ジェローム(FE)

登録日:2012/10/07 Sun 12:35:05
更新日:2025/02/12 Wed 22:02:14
所要時間:約 6 分で読めます




ジェロームとはファイアーエムブレムシリーズに登場するキャラクター。
複数名いるのでシリーズ順に記述する。


1.外伝Echoesに登場する敵将。クラスはゴールドナイト
リゲル帝国の将軍でリゲル南西部の平原地帯を管轄する。外伝ではドゼーと同じ顔グラフィックだが、Echoesでは差別化されておりやや細身でチョビ髭を生やした嫌みたらしい顔の騎士として登場する。
悪代官と呼ぶに相応しい程腐っており、恐山の妖術士ヌイババと結託して圧政を敷き私腹を肥やしていた。
これを憂いた皇帝ルドルフは忠臣カ…ジークを派遣し綱紀粛正を図る。
が、事態を怖れたジェロームはカミ…ジークの恋人であるティータを捕らえ、ヌイババに引き渡して自分に従う事を強要。
そこへアルム率いる解放軍が、ソフィア国境を越えて侵攻してきた。
ジェロームはカミュジークと共にこれを迎え討つ。


外伝特有のだだっ広いフィールドで川を挟み細い橋を通り騎兵の大部隊が突撃して来る。
ここまで来ると敵も1人1人が強力で、正面突破は難しい。
機動力と射程に長けたボウナイト部隊は特に驚異となる。
さらにターン制限があり、全滅出来ないと撤退されてしまう。恐山から部隊が進撃していると、後退した際に待ち伏せされてしまう。

正当な攻略手段は、ヌイババの館を制圧してティータを解放してからジェローム隊に進撃するという手順になる。
ティータを助け出していると開始時にカミュジークが反旗を翻し、そのままリゲル軍の同士討ちが始まる。
あとはカミュジーク隊と協力してジェロームを討つだけである。

しかしよくよく比べると、ジェロームのステータスは殆どが同職のカミュジークを上回っている。腐っても軍事帝国の将軍ということか。

尚、倒した後に訪れるリゲルの村では、これでもかと村人達がジェロームへの不満を漏らしながら開放軍を歓迎してくれるが、カミュジークを倒してしまうと村人達から罵られる。





2.「覚醒」に登場する子世代キャラクター。
出典:任天堂公式LINE、https://goo.gl/cfjRLJ、2018年2月14日、
ファイアーエムブレム 覚醒、インテリジェントシステムズ、任天堂、2012年4月19日、
(C)2012 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

ファイアーエムブレム 覚醒』の登場人物。

ルキナらと共に絶望の未来からやってきたセルジュの息子。

CV:新垣樽助

誕生日は9月1日。『ファイアーエムブレム トラキア776』がニンテンドウパワーでの書き換えが開始された日と同じである。

初期兵種はセルジュ同様ドラゴンナイト

母親の形見である飛竜ミネルヴァをパートナーに持ち、常に仮面をつけて素顔を隠している。
軍の中で一番寝つきが悪い。
因みに仮面マルスことルキナがつけていた蝶の仮面は、ジェロームが渡したもの。

何かと騒がしい子世代の中では珍しく、クールで他人との馴れ合いを嫌う性格。他の子世代と違い、絶望の運命を変える事を諦めている節があり、過去に干渉する事を快く思っていない。
それでも仲間達と共に過去に来たのは、未来において最後の飛竜となってしまったミネルヴァを、せめて仲間達のいる飛竜の谷に解き放ちたかった為。

本編では外伝11章に登場。村人達が賊に襲われながらも戦いには消極的だったが、クロムやセルジュの説得を受けて再び武器を取る。
その後、自分が未来から来たセルジュの息子であることを母親に明かし、運命を変える為に同行するようになる。


【人物像】

孤高な性格故に他人と関わりたがらず、特に過去の人間にあたる親世代の面々とは極力関わりを避ける傾向がある。

しかし本当は非常に仲間思い。
ルキナに「正体を隠す必要があれば」と過去に行く前に仮面を渡したり、身体が弱いノワールを見守っていたり、
デジェルの稽古で欠点を指摘したり、ナンパに失敗して落ち込むアズールに付き合ったりと、
特に子世代の仲間に対しては何かと気遣いを見せる。ただし黙って見守る傾向があるので、怪しい人に間違われたりするが。
特に真面目で同じように周囲を配慮しているロランには心を開いており、彼に対してはかなり気を許している。


物心ついた頃から両親は屍兵から人々を守って各地を転々としていた為あまり記憶になく、
両親の帰りを待ち続けていたが、結局幼い自分のもとに帰って来たのは傷だらけのミネルヴァだけだった。
こうした経緯から現代の両親には、情を抱く事で再び両親を失う悲しみを抱くのを恐れ、よく似た他人としてあくまで名前を呼び捨てにしている。


一見超個性的な集団である子世代の中ではまともな性格に見えるが、彼もまたその例に漏れずに変人。
母セルジュ同様に「屍兵が可愛い」等美的感覚が大幅にズレており、ミネルヴァを溺愛し誰もいないところでは「ミネルヴァちゃん」と呼んでいる。

一方で生まれた頃にセルジュに絶景高い高いをされて誤って落とされたらしく、頭痛持ちかつ高所恐怖症になってしまったらしい。
なのでミネルヴァに乗れなかった為、似た境遇のシンシアに手伝ってもらい、高所恐怖症を克服した経緯がある。
その為シンシアには感謝しているが、自分の汚点を知る唯一の人物として苦手意識を抱いている(嫌ってる訳ではない)。


