バットマン:ハッシュ

登録日:2016/08/11 (木) 16:50:37
更新日:2020/02/18 Tue 14:08:15
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『Batman: Hush』は2002年にDCコミックスから出版されたアメコミ作品。

+作品情報
『Batman Vol.1』#608~#619
発売 2002年12月から
脚本 ジェフ・ローブ
作画 ジム・リー

日本では2004年にJIVEから邦訳本が全2巻で、2013年に小学館集英社プロダクションからインタビューなどを加えた完全版が発売されている。

ジェフ・ローブが書いた『バットマン:ロング・ハロウィーン』や『バットマン:ダークビクトリー』のように
正体不明の敵を軸に様々な登場人物が飛び交う作品。
その2作がミステリーを重視しているのに対し本作は娯楽性を重視している。
またもう一つの軸としてバットマンキャットウーマンの恋愛模様が描かれている。
『X-MEN』で人気を博したジム・リーが久々にアーティストとして復帰したこともあり、本作は毎号大ヒットを記録した。



【物語】

ある夜、キラークロックによって誘拐された少年を救出したバットマンの前にキャットウーマンが現れる。
彼女を追跡している最中、バットマンは何者かにバットロープを切断され重傷を負ってしまう。
友人たちの力を借りて一命を取りとめたバットマンはこの事件の裏に潜む敵対者を突き止めようと捜査を開始する。


【登場人物】

ゴッサムを守る闇の騎士。謎の男が差し向ける様々なヴィランに立ち向かう。
その一方でキャットウーマンに正体を明かし彼女と共に歩もうとする。

猫のようなコスチュームに身を包んだ女盗賊。人に命令されることを嫌う。
ポイズン・アイビーに操られ誘拐事件を手伝わされる。その仕返しをするためにバットマンに協力していく内に
距離を縮め、彼から正体を明かされる仲にまでなる。


≪バットファミリー≫

  • オラクル(バーバラ・ゴードン)
ジェームズ・ゴードンの娘で元バットガール。『バットマン:キリングジョーク』で脊椎を損傷して以来、
車椅子生活になるも豊富なIT技術と情報網でヒーローのサポートを行っている。

  • アルフレッド・ペニーワース
ウェイン家に仕える執事。キャットウーマンを受け入れ彼女にブルースのサポートを頼む。

初代ロビンで現在は独立し活動している。ブルースの良き理解者でジョーカーを殺しかけた彼を慰め、
キャットウーマンとの関係を後押ししている。その後、リドラーの強盗事件にバットマンと向かう。

ディック・グレイソン、ジェイソン・トッドに次ぐ3代目のロビン。自らの力でバットマンの正体を突き止めロビンとなった。
当初キャットウーマンの存在を拒んでいたが彼女に命を救われ評価を見直す。


≪ヒーロー≫

  • ハントレス(ヘレナ・ベルティネリ)
ゴッサムで活動する女性ヒーロー。かつてバットガールとして活動していた時期もあったが、
任務に失敗し剥奪され『バットファミリー』と距離感がある。コスチュームを新調している。
バットロープを切断され犯罪通り/クライム・アレイに墜落しホームレスに襲われていたバットマンを救出する。
その後、しばらく姿を見せなかったがスケアクロウの恐怖ガスに操られキャットウーマンに襲い掛かってしまう。

  • グリーンランタン(アラン・スコット)
宇宙からやって来た『スターハート』という物質でできた魔法の指輪で戦うヒーロー。
同じ『スターハート』でできたランタンでエネルギーを補給する。バットマンより以前にゴッサムを守っていた。
ブルースとトーマスが子供の頃訪れたメトロポリスでアイシクルと戦っていた。

メトロポリスを守る鋼鉄の男。普段はメトロポリスの新聞社、デイリー・プラネットで働いている。
人口クリプトナイト製の口紅を使われポイズン・アイビーに操られてしまいバットマンとキャットウーマンを攻撃する。
持ち前の善性から操られても全力では攻撃せず、そのことに気付いたバットマンに人質作戦を使われ正気に戻る。
その後、ポイズン・アイビー確保に協力する。

