SCP-4548

登録日:2020/04/04 Sat 11:11:45
更新日:2020/05/27 Wed 09:41:33
所要時間:約 15分で読めます




監督評議会命令
以下のファイルは危険かつ潜在的に敵対する異常存在の記述を描写しており、レベル4/4548機密情報です。無許可のアクセスは禁止されています。





愛とはわずかな耽溺によって、無関心または嫌悪に変わる。
憎悪だけが不滅である。
─── ウィリアム・ヘイズリット





SCP-4548はシェアード・ワールドSCP Foundationに登場するオブジェクト(SCiP)の一つである。
オブジェクトクラスは堂々のKeter。
撹乱クラスはEKHI。
リスククラスは最高ランクのCRITICAL。

項目名は『The Hateful Star (きらいきらい星)』。
旧SCP-1548のリメイクにあたる作品である。


概要

SCP-4548は夜間に出現する『緑色の星』と、それを知覚した人間に発症されるミーム系オブジェクト。

発症する要因は二つ、

  • 直接SCP-4548を視認・知覚する

  • 何らかの手段でSCP-4548を直接知覚する

である。


まずSCP-4548を知覚すると不安感が増し、パラノイア、後述のSCP-4548の更なる凝視、身体の不快感といった症状が長期に渡って発生。
発症者曰く、SCP-4548から何らかの声が聞こえ、視界が塞がれていたり、盲目であったとしても、SCP-4548が常に見えると証言する。これにより、鮮明な悪夢をみるらしく、薬物治療では治癒出来ない。

続けて、人の感情や悪意を見分けることが出来なくなる。分かりやすく言えば、自分は周りの人から嫌われていると思い込むようになり、さらに動植物や物体、概念、アイデア、果ては自身の身体にも嫌われていると考え始め、自傷行為を引き起こす。
最終的には自分自身(アイデンティティ)までも嫌悪の対象となり、半永久的な昏睡状態へ陥る。

なお、統合失調型の障害を患っている人は、SCP-4548を自発的に知覚するようになるリスクが高いとのこと。加えて"知覚"というように、発症した人と意志疎通しただけでも発症する危険性がある。



特別収容プロトコル

幸いなことに、SCP-4548が『G-194C』星雲という宇宙の彼方に存在することが判明している。また、財団製の感光機器システムを使用することで影響を受ける心配がない。


が、肝心のSCP-4548の発症を食い止めることは、未だに出来ていない
よって特別収容プロトコル、

SCP-4548に関する情報は記録情報セキュリティ管理室(RAISA)と並行して行動している財団意識統制チームにより抑圧されます。巨大な光学電波望遠鏡を操作する組織に配置されている財団資産はSCP-4548の直接的な観測を防ぐ感光機器システムを維持します。

SCP-4548の影響を受けた個人は収容され、最寄りのサイトの心理学スタッフへと評価のため再拘留されます。電算化された音声が苦悩の後期段階にある対象らと意思疎通を図るために用いられます。

........何度も繰り返すが、現段階ではこの症状を完治することは不可能である。故にこれ以上、犠牲を増やさぬために発生した人を隔離するしかないのだ。



補遺4548.1: インタビュー







デイビッドの最後の言葉、それが意味するものとは........ ?



追記・修正は、星を見上げながらお願いします。





































........ちょっと待て、何か忘れてないか画面の前の方々。
監督評議会のお達しにはなんと書かれていたか。


以下のファイルは、危険かつ潜在的に敵対する異常存在の記述を描写しており、レベル4/4548機密情報です。



........そう、これらの現象には黒幕とも言うべき存在がいる。恐らくは発症者たちに語りかけている謎の声の主と思われる。

実は上記のデイビッド・サイトウへのインタビューには続きが存在する。以下はその最後の場面であり、黒幕と思われる存在に触れられた場面である。



Timestamp: 2016/08/17 08:23:53

ケイト博士: こんにちはデイビッド。今日の具合はどうですか?

