メガ・アーマード・コマンド・ドラゴン(デュエル・マスターズ)

登録日:2020/02/05 Wed 12:02:13
更新日:2025/07/17 Thu 20:45:18
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メガ・アーマード・コマンド・ドラゴンは、デュエル・マスターズ種族である。


概要

DMEX-08『謎のブラックボックスパック』で初登場した種族。
該当クリーチャーは現時点で1体のみで、《ボルシャックライシス・NEX》だけがこの種族を持つ。

ボルシャックライシス・NEX P(R) 火文明 (15)
クリーチャー:メガ・アーマード・コマンド・ドラゴン/ハンター 25000
ダブル・シンパシー:ドラゴン(このクリーチャーの召喚コストは、バトルゾーンにある自分のドラゴン1体につき2少なくなる。ただし、コストは0以下にならない)
ワールド・ブレイカー(このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする)
自分のドラゴンすべてに「スピードアタッカー」を与える。
自分のドラゴンが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。それがドラゴンなら、バトルゾーンに出してもよい。
該当クリーチャーがボルシャックであることから、勝舞の代表的種族アーマード・ドラゴンと、カレーパン馬鹿の代表的種族メガ・コマンド・ドラゴンを併せたような種族になっているのだと思われる。
二人共ボルシャックと名のつくクリーチャーを運用しているし。

勝舞側に名前は寄せられており、ボルシャックと縁のある名称カテゴリNEXも持つ一方、
種族カテゴリとしての観点からはアーマード・ドラゴンサポートは受けられない。
しかし、ドラゴンコマンドコマンド・ドラゴンサポートを受けられればそれで十分とも言えなくはない。おまけにハンターまで持っているし。

久々の新規NEXという事もさることながら、歴代NEXのイラストを担当してきたタカヤマトシアキ氏による迫力のあるイラストも魅力。
ただ、歴代NEXと並べるとこのカードだけ新枠な上にフルフレームイラストなので結構浮いてしまう。


性能

能力はオーバーキルの一言に尽きるが、各能力の噛み合わせがやや悪い。

まず一つ目のダブル・シンパシーは、コストが15とあまりにも高いためドラゴンを3体並べてようやく普通に出せるかどうか、といった所なので正直あまり役に立たない。
軽量ドラゴンを複数並べるという手段もあるが、そうなるとデッキパワーが落ちてしまうジレンマが存在する。
ドラゴンなのでサポートは豊富な事を活かし、ダブル・シンパシーは無視して正規召喚を諦め、初めから《爆竜兵ドラグストライク》や《紅神龍バルガゲイザー》《爆銀王剣 バトガイ刃斗》などを使った踏み倒し前提の方が良いだろう。

二つ目のワールド・ブレイカーは今更説明するべき事でもないので割愛。

三つ目の効果は自分のドラゴン全てにスピードアタッカーを付与するというもの。
これは自身も対象に含まれるため、このクリーチャーは実質スピードアタッカーのワールド・ブレイカーという事になる。

四つ目の効果は自分のドラゴン全てに踏み倒し効果を付与する三つ目の効果とシナジーするもの……確かに強力な効果ではあるが、ぶっちゃけここまで高いパワーとスピードアタッカー、ワールド・ブレイカーを併せ持つこのクリーチャーがいる状態で更にドラゴンを呼ぶのは明らかにオーバーキルであり、展開する前に勝利しかねないので実のところ早期に降臨しない限りは余り役に立つ効果ではない。
まぁ過剰打点を用意できるためトリガーから展開するデッキ相手には有効な手段とも言えるが。


嬉しいことに高コストハンターなので、《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》と相性が抜群。もう少し出るのが早ければデッキの強化パーツとして有用だったのに
同じくハンターと踏み倒し効果を持つ《無双龍幻バルガ・ド・ライバー》とはよく比較されるがそもそもバルガ・ド・ライバーの採用先が【カイザー「刃鬼」】や【モルト NEXT】であることが多く、バルガ・ド・ライバーより「マナコストは大きく」、一方で素出しも狙えるボルシャックライシス・NEXと、素出しは狙いづらいが中途半端に軽く、一方で場合によって相手のアンタップ状態クリーチャーも殴れるマッハファイター持ちのバルガ・ド・ライバーは一長一短。
幸い、バルガ・ド・ライバーとボルシャックライシス・NEX自体相性はいいので、墳墓避けに両方採用するのもありかもしれない。
ただし【モルトNEXT】ではコマンドを持っている方が都合が良いのと踏み倒し手段が豊富なためクライシス・NEXの方が採用されやすい。

なお、山札の上がドラゴンでない場合山札の上にそのまま戻してしまうので、マナブーストには《地掘類蛇蝎目 ディグルピオン》・《ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー》・《摩破目 ナトゥーラ・トプス/ストンピング・ウィード》・《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》を、防御には《爆裂遺跡シシオー・カイザー》・《熱血龍 バトクロス・バトル》・《黒神龍オドル・ニードル》・《ボルシャック・ドギラゴン》・《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》あたりを採用すると良い。
特にシシオー・カイザーはハンターを持ち場に残るトリガー除去であり、ボルシャックライシス・NEXの素出しも視野にいれるなら採用候補としては上位に浮上するだろう。
また決闘者・チャージャーはマナブーストしつつボルシャックライシス・NEXやボルドギを手元に持ってくることが出来るので単なるマナブーストを超えたデッキ全体の潤滑油として期待できる。
どちらも採用する【モルトNEXT】ではこのカードと更に《ボルシャック・クロス・NEX/ボルシャック英雄譚》を加えて《ボルシャック》比率を高めた型も存在する。


【ボルシャック】デッキにおいては《ボルシャック英雄譚》から投げられる最強打点やコマンドとしての封印剥がしとして活躍できるだろう。《コッコ》を採用するタイプなら素出しも狙っていける。
それ以外のデッキでも充分活躍できるポテンシャルを持っており、ドラグハートをメインにしたデッキでは、デッキの半分以上がドラゴンで埋め尽くされる事もザラにあるのでドラゴン踏み倒し能力も活用しやすく、《クライシス》を踏み倒す手段も豊富なので降臨には意外と困らない。
また、種族に何故かハンターを持っているので【刃鬼】デッキにも採用できる。こちらともとりわけ相性が良く、ガチンコジャッジに勝ちやすければ踏み倒しもしやすい、ドラゴンのSA化のおかげでコイツを出すだけでも《刃鬼》と合わせて一気に逆転を狙えるなどなど、その相性の良さは特筆すべきものがある。

なお、後に設定されたレアリティは意外にもR(レア)だった。入手難度が緩和されたと考えておこう。


追記・修正はオーバーキル気味の攻撃性能に対して実際には割と堅実で細やかな仕事が出来る大御所の方にお願いします。

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最終更新:2025年07月17日 20:45