ゴーレム

登録日:2018/03/10 Sat 00:50:22
更新日:2024/03/09 Sat 16:00:30
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ゴーレムとは、ユダヤ教の伝説に伝わる「動く泥人形」。
後年のフィクションでは、色々な要素が付け加えられて別物と化している。


伝統的なゴーレム

ユダヤ教の導師(ラビ)が特殊な儀式を行いながらをこねて、「emeth(真理)」と書かれた羊皮紙を貼り付けることで出来上がる。
主人には忠実だが、いくつかのルールがありそれを破ると暴走する。

破壊する場合は羊皮紙の頭の部分を切り取り「meth(死)」にしなければならない。

なお、アダムとイブも神が泥をこねることで作り上げた存在であり、
この類似性から見ると「アダムもゴーレムである」もしくは「神の所業に近づくための儀式がゴーレムである」と見ることもできる。

色々と扱いにくいためか、このタイプのゴーレムが出てくる作品は滅多になかった…
…のだが、逸話の認知度の上昇や作品の絶対数の増加によって近年ではそれなりに見かけるようになった。
この場合どちらかと言えば下記「フィクションにおけるゴーレム」の登場数が多すぎるため相対的に少なく見える、とでも言うべきだろうか。
主な登場作品は『うしおととら』『地獄先生ぬ~べ~』『GS美神 極楽大作戦!!』『轟轟戦隊ボウケンジャー』『ナイトウィザード』など。
押井守監督の『イノセンス』では、凄腕のハッカー・キムに電脳をハックされて同じ行動を繰り返し続けていたバトーが、
ある人物人形遣いと融合した少佐の残した、
このゴーレムの逸話を記したヒントによってキムのハッキングを見破っている。
(emethの文字がmethに変わった→「この場所に真実はない」という暗喩)

ザ☆ドラえもんズ スペシャル』ではイスラエルの村を訪れたのび太ドラえもん、王ドラが「人形自動化音波」でゴーレムの粘土像を本当のスーパーロボットにした。
巨体と怪力と頑丈な体を持つゴーレムロボは、盗賊を追い払い、瞬く間に畑を耕すなど大活躍。
しかし盗賊が人形自動化音波を奪い、悪魔の手先になったゴーレムロボは村を荒らし回る。
悪意のままに暴れ回るゴーレムロボだったが、村の少女からもらった花輪を見たことで、次第に良心の呵責に苦しみ…。
ゴーレムロボは畑の土で作られたことからあっけない最期を迎えたが、命つきる最後の一瞬で少女を守り抜いた本当のヒーローとなったのだ。


フィクションにおけるゴーレム

無生物モンスターの代表格。石や泥でできた肉体を持つ巨大な人形というのが一般的なデザイン。
属性はほぼ間違いなく地属性

ステータスは徹底的な脳筋型
魔法はまず使えず、素早さも非常に低いことが多いが、その代わり圧倒的なまでのHP、攻撃力、防御力で下手な小細工など全て無視して叩き潰す。
基本的には製作者の命令にだけ従う、無口で無感情な存在、というイメージが多いだろう。
「寿命が存在せず、命令に忠実」という特性から特定の場所の守護者として登場する場合が非常に多い。
そして、大抵は暴走して主人公に襲い掛かって来るのがお約束。

戦う場合とにかく「正面から殴り合ってはいけない」というのが鉄則。
鈍重で愚直なので、搦め手にはものすごく弱いことが多い。水に落ちて即死、はよくあるパターン。
ただ、その見た目からわかるように毒などは一切効かない。

反面、敵として強い分味方になったらとても頼りになる。「気は優しくて力持ち」を地で行くタイプ。

素材によって強さは様々。ものによっては人間以外の動物をモチーフにしていたり、既知の生物とはかけ離れた異形の姿だったりする事も。
そもそも製造法や稼動原理といった基礎的な設定からして、作品毎に千差万別。
「人工的に作られた動く人形」という以外に、現代のフィクションにおけるゴーレムの定義はないと言っていいかもしれない。
また、メアリー・シェリー「フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス」(1818年)や
元祖ロボットものであるカレル・チャペック「R.U.R」(1920年)等、多くのSF作品にも多大な影響を与えている。