また仮面は子供心に「かっこいい」と思い付けはじめて現在に至る、立派な厨二病。
仮面の下の素顔は女性陣から「かっこいい」と言われる美形で、隠しているのが勿体無いらしい。瞳の色は赤。


因みに彼を含めた子世代の性格が濃すぎるのは、ルキナ以外は仲間にしなくてもクリアできる為、只でさえ歴代の作品より濃い親世代よりもインパクトをもとめた結果らしい。


支援会話での話からすると、子世代のみならず親世代を含めた軍の中でもかなり強い部類に入る様子。
少なくともアズールを実力行使で何度も追い返すデジェルが、「自分より上」と認めている程。

母セルジュも強い竜騎士であると認め、逆に指導を受けている。
またマイユニット♂に仲間との連携の大切さを論された時には「自分にはそんなものは必要ない」と断言。
戦場でマイユニットがその言葉を認めざるを得ない程の実力を示した(最もジェローム自身もマイユニットに指摘されて自分の考えを改めるようになったが)。

なお実際の性能は


【ユニット性能】

母セルジュ同様に力・守備に特化したパワーファイターで、対抗馬はヴェイクか力特化のマイユニットが親の子世代キャラぐらい。
反面魔法と魔防の成長は絶望的。数値で見ればセルジュが父親の分だけ強くなった感じ。
母親からのスキル継承はデュアルサポート+深窓の令嬢あたりがベストか。
しかしペガサス素質のない母から生まれる息子のため、どうやっても疾風迅雷を習得できないのが痛すぎる。
早い話が前衛としての性能は子世代最低クラス。
回復や太陽のようなスキルこそあるものの、魔力が低くリザイア地雷にも向かない彼は設定では得意とする単騎特攻にも全く向いていない。

デジェルは自分より上と言っているが、現実には親がマイユニやドニキガイアの場合はジェロームの親が誰だろうと圧倒的にデジェルの方が強い。
ついでに彼女に追い返されるアズールは誰が親だろうと疾風迅雷を遺伝でき、王の器を取った日にはデジェルより強い。完全に設定と力関係が逆転している。

ロランとシャンブレーも疾風迅雷は習得できないが、ロランもデュアルサポート+を持てるので後衛としては遜色なく、
更にソーサラーになればリザイア地雷としてジェロームよりは前衛としても優れる。
一応、力・守備の高さやデュアルサポート+、DLCで魔戦士になれば居合一閃も使えるため、
嫁の後衛としては優秀な分、デュアルサポート+すらない(どころか一切女性専用スキルのない)シャンブレーよりはマシだが…

ぶっちゃけた話、仲間との連携は必要ないとのたまう彼こそが、
子世代で最も単騎特攻が苦手で仲間と連携(というか嫁やアズールのケツにくっついて戦うこと)が必要なユニットである。
その結果しょっちゅう装備品扱いされるハメに。特に自分より実力が劣る設定のハズのデジェルにさえ追い返されるアズールの背後に隠れて戦う彼の心境やいかに。

…孤高の騎士、最高クラスの強さという設定のはずが、現実は子世代下から最弱よりはマシ程度の戦力で
誰かの後ろに隠れてないと強さを発揮できないというのは非常に物悲しいものがある…。
ぶっちゃけて言うと名前負けも甚だしい。

因みに、父親がヴェイク、嫁が力得意のユニ子だと、筋肉モリモリマッチョマンの変態仕様(力最大61、限界突破で71)のマークが産まれる。
ただしこの場合ヴェイクの傭兵資質(武器節約)が無駄になってしまう(ヴェイクの傭兵資質は娘にしか遺伝できない)。


支援は両親は勿論のこと、子世代では女性陣全員(マーク女含む)とアズールとロラン。
大体周囲にいいように振り回されているのが彼の運命である。


因みに声を担当した新垣樽助は同作でソール、また次作のifではサイゾウの声も担当している。

  • FEH
2018年3月の戦渦の連戦「~運命か、絆か~」の報酬として登場。現在は聖杯を用いることで召喚できる。
イラストはめか氏。被弾時は仮面が割れ素顔が露わになる。
母セルジュと同じ斧装備の飛行ユニット。

武器は騎馬特効の『ポールアクス+』。
Aスキルは攻撃-3、守備+5する『守備の城塞3』。
Bスキルは自分から攻撃した時、戦闘後自分を1マス手前へ移動させる『一撃離脱』。

能力値配分は母とほぼ同じで、そこから少し守備と魔防が上乗せされたものになっている。
ただし、守備は城塞の分を引いた素の値では母の方が上回る。
斧飛行はかなりの激戦区で、母自身もライバルになり得るが、武器が騎馬特効なので即戦力としては十分。

また、近接ユニットであるため、原作ではどう足掻いても覚えられなかった「疾風迅雷」を継承可能。攻撃が高いので「剛剣」も同時に継承させれば実用的になるかも。

2021年7月に専用武器『鉄面の斧』が追加。
ポールアクスにある騎馬特効を持った上位置換で、敵から攻撃された時または戦闘開始時敵のHPが75%以上の時、戦闘中攻撃、守備を+5する。
特殊錬成では更にHP3と、周囲1マスに味方がいない時、戦闘中敵の攻撃、守備を-5し、更にターン開始時周囲1マスに味方がいなければ、自分の攻撃、守備を+6する効果を付与する。



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最終更新:2025年02月12日 22:02
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