  • クリプト
スーパーマンの愛犬。スーパーマン同様空を飛んだりできる。
強力な嗅覚でポイズン・アイビーの居場所を見つける。


≪ヴィラン≫

  • ハッシュ
顔に包帯を巻きコートを着た謎の男。様々なヴィランを使ってバットマンを苦しめる。

  • キラークロック(ウェイロン・ジョーンズ)
特殊な皮膚病でワニのような外見を持つ犯罪者。以前より獣性が増している。
ポイズン・アイビーに操られ財閥の御曹司を誘拐した。バットマンに捕まるが首謀者を捜し出すために逃がされる。
身代金を運んだキャットウーマンを殺そうとするがバットマンに防がれアマンダ・ウォーラーの部隊に捕まる。

  • ポイズン・アイビー(パメラ・アイズリー)
植物を操る力と人を操る毒を体に宿す悪女。キラークロックとキャットウーマンを使って誘拐事件を引き起こし身代金を手に入れ
メトロポリスに逃げている。バットマンとキャットウーマンに見つかるも洗脳したスーパーマンを使って再び逃げ出す。
しかしスーパーマンの洗脳が解かれ、彼の愛犬クリプトに居場所がバレ逮捕される。

  • アイシクル(ジョアー・マーケント)
冷却放射線銃を使うグリーンランタン(アラン・スコット)の宿敵。
ブルースとトーマスが子供の頃訪れたメトロポリスでグリーンランタンと戦っていた。

  • ハーレイ・クイン(ハーリーン・クインゼル)
ジョーカーの愛人の元精神科医。オペラを占拠し客から金目の物を奪い取ろうとする。
しかしバットマンとキャットウーマンに阻止され逃亡する。
その後、バットマンに殺されかけるジョーカーを救おうとするが失敗し逮捕される。

犯罪の道化王子とも呼ばれるバットマンのライバル。何者かに撃たれたトーマスの近くでバットマンをからかったため、
今までの怒りが爆発した彼に殺されかける。ゴードンにバットマンが止められたため何とか生き延び逮捕される。
その後、正気を取り戻したハービーに釈放される。

  • リドラー(エドワード・ニグマ)
なぞなぞをこよなく愛する犯罪者。大金を積んだ装甲車を狙った強盗事件を起こすもバットマンとナイトウィングに阻止される。

  • ラーズ・アル・グール
暗殺者集団『リーグ・オブ・アサシンズ』の首領。神秘の泉『ラザラス・ピット』によって永遠ともいえる命を得ている。
娘タリアが誘拐されたと聞きバットマンに宣戦布告を送り付ける。中東にやって来たバットマンを出迎え剣を交える。
バットマンに敗北し彼に『ラザラス・ピット』を使った何者かの存在を伝える。

  • レディ・シヴァ(サンドラ・ウーサン)
世界トップクラスの格闘家。『リーグ・オブ・アサシンズ』と縁がありタリア救出に現れる。
キャットウーマンを圧倒し彼女を倒すも、救出を拒んだタリアに倒される。

  • スケアクロウ(ジョナサン・クレイン)
恐怖に心を奪われた元心理学者。案山子のようなコスチュームに身を包んでいる。
ハントレスを恐怖ガスで操りキャットウーマンに襲わせるも失敗する。
その後、自らバットマンに挑むも恐怖ガスが通じず動揺している間にジェイソン・トッドによって気を失う。

バットマン:デス・イン・ザ・ファミリー』で命を落とした2代目ロビン。
スケアクロウを追い詰めたバットマンの前にロビンを人質に取って現れる。
ロビンはキャットウーマンに救われるが、バットマンを言葉と体術で責め立てる。


