登録日:2011/12/24(土) 13:16:14
更新日:2025/01/25 Sat 23:05:52
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パープル・ヘイズとは、
ここでは順に、主に3について説明する。
【1の概要】
ジミ・ヘンドリックスの代表曲の一つでもあり、「ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500」では114位にチャートインしている。
元々はジミヘンが弾いていたリフにマネージャーであるチャス・チャンドラーが、
「歌詞を付けてみたらどう?」と提案したのがこの曲の誕生になったと言う説がある。
ちなみに歌詞を書いたのはジミヘン本人で、仕上げる際にかなり歌詞をカットしたのだが、
チャンドラー曰く「全然カットされてねえよ!」とつっこんでいたらしい。
歌詞の中に「excuse me while I kiss the sky」という詩があるが、
よく「excuse me while I kiss
this guy」と
空耳ネタにされており、ジミヘン本人もワザと空耳版をショーで歌ったことが何度かある。
アメリカのコメディアン「チーチ&チョン」のネタの一つでもあり、
オジー・オズボーン等にカヴァーされたり、フランク・ザッパにパロられたりと未だに高い人気を誇る曲。
FF7の
ラスボス戦BGM「
片翼の天使」(特にイントロ部分)もこの曲に影響されたことが語られている。
なお、「これは
海の中を歩いている
夢について書いたものだよ」とはジミヘンの弁だが、
パープル・ヘイズとは紫色のLSD(ドラッグ)を示しており、更にマリファナの呼び名である為、
クスリ(パープル・ヘイズLSD)キメて歌詞書いたんじゃないのかとかよく言われている。
この界隈じゃ珍しくも無い話だが。
ちなみに同名商品でマリファナ味の飴がアメリカで問題になったりしたことも。
【2の概要】
正式にはFIA第6847特殊部隊「パープルヘイズ」であり、デニス・ヴァイカートが率いる部隊。
隊長はジョー・ペイカーなのだが、彼が音楽好きという設定からか、名称は1に由来していると思われる。
アリサ編では何度も交戦することになり、エマ編では基本的に味方。最後はどっちのルートでも全滅する。
【3の概要】
破壊力-A
スピード-B
射程距離-C(5m)
持続力-E
精密動作性-E
成長性-B
本体は
パンナコッタ・フーゴ。名称は1に由来。
見た目は頭部に鳥の嘴のようなバイザーを付け、全身ツギハギで繋いだような人型。
ジョルノが咄嗟に臨戦態勢に入ったほどの凶悪面。
フーゴの「凶暴な面を具現化した」ようなスタンドで、非常に獰猛な性質から本人も制御しきれない為、滅多に使用したがらない。
近距離パワー型に分類され、射程の長さは半径5メートルだが、
イルーゾォ戦では遠隔操作を行っている。
スタンド自体が自我を持っており、綺麗好きだがヨダレを常に垂らしている。
だがピストルズのように喋るわけでもなく、お世辞にも知能は高くない。
後述のウイルスの殺傷力ばかりに気を取られがちだが腕力自体も非常に優れており、岩盤を破壊したりした他、小説版ではフーゴを上空数百メートルまでブン投げたことも。
鳴き声は「ぶっしゃあああああ」だがふなっしーではない。
◆能力
最大の特徴は拳に取り付けられた
片腕3つ、計6つのカプセル。
これにはあらゆる生物を
30秒程で腐敗させて死に至らしめる殺人ウイルスが内包されており、肉体どころか骨まで腐敗し液化・
消滅させる。
更に
ウイルス自体変化し続けると言う特性を持ち、ジョルノの様に抗体を打ち込んでも、二度通用する可能性は非常に低い。
また、拳を直接当てなくともカプセルを発射出来たり、他の人間が持ち歩くことも可能。カプセルの硬さはだいたいプラスチック程度らしく、石にぶつかった程度でも簡単に割れる。
アバッキオ曰く
「敵も味方もお構いなし、勿論スタンドもだ!!」とのこと。本体であるフーゴも例外ではなく、完全な耐性を持つのはパープル・ヘイズ自身のみ。
