エイ・フェックス兄弟

登録日:2018/01/16 Tue 20:18:28
更新日:2023/08/27 Sun 00:06:13
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そいつをどこまでやるんだ?何者か聞ける程度か…?


死体までだよ

やるべきことだけやれ 何より大切だ


エイ・フェックス兄弟とは、『ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ジョジョリオン』の登場人物。

概要

本体-エイ・フェックス兄弟 スタンド-ショット・キーNo.1(兄)・ショット・キーNo.2(弟)

田最環率いる「ロカカカ」の密売チームに所属する、双児岩人間で、「ロカカカ」の枝を盗んだ吉良吉影と空条仗世文を、田最環と八木山夜露が襲撃したところを目撃していた作並カレラを始末し、口を封じるために現れた。

名前の由来はイギリスのテクノ・エレクトロ系ミュージシャン「Aphex Twin」
二人組ではないのだが、中の人リチャード・D・ジェームスには生まれてすぐ亡くなった双子の兄がおり、彼を弔う意味でこの名義を使うようになったと言われている。

人物

双児だけあり顔や体型、服装に至るまでそっくりな外見をしており、全体を刈り上げ襟足を伸ばした辮髪の様な髪型に口元までL字型に伸びたもみあげ、耳にピアスと常に目を閉じているかの様な極端な糸目をしており、服装はユニフォームのような長袖短パンに膝下まであるソックスにスパイクシューズ、とまるでサッカー選手のようである。

そんな瓜二つな双児だがピアスの位置が違い、左耳にピアスをしているのが「兄」、右耳にピアスをしているのが「弟」である。
あと頭頂部から襟足まで髪が伸びてるのが兄、坊主なのが弟…ぽかったのだが結構ばらつきがあり、すぐに2人とも坊主に統一された。始末対象は髪増やせるのにね。

性格はどちらも寡黙であるがここにも僅かな違いがあり、「兄」は冷静な口調で他人や仲間とのコミュニケーションを担当し、「弟」は兄以外と会話を交わさないがトラブル時に声が漏れたり叫んだりと感情的な口調である。なお兄弟の個人名や年齢及び職業は不明。

活躍


初登場は「弟」のサッカーボール型バッグで大道芸人のように道端でサッカー技を披露する、というモブの様な出番だった。
そこに通報があり警察から事情聴取を受けるも、複数回の警告を無視する&それぞれのスタンド能力に関わる『石になった右手(兄)』・『サッカーボール型バッグ(弟)』を不審物認定される、と怪しさ満点の言動のせいでから連行されそうになるも「兄」のスタンド能力で警官を鎮圧。聞き込みを行いカレラの捜索に移る。

カレラを発見すると「弟」が近づき攻撃…すると思いきや注目を惹きつけるためのブラフであり、その隙に「兄」が背後からスタンド能力で車のガソリンをぶっかけ点火棒で引火させる。しかし、一緒にいた定助が「ソフト&ウェット」で消火しカレラを逃がしてしまった為戦闘に突入する。

定助のスタンドが「吉良吉影」のスタンドに似ていることを不思議に思いながらも「兄」のワイヤーや関節固めによる拘束と「弟」のサッカーテクニックによる執拗な毒ガス攻撃、そして兄弟のスタンド能力を合わせた息のあったコンビネーションで徐々に定助を追い詰めていき、ついに「兄」が「弟」の毒ガスを定助の眼前に移動させた…が、定助はしゃぼん玉に毒ガスを閉じ込めており不発、かつしゃぼん玉は「兄」の体にまとわりついていき動きを封じられてしまう。そこに一度は逃げ出したが戻ってきたカレラの「ラブラブデラックス」で「兄」が奇しくも自身がカレラに行った様にガソリンに火をつけられ、「弟」もそれに気を取られた隙を突かれて毒ガスを浴び二人同時に死亡し消滅した。

その後は吉良・仗世文により接ぎ木されたロカカカを巡る回想でも登場。船上での田最環による拷問から辛くも脱出した吉良と仗世文を田最環の指示を受けた八木山夜露の連絡を受け追跡。仗世文を始末しロカカカを奪う為に交戦するも、「弟」が「膝折り→倒れた所を顔面踏みつけ」、「兄」が「木の枝を脳天直撃→S&Wのオラオラ→顔面に膝蹴り」と仗世文の鬼気迫る攻撃に圧倒され返り討ちにされてしまった。なお木の枝とオラオラ以外は仗世文本人による攻撃である。よく足へし折られ顔面陥没する蹴り入れられたのにサッカー技できるくらい回復したな。

スタンド能力


ラットトゥーム・オブ・ザ・ブームの様に同じ名前のスタンドだがその能力は全くの別物である。

ショット・キーNo.1

「兄」のスタンド能力。
岩になっている右手の先と一体化していて、固有の像は持たない。

「左手で触ったもの」を、「右手に瞬間移動」させて出すことができる。
出せるものに区別は無く「気体」、「個体」、「液体」と、何でも出せる。

移動させたものはある程度自由に動かせるらしく、警官から奪った手錠を顎に貫通させたり、ワイヤーで定助を拘束したりした。
「左手から右手に移動」と言うと、単に持ちかえているだけのように聞こえるが、作中の描写を見ると左手で触った物を右手から「武器として発射する事ができる」という能力のようだ。

攻撃力や殺傷能力の高いものが多い岩人間のスタンドには珍しく、サポート寄りのスタンド。

似た能力に5部小説版『ゴールデンハート/ゴールデンリング』の「ジョイ・ディヴィジョン」がある。

ショット・キーNo.2

「弟」のスタンドで、弟の持つサッカーボール型のバッグの中に潜み致死性の「毒ガス」を作り出す。
射程距離はスタンド(バッグ)から20㎝ほど。
小人のようなちょっと可愛い外見をしている。

この「毒ガス」は一瞬でも触れると皮膚が爛れ気化するだけでなく、吸い込んでしまっても呼吸困難を引き起こす劇物。5部に登場したパープル・ヘイズと同じように、本体である弟にも影響があるが、弟は巧みなボール捌きのテクニックで自分達に効果が及ばないようにしている。

弟が直接ボールを蹴りこんだり、兄の「ショット・キーNo.1」で毒ガスを移動させるコンビネーションで戦う。

スタンド名は1stアルバム『Selected Ambient Works 85-92』収録の「Schottkey 7th Path」と思われる。

余談


兄弟のスタンドはどちらも能力以外の攻撃手段(スタンド像による殴る蹴るなどの物理的攻撃)がないため、兄弟の戦闘シーンの殆どがスタンド使いがスタンドを使わず本体の徒手空拳で戦う というジョジョでも珍しいシーンになっている。一手一手に重きを置きつつ流れる様に繰り出される攻撃、そしてそこからスタンド能力に繋げていく一連のシーンは必見である。

兄弟それぞれの個別名は不明であり、また田最環の密輸チームで唯一職業や年齢、過去も不明であると言う作中に登場したどの岩人間よりも謎に包まれたキャラクターだったりする。
作中での登場シーンからチーム内では主に敵対者を始末する尖兵や暗殺者的役割で、日常では大道芸人の様に生活していたのかもしれない。

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最終更新:2023年08月27日 00:06