登録日:2018/02/18 (日) 00:26:46
更新日:2024/12/22 Sun 22:34:57
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我がリゲル軍に無能の輩はいらぬ。おとなしく見ておるがいい。
出典:任天堂公式LINE、
https://goo.gl/cfjRLJ、2018年2月14日、
ファイアーエムブレム Echoes、インテリジェントシステムズ、任天堂、2017年4月20日、
(C)2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS
■概要
CV:菅生隆之
バレンシア大陸の北側に位置するリゲル帝国の第4代皇帝。正式には『皇帝ルドルフ1世』
第1回英雄総選挙総合部門651位、第2回英雄総選挙総合部門329位。
髪は白く、老体のマイセンが親友なことから結構いい年をした偉丈夫。
皇帝としては優秀らしく、国民からは「皇帝は英雄、ソフィアの連中に良さは分からない」と言われている。
ちなみに勘違いしている人もいるが、外伝のパッケージで大きく映っているのはルドルフではなくドーマである。
北のリゲル帝国と南のソフィア王国は始祖が兄妹神なだけに実は意外と仲が良かった。
リゲル帝国はその武力で他の大陸からの侵略者に対抗し、ソフィア王国はその実りをリゲルに送る事でこの二国は均衡を保っていたという。
アカネイア暦590年頃、ソフィア王国の民は驕り、
大地母神ミラへの信仰心が薄れていったためミラの力が減少し、それがリゲル帝国への大飢饉という形で現れた。
凶作は3年続き、豊かな土地を持たないリゲルは滅亡の一途を辿りつつあった。
ルドルフはソフィア王国へ赴きソフィア王リマ4世に援助を求めたが、宰相ドゼーの甘言に乗せられたリマ4世は援助を断ってしまう。
もとを辿れば堕落したソフィアのせいで起きた飢饉にも関わらず、援助をしないことに怒ったルドルフは、リゲル帝国に戻り戦争の準備を始める。
11年後のアカネイア暦604年、ルドルフは
邪神ドーマから
聖剣ファルシオンをもらい、少しの部下を連れてミラ神殿へと行き、ミラを封印した。
これにより、リゲルとソフィア間の戦争を禁じる『神々の盟約』の効力が失われ、ルドルフはソフィアへの侵攻を開始した。
アカネイア暦606年、宰相ドゼーと手を組んだことで事実上ソフィアの侵略に成功する。
だが、
アルムをリーダーにした解放軍に一気に巻き返され、リゲル城での決戦で命を落とした。
以下ネタバレのため注意!
実は主人公・
アルムの実の父親。アルムの本名は『アルバイン・アルム・ルドルフ』といいルドルフ2世である。
ソフィアに交渉に行った時にアルムも連れており、この時にアルムをマイセンに預けて帰っている。つまり飢饉が起きた後にアルムは生まれている。
リゲルを襲った飢饉は神の力の衰退が原因で、これはソフィアのせいだが、この事実は人間が神に大きく依存していたからこそ起きた現象である。
ミラがいるからソフィアの民は働かず堕落し、ドーマに導かれているからリゲルの民は優しさを失った。このままでは神と人間は共倒れしてしまう。
ルドルフはソフィアに交渉に行って断られた際に、この事実を痛感し、人間を神から自立させなければいけないと考えた。
■Echoes
一人称が「わし」から「私」に変わる。基本的な人物像は外伝と共通するが、設定が細かく異なっている。
バレンシア暦374年に皇帝リゲル3世により後継者に指名され、若くして皇帝に即位。
