規制済み(Lobotomy Corporation)

登録日:2020/06/25 Thu 16:12:55
更新日:2024/04/30 Tue 20:41:23
所要時間:約 15 分で読めます







(規制済み)している(規制済み)は……何と、とても不快なものです。



X「規制済みハァハァ(*´д`*)」



規制済みとは、『Lobotomy Corporation』に登場するアブノーマリティ

危険度クラスはALEPH。最上級の幻想体である。









概要

CENSOREDと書かれた赤い縁取りの黒いバーで構成されたなにか……としか言いようのない幻想体。
収容されている普段の形態だと、太くて長い縦向きのバーを中心にして、いくつもの小さい横向きのバーがくっついてる感じ。

いくら奇々怪々の集まりである幻想体だとしても、飛び抜けて妙なデザインをしているが、実はこれ、仮の姿。
じゃあ何か条件を満たせば真の姿を見せてくれるのかというとそういうわけでもなく、残念ながら管理人である我々には真の姿を見る機会はない。

その理由は後述。





特殊能力

規制済みはクリフォトカウンターがゼロになると特殊能力が発動する。

クリフォトカウンターは以下の条件で変動する。

・作業中の職員がパニックに陥る→カウンターが1減少
・作業結果が悪い→カウンターが1減少
・「生贄」作業を完了→カウンターが1回復


特殊能力が発動すると、脱走する。
脱走時の詳細は後述。


気をつけなければならない点は、なんと規制済みは白夜と同じように専用の恐怖度レベルを持っていて、エージェントランク4以下の職員が遭遇すると即時発狂してしまう、ということ。

具体的には、規制済みの恐怖度レベルは8。これとエージェントランクを引き算した結果で、どれだけ恐怖度レベルペナルティを負うかが決定される。
なお、上記の条件も踏まえると、ランク4以下のエージェントに作業させると、即時発狂して(一番目の条件達成してカウント-1)、作業が失敗する(二番目の条件達成してカウント-1=脱走)ため注意が必要。

ランク5の場合は即時発狂ではないが、それですら遭遇時に全MP60%ダメージを負う。やべえな規制済み。ツヨス!

……失礼。最高ランクですらそれなので、規制済みのお世話をする場合はエージェントに十分なインターバルを与えるか、ローテーションで交代するようにしよう。防具もBLACK耐性が高いものにしたいところ。WHITE耐性と引き換えにMPを増やすツールである皮膚の予言も使える。こいつの対策以外にほぼ出番ないけど。

なお生贄作業はあの害悪と名高い「無名の胎児」と同じ仕様。生贄アイコンをクリックするとルーレット表示され、赤いボタンを押すとルーレット開始。再度クリックすれば生贄職員が決定され、規制済みの収容室に向かってヤツのおもちゃにされる殺されてしまう。
ただ、胎児と違って別に使用を強制されるわけではない分、十分有情な仕様である。



脱走時

脱走時の規制済みは変形し、馬のような形態を取る。HPなどは未だ検証中で不明だが、少なくとも白夜以下であることは確か。
規制済みは目の前に立っている職員に対し、バーで殴りかかって強いBLACKダメージを与える。

規制済みはゆっくりな移動速度を持つ。規制済みが死体の上を通過した場合、ドリルのような形態に変形して分解し、HPを回復する。地味にエグい真似をする……。
また、規制済みの攻撃でHPが0になった職員がいた場合、小さいバーで死体を囲って、ピープ音を鳴らしながら死体をぶちまけさせる。この時、同じ部屋にいる職員にWHITEダメージが入る。

ピープ音が終わると、規制済みと同じようにCENSOREDと描かれたバーで構築された、小さい規制済みのような「眷属」を生み出す。

厄介なことにこの眷属も専用の恐怖度レベルを所有しており、ランク5の職員が接触したら最大MPの30%ダメージがペナルティとして入る。
……お分かりだろうか?つまり、眷属を二体生み出された時点で、

規制済み(MPダメージ60%)+眷属(MPダメージ30%)×2=発狂

そのため、眷属を生み出される度に慎重に鎮圧を行わせなければならない。
幸い、本体と眷属は移動速度が微妙に違うのではぐれる事も多い。なのでチャンスを待つのもあり。
ただしチャンスを待っている間にオフィサーが眷属化させられるといよいよ手を付けられなくなっていく。
もし規制済みが脱走した場合は速やかに部門内のオフィサーを処分することを勧める。


しかし……(後述)




ステータス

規制済みは洞察に対してレベル4以下の作業に高い反応を示す。それ以上は普通。
本能はレベル3以下で高い反応を示し、それ以上はやはり普通。
愛着も、レベル2以下で高い反応を示し、それ以上は普通。
抑圧は、普段は生贄作業に置き換わっているため不可能。

