ヌイババ(FE)

登録日:2020/04/19 Sun 23:48:27
更新日:2025/05/26 Mon 16:04:19
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・・・いでよメデューサ。今こそ我との契約を果たすべし


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS


ファイアーエムブレム外伝』とそのリメイクの『ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王』に登場するキャラクター。
アルム軍の4章の敵ユニット。

CV:北西純子

概要

リゲル帝国領にある「恐れ山」の主と呼ばれる邪悪な妖術師。魂と引き換えに得た暗黒呪文を操る。

リゲルの将軍ジェロームと結託して、圧政を敷きリゲル領の住人達を苦しめた。その悪行はルドルフ皇帝の忠臣であるジークが派遣されるまで続いたという。

ヌイババ達はジークの裏切りを恐れ、彼の恋人であるティータを「ヌイババ館(やかた)」に閉じ込めて逆らえないようにしていた。

リゲル城とヌイババ館への道は二手に分かれており、必ずしもヌイババを倒す必要はないのだが、味方ユニット二人の生死に関わるので攻略することが推奨される。
またジェロームが待ち構える「リゲル平野」は、ティータを解放していると難易度が大幅に下がる。

骨ばった顔つきで、目が赤く肌は黄色いなど人外染みている。最終章の敵ユニットのガネフも同様の外見をしているが、おそらくグラフィックを使いまわしただけで深い意味はないだろう。


ヌイババ館

ヌイババ館のマップに入ると突然物々しいナレーションが入る。
それまでのマップ冒頭では、アルムが仲間を指揮したり、敵軍の様子が会話形式で描かれるだけである。
どこの誰かも分からない人物による長文の語りはあまりに唐突で凄まじい違和感がある。
最後に「アルムよ、なぜ行く?恐れ山に一体何があるのだ」と疑問を残してナレーションは締めくくられるが、
事前に攻略情報をチェックしていない限りは、プレイヤーにこの先に何があるかを知る術はない。

マップでは歩兵が進軍できない険しい山の上に妖術師、祈祷師、魔戦士と強力なユニットが息を潜めている。
館の正面は大きく開けてはいるものの、急な斜面のためナイト系のユニットは侵入できず、建物正面の迂回を迫られる
斜面自体も広いので遠距離攻撃ではヌイババに届かない。強クラスのボウナイトが攻めあぐねる数少ないマップとなっている。
また斜面には歩兵なら侵入できるとはいえ、それでも大きく移動力が削がれるため敵からの遠距離攻撃に長時間晒されてしまう。
まさにアルム軍では屈指の難所である。
唯一の特効はシルクのイリュージョン。彼女を育成していると難易度が激変する。


性能

クラスは呪術師。
ヌイババは魔法の射程を5マスに伸ばす「魔道の指輪」を持っており、崖を隔てて遠くから攻撃してくる。
使用魔法は敵のHPを1にする「メデューサ」。さらに頻繁にガーゴイルを召喚してくるので、下手をするとヌイババのメデューサ→ガーゴイルの突撃でどんな強力なユニットでも一撃で死亡しかねない。

山を登るにはあまりに道が細く長いため、行軍がもたついてしまうので難しい。

直前の「恐れ山のほこら」で敵の魔法の命中率を10%に低下させる「魔封じの盾」や強力な「聖なる弓」が手にはいるので
「聖なる弓」で遠くから仕留めるか、「魔封じの盾」を持ったユニットを「ワープ」させて撃破するといった攻略法が考えられる。

ヌイババを倒すと「魔道の指輪」が手に入る。


Echoes

まさかの女体化。職業も魔女に変更されている。
3章でアルムたちにたった3騎で挑んだ結果あっけなく敗れたベルクトに呪術の込められた手鏡を渡すのが最初の出番。リメイク前プレイユーザーは驚いたであろう。
ベルクトも始めはこの手鏡を使わまいと決め込んでいたが、国境の戦いでアルムに敗れてしまい、これ以上ルドルフ陛下からの評価を下げたくない と思った彼はプライドを捨ててこの手鏡を使用してしまう。

セリカの力もあり呪縛から抜け出したアルム軍はリゲルへの侵攻を再開するが、ヌイババは次の策として、アルムにセリカの幻惑を見せてヌイババ館に彼らをおびき寄せようとする。
「私はいま、ヌイババの館に捕えられているの。」
それを無視することもできるが、『外伝』と同じくリゲル平野の攻略難易度や仲間にできるユニットの生死に関与するため、先にヌイババ館を攻略した方がいいことに変わりはない。

