イオリ・アイオライト/アマリ・アクアマリン

登録日:2018/04/17 (火) 23:03:00
更新日:2025/03/07 Fri 16:21:24
所要時間:約 9 分で読めます





俺の名前はイオリ・アイオライト。菫青石の術士…君がわかる言葉で言えば、魔法使いだ

私はアマリ・アクアマリン…藍柱石の術士…君がわかる言葉で言えば、魔法使いです


スーパーロボット大戦X』の男主人公と女主人公(選ばなかった場合はライバルとして登場)。
デザイン:高河ゆん


イオリ・アイオライト


CV:新井良平
年齢:18歳
BGM:「強き心と共に」(通常時)「生まれいずる力、その名は決意」(必殺技時)


【人物】

異世界アル・ワースの法と秩序の番人である魔従教団の一員で、菫青石(きんせいせき)の術士」という二つ名を持つ。
キャラデザの人のせいで沙慈・クロスロードに見えるが関係はない。また、名前がイオリ・アなのも関係はない。
勝ち気かつ生真面目で、強い正義感を持っている。また、ドグマ(魔法)だけでなく、体術も心得ており、生身での戦闘力はスパロボ主人公の中でも高い。
一人称は普段は「俺」だが、稀に「僕」になる場合がある。

主人公として選ばなかった場合、魔従教団の術士としてアマリのライバルとなる。
敵でありながらアマリに病み気味に執着する様がどことなく今作で初参戦した彼を思わせる部分もある。


アマリ・アクアマリン


CV:佐藤聡美
年齢:18歳
BGM:「旅立ちの季節」(通常時) 「振り向かないと決めた日」(必殺技時)

【人物】

魔従教団の一員で、藍柱石(らんちゅうせき)の術士」という二つ名を持つ。
猫耳のようなフードと、短パンとロングスカートを組み合わせた服装が特徴的。
胸は歴戦の強豪程ではないが、カットインではしっかり揺れるし、生脚も披露してくれる。
礼儀正しく真面目であるが、気弱で臆病な所があり、当初はブリキントンに囲まれただけで悲鳴を上げていた。
でも天然で腹黒っぽい面もある。アック・スモッグルへのおねだりとかを見るに。

スパロボでは珍しい一級フラグ建築士特性持ちの女性主人公。
作中に登場するネームドのオリジナル男性陣は、アマリのルートだとみんな彼女の虜。
そして誰ともくっつかない。一応イオリが主人公だといい雰囲気になっているので彼が一番近そうだが、ホープスがいるのでそう簡単にはいかないだろう。
魔従教団の内情的に多分ファンクラブとかはない。
なお、逆に同じく一級フラグ建築士であるマサキとの間に立ちかけたフラグを即座に粉砕した珍しい女性キャラだったりもする。
フラグ建築士はフラグブレイクの手段も熟知しているという事だろうか

主人公として選ばなかった場合、魔従教団の術士としてイオリのライバルとなる。
この場合は教団に忠実で、臆病さは全くなく厳かな口調となっており、イオリを敵視し背教者として排除しようとする。

ちなみに、主人公に選択していてもあるステージで洗脳されて敵対する場面がある。中断メッセージでもその状態のものがあり、先述のブリキントンの件も合わせて薄い本が厚く(ry


【能力】

能力値はイオリは格闘型、アマリは射撃型となっているが、ゼルガードの武器属性は主人公の得意な方に合わさるので問題は無い。
ガンガン殴っておきながら射撃武器と言い張るのはちょっと無理がある気もするが。
精神コマンドはどの誕生日を選んでも魂と、新精神コマンド「決意」(ExCを5上昇させる)を習得するのが特徴。
MAP兵器持ち機体に乗っているパイロットほど有効ではないものの、援護攻撃の位置取りに苦労しないので悪くない。

シナリオ上でも様々な形で活かされる彼(彼女)のドグマであるが、ゲーム上でもゼルガードの専用コマンドとして登場。
Magicカスタマイズの上昇に応じて徐々に解放されていく。
特にGRADE4の「力場のPALAS(周囲2マス以内にいる敵ユニット全てにEN-100+運動性低下+装甲低下+照準値低下を付与する)」と
GRADE6の「魂魄のPRODIG(周囲3マス以内にいる自機を含む味方ユニット1機に魂+気迫+ダイレクトアタック+スマッシュヒット(効果は一戦闘のみ)を掛ける)」が強力。
ただし、MagicカスタマイズにTacPを優先するとスキル習得や強化パーツ購入が遅れるのでプレイスタイルと応相談*1