観測レベル4で、ギフト「規制済み」を解禁。
規制済みを構築してる赤黒バーを、目線の部分に複数貼り付けた感じのギフト。女の子エージェントにつけると興奮するとか言った君、オフィサー送りになります
MPを+10する効果がある。

また、武器E.G.O「規制済み」を解禁。
その形状を例えるなら……クレーンゲームのクレーンアームを、規制済みの赤黒バーで構築したもの、と言って分かるだろうか。
特殊攻撃持ちて、接近戦で効果を発揮するBLACK属性武器。また特殊効果として、装備者がダメージを受けるとそのダメージの40%を回復するという優秀な効果がある。
これは致死ダメージ以外を60%まで減らすようなもの。恐怖ダメージ対策として装備するのもあり。



ストーリー

さて規制済みのストーリーだが、のっけから不穏な言葉が記してある。
なんでも、規制済みに関する試験情報は、聴覚、及び視覚情報問わずに深刻な精神汚染を引き起こすため、ありとあらゆる資料や記録は許可が出ず、あったとしても全て削除するような文章が。

続いて、ある作業記録がある。どうやら、規制済みによる精神汚染が出ないように精一杯加工した記録であるようだ。
規制済みがどういう幻想体なのかを後輩や管理人に伝えるために、残したものだろうか。


ランディ:あなたのような優秀な職員を収容室に送らなければいけないのはとても残念です。
収容室へ向かう前に何か最後の言葉はありますか?
勿論、最後の言葉というのはただの念のためです。

(規制済み):仕方ない。認識崩壊に対して自分より強い抵抗力を持つ奴はここにはいないからな。
小さい頃から何に対しても無関心だったんだ。協調性のないおかしい奴ってよく言われたもんだ。
けれどここで働いてから、この異常な能力が他の奴らを救うカギとなった。
こんなこと、他のところじゃ経験できやしないな。


ランディというオペレーターと、精神汚染を防ぐための配慮か、名前を規制されている職員が登場している。
ここでは、名前を規制された職員を「規制済み職員」と呼ぶことにしよう。

規制済み職員は、認識崩壊に対して最高レベルの抵抗力を持っている、優秀な職員のようだ。



ランディ:もう一度伝えておきます。
確かに、あなたの認識崩壊に対しての抵抗は最高レベルですが、それはあくまで人間の基準です。
もし頭の中が自分のモノじゃない思考でいっぱいになったり、数字を10数えようと思ったのに10が何であるかさえ分からなくなったり、唾液と吐き気が止まらなくなったり、自分のいる場所がわからなくなったり、突然すべてをつまらないものに感じて死にたくなったのなら…
その時はすぐに収容室を出てください。

(規制済み):それ聞いたのもう12回目だぜ。ランディ。


カ、カッコイイ……ハッ!
ランディは規制済み職員を心配してアドバイスを送るが、それに対する規制済み職員の対応は余裕を感じさせるものだった。
恐らく、職務経歴としてもベテランの域にあるのだろう。死線をくぐるのも慣れたものだ、とでも言わんばかりの自信だ。



ランディ:収容室の中ではあなたの様子をリアルタイムにモニターできないんです。カメラは全部切れてますし、あなたの音声記録が更新されるのは作業が終了してからなんですよ。心配なのは当然です。
さっき言った指示内容を復唱して下さい。

(規制済み):中へ入る、でも作業はしない。
一緒に入室した職員(規制済み)の作業を観察するだけ。起きたこと全部を記録する。
職員(規制済み)が危険にさらされていても、命令がない限り助けようとするのもダメ、だろ?


規制済み職員に指示されたのは、「作業の観察」のみ。
……恐らく、L社はこれまで規制済みの作業を満足に完了させたこともないのだろう。
最高レベルの抵抗力を持つ職員を、観察のみに留めることで、少しでもヒントが得られるような指示内容だ。