以下、素材による大別。

ストーンゴーレム。一番一般的なタイプ。
石製なので、普通の武器がほとんど効かないという厄介な特性を持つ。斬撃には非常に強いが、打撃には弱いことが多い。
ファンタジーではハイ・ロー問わずゴブリンやトロールに並ぶモンスターの代表格。

クレイゴーレム。その辺の粘土を集めただけのお手軽ゴーレム。
とはいえ石のゴーレムと違い打撃にかなり耐性があるという長所もある。
ただし放っておくと乾燥してもろくなるため手入れが必要。

また、火を通して素焼きにした埴輪状のものも、こちらに分類されることがある。

マッドゴーレム。伝統的なゴーレムに一番近いタイプ。
ドロドロの半液体状の奴から、ほとんど水分のないタイプまで結構バリエーションは豊富。

サンドゴーレム。周りの環境次第だが恐らく一番作りやすいお手軽ゴーレム。
ストーンゴーレムより強度は劣る分動きが速いことも多い。
流砂という言葉のイメージからか、液体に近い特性を持ったものも存在する。

ウッドゴーレム。木製なので、石や金属でできた奴に比べると弱いことが多い。
炎に弱いという致命的な弱点がある。その他の攻撃に対してもかなり弱め。
比較的加工が楽なのと重量が軽めなのが長所。
人間の術者よりは、エルフなどの森の住人が使役するイメージが強いだろうか。
他のゴーレムとは違い、設定があれば木属性/植物属性に分類されることが多い。

ペーパーゴーレム。紙一枚からでも十分作れる究極のお手軽ゴーレム。
陰陽師などに使役される「式神」も広義ではここに分類できるだろうか。
戦闘力も耐久力も皆無だが、お手軽に作れるためちょっとした雑用をこなしたいときに便利。

お菓子

クッキーやビスケット、ケーキなどで作られたゴーレム。実用性は無い完全なネタ枠。
RPGでは何らかのイベント戦用エネミーとして登場することがある。

ロウ

ワックスゴーレム。つまりは動く蝋人形。
外見の加工がし易く、本物の生物と見まがうほどに似せる事も可能。
但し熱にはめっぽう弱い。

青銅

ブロンズゴーレム。
ギリシャ神話に登場する自動人形から名前を取って「ターロス」と呼ばれることも多い。
鉄より弱そうな青銅製だが、「ターロス」という名の場合は神の作品でありで並のゴーレムとは比べ物にならないぐらい強い。

鉄、鋼などの金属

メタルゴーレム、アイアンゴーレムなど。通常素材のゴーレムとしては最上ランクと言える存在。
作品によって材質に差はあるが、概ね貴金属でも架空の物質でもない鈍色の金属で出来ている、といったようなイメージで一致する。

ゴールドゴーレム。ドラクエでは「ゴールドマン」。このヤローそんなチンケな素材で挑もうなんざ10年早いぜーッ
戦闘に役立つ素材ではないので、ストーンゴーレムより弱いこともしばしば。
だが、大量のお金を落としてくれるボーナスキャラのような存在。
自力で移動できかつ自衛できるよう、財宝の番人もしくは運搬のために財宝の金塊の一部をゴーレム化することが多い。
中には、表面が金メッキで中身は別の素材というゴーレムも存在する。

シルバーゴーレム。金も銅もいるなら、という理由かたまに存在する。
登場する場合は大抵、銀製品は魔を祓う、という伝承に準じて魔物に強かったり、魔法が効きづらかったりする。

溶岩

ラヴァゴーレム。燃え上がる炎を宿した戦闘特化型ゴーレム。
ストーンゴーレムの耐久性とクレイゴーレムの柔軟性をあわせ持ち、さらに熱と炎を武器とする。
炎はもちろんちょっとやそっとの冷気もうけつけない。
だがさすがに海に放りこまれたりするとパワーの源泉である熱を失ったり温度差で崩壊したりするが。