最大の
弱点は
光。
ウイルスは光に非常に弱く、一度カプセルの外に出たら、太陽などの光を浴びると
僅か十数秒で殺菌されてしまう。室内ライト程度の
光でも同じらしい。
その為、
チョコラータのスタンド『グリーン・デイ』の殺人カビのように、死体から死体へどんどん感染が広がっていく…という事はまずない。
外伝小説でジョルノは
「心の中にブレーキがあるとそれに応じた能力になる」という持論を唱えているが、フーゴの中の「ブレーキ」が光の欠点と「カプセルの個数」という使用回数の制限を産んだと言えるだろう。
また、カプセルは一度の戦闘で使い尽くすと、再補充まで丸一日程度掛かる。
その為、実はイルーゾォ戦以降から離脱の時まで、『パープル・ヘイズ』のウイルスカプセルは
あと1個だけの状態だった。
こうした性質から荒木氏も
「強力かつ凶悪で使い勝手が悪く、強く設定しすぎた」と述べており、作中の活躍も
イルーゾォ戦のみ。
なお、本体であるフーゴの項目にも、「実はフーゴは元々は裏切り者の設定だった」ことが記載されているが、この『パープル・ヘイズ』も例外ではなく、元ネタの通り名前がマリファナの暗喩であり、名前で
伏線を張っていた。
黄金の旋風ではラッシュが利かない分、
ギアッチョでさえも正面から殴り飛ばせる高い単発攻撃力を持つがゲームなので流石に
一撃必殺にはならなかった。
「この……
ド低脳がァ――ッ!!」と殴りつける技もある。
●パープル・ヘイズ・ディストーション
破壊力-A
スピード-B
射程距離-E
持続力-E
精密動作性-C
成長性-?
◆能力
スタンドのデザインが少し変化し、腰布が取り払われ、ウイルスのカプセルが両足にも三つずつ追加。
カプセル内のウイルスが更に凶暴化し、30秒どころか一瞬で相手を腐敗・蒸発させるほどの威力に強化された。
さらにフーゴ自身の精神状態に応じてウイルスの凶悪性が上がる性質を獲得した…のだが、あまりに凶暴化したウイルスは、本気で攻撃するほどウイルス同士が瞬時に「共食い」を引き起こし、殺傷力が大幅に下がってしまうという矛盾を引き起こす。
マッシモ戦では「口にカプセルを含み、噛み砕く」という捨て身の戦法で撃破したが、マッシモが一瞬で消滅したのに対し、前述の特性からフーゴ自身は口内や喉を負傷する程度で済んだ。
噛み砕くシーンはのちに『
ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』で逆輸入された。
ジョルノは
- スタンド自体が自我を持っているような描写があること
- フーゴ自身すら感染してしまうウイルスの特性
- そして『ノトーリアス・B・I・G』の前例
…などから、フーゴの死後、
『パープル・ヘイズ』が「一人歩きで暴走してしまうスタンド」に変化する危険があると考察していた。
その為、フーゴの精神的成長を促しパープル・ヘイズを真に己のものにさせるべく、麻薬チーム討伐を任せていた。
結果的に、ディストーションへ進化しフーゴも改めて自身のスタンドと向き合うことでこれを達成している。
なお、「ディストーション」とは「ゆがみ・ひずみ」の意味。
●余談
原作中では『パープル・ヘイズ』のカラーイラストは存在せず、フルカラーで描かれたのは『黄金の旋風』が初。この時点で紫色の体色など基本は定まっていた。
その後、『恥知らずのパープルヘイズ』表紙にディストーションが描かれ、紫と白の体表が正式に決定した。
何でもこれは、同小説の装丁に際して担当者が編集に相談したところ、カラー原稿が無かったためお任せされたとのこと。
以後『オールスターバトル』等のゲーム作品やアニメ版でも、多少白い部分の色合いをアレンジしつつもこれが踏襲されている。
追記・修正はクスリをキメないようにお願いします。
- マリファナ=麻薬=裏切り者の伏線上手いなw没だけどおおっと思えるw -- 名無しさん (2014-05-28 18:18:13)
- ここでゆうとことちゃうけど、マリファナとLSDはぜんぜんちゃうもんやろ? -- 名無しさん (2014-07-10 18:18:42)
