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はじめの一歩

登録日:2011/04/05 Tue 02:22:40
更新日:2026/07/02 Thu 08:15:42
所要時間:約 5 分で読めます






強いって…


一体どんな気持ちですか?



『はじめの一歩』とは、1989年から週刊少年マガジンに連載されている森川ジョージ原作のボクシング漫画。
単行本は現在遂に144巻を突破、売り上げも1億部を記録した。

本項では漫画作品について解説し、アニメ版についてはこちらを参照。


【概要】

いじめられっ子の主人公、幕之内一歩がひょんなことからボクシングと出会い、プロボクサーとして成長してゆく物語。

ボクシングをこよなく愛するボクサーとボクシングを嫌うそれ以外の人種の確執や、いじめや虐待、犯罪や貧困、さらには環境問題などの社会問題を描いているのもミソである。
脱線した内容も多く、「おい今週の一歩なんで野球やってんだ!?」なんてこともしばしばある。
もちろんそれも魅力の一つであり、笑わせるときは割かし本腰で笑わせにかかってくる作風でもある。ちんちんにモザイクくらいかけてくれよ…

130巻時点で未だに1996年が舞台という凄まじく展開がゆったりした作品であり、作中では面倒なのか「199X」で表記されることが多いのだが、
90年代半ばにもかかわらずちびっ子がアニメのDVDを見ていたり(初期の一歩はよくVHSを見ていた)、
ブロッコマンの着ぐるみが「ゆるキャラ」呼ばわりされたりと、作中の文化が現実に追い付いているかのような描写がある。
最近の子供はVHSなんか知らんと言ってしまえばそれまでだが、長期連載の宿命として時代の移ろいを感じさせる。

作者の森川氏が漫画のデジタル化に疑問を持っていた事もあって、週刊少年マガジンの電子書籍版では本作のみ未収録となっていたが、2021年6月23日から電子書籍版が解禁され、マガジンの電子書籍版にも掲載されるようになった。

【あらすじ】

幼稚園から高校生までの間、ずっといじめられていた少年幕之内一歩はある日、鷹村守というプロボクサーと出会った。

釣りの手伝いによって培われた体の丈夫さと、どんな時にも決して諦めない「勇気」という力を持っていた一歩は鷹村と鴨川ジム会長の鴨川源二に認められ、ライバルの宮田一郎との約束を果たすために厳しいプロボクシングの世界へと入門する。

【登場人物】

《鴨川ジム》

幕之内一歩
本編の主人公。詳しくは個別項目を。

鷹村守
一歩が初めて出会ったミドル級のプロボクサーでこの作品最強の存在。

木村達也
なくてはならない名脇役。青木とは高校時代からの悪友。典型的なアウトボクサー。

青木勝
鴨川ジムのムードメーカーにして作品随一のネタキャラだが、本人はいたって大真面目にやっている。
普段はラーメン屋で働いており、90巻辺りになると事実上の店長と化していた。

山田直道
一歩の初めての後輩。通称「ゲロ道」。
ゲロに始まりゲロに終わった男だったが後に意外な形で一歩と再会することに……。

◆板垣学
今作随一の問題児。こいつのせいで最近の連載内容が狂うほどの異次元スピードの使い手。
特技はダジャレとチート臭い運動能力に反射神経。木村同様アウトタイプのボクサー。
極限の集中状態により、通常時の何倍ものギアチェンジを行うことが出来る。
家は昭和枯れすすき。実は久美ちゃんにゾッコン。

◆鴨川源二
鴨川ジムの会長。頑固一徹で昔気質の爺さん。一歩の決して諦めない根性に惚れ込み専属トレーナーとなる。
一歩との信頼関係は鷹村からも「呆れたバカ師弟」と評される。
幼少期に一歩が喪った父に代わって彼にある種の父性を注ぐ存在でもある。

◆八木晴彦
ジムのマネージャーにして作中最強の「釣り士」。釣りの道を行けば伝説の世界チャンピオンになると言われるほどの腕前を持つ。

◆篠田
「青木村」と板垣の専属トレーナー。糸目に髭のダンディなおじさん。
「板垣が負けたら辞める」とまで言い出した事もあったが、その試合でチートの板垣が完全覚醒を果たしたので……。