設定集によれば皇位継承権とは縁遠いほどの家系に生まれながら、ドーマの聖痕がありファルシオンが扱えたことから跡継ぎに選ばれた(聖痕の持ち主に優先権があるのがドーマの教え)。
398年に飢饉に襲われソフィア王国に救助を要請する。
しかしやはりソフィアに断られてしまったため、ルドルフはファルシオンでミラを封印して全面戦争を開始。
ちなみに本作における飢饉は神々が狂気に捕らわれた事での滅びの前兆のようなもので、ソフィアの堕落とは関係ない。
戦争はリゲルの圧倒的に有利で進みソフィアの領土奥深くに進んだが、ドゼーがリゲルに多額の賠償金を払う事で停戦に。
一部のリゲル軍をソフィア北部に留まらせると、ルドルフは本国へ帰った。
400年頃ドゼーのクーデター発生と、それによるクレーベ率いる解放軍の結成によって戦争が再開する。
402年頃、外伝同様にアルムに討たれてしまう。
皇帝についてから約30年が経過していることから、ルドルフの年齢は50前後と推測できる。
外伝にはいなかった甥の
ベルクトがルドルフの後継者候補として登場している。
環境を壊すほどのドーマ教の暴走や
ジェロームの横暴を見逃している。
Echoesでは破壊者となる経緯が微妙に異なる。
元々リゲルには「両王家に聖痕を持つ運命の子が産まれ、滅びゆくバレンシアを救う」という予言があった。
聖痕を持つアルムが生まれ、ソフィアの王女も聖痕があると聞いた時、バレンシアが近々滅びるということを察する。
時を同じくしてドーマが戦神から邪神へと変貌しつつあったため、バレンシアが滅ぶ原因は神々との共倒れである事も理解した。
神を倒すことで滅びを回避し、さらに神亡き世界で人間が自立できるようになるため、ルドルフは修羅になる道を選ぶ。
飢饉が起きる数年前にアルムは生まれており、予言の内容から真実を悟ったルドルフは直ぐにマイセンをリゲルに呼んでアルムを託している。
飢饉はアルムが
セリカと離れ離れになった前後に発生している。
なおアルムをマイセンに預けた理由は外伝と同じく勇者に育て上げることの他に、アルムを守るという独自の設定が加えられている。
前述の予言はドーマ教団も知っており、ドーマ教もルドルフと同様の解釈をしたためである。
そのため自分がもっとも信頼するマイセンに息子を託したのだった。
■覚醒
外伝の遥か未来が舞台の『覚醒』にはアルムとセリカの末裔らしき
ヴァルハルトという覇王がいる。
覇者然とした彼はアルムとセリカの末裔と言われると首を傾げてしまうが、ルドルフの末裔と言われれば納得できなくもない。
■性能
クラスは外伝ではGナイト。Echoesではゴールドナイト。
外伝ではGが何の略かは不明だったため、てっきりグレートナイトだと思っていたが、ゴールドだったらしい。
外伝、Echoesともにバランスがいいステータス。レベル20。
外伝では運が40もあったが、Echoesではなんと0。しかし装備品の『天使の指輪』の効果で20になっている。
普通に戦う分には強敵だが、実はアルムをぶつけると倒れるまで無抵抗を貫く。
反撃のタイミングでも「ルドルフはなぜか攻撃してこない」とメッセージが流れる。
■台詞
- このうえは是非もない。栄光あるリゲル騎士団として最後の戦いを見せてやろう。
- 聞け、みなの者!!! わしからの最後の頼みだ。もしわしが倒れればその時はかまうことはない、残った者は潔く降伏せよ。
ソフィアの若い将軍は情けある者と聞いている。けっして悪いようにはしないだろう。
よいな、無駄死にはするな、命を粗末にするなよ!