アイスゴーレム。何かしら溶けない工夫を施さないと寒い土地以外では使えない。
反面、氷点下の土地なら自己再生するので非常に厄介。

スノーゴーレム。どちらかというと「雪だるまをそのまま動かした」ような感じ。
アイスゴーレムに比べるとメルヘンチック。「スノーマン」と呼んだ方がそれっぽい。

機械

「オートマタ」、「オートマトン」と呼ばれる場合も。
完全な機械ではなく、ベースはゴーレムで可動部などに補助的に機械を用いている、
魔法と機械で半々ずつ動いているような機体。
「ゴーレム」と呼ぶか「ロボット」と呼ぶかは微妙なところ。その作品の世界観次第といったところか。
先に挙げたターロスも機械仕掛けであることから、こちらに近い存在である。

死体

アンデッドとの境目が曖昧。
死肉を集めた「フレッシュゴーレム」や骨を集めた「ボーンゴーレム」など。
この辺りになると、どちらかというとネクロマンサーの領分か。
ただ邪術や悪霊の力で動いてるわけではないので、聖なる力は効かない。

宝石

もっとも安価な「クリスタルゴーレム*1」に始まり、高級なものなら「ルビーゴーレム」「エメラルドゴーレム」「ダイヤモンドゴーレム」など。
歴史的に神秘と関連付けられてきた宝石だけあって、他のゴーレムと違い魔法のたぐいも扱えたり、最低でも耐性を備えている場合が多い。
通常は存在しないのだが、主にゲーム作品で登場することがある。
この手のゲームでの雑魚敵というと主人公(達)の強さに合わせて段階的に強くなっていくモノであるのだが、
ゴーレム系の敵を設定する場合、通常の素材では最高ランクの鋼や鉄などであっても、
主人公の武器の素材と比較して考えると「鋼の剣」「鉄の槍」等になってしまう。これらは基本的に中盤には卒業してしまうランクである。
かといって最上ランクの伝説の金属などになると、それらが登場するタイミングはどうしてもラスト近くになってしまう。
そこで魔法系にも融通がきき、伝説の金属には及ばないものの卑金属よりは高価で上等なイメージのある宝石の出番、というわけである。
四大(分類)のような属性を表すシステムが存在する場合、宝石にも色のイメージがあるので、
紅玉(ルビー)なら火属性/炎属性、翠玉(エメラルド)なら風属性/空気属性、といった具合に属性相性と関連付けしやすいのもポイントが高い。
いずれの場合も金剛石(ダイヤモンド)ゴーレムは他とは一線を画す性能で、属性的にも弱点のない宝石系ゴーレムの頂点となる。
稀に貴金属系とも統合されて白金(プラチナ)ゴーレムにトップの座を追われることもあるのはご愛嬌。

伝説の金属

「ミスリルゴーレム」「アダマンタイトゴーレム」「オリハルコンゴーレム」など。
コストがかかり過ぎるので大量生産はまず無理だが、物理にも魔法にもめっぽう強く、その性能は間違いなく最強クラス。



代表的なゴーレム

ドラゴンクエストシリーズ



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初代ドラクエから登場する、普通の「ゴーレム」および「ストーンマン」「ゴールドマン」が有名。実は竜王配下の魔物ではない。
日本人が「ゴーレム」と言われてすぐ思いつくものの1つ。
マイナーながら同じグラフィックの魔物として「イーメス」「ゴーレムーガ」「アイスゴーレム」「ゴールドメッキマン」も存在する。
意外と登場作品は少ないのだが、敵としての強さと味方としての頼もしさもあって、強烈なインパクトを持つ。
「ゴーレムは肉弾能力は優れるが、鈍重」というイメージを広めた立役者ともいえる。作品によってはむしろ俊敏なことさえあるが…。
などでは仲間モンスターとしても活躍するが、別モンスターの系統として「ゴールデンゴーレム」もいる。