『外伝』と同じく主な使用魔法はメデューサだが、メデューサの範囲が素で1~5マスになり、魔道の指輪の効果も併せて、攻撃範囲が1~7マスになっている。
加えて範囲回復魔法の「リザーブ」を習得しているうえ、魔封じの盾や聖なる弓の弱体化もあって総合的により厄介な存在となっている。
もっとも、シルクのイリュージョンに弱いのは相変わらず…どころかより弱くなったため育成次第では楽に感じるかもしれない。


ファイアーエムブレム ヒーローズ

実装前の初期頃には「ヌイババ館」を再現したと思われるマップが用意されている。
山頂部は敵のステータスを上げる特殊床になっており、敵は攻撃を仕掛けるまで移動して来ない。
山頂への道は非常に狭く、特殊床のせいで山の麓からは敵を倒しづらいが、踊り子がいれば比較的楽に対処できる。


そして……



活気に溢れる男も、精気に満ちた娘も、この地では選り取り見取り……

ドーマさまもお喜びになられましょう。


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS


2025年3月、ついにヌイババ本人が実装。それも、魔器英雄で登場という予想だにしない形式で、である。
青属性魔法使い歩行ユニット。イラストは誉氏。
ちなみに、ジュダの事をほぼ一貫して「ジュダさま」と呼称するが、ホームでのセリフの中に一つだけ「ジュダなんかに」と彼を呼び捨てにするものがある。

武器スキルは『魔器メデューサ』。
奥義が発動しやすい(発動カウント-1)
ターン開始時自身のHPが25%以上なら、自分に【赤の呪い】*1を付与(1ターン)
戦闘開始時自身のHPが25%以上なら、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防が、戦闘開始時の敵の攻撃の25%-4だけ増加(最大14、最低5)、ダメージ+自分の攻撃の15%(範囲奥義を含む)、
最初に受けた攻撃と2回攻撃のダメージ-7、自分の最初の攻撃前に奥義発動カウント-1

Aスキルは自分から攻撃した時、戦闘中攻撃+8、魔防+10、絶対追撃、かつ自身の強化を除く【有利な状態】の数が2以上の時、または敵の弱化を除く【不利な状態異常】の数が2以上の時、
戦闘中、ダメージ+5(範囲奥義を含む(巨影の範囲奥義は除く))の『鬼神明鏡の掩撃』。
Bスキルは専用の『恐山の妖術』。
ターン開始時敵同士で2マス以内にいて、かつ魔防が自分より1以上低い敵に【パニック】、【弱点露呈】、【回復不可】を付与(敵の次回行動終了まで)
戦闘中、敵の攻撃、魔防-5、自分が与えるダメージ+自分の魔防の20%(範囲奥義を除く)、敵の奥義以外のスキルによる「ダメージを○○%軽減」を半分無効(無効にする数値は端数切捨て、範囲奥義を除く)、
自分の最初の攻撃時、軽減効果の計算前のダメージが「敵のHP-1」より低い時、そのダメージを「敵のHP-1」とする(範囲奥義を除く、巨影など一部の敵を除く)
Cスキルはターン開始時奥義発動カウントが最大値なら、奥義発動カウント-1、戦闘中、攻撃、魔防が奥義発動カウント最大値+2だけ増加、
戦闘後、奥義発動カウントが最大値なら、奥義発動カウント-1の『始まりの鼓動・兜』。


原作のメデューサの敵のHPを1にするという脅威の効果を専用Bスキルに持つ。
Aスキルの掩撃に絶対追撃を持つので、最初の攻撃でHPや魔防如何にかかわらずHPを1にされ*2、更に追撃で確実に仕留めにかかる。
1にする段階をはさむので、祈りやそれに準ずる効果も全く意味を為さない。よしんば追撃不可があったとしてもHPはほぼ確実に1以下にされるため、ヌイババ側から攻撃された場合、耐えるのはまず困難。
ただ、守備の値は低いので、物理攻撃ユニットに攻撃される前に接近されると危険。

一方、魔器そのものは攻撃、守備、妨害と万能に使える性能。継承は他の2つの青属性魔法の魔器に適性の無い者にすべき。


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最終更新:2025年05月26日 16:04

*1 周囲3マス以内の敵は、戦闘中、速さ、守備、魔防-4

*2 ただし、最初の攻撃でHPが0になるならそのまま0にして倒す。