【ゼルガード】


全高:26.3m
重量:37.3t
デザイン:浅井真紀

異世界アル・ワースの法と秩序の番人である魔従教団が開発したオート・ウォーロック。
外見は黒い翼の様なマントを羽織った、鳥と白い魔導士が混ざったような人型兵器。

教団の倉庫の片隅に放置されていた機体で、少なくとも100年以上昔の機体と推測され、教団内では骨董品扱いされていた。
コクピットは広く設計されており、2人乗りも可能。

前腕部に機械式の魔法陣が装備されており、戦闘時には素早くドグマを使用することが出来る。
しかし魔力の増幅率が不安定な上に魔力増幅のリミッターも施されておらず、乗り手の実力やコンディションによってダイレクトに戦闘力が変化する。
そのため正式採用されているディーンベル*2と比較すると安定性こそ低いが、
その代わり優れたポテンシャルの術士が乗った場合その力量と魔力をフルに活用できるというメリットを持つ。

劇中では短期間で複数の新術式を編み出し、その他の教団メンバーは同じ術式しか使っていないが、
この世界において、術式の開発は長い長い研鑽の果てに一生涯にできるかどうかという非常に困難な代物であるため、
寧ろ逆境に追い込まれるたびポンポン新技を開発できる主人公たちの方がぶっ飛んでいるのである。

魔力リミッターがないことを反映してか、ゲームシステム内では全武装に気力制限が施されており、100未満になると何もできなくなる。
前述の通り主人公で微妙に性能が変化。
イグネスト、ヴァーテクスはそれぞれ主人公の得意とする属性の方が威力が高くなり、テンペスタ以降の武装は男主人公なら格闘、女主人公なら射撃属性となる。
また、式番の数値は大きくなるほど術式の威力が上昇。ゲーム中ではストーリーが進むごとに勝手に上がっていく。

武装

  • 灼熱の壱拾弐式~参拾玖式:IGENEST(イグネスト)
初期武装。
右腕を前に構え、機械式の魔法陣から炎を出す。

  • 旋風の壱拾弐式~参拾玖式:VARTEX(ヴァーテクス)
初期武装。
魔法陣から発生した竜巻の風を両腕に身に纏い、チェーンソーのように敵を切り裂く。

  • 征嵐の壱拾陸式~弐拾捌式:TEMPESTA(テンペスタ)
初期武装。
魔法陣から雷が混じった嵐を発射させ、暴風の奔流で相手を飲み込む。

  • 閃光の壱式~伍式:電光切禍(でんこうせっか)
第9話で主人公がライバルとの戦いで、自身の危機の際に新たに生み出した独自術式。
両手に球体のドグマを収縮し、両脚に雷を帯電させて猛スピードで突撃。
飛び蹴りを叩き込んだ後連続で相手の全方位から蹴り込み、両手のドグマで連続で殴りつけた後融合させて発射。
トドメに右脚に再び雷を帯電させてライダーキックの如く飛び蹴りで打ち砕く。
最初のドグマの収縮の際には浮き上がった岩石が両手のドグマに触れて爆発する演出がある。


  • 飛翔の壱式~参式:比翼天翔(ひよくてんしょう)
第26話で、ホープスと力を合わせて生み出した術式。
敵機体を「拘束のCOMPRE」で動きを留めて天空からゼルガードの翼を加速用カタパルトとして複数召喚。
角に魔力を集中させ、リニアモーターカーの要領で超加速して飛翔、突撃。ゼルガード自身を矢に見立てて敵を貫く。


  • 創造の零式~壱式:天地真命(てんちしんめい)
サブ主人公が乗り込む事によって生まれた術式であり最終奥義。
二人分のオドを収束して生み出した巨大な魔法球の中へ敵機を拘束。
最初に赤、緑、青の魔法陣から精霊的な存在を具現化して敵を取り囲み、精霊たちの両目からレーザーを照射し攻撃。
更に三角形の魔法陣で相手を拘束すると、ゼルガードの背後に破壊と創造を司る白と黒の無数の魔法陣からレーザーを撃ち込み完全に破壊する。
この時ゼルガードの米上部分に触角を思わせる翼が生えているのが特徴。
トドメ演出ではゼルガードが腕を静かに下ろすと共に敵機が魔法球の中で完全に消滅する。
「気力低下」の効果付き。困難ルート最終話では、魔獣ホープス出現後に式番が「壱式」に変化し、攻撃力が300増加する。


