スーマン・ダーク(D.Gray-man)

登録日:2011/07/10(日) 01:55:54
更新日:2025/03/10 Mon 10:20:57
所要時間:約 3 分で読めます





すまない……家族に会いたかったんだ……



申し訳ない……


スーマン・ダークはD.Gray-manの登場人物。
CV.郷田ほづみ



右腕に寄生型のイノセンスを宿すエクソシスト。
師はソカロ元帥

自身の娘が難病に掛かっており、その治療費と引き換えに教団に入団した。
家族と離れ離れになっている事に寂しさを感じており、チェス仲間である科学班のジョニー・ギルにその心情を吐露していた。


【劇中での行動】

任務でインドに赴いた際、イノセンス狩りをしていたノアの一族の一人、ティキ・ミックに遭遇。
共にいたカザーナ、チャーカーの二人は目の前で惨殺され、死の恐怖家族恋しさから命乞いする。
そして、その対価として本部から送られたエクソシスト及びファインダー(探索者)の情報をノア側へとリーク後、中国へ逃亡した。

その後、行き倒れているところを民間人に助けられ看護されていたが、彼のイノセンスはこの裏切り行為を許さず、
教団では『咎落ち』と呼称される、人間の肉体をイノセンスが取り込んでしまう暴走状態に陥った。

『咎落ち』となったスーマンは、形容するならば巨大な四肢と首がない人間の肉体のような醜悪な存在に変貌し、
自我を失ったまま、見境なく周囲に強力なエネルギーを放出し、甚大な被害を与えるようになってしまった。

クロス元帥の捜索任務中に『咎落ち』と化したスーマンと遭遇したアレン達は彼を止めようとするが、
『咎落ち』はスーマンではなくイノセンスの意志が引き起こしているため、その暴走を抑え込むことは出来なかった。

しかし、スーマンが『咎落ち』となった理由を知ったアレンは再び彼の救助を試み、
自我を失っていたスーマンの意識を取り戻させ、壊れかけるほどの負荷を自身のイノセンスにかけてまで彼の肉体とそのイノセンスを切り離すことで、
『咎落ち』を鎮めて彼のイノセンスを回収しつつ、スーマン自身も救助することに成功した。

だが、救助されたスーマンの肉体はまだ生きてはいたものの、切り離された負荷のせいか、その精神は崩壊していた。
アレンは、せめて肉体だけでも彼の故郷に返そうと考えて運ぼうとするが、実は彼の肉体はティキの食人ゴーレム「ティーズ」の苗床とされており、
増殖したティーズに内側から肉体を食い破られ、スーマンはアレンの目の前で完全に死亡した。 


【イノセンス】
右腕に宿る寄生型。
原作では具体的な能力は説明されていなかったが、アニメのオリジナルストーリーにて風を操るという能力設定が追加されている。
寄生型である事から、戦闘能力はそれなりに高かったと思われる。


【咎落ち】
教団では、不適合者が無理にイノセンスと適合しようとした時に起こるとされていた暴走現象。
これが起こると、イノセンスは無理に適合しようとした人間の肉体を取り込み、強力なエネルギーを放出して破壊行動を繰り返し、
取り込まれた人間は、24時間以内に生命をイノセンスに吸い尽くされて死に至る。

かつて教団は、イノセンスの適合者の少なさ――言い換えれば戦力不足を補う計画を立て、
その一環として、死亡した適合者の身内を、かつてその人物が適合していたイノセンスと適合させようとする実験を行っていたが、
誰一人として適合する人物はおらず、ただ咎落ちを生み出すだけに終わり、やがて計画自体が中止・凍結された。

貴重な適合者として幼い頃から教団にいたリナリーは、その実験の存在を知っているどころか、
度重なる無理な適合実験でやせ細った同年代の少年が、リナリーに手を振って*1実験に向かった後、咎落ちとなる瞬間も見ており、
スーマンの姿を見てその記憶がフラッシュバックし、アレンに『咎落ち』とその実験について話している。

しかし、教団で確認された『咎落ち』は不適合者を無理に適合させようとした結果起こるものであり、
適合者としてイノセンスに認められていたスーマンが何故『咎落ち』になったのか、とリナリーは疑問を口にしている。
これについては、「不適合」――つまりはイノセンスとのシンクロ率がゼロの人間が適合しようとしたのが『咎落ち』の原因であることから、
ノアに屈し、教団とイノセンスを裏切ったスーマンは、他ならぬ自身のイノセンスから適合者ではないと判断され、
シンクロ率がゼロになってしまったため、『咎落ち』してしまったと推測される。



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最終更新:2025年03月10日 10:20

*1 「バイバイ」と儚い笑顔を浮かべており、自分の死期を悟っていたと思われる。