サイトウ: デイビッドはもはやここにいない、ジェーン。

ケイト博士: 私は今日、誰に話しているのですか?

サイトウ: 他の誰かだ。

ケイト博士: デイビッドはどこに?

サイトウ: 嫌われしもの全てが行く場所だ、ジェーン。彼は緑の場所へと行ってしまった。ヴァヴァピダ、ヴァヴァピダ。 庭園の忌み嫌われし小さな植物、ヴァヴァピダ、ヴァヴァピダダ。

ケイト博士: あなたはどこから私に話しかけているのですか?

サイトウ: 私はかつてデイビッドがいた場所にいる。彼は哀れなものだった、そうだろう?彼の髪が彼を嫌っていたから彼はそれを引き抜いた。彼の目が彼を嫌っていたから彼はそれを抜き去った。彼の肌が彼を嫌っていたから彼はそれを剥ぎ取った。だがそのどれもが彼を助けはしなかった、だから彼は行ってしまったのだ。

沈黙。

サイトウ: そしてお前たちの多くがそれがどのようであったかを忘れている。それが本当に何であったのかを。お前たちは道に迷った、お前たち全員が。それこそ私がここにいる理由である、ジェーン。真に嫌われるとはどういうことかをお前たちに思い出させるために。今やデイビッドは知っている。直に、お前たちも知るだろう。

沈黙。

サイトウ: 悲しむな、ジェーン。全てがあるべき場所にあるのだ。愛は心から来るものである。喜びは弾丸の込められた銃である。悲しみは曇りし日の雨である。ヴァヴァピダ。ヴァヴァピダ。

ケイト博士: それであなたはどこから来たのですか?

サイトウ: 私か?(笑い声) 私は永遠にここにいる、ジェーン、そして決して立ち去りはしない。



この異常存在の目的は一体........。




"旧きらいきらい星"と"新きらいきらい星"の比較

地球に向かい、明確な意思をもつパルサー(中性子星)↔️知覚することでミーム汚染をばらまく正体不明の星

地球到達まで時間が掛かりすぎる(tale 『5700 Years Later』)↔️現在進行形で人類に影響を与える

パルサー自体が強力な破壊能力を備える↔️直接的な破壊能力は(現段階では)存在しない


など、見事に正反対の性質である。一方で、


地球外のオブジェクト
人類に敵対的


といったように、共通している面も存在。新旧きらいきらい星の好みもはっきりと別れるであろう。



余談、及び改稿オブジェクト

以下のオブジェクトは、オリジナルの作品が消去されたり、内容が少々お粗末であったとして、このSCPと同じくdjkaktus氏がリメイクした作品である。



SCP-049 - ペスト医師

言わずと知れた"触れた奴即死させるマン"こと、ゾンビ作成ドクター。
詳しくは項目参照


SCP-3333 - 塔

オブジェクトクラスは、Safeを経てのKeterこの時点でヤバいと思った....
アメリカワシントン州にある国立森林公園に存在する建築物。中の梯子を登ると、最初に登った部屋と似た空間が永遠と続いており、外に出ると元々の標高より高い場所になってる。
で、この"外"から人間に擬態する謎の怪物がうようよしており........。
詳しくは本家サイトを参照
元々は著者のひとり、Jekeled氏の作品だったが、話がとっ散らかってる場面が多々見られたため、djkaktus氏と同じく著者の一人、minmin氏の共同で改稿された作品。


SCP-4489 - 謝罪

オブジェクトクラスはSafe。
木彫りのホーボー像であり、近くにいると"自分はとてつもなく悪いことをした"と思い込み、あたり構わず謝り続けるようになる。
コイツの元ネタは、旧SCP-089-ARC(小さな脅し屋):作成者不明。内容があまりにお粗末だったため消去されるはずだったが、この作品にuvしたメンバーが勝手に"ARC"指定してしまった。もちろん、現在の元サイトでは消去されているが、日本支部にはまだこの記事が残っているため、ぜひ参照して頂きたい。


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