ただ、他にも名前が規制された職員がいる。
……ということは。


ランディ:その通りです。
あと10秒でこの通信は切断されます。
あなたに幸運を、成功のあらんことを。

(規制済み):後悔はない。
「最後の」音声を残せるだけ、自分は他の奴らよりかなり幸運だよ。
ああ、「最後」ってのはただの念のためで……

ランディ:わかってますよ。あなたの持ち帰った記録は永遠に遺します。
私たちはあなたの事を決して忘れないでしょう。
3……2……1……音声受信終了。


嫌な予感が我々の頭をよぎるが、実行されてしまう作業観察。
意気揚々と入室した規制済み職員は、果たして。



(規制済み):(中略)
ランディ……これって昔の(規制済み)に似てないか……?
ああ…そうか、これを見られるのは俺だけだったな。
俺と一緒に来た職員(規制済み)が(規制済み)になっちまった... 奴らは繁殖出来るみたいだ。
職員(規制済み)が(規制済み)に変化した……まるで(規制済み)の途中みたいだ……。
少し気分が悪くなってきたが、まだ大丈夫だ……。
職員(規制済み)の(規制済み)から小さな(規制済み)が出てきた……。
信じられん……今度は職員(規制済み)が(規制済み)し始めた……
職員(規制済み)が(規制済み)みたいに叫び始めた……この叫び声……聞こえるか?
俺に(規制済み)を思い出させる……

音声:(規制済み)----------------------------------------------------

これで分かった……これは俺たちの(規制済み)だ、これこそが(規制済み)が存在する理由だ……
こんな最悪の光景、見たことない。
俺はもう身動きもできない、(規制済み)は俺を次の獲物に決めたみたいだ。
もうすぐ……俺も(規制済み)だろう……アレが段々近づいてきてる。
レコーダーは、俺の(規制済み)に入れておこう……
この記録が皆の助けになればいいが……


(規制済み)だらけで訳がわからないが、理解したくもねえ。
間違いなく、人体を用いたグロい現象が起きている。
だが、それだけでは認識崩壊に最高レベルの耐性を持っている規制済み職員が正気を失うとは思えないので、本当に何が起きたのかはアンジェラのみぞ知る。


認知フィルターを採用してもなお、正気を失う管理人が後を絶ちませんでした。
そのうちの半分が(規制済み)によるものです。
職員やその他の幻想体がごく単純な物体にしか見えなくなるリスクを負って、認知フィルターを最大レベルにまで上げても、この幻想体が視界に入り次第、狂ってしまいます。
たった一体の幻想体のために管理人を盲目にするわけにはいきません、私たちはジレンマに嵌ってしまいました。
ある職員が巨大なぼかしで幻想体を覆うことを提案しました。解決策はそれだけです。
システムの問題により幻想体へのぼかしが解除された場合は、管理人の処分方法を再び検討しなければなりません。


こちらは恐らく、アンジェラの述懐だろう。
認知フィルターを最高レベルまで上げても目視するだけで即時発狂させてしまう規制済みの正体とは一体……。
なお、認知フィルターについて知りたい方はマルクトを参照。

一応、最終的な解決策として、規制済みを大きなぼかしで覆うことに決定した。
それで現在に至るはずなのでこれは有効だったらしいが……謎の多い幻想体である。













盲愛様

とまぁなかなかの強敵なのだが「lobotomy corporation日本語攻略wiki」やSNS上では盲愛様と呼ばれ愛されることがある。
原因はアプデ前の規制済みの弱さである。


*注意*
気を付けておきたいのはあくまで「アプデ前」の規制済みが弱いのである。
現在の規制済みは管理、鎮圧共に十分Alephとしての厄介さを持ち、脱走後の対処を間違えると単体で施設を壊滅に追いやることも有り得る存在ということは覚えておきたい。
 

そのため当時の印象で語ると会話が噛み合わなくなる可能性がある。
ここから先はこれを踏まえて盲愛様と呼ばれることになった過去の規制済みを見ていただきたい。



まず、規制済みはゆっくりな移動速度を持つといったな。
あれは嘘……というわけでもないが、大分マイルドな表現だった。

ストレートに言わせてもらうと、規制済みの移動速度は滅茶苦茶遅い。
どのくらい遅いかというと、オフィサーの移動速度より遅く、普段なら虫ケラのように殺されるオフィサーに追いつけないから、折角脱走したのに鎮圧までに一人も殺せないなんてことはザラ

このゲーム、親項目でも触れたように、移動速度は極めて重要である。
高ければ高いほど、有事の際に早く対応できるようになるからだ。

……で、ALEPHの解禁段階まで進むと職員もなかなかに育っている。
もうこの段階ではオフィサー以下の移動速度を持つエージェントを雇用してるとかまずありえない。そんなエージェント、WAWやALEPH…どころかHEすら相手にできないからだ。

そのため、万が一脱走してもそれをひとまず無視して他の幻想体に対して二つ三つ作業してから向かわせても犠牲者は0~2人くらい(勿論全員オフィサー)しか出てない、なんてことも。

加えて、そんな致命的なまでに遅いのに近接攻撃しか持ってない。
ただ、「強いBLACKダメージを与える」と上述したように、一撃の攻撃力自体は悪くない。それでもALEPHの攻撃にしては微妙、とか言われることもあるけど

だが、規制済みが遅いのは移動速度だけではなく、攻撃速度もそうだった。
速さが足りない!

