アルフレド・ゴンザレス

登録日:2017/10/14 (土) 11:34:42
更新日:2025/04/21 Mon 10:31:59
所要時間:約 5 分で読めんぜ





「我が名は死神(ミキストリ)」


漫画はじめの一歩」の登場人物。


◆アルフレド・ゴンザレス


■データ
出身:メキシコ
階級:フェザー級
戦績:23戦21勝2敗
受賞歴:元メキシコフェザー級チャンピオン、WBA世界フェザー級2位。
タイプ:アウトボクサー寄りの万能型
異名:「死神(ミキストリ)」


人物

メキシコにおいて次期世界王者と目されている強豪選手。
2敗の戦績はいずれもリカルド・マルチネスに挑戦して敗戦したものだが、リカルドからも「底知れぬ強さがあった」と認められている。
同階級の世界王者であるリカルドのことを強く尊敬し、リカルドとの再戦を熱望している。

貧困家庭に生まれたため、幼い頃は暴力や窃盗で生きていたが、リカルドと伊達英二との初対戦を観戦。
それを切っ掛けに少しでもリカルドに近づこうとボクシングを始める。

普段はリカルドのファイトスタイルを模倣した徹底した技巧派ボクシングを見せるものの、それはあくまで「本性」を覆い隠す枷であり、怒りが爆発すると被弾を厭わず荒々しく暴力的に殴りつける「モード・ミキストリ」に変貌する。
ゴンザレスにとってミキストリは心身ともにタフな選手を破壊するための「手札」ではなく一種の「症状」であり、怒りによって発現する性質上自由な切り替えも不可能。

セコンド陣営も「まさかお前またアレが顔を出しているんじゃあるまいな?あの悪いクセが!」「ミキストリは諸刃の剣!攻撃力は高まるが反比例して防御力は失われる。激怒すればするほどそれは顕著だ。何度このクセに肝を冷やしたことか」と語っている。
しかしリカルドに最も肉薄したのはこの本来の姿を解放した時であることも間違いない。



劇中での活躍

世界挑戦を目指し日本タイトルを返上した主人公幕之内一歩の挑戦を受け来日。
日本の後楽園ホールにて一歩と対戦した。

試合は序盤から中盤にかけゴンザレスのワンサイドゲームで終始し、一歩はポイントを全く奪えず。
それどころか、左のタイミングを学習させられ、相手にコントロールされたあげく、左のロングフックで真田戦以来のダウンを喫する。
ダウンから立ち上がるも、その後も一歩はゴンザレスに終始ペースを握られ、ヒット・アンド・アウェイで有効打をもらい続ける。
世界レベルの力を見せつけるゴンザレスに一歩の技術的は一切通用せず、一歩は肩を落としながら自軍のコーナーに戻るも、チーフセコンドの鴨川会長も的確な指示を与えることができずに後半戦を迎える。

引き出しが無くなった一歩はイチかバチか必殺技のデンプシー・ロールで勝負に出るが、一歩のあまりのレベルの低さにうんざりしたゴンザレスは、一歩に対し「この程度で世界挑戦なんて、ふざけるな!」と怒りを覚え、ダメージを抱えている一歩に対し相手の土俵である接近戦を挑む。

そのファイトスタイルは、かつてスラム街時代のケンカ屋に戻る凶暴性を前面に押し出したスタイル「モードミキストリ=死神モード」
この「モードミキストリ」になったゴンザレスは一歩のデンプシーロールから繰り出されるパンチに対し強振のフルスイングで迎撃を図る。
その結果、互いのパンチは肩をかすめるなどして、スリリングな打撃戦になり、デンプシーロールの回転もこの強振によって止められてしまう。
互いにくっついた状態から一歩得意の超接近戦に持ち込もうと試みるが、相手は世界ランク2位、接近戦も巧みで一歩のパンチをほとんどもらわずに、一歩の頭部にダメージを蓄積させていく。
ダメージを蓄積させていった一歩は再びダウン寸前まで打ち込まれ、その光景を観た観客も一歩の敗北を予感する。

レフェリーストップになってもおかしくないレベルのパンチをもらい続けても、まだ立ち続ける一歩に対し、ゴンザレスはイライラをつのらせ、一歩を倒そうとするあまりパンチが大振りになる。
一瞬のスキを突き、一歩はゴンザレスのパンチを掻い潜り、起死回生のパンチを放つが、惜しくもガードされてしまう。
しかし、一歩の強打はガード越しにゴンザレスの脳を揺らし、続いて出したパンチが相打ちになった結果、ゴンザレスだけがダウンし、試合を支配していたゴンザレスが一転ピンチに陥ってしまう。

一歩とゴンザレスは共にダメージを抱えたまま、試合は7Rに突入。
接近戦を避け距離をとった方がいいというゴンザレスのサブセコンド達の意見に対し、チーフセコンドはあえて接近戦で勝負するように指示。
ゴンザレスに目標であるリカルドの存在を思い出させた結果、ゴンザレスに目の輝きが戻る。

リスクの高い接近戦でもゴンザレスは一歩にパンチを浴びせ、KOパンチになってもおかしくないほどの右ストレートを一歩に命中させるが、一歩はなんとか踏みとどまる。
両目も塞がり意識朦朧になりながらも、一歩は鴨川の教えを信じ「自分たちのボクシングは世界に通用する」そう心の中で繰り返し、練習の成果を出しきろうとする。
ゴンザレスのパンチを避けた一歩は、得意技の左のボディブローでゴンザレスを崩し、そこから滑らせるような左アッパーをゴンザレスの顎にクリーンヒットさせ、フラフラになりながらも仕留めにかかる。

勝利は目前。
そんな時、鴨川会長の頭の中に以前対戦したウォーリーと彼のセコンドであるミゲル・ゼールの二人の顔がよぎる。


「長所は短所-君たちはいずれ不幸になる」


ウォーリー戦後の後楽園ホールの廊下で強すぎる師弟の信頼関係は危険であると言われたミゲルの言葉を思い出す。
そんなとき、絶体絶命の危機にゴンザレスの脳裏にリカルド・マルチネスの面影が過る。

いつも見上げていた

ポケットに手を入れてもビスケットも金も何も無い

握り込むのはいつだってこの拳のみ

憧れだった彼を追いかけて追い続けて

そばに行きたかった

そばに……

自分がボクサーとして戦う理由を思い出したことで、ピンチのゴンザレスの心に再び光が差し込む。


ゴンザレス「リカルドと戦うのはオレだ」

一歩「会長と一緒に世界に行く」


そんな想いが交錯した両選手の右と右のパンチは強烈なカウンターとなり、ゴンザレスのパンチが一歩の顔面を直撃。
渾身の一撃をカウンターで返された一歩は、リングに崩れ落ちるように前のめりにダウンし、それを見た鴨川会長はたまらずリングに乱入。
試合はゴンザレスの勝利に終わり、一歩に伊達英二との日本タイトルマッチ以来となる二度目の黒星を付けた。


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最終更新:2025年04月21日 10:31