TVアニメ『ラブライブ!』では西木野真姫がコイツらしきぬいぐるみを可愛がっていた。

ファイナルファンタジーシリーズ

登場順に名前を挙げていくと「クレイゴーレム」「ストーンゴーレム」「アイアンゴーレム」「ウッドゴーレム」「ストーンゴーレム」「ミスリルゴーレム」
「ステイル(スティール)ゴーレム」「ミスリルゴーレム」「アダマンゴーレム」「アイスゴーレム」「フルアーマーゴーレム」「ゴールドゴーレム」「ハイドロゴーレム」
「ブラストゴーレム」「メルトゴーレム」と種類は多い。
しかし、複数の作品にまたがって出る種類が少ないので、意外と登場してないイメージがつきがち。
FFI・IIの二作では脳筋型の癖に魔法に強く、強化した物理攻撃や弱点属性でないと有効打にならない困ったモンスター。
一方でプレイヤーにとっては召喚獣として現れる場合の印象が強く、敵を攻撃するのではなく味方への攻撃を「アースウォール」で肩代わりすると言う独特の効果でお世話になる。
他にもスピンオフ作品であるチョコボシリーズの方が印象深いかもしれない。
こちらでは2で「木々を愛する力持ち」という性格付けになっている。

ゴーレムという名義ではないがゴーレムっぽい敵としてはFFXに登場する「護法機士」系も該当するだろうか。

テイルズオブシリーズ

P』の時代から登場する最古参のモンスターの一角。
作品によってはアイスゴーレム、ファイヤーゴーレム、ミスリルゴーレムなど様々な素材のゴーレムが登場する。

ポケットモンスターシリーズ

第五世代より、ゴルーグという古代人の作ったゴーレムポケモンが登場。でもどう見てもスーパーロボットだよね
また、ゴローニャの英名が「Golem」だったりする。だが、ゴローニャにゴーレムの要素はほぼない。
見た目で言うと、レジロックレジアイスレジスチルレジエレキレジドラゴのレジ系が最もゴーレムである。
こちらは彼らを創造したレジギガスを含めると巨人神話の要素も濃いと思われるが。

遊戯王シリーズ

そのものズバリ、「ゴーレム」というモンスターカードが存在する。
しかしステータスこそ優秀だが、効果が光属性メタという限定的なものでめぼしいサポートカードもないため影が薄い。
その他、「溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム」や「古代の機械巨人(アンティーク・ギア・ゴーレム)」など、ゴーレムの名を冠するモンスターは複数存在する。
アニメでの活躍や戦術の幅の広さなどからこれらのカードの方が存在感はあるだろう。

タクティクスオウガ

弱いゴーレムの代表格。あまりに悲惨過ぎる存在。
一応力と防御力だけはそれなりに高いのだが、極端なまでにHPが低いため魔法攻撃一発であっさりKOされる。
というかHPの低さで物理耐久力も相殺されているので、そんなに固くない
それ以前にものすごく足が遅いという弱点があるので、前線にたどり着くころには戦闘が終わっていることもしばしば。
肉壁すら務められない というもはやゴーレムとしての意義を疑うレベル。

なお、敵専用ユニットの「タロス」はものすごく射程の長いスペシャル技を持っているので普通に強敵。ズルい。

リメイク版ではモンスター全体の強化に伴い、壁役・物理アタッカーとしての役割をこなせるようになった。

キングオブキングス

ナムコから発売されたファンタジー世界観のシミュレーションゲームであり、隠れた一作から登場。
モンク系ユニットの「レーム」という呪文で召喚される、攻撃力は低いが防御力が高くやられにくい盾役ユニット。
小型ユニットに対する戦果よりも大型ユニットに対する戦果が高いが、補充費用などの問題で、発揮させるのは難しい。
内部的にはアンデッドモンスターらしく、召喚主であるモンクや、ソーサラーからの攻撃に弱い。

幻獣旅団

ニンテンドウパワー書き換え専用ソフトであり、これまた隠れた一作にも登場。
「かたまる」ことで反撃能力を失いつつも防御力を上げることができる。
これにより「反撃されない」ことで狙われやすくなり、自軍の拠点を守って、その隙に他のユニットで敵拠点を制圧するという使い方が可能。
恐らく上記タクティクスオウガの(リメイク前の)ゴーレムより戦略的な意味では大きく役に立てる。

Minecraft

スノーゴーレムとアイアンゴーレムの2種類が存在し、どちらもカボチャを使って召喚できる。アイアンゴーレムは大きい村に自然発生することもある。
基本的に味方であり、近くに敵がいると戦ってくれる。ただし村に出現するものは、攻撃したり村人に危害を加えとプレイヤーも攻撃する。
単純な戦力として以外にも、スノーゴーレムは足元に雪が積もる性質を利用し建材や足場に有用な雪ブロックを量産するために、監禁され足元をスコップで掘られ続ける場合がある。
アイアンゴーレムは鉄インゴットをドロップするため、村人に怒られないよう暗殺されたり、溶岩に燃やされたりする。
そうでなくともエンダードラゴンの囮やトラップタワーのトドメに使われる。