◆その他
五馬鹿や青木組以外にも結構モブの練習生はいる。
最近はドラゴンボールの動物っぽい人やWORKING!!のレギュラー以外のワグナリア店員並みに見かけなくなったが。

《川原ジム》

◆宮田一郎
天才的なカウンターパンチャー。イケメン。一歩の宿敵にして憧れの存在。そして、チュートリアルキャラ。
最初は一歩のことなど全く意識してなかったが一歩に敗れて彼をライバルと認め「東日本新人王決定戦」の決勝で会う約束を彼とするが……

◆宮田の父
かつては鴨川ジム所属のボクサーで、東洋太平洋チャンピオンだったが、七度目の防衛戦で敵の策略に嵌ってしまい、顎の骨を砕かれKOされて引退。
その後は奥さんと別れ、荒んだ生活を送っていたが、自分の息子の恐るべき才能に気付きトレーナーとして第二の人生を歩むことを決意した。

《なにわ拳闘会》

千堂武士
一歩のライバルの一人で一歩に二度負けた男。恐怖の威圧感とパンチ力を誇るインファイター。超弩級の愛猫家。

◆星洋行
実家が空手道場でなにわ拳闘会に「道場破り」に来たが、自分の渾身の正拳突きを耐えた千堂に惚れて弟子入りした。が、当の本人からはただの弟分としか見なされていない。
ファイトスタイルはもちろんインファイト。
ケガで「全日本新人王決定戦」を棄権した板垣と別の日程に戦うが、完全覚醒したチートの板垣に勝てるはずもなく……。

◆柳岡(ゲームでは柳岡かずひろ名義)
なにわ拳闘会のトレーナー。元フェザー級日本1位だったが、宮田父に敗れて才能の限界を痛感したことで引退した。
暴れん坊の千堂を唯一抑えこむことができる人。

《音羽ジム》

◆速水龍一
アマのNo.1でイケメン。一歩の世代の「東日本新人王」最右翼と言われていたが急成長を遂げた一歩に1RKOされ顎も砕かれる。
必殺技は高速のハンドスピードで相手を徹底的に殴る「ショットガン」。

◆ヴォルグ・ザンギエフ
音羽ジムが呼んだアマチュアの世界チャンピオン。強力な上下の打ち下ろし「ホワイトファング」を持つ餓狼。普段は母親思いの好青年。
インファイトで一歩や千堂に敗れたが、本来のスタイルはインもアウトもこなせる万能型で本来のスタイルで戦っていれば勝っていたらしい。
世界王者になって以降は、熱くなったりねちっこくなったりと性格面で人間臭い側面が目立つように。

◆今井京介
板垣のアマ時代のライバルでインファイター。
実家は鷹村家以上に金持ちらしく、お坊ちゃま扱いされることを嫌ってボクシングを始めたらしい。
学生時代にインターハイと国体をそれぞれ2連覇しており、鴨川ジムの板垣学は学生時代に今井と3回戦って全敗している。
同階級の日本チャンピオンである幕ノ内一歩に憧れており、ファイトスタイルだけでなく髪型も真似ている。
板垣の妹・菜々子に惚れているが、菜々子は一歩が好きなため、余り相手にされていない。そのせいか一歩に対して嫉妬しているところもある。


《仲代ジム》

伊達英二
日本フェザー級のベテランチャンピオン。
昔世界戦で当時のチャンピオン、リカルド・マルチネスに負けたことによりボクシング界を引退したが、
自分を取り戻すために再起し、日本チャンピオンとなって一歩の前に立ち塞がる。
必殺技は「コークスクリューブロー」を心臓に叩き込む「ハートブレイクショット」
酔うとアホになる。

◆沖田佳吾
伊達の後輩でフェザー級の日本ランカー。伊達英二を尊敬している。コークスクリューの使い手。伊達にじゃれつく一歩に嫉妬している。
現在は伊達のジムに移籍しトレーナーを務めている模様。

