2ch脳

登録日:2017/04/24 Mon 00:29:27
更新日:2023/11/17 Fri 10:49:50
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2ch脳(にちゃんのう、2ちゃんねる脳、2ちゃん脳)とは、匿名掲示板2ちゃんねる上に見られるユーザーの特徴を表す言葉である。

概要

いわゆる「○○脳」の一種であり、2ちゃんねるの利用者、その中でも特に熱心に利用している者達に多い考え方の傾向を表したものを指していたが、その後次第に類似する文化圏にあるコミュニティの悪影響を受けた者達のことを指す比喩的な蔑称となっていった。
現在では2ちゃんねる自体の位置付けが大きく変化した上に、板やスレッド毎の認識も広がったため、呼称に名前こそ残るものの「2ちゃんねらー」自体を指す言葉としてはほとんど用いられていない他、板単位などのより細分化した範囲を対象とする場合には下位互換的に別の名称が当てはめられることもある。


歴史

2ちゃんねる発足当初は決められた呼び方が無く、荒らし厨房と言うような呼び方が時々使われるのみだった。
しかし2006年3月にニュース速報VIP板に「お前ら2ch脳のコピペつくろうぜー」というスレッドが建てられ、この頃から2ch脳という言葉が徐々に使われ始めていったと推測されている。
近年では幅広くネット中に影響が広がっているため、その影響の範囲は非常に曖昧なものとなっており、非2ちゃんねらーでも下記に挙げられる様な特定の態度言動、特に否定と無責任を前提とする思考や、ネット上の情報・文化を過剰に重視するなどの偏った言動を指して呼ばれるようになっている。


特徴

  • 否定的な発言のみしかしない
あらゆる物事に対して必ず否定から入り、相手の発言に対し徹底的に批難する。様々なサイトで炎上させる原因の火種を撒き散らすことは日常茶飯事。
掲示板等で議論が交わされた際に、少しでも肯定・賛美的な部分があってもそれを認めずに徹底的に叩く為、まともな議論にならないことがしばしば。
また、煽り荒らしの姿勢が常態化しており、自分に対する批判を「不当な誹謗中傷」などと都合良く批判し、自分からの誹謗中傷は「真っ当な批判」と主張し、自らの発言に責任を持たない。

  • 情報源がネット上の内容
匿名掲示板やまとめサイト、個人のTwitterなどのネットの内容を情報源とし、ネットの情報を真の常識と思ってしまう(ネットでこれだけ叩かれているから○○は誰にとっても駄作、等)。
そもそもネット上の意見の殆どは、自分と同じ「2hc脳」の場合が多いので確実に批判的な内容になりがちで、ネットの意見が正しい情報源とは言い難い。
そして不確実でも都合の良い情報は信用する。

  • 周囲に対しては威圧的・攻撃的
自分に対する否定的意見、叩く対象に対して肯定的意見が出れば徹底的に叩き、レッテル貼りを多用する(○○厨・信者・アンチ他)。
また、常に上から目線で周囲を見下し、優劣を付けたがる(不等号と「越えられない壁」を多用)など、非寛容で許容の心がない。
「Yahoo!知恵袋」等のサイトで相手の質問に対し中傷的な返答がされる光景があるのも、ひょっとするとその回答者が2ch脳的な傾向性があるのかもしれない。
あくまで「かもしれない」なので、断定はしないように。

  • 二元論でしか語れない
「Aが○○なら必ず△△だ」といった二元論でしか物事を語れず、勧善懲悪を好む傾向にある。この思考回路がレッテル貼りに繋がっていると言える。
そもそも「○○なら△△」という根拠は全くの無に等しく、確定的な情報が存在しない限り、そのような発言はただの悪口に過ぎない。