モンスターファームシリーズ

まず圧倒的なちからと技の破壊力、それと引き換えに壊滅的な命中率が目をひくロマン砲。
もちろん丈夫さもかなり高いが、意外とライフ(HP)は平凡。
その代わりなのかかしこさもこの手の脳筋キャラとしては珍しく意外と伸びるが、かしこさ技はほとんど覚えないので基本的にかしこさはスルーされる運命にある。
性格面では「人間の従者」としての側面が強い本作のモンスターの中でも特に従順であり、育てやすい。
ただしその巨体故に『2』では育てるために小屋の改築が必要。
詳細はゴーレム(モンスターファーム)を参照のこと。
構成する材質バリエーションも豊富で一作でいろいろなテイストが楽しめる。

アニメ版

純血種のゴーレムが主役級として登場。声は内田直哉。
その岩の巨体と寡黙さで恐れられていたが、本来は花や鳥を愛し争いを好まない優しい性格である。
モンスターから見ても比類無きパワーと体格、頑丈さを誇る彼にしか出来ない役割も多く、この手のパワーキャラにありがちなかませ犬化とは無縁。
ただし水に恐怖心を抱いており、水辺では基本役に立たない。
石や砂を食糧にできるため空腹とも無縁だが、仲間が餓えている時は自粛するので意味が無い。

勇者のくせになまいきだ。シリーズ

勇者を迎え撃つ魔王軍の配下として「ゴーレム種」が存在する。
種類は「ゴーレム」「ブロブ」「タレス」「まじん」「きれいなゴーレム」
勇者を発見すると駆け寄り攻撃するが、餌がトカゲ系のみなので生命力の消耗に回復が追い付かないのと違う種類のゴーレムに出会うと喧嘩を始めるのが難点。
魔物全体の物理攻撃力か魔法攻撃力をアップさせる特殊能力を持つ…が、初代ではバグにより与ダメージが2で固定になってしまうため封印されていた。

不思議のダンジョン 風来のシレン2 鬼襲来!シレン城!

そのものズバリの「ゴーレム」「ストーンゴーレム」「マグマゴーレム」が登場する。
物知りの杖の説明が「(自分の種族名)ー!」としか書かれない、ぶつかってくるだけのモンスター。
一番弱いゴーレムの色がマゼルンと被ってて悲惨な事故を起こすくらいか…。
もののけ王国の開設後は仲間にもできるが、脳筋枠の中でもそこまで強くなくタウロス系やボーンドラゴン系などに劣る。

世界樹の迷宮シリーズ

主にボスクラスF.O.Eとして登場。
世界樹恒例のゲームバランスに基づき、力押しに加えて搦め手や回復まで使う油断できない相手となっている。
詳細はゴーレム(世界樹の迷宮)を参照のこと。

世界樹の迷宮V

第一迷宮のボス。この作品だけ同名の別物として登場する。
(`ㅅ´) みたいな顔をした星型の土くれ(チビゴーレム)達が合体して人型の櫓を成した姿
最初は合体状態で大ダメージの全体攻撃「爆発」を使用しながら本体とチビに分離。
チビはターン毎に本体の脚・腕・頭と化して合体、本体は合体したパーツの部位に応じたスキルを繰り出し、パーツが全て揃うと再び「爆発」を使い分離、を繰り返す。
チビやパーツが無くなると本体が別のチビを増援として呼び寄せてくる。
最初のボスながらトリッキーさと物量を併せ持つややこしい敵である。

SDガンダム外伝

第1作ジークジオン編の第2章で伝説の巨神「サイコゴーレム」が登場。
本来は古の神であるが、悪のジオン族により模造品の「マッドゴーレム」が作られ、ラクロアに攻撃を行う。
スパロボでは宇宙空間でも平気で歩き回る。