《八戸拳闘会》

◆ジェイソン尾妻
東日本新人王で一歩と戦った在日米兵の黒人。得意なパンチは「フック」。

◆ハンマー・ナオ
ひたすら一歩を追いかけた結果、変わり果てた姿で登場したかつての後輩「山田直道」。日本フェザー級のタイトルを賭けて一歩と戦った。

《その他のライバル達》

間柴了
最凶の兄貴。長いリーチを活かした戦いをする。青木とは別ベクトルの本作最強のネタキャラ。
東日本新人王決勝戦で一歩に敗北したが本人はそれをバネにして一歩より早く日本チャンピオンになっている(フェザーより一階級上のジュニアライト)。
現在はジュニアライトの上のライト級で活躍中。

小橋健太
新人王で一歩と戦い一歩を判定負け寸前まで追い込んだ…どころか実質勝っていた技師。
後に速水龍一を倒し、ジュニアフェザー級日本チャンピオンの座にも着く。
その後、防衛戦に失敗、引退する。
現在はトレーナーをしている模様。

◆冴木卓麻
作中でも板垣と双璧をなす敏捷性を有し、スピードスターの異名を持つアウトボクサー。物凄い長髪。

◆真田一機
大学で医学を学ぶ知性派ボクサー。イケメン
一歩との大戦後に引退を表明するが、「医学生」という特性上何度か登場する。

◆唐沢拓三
真田の弟弟子。一歩に対しデンプシーロール封じを敢行する。冴木が脚のスピードスターなら、唐沢は手のスピードスター…らしい。

◆島袋岩男
沖縄出身の海人。身長159cmととてもフェザー級とは思えない小柄だがガッチリした体格で非常に打たれ強いパワーファイター。無呼吸運動によるラッシュを得意とする。
耐久力と持久力だけなら一歩を上回ると見られる描写がある。
また、フェザー級において筋肉量で唯一明確に一歩を上回っていたキャラで、それこそ「一歩が普通の人に見える」ほどの脇が閉まらないと思わせる筋肉であった。
超フィジカルのインファイターとしての説得力が余りにも高く、性格も絵に描いたような好漢のため、読者からの評価も高い。

◆沢村竜平
ボクサーの禁忌を破り、街でチンピラ相手に喧嘩を吹っ掛けることを愛好するサディスト。
暴力の権化のような男。
ただボクサーとしての実力は本物で、宮田からもカウンターパンチャーとしての才能は自分以上と評価されていた。
また、相手をいたぶり、実力で負けないための努力は確かで、非常に練習熱心で減量にも真剣である。
デンプシーロール破りを果たし、グロッキーになった一歩はKO負けを待つばかりであった。
しかし相手をいたぶることをボクサーとして絶対的に優先していたことが仇となり、実質勝っていた試合で逆転KO負けを喫する。

《海外選手》

リカルド・マルチネス
WBA世界フェザー級の無敵のチャンピオン。
付け入る隙が全く見当たらないほどのパーフェクトチャンプ。彼に勝てる者はこれから出てくるのだろうか……。

アルフレド・ゴンザレス
WBA世界フェザー級2位。メキシコにおいて次期世界王者と目されている強豪選手。
一歩に伊達英二との日本タイトルマッチ以来となる二度目の黒星を付けた。

◆ブライアン・ホーク
WBCジュニアミドル級の世界チャンピオン。
粗暴で品性下劣で、獣性を剥き出しにした怪物的な人格の男。
銃を持った相手も怯まず殴り倒すほどの実力を有する。
性格も戦い方も鷹村そっくりだが彼と鷹村には決定的な違いが……。

◆デビッド・イーグル
WBCミドル級世界チャンピオン。スポーツマンシップに溢れた好人物であり、鷹村とは対照的。
オリンピック・ゴールドメダリストで、アメリカでは国民的英雄であり、ジュニアライト級世界王者のマイク・エリオットとは元チームメイト。

◆ジミー・シスファー
元タイ王国フェザー級チャンピオン。ムエタイで32連勝を果たした後にボクシングに転向し、10戦10勝という戦績を残すが、
噛ませ犬扱いしていた宮田に返り討ちにされ、以降は性格が激変。
「神の一撃」をめざし突撃を加えたパンチで敵を葬り去るようになり、「スクラッチJ(傷だらけのJ)」という仇名まで着いた。