【物語】

教団で術士としての修練をしていたある日、彼(彼女)は魔法生物ホープスと出会う。
(その頃のホープスはまだ名無しであり、教団を脱走する直前になってマスターとして、彼の運命を決めるために命名した)
教団の研究室で生まれ、実験材料にされることを嫌がって逃げ出したホープスと出会ったことで、彼(彼女)は
「自分が生きていることへの疑問」を抱くようになり、そしてそれが教団の中にいては得られないことを直感的に理解した。
そして、ホープスに勧められ、教団の倉庫の片隅に放置されていたゼルガードを奪い、脱走したのであった。

その後、モンジャ村のオババから救世主戦部ワタルを護衛する依頼を引き受け、彼と共にドアクダー打倒の旅に出る。
その過程で様々な世界から召喚された異界人達と出会うが、自分の行いに理由が持てないが故に一度は救世主一行からの脱走を試みる。
が、それは全員にバレバレであり、引き止められることになった。
二人やナディアと違ってDLCシナリオで家出して、厳しく処罰されたボスは泣いていいかもしれない

自分に自信が持てなかった彼(彼女)であったが、ワタルやジャンから「正義の味方をやっている」とお墨付きをもらい、
イオリは「自分が正しいと思ったことをなす『正義』」、アマリは「自分の意思で生き方を選ぶ『自由』」、
それぞれの生きる意味を見出し、救世主一行改めエクスクロスとして真実を求める旅を続けることを決意する。















(※以下、ストーリー終盤のネタバレ注意!)















【真実】

ゾギリアの巨大ネクター砲、ゴーゴンを破壊した際に出現した特異点に巻き込まれたエクスクロス一行は、また新たな異世界に転移する。
そこには巨大ロボットも飛行戦艦もない、西暦20XX年代のごくごく平和な日本であった。
だが、彼(彼女)だけはその風景に見覚えがあり、そこで全ての記憶を取り戻すことになる。

彼(彼女)が5歳の頃から魔従教団で修練を重ねてきた記憶というのは、教団で植え付けられた偽りの記憶だった。
それぞれの本来の名は、イオリは「葵伊織」、アマリは「天野亜真里」といい、この日本で生まれ育ったごく普通の高校3年生であった。
二人は学校から下校している最中にアル・ワースに召喚されたのである。
(こちらの世界では行方不明扱いとなっており、それぞれの家族には帰還した後、真実は明かさないが生きていることについてのみ連絡している)
また、敵対していた側の主人公も記憶を取り戻して教団の支配から解放され、主人公とホープスと共にゼルガードに乗り込むようになる。

なお伊織の方は以前から片想いのような感情を持っていたのに対して、亜真里はイオリ編では彼を意識しているのだが、逆にアマリ編ではクラスメート以上の感情は持っていなかった*3

理を変える力であるドグマを使うには破壊の心…どんな障害があろうとも自らの欲望を貫き通す意思が必要であった。
伊織は気弱な臆病者でそれを克服するために空手を習っており、亜真里は引っ込み思案な自分を変えたいと思っていた。
そして、二人は植え付けられた記憶ではなく、自らの意思の力で過去の自分を乗り越え、自分だけのドグマを生み出すに至ったのである。

記憶を取り戻した二人であったが、元の世界には戻らず、術士として、エクスクロスとしてアル・ワースのための戦いを続けることを決意。
全ての戦いが終わった後も、アル・ワースの平和のためにゼルガードと共に新たに旅立っていった。



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最終更新:2025年03月07日 16:21

*1 とはいえ、終盤到達前にGRADE5まで解放することが、とあるシークレットシナリオの解放条件の一つでもあるので、可能であれば最低でもGRADE5までを中盤辺りには解放できた方が良いだろう。

*2 教団が保有する量産型のオート・ウォーロック

*3 そのため、アマリ主人公の場合は、ホープスとアマリを取り合うライバルとなるがアマリの方は特別な反応を見せず、イオリ主人公の場合は両想いなのにアマリとの進展のなさをホープスにおちょくられている