登録日:2019/09/19 Thu 02:30:23
更新日:2023/06/26 Mon 00:36:34
所要時間:約 5 分で読めます
覚えとけ、勇敢に死ぬより、臆病者として生き延びたほうがマシだ…
『シンキング シティ / The Sinking City』は、ウクライナのゲーム開発会社Frogwaresによるアドベンチャーゲーム。
CERO Z。
日本語版は、Frogwares自らローカライズした
Nintendo Switch版が、19年9月12日よりDL配信限定で販売開始。
PS4などでもオーイズミ・アミュージオによるローカライズのものが10月31日より発売予定。
【概要】
ゲームの流れは、主人公のチャールズ・リードが様々な事件に関わり、
与えられた情報を元に目星を付けた地点に向かい探索し、証言やメモなど様々な証拠を集め事件を解決に導くクエストを繰り返す
ミステリーもの。戦闘要素も存在する。
メインクエスト以外にも多種多様なサブクエストが用意されている。
ただし、
「オープンワールド。調査。
ラヴクラフト。」のキャッチコピーが示すように本作は、
クトゥルフ神話が世界観のベースとなっており、
時に証拠を探すための特殊な能力の使用によって、時に異形の化け物との戦闘により…などなど正気度を削りながら進行することとなる。
【世界観】
時代は禁酒法施工時、舞台はアメリカ マサチューセッツ州の地図に載っていない街オークモント。
スログモートン家、裏社会を取り仕切るカーペンター家、インスマスのマーシュ家の縁類にあたるブラックウッド家の3勢力が街を支配しており、
警官隊に焼き滅ぼされたインスマスからの難民がブラックウッド家を頼り大量に流入し元からの住人との軋轢を招いていた。
リードが訪れる少し前に起こった洪水により、街は半ば水没し陸路は閉ざされ、外部との連絡手段は船のみとなっており、
洪水の発生と同時期に、住人の多くが原因不明の幻覚を見たり、ブラックウッド家は大多数が失踪し権力を失い、異形の怪物が出没するようになるなど異常事態が起こっている。
それらの影響で紙幣の価値は紙屑同然となり、煙草や酒などの嗜好品や、怪物に対抗するための銃弾など物品交換が主流となっており、
インスマス面は後ろ盾を失いスログモートン家を筆頭に排他的な扱いを受けている。
また、リードを始めとしてアメリカ全土から幻覚に悩まされる人間が引き寄せられるように集まっている。
【ゲーム性】
プレイヤーには体力と正気度の二種類のゲージが設定されている。正気度ゲージは特殊能力の発動、怪物が視界内に存在、超常的アーティファクトが付近に存在することなどで徐々に減少し、画面が歪み幻覚が見えたり
幻覚が襲い掛かってくるなどの不利益が生じる。稀に木箱などの幻覚が見えアイテムを獲得できるメリットもある。
TRPGと異なり、落ち着いた場所に居れば徐々に回復するので安心。
探索によって集めた「手がかり」はメニューの「記憶の宮殿」という項目に蓄積され、適切なものを組み合わせることで「推論」となり、推論を組み合わせ最終的な結論を導くことになる。
しかし、集めた証拠で必ずしも断言できる結論が導き出せるとは限らず、また真実を公開した際の不利益なども考慮し、最終的にプレイヤーに何らかの選択が委ねられ、
クトゥルフ神話モチーフということもありどちらを選んでも居心地の悪さが残ることとなる。
また、それらの選択次第でエンディングに影響が及ぶ。
先述の様に戦闘要素も存在し、主な武装は手斧と重火器類、
手榴弾や罠など。
弾薬や治療薬などは探索や報酬で手に入る材料でクラフト可能。
調査と戦闘で別個に難易度設定できる。
【主な登場人物】
主人公。退役軍人の現私立探偵。
彼もまた幻覚に悩まされており、解決の糸口を求め、同様の状況が多発しているオークモントを訪れた。
「心の眼」という特殊な能力を身に着けており、自身を導く前兆や過去の出来事を見ることができる。
リードをオークモントに呼び寄せた謎めいた黄衣の男。
スログモートン家の代表のゴリラ面の男。
閉塞的で狂気に侵食されつつある現状を鑑み、人々には娯楽が必要と図書館の保護などを行っている。
息子は遠征調査隊に加わっており唯一の帰還者だったのだが、チュートリアルの事件で死亡し、
事件を解決したリードに、以降も調査を依頼する。
カーペンター家の家長。非情だが義理堅い性格。
警察機構にも影響力を持ち多くの罪を揉み消してきた模様。
ブルータスの息子。呆けた父親に代わり実質的に家を取り仕切っている。
弱者に手を差し伸べることが権力者の勤めと考え、私財を投げ売り食料や医薬品の配給を行っている。
数少ないブラックウッド家の生き残り。EODに加入しており幹部的立ち位置。
洪水を契機に立ち上がったボランティア団体。名称はEsotericveryone's Orderbvious of Dagonutyの略。
貧困に苦しむ人々への食料や住居の提供や、夜間の巡回などの活動を行っている。
オークモント大学人類学教授ハリエット・ドウ女史が率いる集団幻覚の原因調査隊。
原因と推測したとある地点の海底の調査に向かい、現在は音信不通となっている。
【怪物】
洪水に伴いオークモントに出没し始めた怪物たち。極一部を除き一様に人間に対して攻撃的。
流血沙汰の起こった現場、水没域と隣接する家屋内などに出没するが、大多数はタフな住人たちによって築かれたバリケード内の怪物出没地域と呼ばれる範囲に押し留められている。
戦闘によって得られる
経験値は控えめで大型の種は非常にタフ。可能ならばやり過ごした方が無難だろう。
本作独自の名称で呼称されているが
クトゥルフ神話に由来している。
彼らの生態を探るサイドミッションもあり、神話に造形が深いプレイヤーなら元ネタを考察するのも楽しめるだろう。
追記。修正。ラヴクラフト。
- ラヴクラフトのゲームって基本バッドエンドが多い気がするがグッドエンドとかあるんだろうか? -- 名無しさん (2019-09-19 05:31:03)
- 世界観もストーリーもクトゥルーらしさ出てて、ゲームとしても良作 -- 名無しさん (2019-09-19 09:54:14)
- ホラー要素あるのかな。 -- 名無しさん (2019-09-19 11:20:06)
- ↑バーンと音や急な登場で脅かしてくる感じではないけど怖いよ -- 名無しさん (2019-09-20 00:03:23)
- ↑派手な音と演出でおどかしてくるクソみたいなアトラクションには飽き飽きしてたんだ、やってみるよ。ありがとう。 -- 名無しさん (2019-09-24 09:57:20)
- 探索・謎解き重視で、戦闘はアクセント -- 名無しさん (2019-09-24 11:39:08)
最終更新:2023年06月26日 00:36