SCP-048-J

登録日:2020/03/28 Sat 21:30:40
更新日:2020/05/09 Sat 00:55:37
所要時間:約 6 分で読めます




SCP-048-Jとは、シェアード・ワールド「SCP Foundation」において登録されたオブジェクトの一つである。
項目名は「Negative Probability Phrase(不幸を呼ぶ言葉)」
オブジェクトクラスはKeter。

まずは特別収容プロトコルから。
このオブジェクトは、一般社会に広く知られている言葉であるため、完全な収容方法は確立されていない。…のっけからやばくねえか?
だが、どうやら「SCP-048-Jは不吉な言葉であるため、使うとよくないことが起こる」という噂を広めることによって、その危険性を抑えることができるという…って、一般社会にSCiPの存在バレバレかよ!?
…で、収容担当者はバイラルコミュニケーション、要するに口コミを利用した風説の流布、マスメディアによるネガティブキャンペーンなどを通じて、噂を定着させるよう努める。
そして全財団職員は、この言葉の使用を極力避ける、できれば一切使用しないよう努めなければならない。

…突っ込みどころがいくつもあるが、説明に移ろう。

このオブジェクトは、ある事象の発生確率に干渉する性質を持つ特殊な言葉である。
この言葉を声に出すか、文字にして書き記した人物は、極めて高い確率で不運な出来事に見舞われる。
具体的な言葉の内容は「██、この[何らかの行為]が████ら、[何らかの行為]するんだ」というものだが、必ずしも正確である必要はなく、ニュアンスが合っていれば効果は発動する。


…この時点で大体察した人はいただろうが、しばらく我慢していただきたい。
以下はあるサイトの収容違反の最中に、このオブジェクトによる確率改変が発生した記録である。

<記録開始>

エージェント・レオン・レッド: [息を切らせて喘ぐ]まだ追いかけてきてるか?

エージェント・パウルス・シャツ:い、いや……もう振り切れたと思う。

エージェント・レッド: まったく……あいつら冗談じゃねえぜ、なあ?

エージェント・シャツ: ああ、だけどここまで逃げれば、さすがに誰にも見つからないだろう。

エージェント・レッド: おいおい、誰にも見つからなかったらもっとまずいことになるじゃねえか。早く助けが来てくれなきゃ、俺たち死んだも同然だぜ。

エージェント・シャツ: まあな。収容違反の真っ最中だってのに、打つ手はなし。おまけに他のやつらともはぐれちまった。お先真っ暗ってわけだ。だけどよ、俺はこんなところで死ぬつもりはないぜ。[SCP-048-J]

エージェント・レッド: バカ、やめろ! お前、そんなこと言ったら……。

自動アナウンスシステム: 警告。SCP-008の収容違反が発生。SCP-096の収容違反が発生。SCP-106の収容違反が発生。SCP-173の収容違反が発生。SCP-682の収容違反が発生。SCP-2317の収容違反が発生。[データ削除済]の収容違反が発生。

エージェント・レッド: なんであんなこと言ったんだよ!

エージェント・シャツ: いや、俺のせいじゃないだろ! ただ[SCP-048-J]って言っただけ……。

[データ削除済]: いた

エージェント・レッド、エージェント・シャツ: ギャーーーーーーーーーッ!!

<記録終了>

まさかの大御所危険オブジェクトたちの収容違反オンパレードである。
これによって数千件の収容違反が発生、サイトは完全に壊滅し、10桁に及ぶ人数の財団職員が全員死亡した。
あの、地球の総人口も10桁なんですけど…。

また、ある休憩室では、以下のような事件もあった。

<記録開始>

ジョセフ・シュモー下級研究員: おはよう、█████。

セキュリティエージェント・█████・ウルフ: やあ、ジョー。どうだい調子は。

シュモー下級研究員: よくはないな。なにしろ、女房に離婚の申し立てをされてるところなんでね。

エージェント・ウルフ: すまん。悪いことを聞いちまったな。

シュモー下級研究員: いや……気にしないさ。俺はもう、過ぎたことを悔やむのはやめにしたんだ。これからは先のことだけ考える。そうだ、お前には言ったことがあったっけ? 俺、この仕事が終わ……[言葉の途中で、エージェント・ウルフがシュモー下級研究員を射殺する]

エージェント・ウルフ: その言葉を言うな!