結果として算出されるDPSはモロに低く、ALEPH装備職員どころか、挙句の果てにはHE装備職員ですら、捕捉できたとしても殺害するのに結構時間がかかるという始末。


さて、規制済みの戦闘能力が如何に劣っているか、分かっただろうか?

しかし、規制済みには、既に述べたように専用恐怖度レベルという強みがある。
これに関しては、包み隠していることはない。全部、正真正銘の規制済みオンリーワンの強みである。
事実、現在は規制済みに手を焼く人が続出している。


……現在は?


実は専用の恐怖度レベルこそ、後のアップデートになって追加された能力なのである。

じゃあそれ以前はどうだったのかというと……それは酷い惨状で、

・エージェントランク3とHE装備職員だけで鎮圧できた
・規制済みが脱走してたけど、LOBポイント要らなかったから業務終了まで放置してた
・むしろ死体掃除してくれるのを期待してロボトミー社製ルンバとして積極的に脱走させてた


……目も当てられない惨状である。そりゃALEPH(笑)とか言われるわ。
まぁぶっちゃけ今も鎮圧時に受ける恐怖ダメージは脱走後に一度遭遇したらその後は鎮圧し終わり収容室に戻るまで受けないという仕様のせいで脱走したら一度顔だけ合わせて精神量が十分に回復してから鎮圧に向かえばいいと言う有様なのだが。

同じALEPHで同じBLACK属性使いである笑う死体の山には当然ながら驚異度で完敗している。それどころか一つ下のクラスであるWAWの憎しみの女王にも負けている。


極めつけに、「赤ずきんの傭兵」(危険度クラスはWAW)姉貴とガチバトルさせた結果……もう何も言うまい。*1


で、このALEPHとは到底言えない弱さから管理人達の間で愛嬌が生まれ始め、次第に脱走移動中の規制済みがなんかトコトコしてて可愛いとか、規制済みの攻撃モーションも犬のお手みたいで可愛い(!?)とかなんとか言われ始めて、管理人達の間ではカルト的人気を獲得していった。そりゃ女神転生の「すぐにけせ」の方が怖いもんね

その結果、「lobotomy corporation日本語攻略wiki」において、盲愛(管理業務において役に立つとかじゃねーんだよ!俺はこいつが可愛くて仕方がねーんだよ!ということを表す票)投票が全幻想体中トップの1388票を集めている。(2020年6月現在)

ちなみに、他に盲愛票を集めている幻想体が、

憎しみの女王(可愛らしい魔法少女)→992票
レティシア(可愛らしいロリっ子)→899票
溶ける愛(可愛らしいスライム娘)→851票

彼女らは盲愛票集める理由がなんとなく分かるものだが、それらを差し置いて単なる赤黒バーが盲愛トップなのが、如何に異常な事態なのか、お分かりいただけただろうか?

その結果、攻略wikiを中心にして、規制済みを「盲愛様」と呼ぶ風潮が確立された。どういうことなの……


さあ、この項目を読んだあなた!
盲愛様に魅了されたというのなら、あなたも今すぐ盲愛投票をしに行くんだ!規制済み「や め ろ」













なお、今のところ登場は『Lobotomy』のみとなっており、続編の方では全然音沙汰がない。
同じくALEPHのピンク色×2のような「スポンサー発案」という特殊な事情も無いのに出てないALEPHは盲愛様が唯一である。

「現在見えている姿はL社の認知フィルターによるもの」という設定がある以上、そのフィルターが無くなった状況での姿をどう表現するのかが恐らく難しいのだろう。と、ファンからは推測されている。
いつかLimbusとかに出れたらいいね。





追記・修正は、盲愛様を目の前にして認知フィルターを切ってからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • lobotomy corporation
  • アブノーマリティ
  • ALEPH
  • 規制済み
  • 盲愛様
  • ALEPH(笑)
  • 日本語攻略wiki盲愛投票一位
  • 盲愛様!俺だ!眷属にしてくれ!
  • 深刻なミーム汚染
  • WAWに負けるALEPH
  • お馬さんごっこ、楽しいね
  • みんなのアイドル
  • 絶対発狂させるマン
  • 発狂能力>>>戦闘能力
  • ALEPHの総意
  • ネタキャラ
  • 発狂に全てを賭けたお馬さん
  • HEに負けるALEPH
  • ロボトミー社製ルンバ
  • お前のようなALEPHがいるか
  • キュートちゃんに勝る愛らしさ
  • ZAYIN詐欺(逆)

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月30日 20:41

*1 ちなみに赤ずきん姉貴は恐怖ダメージを受けない。