魔法騎士レイアース

ホッキョクグマほどの大きさがある泥のモンスター。
全身が泥の塊なので、切り傷などはすぐにふさがってしまうが、水にとても弱く光に池に落とされてバラバラにされた。

スーパーロボット大戦T』では魔神(全高20m前後のMサイズ)並みに巨大化している。しかも、敵が飛行していた場合はノッシノッシと空を歩く

スレイヤーズ

人造モンスターの一種。動物などの下級霊を石に憑依させることで巨人を作り出す。その性質のため、剣などの物理攻撃には強いが精神魔法には弱い。
応用すれば「そこでゆっくり休め」と命じることで決壊した堤防の穴をふさぐ、などといったことができる。

魔術士オーフェン

「巨石歩兵」と呼ばれる天人種族の遺産。天人の作ったドールの中でも最下層だが、人間の間では非常に高価で取引される。
粗悪なものとなれば思いっきり槍で突けば穴が開くほど脆いが、10mを超える巨体ともなると銃弾や刃物ではどうしようもない。
しかし殴り合いしかできず動きが鈍いため、魔術士にとっては物の数ではない。

ゼロの使い魔

土属性魔法の一つ。主な素材は土で、錬金術を使用することにより青銅(ギーシュの戦乙女等)のゴーレムも作れる。
あまり頭は良くないし文句も言わないので、自動ドアや橋の昇降などに使用される。
大きいゴーレムはパワーこそあるが動きが鈍重になりがちで、1巻のボスであるフーケの作ったゴーレムは30メイル*2もの巨体を有するが、
サイトの発射した砲撃一発であっけなく倒されてしまった。

ドラえもん

RPG『ドラえもん ギガゾンビの逆襲』において第4章「古代編」の雑魚に「いわおとこ」の名前で登場。
後に映画『ドラえもん のび太の南海大冒険』で無生物さいみんメガフォンでその辺の岩を操る形で登場しDr.クロンの合成獣と戦った。

パラレルパラダイス

「テラゴーレム」の名称で登場。人間を一掴みにするほどの巨体を持つ岩石の巨人。
全身が岩なので物理攻撃に対し非常に強いが、額部分の紋章が弱点で、そこを攻撃されると一撃で消滅する*3
攻撃魔法の類が無く文明水準が低い(まあ、一部の町には銃火器もあるが)本作においては初見殺し同然の敵なので、
主人公のヨータも弱点をあらかじめ知っていたルーミと一緒にいなければ間違いなく殺されていた。

Dragonageシリーズ

ダークファンタジーな世界観が特徴のRPGシリーズ。
ドワーフが作った動く石像にして強力な兵器で、かつてドワーフの都市が滅んだ際に製造方法が失伝してしまったため残存するものは貴重な戦力…という設定で、作中では暴走したゴーレムが襲ってくることもある。
敵としての性能はテンプレそのままに物理特化型で特筆するものはないが、製造方法の外道さ加減が最大の特徴。

魔装機神シリーズ

本シリーズは人型機動兵器によるSRPGだが、「デモンゴーレム」という、死霊を宿らせて生み出された泥人形が存在する。最初に登場した『スパロボEX』では人工知能搭載だった。
全高は18m程。主な攻撃手段は、拳や岩投げ雄叫び
生成された環境によって材質は異なり、砂金を多く含んだ金色のゴーレムは倒した際に得られる資金が多く、『FE外伝』のマミーに並ぶボーナスキャラとなっている。中にはオリハルコニウムなどの希少鉱物を含んだ個体も存在する。
シリーズが進むと味方側の召喚ユニットとしても使えるようになり、苛烈な相手の攻撃に対するオトリとしての役目を果たす姿も見られた。

他にも『スーパーロボット大戦X』では魔法の異世界アル・ワースが舞台になっているため、魔従教団が「ルーンゴーレム」を作っている。
そのため、同作でマサキはルーンゴーレムを見た時「デモンゴーレムか!?」と誤解していた。

