさす -- 名無しさん (2020-02-14 19:19:14)
- ↑6つまり劇場初公開の際はメインタイトルも別の曲だったということですか?もしそのバージョンが現存するなら気になるなあ。 -- 名無しさん (2022-03-06 18:13:30)
最終更新:2024年04月16日 23:33