アイカツ!ミュージックフェスタ in アイカツ武道館!

登録日:2018/03/09 Fri 20:00:00
更新日:2025/01/24 Fri 02:09:36
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アイカツ!ミュージックフェスタ in アイカツ武道館! とは2018年2月27日・28日に日本武道館で開催された、「アイカツ!」及び「アイカツスターズ!」のライブにして、その歌唱担当であったアイドルグループ「STAR☆ANIS」と「AIKATSU☆STARS!」の最終公演である。




【概要】

女児向けアイドルアニメ「アイカツ!」及び「アイカツスターズ!」。
この2タイトルに共通していた特徴が「声優とは別に歌唱担当のグループが存在する」ということだった。それがSTAR☆ANISとAIKATSU☆STARS!である。
でんぱ組.incなどと同じく秋葉原ディアステージ所属の彼女たちは半ば地下アイドル的な存在だったため、大人の事情でアニメ版のアイカツ!の展開とは一線を引いていた。*1
しかしライブではしっかり「アイカツ!」と銘打ち、作中の曲を作中に登場したコーデを着て歌う2.5次元アイドル的なパフォーマンスを見せてくれていた。
その姿にアニメ版アイカツ!のファンは歓喜し、アニメとは別に彼女たちそのもののファンになる女児やアイカツおじさんも多かった。


しかし2018年度初頭、アイカツスターズ!に続く新作「アイカツフレンズ!」が発表された。
この作品からはそれまでの2作品とは違い、他のアイドルコンテンツのように声優が劇中曲の歌唱も兼任することとなった。つまり歌唱担当のAIKATSU☆STARS!はアイカツスターズ!終了をもって卒業となる。*2
それに伴い2018年2月に開催を予告していたアイカツ!初の武道館ライブは、同時に歌唱ユニットであったSTAR☆ANIS及びAIKATSU☆STARSの最終公演になると発表されたのである。


あまりに急な発表すぎたこともあってアイカツのファンは皆事態を飲み込むのに時間がかかり、そしてすべてを理解したとき悲しみにくれた。
しかし本来であれば悲願であった日本武道館でのライブということ、そして彼女たちがライブに向けて一心不乱に打ち込む姿を発信するのを見てファンの多くは考えを改め、アイカツの一つの終わり、そして「新しい始まり」となるその日を待ちわびるのだった。
そして運命の、2018年2月の末日……。一般人からガチ勢、アニメ関係者、業界関係者に至るまで様々なファンが、最終公演を見届けるべく日本武道館に集った。*3