≪その他≫

  • トーマス・エリオット
ブルースの旧友で有能な医師。フィラデルフィア在住。父親を事故で母親をガンで失っている。
母親からもらったネックレスを宝物にしており、それに触れるものには誰であろうと怒りを向ける。
ブルースとは軍人将棋でよく遊んでいたが、ブルースの両親の死後は疎遠になっていた。
重傷を負ったブルースから手術の担当医に指名され手術を成功させる。その後、アルフレッドやブルースと交流する。
しかしオペラでハーレイ・クインに襲われた際に、ネックレスを奪われ逆上し彼女を追い何者かに撃たれ死亡する。
遺体は両親の隣に埋葬された。

  • ションドラ・キンソルビング
かつてブルースの背骨を治療した医師。犯罪に巻き込まれ精神療養所に送られていたが回復し、
ブルースの手術に協力した。

  • トーマス・ウェイン、マーサ・ウェイン
ブルースの両親。トーマスはエリオットの両親の事故の手術を担当し、母親を助けるも父親を救えなかった。

  • ロイス・レーン
メトロポリスの新聞社、デイリー・プラネットの記者でクラーク・ケントの妻。クラークがスーパーマンであることを知っている。
ブルースとも友人。ポイズン・アイビーに操られたスーパーマンを止めるためにキャットウーマンにビルの上まで連れてこられる。
その際、暴れてしまいビルから落下するがそのショックでスーパーマンは正気に戻った。

  • ジミー・オルセン
デイリー・プラネットのカメラマン。クラークやロイスそしてスーパーマンと仲が良い。
ロイスと共にブルースの手術の取材を行う。

  • アマンダ・ウォーラー
アメリカ政府の超人類対策課のリーダー。大統領レックス・ルーサーの後援者の息子を誘拐したキラークロックを巡ってバットマンと対立する。

  • ペリー・ホワイト
デイリー・プラネットの編集長。クラーク・ケントにとってジェームズ・ゴードンのような存在。
デイリー・プラネットでブルースを出迎える。

  • タリア・ヒード
『リーグ・オブ・アサシンズ』の首領ラーズ・アル・グールの娘タリア・アル・グールの偽名。
宿敵であり愛するブルースと忠誠を誓う父との板挟みに苦しみ、現在は父と袂を分かつ意味で偽名を名乗っている。
レックス・ルーサーのレックス・コープを引き継ぎCEOになっている。ポイズン・アイビーの手掛かりを探すバットマンに協力する。
その後、ラーズとの接触を望むバットマンに誘拐されキャットウーマンに監視される。
救出に来たレディ・シヴァからキャットウーマンを助け、バットマンに彼が変わったと告げる。

  • レスリー・トンプキンス
ゴッサムの貧困街の開業医。両親を殺された直後のブルースの支えとなった人物で彼がバットマンであることを知っている。
セリーナとも知り合いで彼女がキャットウーマンであることも知っている。
ブルースやセリーナ、トーマスと共にオペラを鑑賞中、ハーレイ・クインの事件に巻き込まれる。
その際、重傷を負ったキャットウーマンを治療する。

  • ジェームズ・ゴードン
元ゴッサム市警本部長でバットマンの良き理解者。ある事件きっかけに引退している。
ジョーカーを殺そうとするバットマンを説得し彼を食い止める。その後、ハービーに接触される。

  • ルシアス・フォックス
ウェイン・エンタープライズのCEO。有能なビジネスマン。
トーマスの葬儀に参列する。

ゴッサムの元地方検事で顔を酸で焼かれた結果トゥーフェイスと呼ばれるヴィランに変貌した。
何者かに整形手術を受け元の顔を取り戻した結果、正気を取り戻している。
ジョーカーを釈放した後、ゴードンに接触し情報を与える。
謎の男/ハッシュと似た格好をしているが…。

  • ピート・ロス
クラーク・ケントの少年時代の友人で副大統領。レックス・ルーサーにタリアが誘拐されたことを伝える。

  • レックス・ルーサー
スーパーマンの宿敵で大統領。タリアの誘拐を報告されるが静観を決め込む。



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最終更新:2020年02月18日 14:08