- マリファナと裏切りがどう結びつくんだ? -- 名無しさん (2014-09-06 22:18:13)
- 荒木先生も初めからフーゴを裏切り者にするつもりがあったわけでもないし -- 名無しさん (2014-09-06 22:21:20)
- ↑2 ジョルノvsブチャラティ戦の最後を見返してみよう。 -- 名無しさん (2014-09-06 22:27:33)
- ちょんまげカツラとふんどしみたいなデザインだからバカ殿?て思った -- 名無しさん (2014-09-06 22:58:15)
- 「そいつに触れる事は死を意味する」ってバオーじゃね? -- 名無しさん (2015-02-28 03:59:37)
- 荒木関係だしぴったりだからいいんじゃない -- 名無しさん (2015-08-15 09:38:49)
- 先に感染したジョルノが腐り切る前に、イルーゾォが腐り死んだのが微妙に納得いかない -- 名無しさん (2015-08-15 11:17:10)
- イルーゾォは直接肉体に拳(カプセル付き)ぶち込まれた ジョルノは感染したものに自分から接触して感染したという違いがあるし -- 名無しさん (2015-10-19 23:05:18)
- ↑4 作者がいちファン心理から脱却できてないというか、好きすぎてそういうウケ狙っちゃうのは賛否あるよね。リスペクトと思うか、単にあざとくて鬱陶しいと思うかで。 -- 名無しさん (2016-03-15 17:54:32)
- スタンドに効かないってどこ情報よ -- 名無しさん (2017-08-29 17:47:37)
- 筮?ク取▼遏・繧峨★縺ョ繧ケ繧ソ繝ウ繝臥エケ莉九r隕九k縺ィ -- 名無しさん (2017-10-22 09:04:21)
- マッシモが一瞬で消滅したのにフーゴは負傷する程度で済んだって結局どういうこと? -- 名無しさん (2018-03-14 21:50:44)
- ↑口の中が狭い&ウィルスが強すぎて共食いしたと考えられる -- 名無しさん (2018-07-27 18:48:06)
- フーゴがカプセルを持ち歩くとか、上空にブン投げるとか、原作には無い。多分小説のものなんだろうけど、ごちゃ混ぜにしないで分けて書くべきでは? -- 名無しさん (2018-12-22 22:49:24)
- アニメでヨダレを気にするこいつが妙にコミカルだった 全スタンドでも有数の危ないやつなのに -- 名無しさん (2018-12-28 08:21:01)
- 常に涎を垂らして情緒不安定な所とか激昂しやすい所とかは麻薬中毒者みたいなんだよな。名は体を表すって奴か -- 名無しさん (2020-03-31 14:53:19)
- 元ネタのアルバムの方FF7のラスボス戦BGM「片翼の天使」もこの曲の影響を強く受けている これこの記事以外で言及を聞いたこと無いな -- 名無しさん (2020-10-19 12:14:52)
- アニメのラッシュ音が好き。マン・イン・ザ・ミラーとムーディー・ブルースはあまり強くなさそうな音にたいしてパープル・ヘイズはグチャグチャ言わせながらナイフでザクザク切りつけるようなパンチで出てはいけない音してる -- 名無しさん (2023-06-09 21:50:14)
- 真夜中に絶対に戦ってはいけないスタンド -- 名無しさん (2023-07-27 22:22:51)
- スタンドは精神の具現化、自分の生立ちや性格をかんがみてこれがでてきたらつらい(チョコ先生とかは嬉々としてうけいれそうだけどフーゴはいちどは落胆しそう) -- 名無しさん (2023-08-18 12:32:32)
- 改めて見ても味方で応用を効かせづらく使いにくいスタンド能力。 -- 名無しさん (2024-06-20 18:27:52)
- 本体のないスタンドと化したら間違いなく天災級になってた -- 名無しさん (2025-01-25 18:47:44)
最終更新:2025年01月25日 23:05