【セットリスト】




【セットリスト解題】

  • 1日目はアイドル活動、2日目はアイカツステップとアイカツ・アイカツスターズそれぞれの序盤で多用された曲からスタート。
  • そこからは両日ともに歴代OPのメドレーとなっており、この時点で感極まるファンも多数。
  • 1日目の9~13曲目はアイカツ!2期から登場したドリームアカデミーの生徒たちの持ち曲メドレーとなっている。
  • 1日目の15~18曲目はアイカツ!あかりジェネレーションで登場した各地のアイドルの持ち曲メドレー。2回目のlucky train!は北海道のアイドルであるののリサの曲という形で、1回目とは別物。
  • 1日目の19~22曲目はアイカツ!の藤堂ユリカ様と氷上スミレ、アイカツスターズ!の白銀リリィによる作品を越えたゴシックコーデユニットとしてのメドレー。
  • 1日目の26~30曲目はアイカツスターズ!の先代S4メドレー。
  • 1日目の31曲目「Take Me Higher」ではこれが最後となる本物の絶望ステップが実演され、武道館が沸いた。
  • 1日目の32曲目及び2日目の17曲目はアイカツスターズ!のラスボスであるエルザ・フォルテの持ち曲。この2曲の時はそれまで割とバラバラだった会場のペンライトの色が端から端まで赤一色に染まるという壮観な光景が現出した。
  • 「ラン・ラン・ドゥ・ラン・ラン」及び「ダイヤモンドハッピー」は公式リアクション推奨曲。両日ともに会場中のファンが思い思いに持ち寄ったアイカツタオルをぶん回したり退場させられない程度に飛び上がったりした。
  • 2日目の9~13曲目はアイカツ!1期で使用された楽曲のメドレー。その直後の「マジックスマイル」はフォトカツ!で追加された一ノ瀬かえでのソロ曲であり、本放送時には叶わなかった持ち曲ということもあり当時からのファンの胸を熱くさせた。
  • 2日目の16曲目「Bon Bon Voyage!」では、この公演から2週間後に放送された「ヴィーナスアークの4人がユニットを組んで歌い踊る」姿がアニメに先駆けてスクリーンに映された。この演出はアイカツスターズ!の佐藤監督にも知らされてなかったとのこと。
  • 2日目の16曲目~20曲目はアイカツスターズ!に登場したヴィーナスアークの生徒たちの持ち曲メドレー。
  • 2日目の22~24曲目はアイカツ!あかりジェネレーションに登場したバニラチリペッパーの3人の持ち曲メドレー。
  • 2日目の26曲目はマスカレード、27・28曲目は劇場版からのムーディなナンバー。
  • 2日目の29~34曲目はアイカツスターズ!の現S4の曲を中心としたメドレー。
  • これまでの総決算としての「AIKATSU GENERATION」、アイカツフレンズ!に繋ぐバトンとしての「SHINING LINE」、そして初代ED曲でありファンの記憶に深く刻まれている「カレンダーガール」が、両日ともに終盤の曲目として選ばれた。
  • アイカツシリーズの全ての始まりともいえる「アイドル活動!」が、STAR☆ANISとAIKATSU☆STARSの新たな始まりとなる2日目のトリ曲に選ばれたのは必然であろう。


【余談】

  • 公演直前に某アニメに星宮いちごと霧矢あおい(役の声優)がポプ子とピピ美に起用されたこともあり、武道館から近い竹書房お礼参り聖地巡礼するファンも散見された。
  • 2日目は見切れ席が「見切だって負けない席」として開放され、前日までに完売した当日券の代わりに当日券として販売された。
  • フラスタ(フラワースタンド)がこの手のライブとしては異常なまでに大量にファンや関係者から贈呈され、武道館の周りを囲うように配置されていた。
  • アイカツ!の木村監督も関係者席から観覧しており、武道館に立つ2グループを娘を見るような目で見守っていたという。
  • 開演待ちのファンが押し寄せた結果、武道館近くのジョナサンでは星宮いちごの好物であるいちごパフェが凄まじい勢いで注文され2日目には開演を待たず売り切れた。
  • 2日目の公演終了後、武道館のあちこちからファンからSTAR☆ANIS、AIKATSU☆STARS、及び同じ会場に集った同士たちへの労いの言葉として「おつか~(新条ひなきの口癖)」が飛びかった。
  • この公演の数日後、男性版アイカツ!といえるドリフェス!もまたゲームアプリ・筐体の終了及び作中ユニットの武道館での最終公演が発表された。





アニメ版のアイカツシリーズからは卒業したものの、2日目のラストの挨拶では「これが最初で最後だなんて思っていない」という心強い言葉も飛び出した。
アイカツ!、アイカツスターズ!と共に5年間を駆け抜けた彼女たちのアクトレスの未来を信じて……。


君にスマイル 明日に夢 追記修正しようReady GO!


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最終更新:2025年01月24日 02:09

*1 現在ではOKになったようだが、だいぶ長い期間彼女たちがアニメの担当キャラクターに対して言及することもできなかったようである。

*2 これは2018年4月からCDの発売元であったランティスがバンダイナムコアーツに再編される影響かと言われているが、現在のところ公式発表はなく憶測の域を出ていない

*3 なおこのライブは小学生以下入場不可だったため、リアル女児たちは武道館の少し前に開催されたファミリー向けイベントをもってお別れとなった。