  • 倫理面が壊滅的になる
自分の言動に責任を持たない処か正当な発言をしているという自覚しか持たず、疑似的なサイコパス状態に陥り、人として最低限やってはいけないラインを平然と越えるようになる 。*1
炎上問題などに現れる逆張りがその典型と言える。
例えば真夏の夜の淫夢など、不謹慎系のコミュニティでは「自らのジャンルがそれ以外の人間にとって如何に不快か」理解した上で他所への持ち込みはよしとしない層もいるが、
そういった人間を「似非良識派」「どうせ他人をネタにしてるんだから、より直接的な誹謗中傷などを行う自分たちの方がジャンルとしては正当」などといった主張を展開する。
そして度が行きすぎると「特定されなければ違法ではない」という考えを持つようになり、やがて法に触れる域に達する。ネット上で相次ぐ個人情報の公開や殺害予告などが代表例(この事件等がわかりやすいだろう。この場合は中傷された本人にはまったくの非が無かったが、逆に「非があればやってもいい」「自分の行為を取り締まる法律こそ間違っている」と開き直る場合もある)。
アフィリエイト目的で意図的に引き起こされる炎上、通称「アフィカス」もこの症状で引き起こるものとされる。特に金儲けのためにあらゆる迷惑行為を恣意的に発生させるまとめブログ(サイト)の管理人は、2ch脳か愉快犯のどっちかであろう。

  • 他人に厳しく自分に甘く
周囲に反感を買う発言を行うものの、逆に自分や自分と同じ意見が「否定」されるのを強く嫌い、された場合には相手が静まるまで徹底的に叩く。そして自分の行動に責任を持たず、他者に自己責任を押しつける(荒れるようなことを言ったお前が悪いなど)。
そして自分には自由と権利を、他人には義務と責任を求めるダブルスタンダードな思考の持ち主。
また、著名人やメディアによる2ちゃんねる批判に対しては必ず「○○よりかはマシ」「××の方が糞」のような他のサイトを比較する擁護意見を言う。尚、似たような事例として、Yahoo!知恵袋やWikipediaを批判された時も同様の態度を取ることがある。

  • 他人の不幸・失態を必要以上に大喜びする
2ch脳…というか倫理がある程度破綻してる者は「他人の不幸は蜜の味」という言葉を信条とする傾向にあるが悪意を赤裸々にする匿名掲示板、その中で2ちゃんねるは特に露骨に表面化させる傾向にある。
上記の言葉についても「人としては当たり前のことだ」と飛躍した正当性を振りかざす。
主に今まで成功を積み重ねてきた中で失態をやらかした著名人や社会的弱者が標的にされやすい。有名人の不祥事やスキャンダルが発覚すれば、即座にその人物のSNS、ニュースのコメント欄などが目を疑うほどの罵詈雑言の飛び交う地獄絵図と化すのが今のネット社会である。

  • 上記のような内容に当てはまる部分があっても、それでも自分は2ch脳という自覚がないor認めない。
基本的に「自分が上」の思考回路なので、2ch脳の存在を認めても、自分がそうであるという自覚は持たないし、指摘されても認めない。
最悪の場合指摘を「レッテル貼り」と捉えて反撃に出る場合もある。それ自体がレッテル貼りだという事にも気付いていないと思われる。


最後に

2chの創設者、西村博之による有名な発言として「うそはうそであると見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい」というものがある。
この言葉の様に、当たり前だがネットという者は嘘・誇張・無視の様な意図的な情報を流す行為が跋扈する場である。
テレビや新聞が信用できないからといって、匿名の有象無象が好き勝手なことを嘯くネットを鵜呑みにするのでは、本末転倒もいいところである。
我々ネットに触れる者としては「これが真実」ではなく、常に「一見正論に見えたり、自分にとって都合がよくてもそれが正しいとは限らない」という意識を心がけていくことが、これからも大事になっていくだろう。

ではどうすれば良いか?まずは自分の力で情報源を特定し自分の頭で考えることが大前提である。
そして他の意見も聞き入れ、調査し、場合によっては取捨選択も必要になってくる。
大切なことは、「否定から入る」事ではなく「疑問から入る」事と言える。





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最終更新:2023年11月17日 10:49

*1 当然、これは「迷惑行為をしている」という自覚があればやっていいという意味ではないのだが「悪い事をしている自覚があれば何をやってもいい」といった論理飛躍をする者も存在する。