◆ランディ・ボーイJr
かつて宮田父を破ったランディ・ボーイの息子。瞬間的なスイッチ(利き手・利き足のチェンジ)技術を持つ。
作中屈指のスピードを有する板垣をスパーリングで難なく仕留め、宮田相手にも阿修羅の如き手数で猛威を振るう。

◆マルコム・ゲドー
フィリピンフェザー級チャンピオン。「魔術師」の異名を持ついかさま銭ゲバ野郎。

◆ウォーリー
インドネシアフェザー級チャンピオン。猿と一緒に絶海の孤島で暮らしていた野生児
天真爛漫な性格に見合わぬ攻撃的なボクシングを得意とする。
どこのハリマオだよは禁句

◆アントニオ・ゲバラ
フィリピンフェザー級チャンピオン。左利きで、サウスポータイプ。
「新型デンプシーの被害者第一号」と言われていたが、一歩側に不利な状況があったとはいえなんとこの漫画の主人公である一歩に勝利した。
ポンチャイ・チュワタナに似てるとは禁句

◆マイケル・ゴート
WBC世界ミドル級1位。鷹村守に挑むも、敗北した。

◆マーカス・ロザリオ
世界ライト級チャンビオン。間柴がタイトルに挑戦。
プロ意識が皆無であり、練習を真面目に行わないのはまだわかるとして、減量を平然とサボるという作中で前代未聞の禁忌を犯している。
しかも25戦中3無効試合2敗がバッティングの産物という、沢村の反則が可愛く見える悪質なバッティングの常習犯。
性格も被害者意識の塊で後先考えない衝動性に満ちており、キャラ造形がひたすら小物で性根が卑しいばかり。
世界王者としての実力や世界レベルの凶悪キャラの説得力を全く持たない。
挙句試合結果はラッキーパンチでの勝利で、間柴を事実上の再起不能に追い込んだという顛末で、まさしく「 見当違いも甚だしいリアリティ描写 」である。
突き詰めれば「 ベルトを巻いているだけのこれ以上ないまでの社会不適格者で、かつて読者の間で根強かった努力主義の冒涜 」である。

《その他》

◆梅沢正彦
一歩を苛めていた悪ガキ。後に更生して漫画家を目指す。

◆幕之内寛子
一歩の母ちゃん。釣り船屋の店長。

◆間柴久美
一歩の彼女で間柴の妹。看護師。コワい兄によく恋路を邪魔される。本作において貴重な現実主義者かつ常識人であり、ボクシングバカの多い周囲に振り回されることも少なくない苦労人。

◆猫田銀八
鴨川の親友で元プロボクサー。今はただの胡散臭い愛犬家ジジイだが、若い頃はイケメンだった。
合宿では彼のペンションに泊まることが多く、長年の経験から一歩たちを導いている。

◆トミ子
青木が合コンで知り合った彼女。久美ちゃんの先輩看護師。顔は酷いがそれ以外のレベルが高い。青木とラブラブ。

◆山口智子
鴨川ジム行きつけの接骨院の美人女医。柔道の達人。
トミ子を凌ぐ扇情的なプロポーションの持ち主。
最近鷹村とフラグが立った。

◆飯村真理
月刊ボクシングファンの女性記者。トリリンガルのエリートだが生意気でキツい性格。
一歩に公私共に興味を持ち、また宮田にも興味を持つ。
一時期はプロポーションを強調された作画となっており、一歩対千堂戦前の一歩への取材の際にはなかなか思い切った作画の巨尻を披露した他、鷹村対ホーク戦の前の記者会見で描かれた巨乳は語り草になっている。

◆板垣菜々子
板垣の妹。一歩のことが好きすぎて久美ちゃんから警戒されている。板垣以上にクダラナイ駄洒落が好き。




「追記修正すれば秀逸記事になれるわけではない…じゃが、秀逸記事は必ず何度も追記・修正されておる!!」

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最終更新:2026年07月02日 08:15