デジタルモンスター

成熟期として「ゴーレモン」が登場。体の9割が岩石のデータで創られ、意志は無く主の命令に従うというゴーレムらしい設定を持つ。
元々こんな設定にも関わらずアニメではダークタワーから創られた元々デジモンではない「ダークタワーデジモン」という二重の人工構造として登場した。
頭をメタルグレイモンやメガドラモンばりの黒い甲殻が覆われており、
大きな手で四つん這いに近い姿勢になっているため一見すると一般的なゴーレムとは遠い印象を受ける。
がアニメなどでは普通に立ち上がった姿勢も見せており、そちらだときちんとゴーレムっぽい姿に。
必殺技は『カース・クリムゾン』。見た目のパワーファイターっぽいさとは裏腹に物理技でなく、背中の突起から超高温のガスを出すというもの。
どういうわけか自由意志を持ったどころか番長属性を得た究極体「バンチョーゴーレモン」が存在する。

ラングリッサーシリーズ

魔物側の槍兵として登場。
指揮官は「ストーンゴーレム」「アイアンゴーレム」といった鉱物で、傭兵は素材名も何もない「ゴーレム」。
人間の槍兵より鈍重だが防御力に優れており魔法に対してもそこそこ強いため、相性の良い歩兵でも相当な精鋭でなければ倒すのはかなり難しい。
しかし指揮官の場合は攻撃面で難を抱えるようになるため、単独では騎兵や弓兵以外の敵を倒すのが難しく育てにくい。
槍兵の指揮官はシリーズの中でも貴重なのだが、あくまで敵が使うものといった感じである。

後の作品では傭兵の方も「ウッドゴーレム」「マッドゴーレム」「ボーンゴーレム」といった素材分けがされている。
更に自動回復能力がついて防御力がより一層活きるようになっており、指揮官は鈍重なものの傭兵は人間の槍兵より機敏かつ防御力も高い。
攻撃手段も指揮官なら大きくジャンプしての地響きやグルグル回転しての投石、傭兵なら突進や岩を掘り出しての投石とバリエーションも豊富になった。
が、そのせいでゲーム的にはどの攻撃判定の都合でどの攻撃手段も弱いという欠陥を抱えるように。
更に回復力が上がっても回復の機会そのものは減っているなどのシステム面の変更もあって、槍兵なのに相性で有利な騎兵にすら優位に立ち回りにくいという微妙な存在になってしまっている。

ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム

新種族としてゴーレムが登場。
古代民族・ゾナウ族が製造した、一種のロボット。要は前作におけるこいつらの枠。
ゾナウギアと同じく、青銅に似た質感を持つ物質で構成された機体を有し、ゾナウエネルギーと思わしきエネルギーで体を支えている
NPCとして登場する機種と、敵として登場する機種が主に存在する。
敵として登場する機種(兵隊ゴーレム)は前作のガーディアンのような強敵というより、いわばメカボコブリン的なポジション。
但し敵として登場する機種は、飽くまで「拠点を守るという命令を実行する」だけで動いているだけであり、リンクだけでなく魔物(ボコブリン、チュチュ等)も攻撃する。というかリンクよりも魔物を優先して攻撃する性質がある。そのためうまく立ち回れば魔物を排除させることも可能。

+ ...
さて、上では「主に存在する」と書いたが、NPCと兵士以外の機種も実は存在している。
5人目の賢者である「魂の賢者ミネル」が失われた肉体の代わりに依り代とする、大型の戦闘用機体が別に登場する。
地底の「ゴーレム製造房」でミネルの導きによりパーツを組み立てることで機体が完成し、仲間兼搭乗型ロボットとして参戦する
直接敵をパンチで攻撃することもできるが、左右の腕と背面にスクラビルドにより各種のアイテムを組み込めるハードポイントを装備しており、ゾナウギアや素材などをスクラビルドすることで火力を上げることができる。誰が呼んだかゼルダ版アーマードコア、ゼルダでACをやる人。


その他ゴーレムをモデルとしたキャラ



追記・修正はゴーレムを作ってからお願いします。

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最終更新:2024年03月09日 16:00

*1 ここでの「クリスタル」が意味するところは、素性を問わない単なる「結晶」か、もしくは「水晶」である事が多し

*2 1メイル=1mとしてよろしい

*3 本作に登場する魔物は、体のどこかにある弱点の部位を攻撃されると弱い攻撃でも即死し、死体が光になって消滅する。失血死など急所攻撃以外の死では死体は残る。