<記録終了>

この事件の後、エージェント・ウルフはSCP-048-Jの収容違反を未然に防いだ功績から、財団金星勲章が授与された。
また、殺された方の研究員は、どうやらカオス・インサージェンシーが送り込んだ潜入工作員だったことが判明し、財団に対する破壊工作を企てていたそうだ。


こうして財団が苦労して抑止に努めているのだが…

なんと、新たなSCP-048-Jのバリエーションと思われる言葉が発見されたのだ。
財団はこれをSCP-048-J-2として分類した。
どうやら、SCP関連の実験やプロジェクトに携わっている人物が███だ、██ないという言葉を口にした結果、プロジェクトは失敗、周囲に甚大な被害を出したようだ。
なお、この影響力は、直前にそんな███で███か?という警告がされた場合に最も大きくなるらしい。








…さて、このSCPの元ネタ、言うまでもないと思うが、死亡フラグを題材にしたものである。
そしてこれは日本ではなく本部のオブジェクトである。
流石に「そんな███で███か?」「███だ、██ない」の部分は意訳ではあるが、どうやら海外でも「死亡フラグ」は健在であるようだ。

ちなみに収容違反時のエージェントの名前、レッドとシャツであるが、合わせるとレッドシャツになり、これは海外ドラマ「スタートレック」にて「赤いシャツを着ている人物は大体死ぬ」というお約束からとられている。



元ネタがアニヲタwikiに項目として立てられているSCP

このようなSCPは他にもいくつか存在するので、それらを紹介していこう。

  • SCP-1201-J(あの映画)
このオブジェクトは、えーと、あの映画だよ。魔法が出てきて、様々な冒険をしていくやつ。
…という風に、うろ覚えながらあの映画について話そうとしているのだが、本家ページを見るとわかるが、どう見てもあの映画と取り違えている。


  • SCP-|zフ-JP-J(ス丿ゥ勹ラッ゙/ュ)
⊇@才┐″゙/″ェ勹├レよ言言吾白勺侵田各存在τ″ぁ丶)、ネ見言忍ιナニ人牛勿レニ景彡響を及レま″ι、ιカゝも彡─厶才広散を走己⊇ιτιまぅ。貝才団レよぁらゅゑ手をイ吏っτ文寸策をιナニカゞ、す∧″τ失貝攵レニ糸冬ゎっτιまっτレヽゑ。
元ネ勺レよ≠″ャ」レ文字。今τ″レよイ吏ゎれτレヽゑ土易面レよまず見ナょレヽナニ″зぅ。

このオブジェクトは言語的侵略存在であり、視認した人物に影響を及ぼし、しかもミーム拡散を起こしてしまう。財団はあらゆる手を使って対策をしたが、すべて失敗に終わってしまっている。
元ネタはギャル文字。今では使われている場面はまず見ないだろう。


  • SCP-555-JP-J(時々口の中に現れるアレ)
このオブジェクトは、口内に発生する炎症で、クソ痛みを伴う。発生タイミングは決まって大事なスピーチがある日や演奏会の前日、あるいはカレーなどの刺激物を食べたい欲求があるときである。
元ネタはもちろん口内炎であるが、これは是非とも 元ページ を見てほしい。
財団もこれに相当悩まされているようである。

追記・修正はSCP-008、SCP-096、SCP-106、SCP-173、SCP-682、SCP-2317の収容違反から生き残ってからお願いします。

CC BY-SA 3.0に基づく表示

SCP-048-J - Negative Probability Phrase
by HotCocoaNerd
http://scp-wiki.net/scp-048-J
http://ja.scp-wiki.net/scp-048-J

SCP-1201-J - That One Movie
by Salman Corbette
http://scp-wiki.net/scp-1201-J
http://ja.scp-wiki.net/scp-1201-J

SCP-|zフ-JP-J - ス丿ゥ勹ラッ゙/ュ
by mary0228
http://ja.scp-wiki.net/scp-jp-J

SCP-555-JP-J - 時々口の中に現れるアレ
by blackey
http://ja.scp-wiki.net/scp-555-JP-J
この項目が面白かったなら……\ポチッと/