登録日:2017/09/02 Sat 20:07:41
更新日:2024/08/09 Fri 15:19:22
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ハイヤーとは、交通機関の一つで、営業所や車庫を拠点に利用客から要請のあった場所まで迎えに行き、利用者を目的地へ送り届け、その後また車庫へ戻って待機する形態を取る。むちゃくちゃ乱暴に言えば
超豪華な完全予約制のタクシーである。
法律上は
タクシーと一緒くたにされているが、街中を走ってお客を探しながら次々拾う
タクシーに対し、ハイヤーは営業所や車庫などを拠点として予約をしないと利用できないのが一般的な解釈とされている。
ちなみに「ハイヤー」は和製英語である。本来の意味は
イギリス英語で賃貸・賃借の意。
料金
タクシーの場合、料金は乗車地から降車地までの分を支払うだけで良く、降りた後の料金は基本的に発生しない。
一方ハイヤーは1回の営業毎に「出庫」→「乗車」→「降車」→「帰庫」という動きをし、出庫してから帰庫するまで全てが料金支払いの対象となる。これは
観光バスの運賃と似たような考え方であり、
タクシーに比べて料金は割高である。
運転手について
当然のことだが、人を運んで料金を貰う仕事なので運転手が持っている
免許は二種免許である。ハイヤー運転手の場合、
東京・
神奈川京浜地域・
大阪・仙台で営業する場合でもタクシーセンターの地理試験を受ける必要はない。理由は簡単。ハイヤーはタクシーではないからである。
ただし地理試験を受ける必要がないからと言って、地理に対する知識が必要ないのかというとそんなことは一切なく、タクシー運転手以上の地理知識を求められる。一応営業所を出る段階で行先は分かっているので、前もって地図で調べておくことはできるが…
また下記のように会社のお偉いさんとかのVIPが利用する場合も多々あるので、ビジネスマナーや身だしなみがあまりなってない人だとなれない。
使途
主に会社役員の専属送迎が多い。朝自宅から会社まで送り届け、日中は車庫で待機し、夕方会社から自宅まで送り届ける。要請があれば日中の移動にも対応し、休日には自宅とゴルフ場、空港などの間で送迎する。
この他1日がかりの報道機関の取材や空港へのVIPの送り迎え、出張の空き時間に観光地巡りといったことにも使われる。一般人でも料金さえ用意できれば予約・利用できるので冠婚葬祭などでのゲストの送り迎えなんかに利用することも可能。(スポット利用)
車両
基本的に上質なサービスを提供するため、各自動車メーカーの高級車が使われる。
関西ではハイタク兼用車と呼ばれる車両が多く存在する。普段は
タクシーとして運行し、ハイヤー運行時には行灯を取り外して料金メーターにカバーをかけ、スーパーサインを外す。これは関西ではハイヤーの需要がそこまで多くなく、専属にしておくと遊んでいる車両が増えすぎてしまうためである。なおハイタク兼用車は俗に偽ハイヤーとも呼ばれる。
中には後部座席部分を拡張し、TVモニターやサラウンドオーディオシステム、シャンパンクーラーなどを装備したリムジンタイプもある。
余談
北海道を始め、地方では高齢者を中心に
タクシー全般を「ハイヤー」と呼ぶことが多い。地方では
タクシーは流し営業や付け待ち営業をしても収益が見込めないため、普段は車庫で待機し、利用者からの配車要請があったら出庫して迎えに行く方式の営業が多く、これがハイヤーに似ているため。
東京23区他で日本交通が展開しているGO Reserveは運賃・料金・使用車種こそ
タクシーと同じだが、法律の認可上はハイヤーとして扱われている。風の噂レベルだが、GO Reserve専属乗務員は東京から成田空港などの長距離配車が優先的に回ってくるらしい……。
追記・修正はハイヤー料金の高さを知ってからお願いします。
- 一瞬エアラザーかと -- 名無しさん (2017-09-02 21:05:41)
- 夜に火より速く、昼に陽より高いのかと思ったら違った -- 名無しさん (2017-09-02 22:31:00)
最終更新:2024年08月09日 15:19