クーゲルパンツァー

作成日:2016/07/29 Fri 11:16:36
更新日:2024/12/16 Mon 14:27:22
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クーゲルパンツァーとは、満州国で発見された謎の戦車である。
え、謎の戦車とかあまりにもアバウトすぎるって?
だってこいつマジで謎の兵器としか言いようが無いんだもん、しゃあない。

とりあえず前置きとして。
こいつの項目はWikipediaその他の先行する記事と似たり寄ったりの内容となっております。
何故って?
簡単、こいつの情報少なすぎて結局誰が何処で書いても似たり寄ったりの記事に収束しちゃうから。

遭遇

時は第二次世界大戦末期。
満州国に進撃したソ連軍の皆様。
彼らはそこである妙なものを発見した…

赤軍兵士A「おいwww変なの見つけたぞwww」
赤軍兵士B「何だ何だ?」
赤軍兵士A「いいから来てみろってwww」

彼らが遭遇したのは、直径3mほどの球形をした文字通り謎のAFV。
なぜかあったマニュアルとか解読した結果、どうもドイツ製の「クーゲルパンツァー」なる車両らしいこと、
満州国で発見されたという点から推測して日本軍が輸入・運用した兵器のような気がするのはわかったが、それ以上はさっぱり。
いや、さっきも書いたがこいつの資料とかデータとかめっちゃくちゃ少なくてマジで素性すら不明だから。

その後この謎の戦車は戦車ファンの聖地ことクビンカ博物館に収蔵されることとなった。

ちなみにドイツ語で、クーゲルとは「玉」、パンツァーとは「戦車」を意味する言葉。
つまりこいつを日本語訳すれば「玉戦車」。うん、そのまんまだね。

仕様とか

とりあえず各自で画像をggrなりして確認しよう。その方が後の説明も分かりやすいし、一目で謎っぷりが分かるから。

見ての通り車体は直径3mほどの球形をしている。乗員は乗れて一人なのでたぶん一人。
見れば分かるだろうが車体の左右に走行用の「車輪」があり、これで走行を行うようだ。
また尾部には補助輪がついており、これでバランスを取ったり旋回を行ったりするらしい。
動力源は2ストの単気筒エンジンという、原付バイクレベルの簡素なもの。
装甲厚は5mmと、ぶっちゃけ「付いてるだけマシ」なレベルというか、拳銃弾を防ぐのが精一杯というレベル。
固定武装に至っては全く搭載されていない。その代わり前面に銃眼があり、ここから拳銃やサブマシンガンその他の携行火器をブッパするというものであったようだ。
また銃眼の下には穴を塞いだような跡もあるので、ひょっとしたらここに機銃とか付ける予定だったのかもしれない…

目的としては…まあ、これも全くわかってない。
何しろこいつを運用していたであろう日本軍とかにもまともな記録が残ってないのだ。
ただその紙装甲・軽武装っぷりから察するに、「超簡易版豆戦車」或いは「軽偵察車両」的に使うものであったとも推測されている。

第一次世界大戦中のフランスにBouclier roulant(コンベア)という似た用途の先駆者もいるし。
参考として1936年に似た形状のTumbleweed Tank(ローリングボールタンク)を考案したテキサスの発明家であるA.J.リチャードソンは、球形の装甲は銃撃を逸らす効果が有ると主張していた。

メーカーも…正直詳しいことはわかってないが、
一説にはあのクルップ社ではないかという話もある。
80cm列車砲を作ったあの大砲と巨大兵器大好きのリアル有澤重工・クルップらしい、とのことである。

プラモ

一応出ているようだ。物好きなメーカーも、あるもんで。

創作物への登場

どマイナーなだけでなく、目的すら不明な珍兵器とか変態兵器とかのさらに3段くらい上行った謎兵器なので、どう扱っていいのかわからんシロモノらしく、
創作物への登場の話はあまり聞かない。
もしガルパンの続編作る機会があったら、是非ともこいつも参戦させてくれ。一応戦車だし*1


こいつの謎を解き明かしたあなた、是非とも追記・修正してくれ。

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最終更新:2024年12月16日 14:27

*1 一応外伝作品やMCあくしずのピンナップには出ている