- アルム……立派になったな……マイセン殿に預けたのはやはり間違いではなかったか……。
- アルムよ、いかなる時も優しさを忘れぬ男であってくれ。
■ファイアーエムブレム ヒーローズ
2020年に行われた愛の祭り(
バレンタイン)イベントで『Echoes』版のルドルフが参戦した。
原作で操作が叶わなかったがここで実現するようになり、さらに身内であるアルムとベルクトで一緒に戦う事が叶う…Echoesプレイヤーからはかなり歓喜しただろう
息子のアルムと甥のベルクトに贈り物を届けたいと思っており、二人のために同じ形をした短剣を用意している。なぜ同じ形かというとベルクトが拗ねるかららしい。
戦いばかりの人生だったため「祭りには縁がなかった」と呟いているが、
大切な人に贈り物を送るというバレンタイン(祭り)の趣旨を理解し彼なりに楽しもうとしている。
原作では叶うことがなかったが、平和になったバレンシア大陸を目にしているらしく「望むことは何もない」とヒーローズの主人公に語っている。
武器スキルは、敵より攻撃が上回っていれば相手の攻撃と守備を6ずつ下げて追撃を封じる『薔薇の槍』を持つ。
攻撃が59と抜きん出て高いので、大抵の相手には素の状態のままで能力を発動できる。
味方やスキルで強化すれば、より広範囲の敵に力を振るえる。
守備も41と非常に高く、魔防も29と悪くない数値である。
速さだけが21と極端に低いが武器の効果が発動すれば追撃されないなど、非常に打たれ強い性能を誇る。
守備に特化したキャラクターが苦手とする魔法攻撃も、追撃を封じることである程度は耐えられる。
スキル継承でA欄に遠距離反撃を付ければ、魔導士をカウンターで仕留められるようになり、より強力なユニットに化ける。
弱点は『見切り・追撃効果3』のスキルで追撃無効を逆に無効化されてしまうことくらいだろう。
速さが極端に低いので奥義隊形とはやや噛み合わない。迎撃隊形や抑止隊形で速さを補うのもあり。
戦禍の連戦では最終ステージに待ち構えており、圧倒的な打たれ強さでプレイヤーを苦しめた。
追記・修正は民のために神を封印してからお願いします。
- 食料を独り占めにされたから侵略したというのが聖戦の系譜のトラバントと通じる -- 名無しさん (2018-02-18 02:10:27)
- ヴァルハルトがアルムとセリカの子孫なのになんでこんなガチムチしてるんだと思ってたが、この人見てああ…父親の先祖返りか…と納得できた -- 名無しさん (2018-02-18 22:09:41)
- エコーズの話になるがこの人の一番の失敗はベルクトへのフォローをきちんと出来なかった事だろうか。 -- 名無しさん (2018-02-18 22:27:54)
- だよなあ ずっと近くにいたからプライドの高さは知ってたはずだし、遺書を残すかなんかしてれば。アルムなら全部うまくやってくれると楽観視してたわけでもないだろうに -- 名無しさん (2018-02-22 20:48:38)
- ↑4 元々仲の悪い独立国家のレンスター&トラキアと仲がよく武力と食料を融通しあってたリゲル&ソフィアでは受ける印象は大分違うけどね -- 名無しさん (2018-02-23 09:30:57)
- 敵ではあるがFEの王、皇帝としては名君、賢王の部類とは思うがマイセンに託した赤子のアルムの成長に全てを賭けたのは運ゲーどころでない大博打だったよなぁ -- 名無しさん (2018-02-23 21:38:23)
- ↑だからこそ何故ベルクトへのフォローを怠ってしまったのかが余計に疑問に思う。彼への愛情も確かにあった筈なのだが… -- 名無しさん (2018-02-23 23:33:32)
- そもそも無印ではベルクト出てきてないしな。悲劇で盛り上げようとしてスタッフが無理やり追加した分齟齬が出てきてしまった感がある。 -- 名無しさん (2018-02-24 07:05:05)
- 自国を悪役に仕立て上げるためにドーマ教団の悪行すら放置したのだから、ベルクトの暴走まで気が回らなかったとも考えられる -- 名無しさん (2019-11-08 15:15:15)
- 決戦マップでの演説(台詞欄の上から2番目のやつ)が好き。エコーズでは他の兵は倒さず、ワープで送ったアルムに覇神断竜剣で討たせたよ。 -- 名無しさん (2024-02-13 19:15:48)
最終更新:2024年12月22日 22:34