PILLAR OF RAY(AC4)

登録日:2020/09/13 (日) 09:27:17
更新日:2025/02/15 Sat 16:38:08
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PILLAR OF RAYとはフロムソフトウェアのゲーム『ARMORED CORE 4』にてストーリーの終盤に登場するミッションの名前。
物語も終盤に入ったチャプター5におけるミッションの一つ。
といっても、ナンバー3アンジェとの決戦、ソルディオス部隊侵攻の阻止、レイレナードネクスト部隊4機との激戦といった、
数々の高難易度名物ミッションらと比較すると、やや印象に欠けるかもしれない。


◆概要

リンクス戦争末期、敵対陣営であるレイレナードが所有する衛星破壊砲「エーレンベルク」が、
GA社の観測衛星を狙っている情報を察知。
観測衛星は既にエーレンベルクの射程間近へと近づいてしまっており、
もしこれを破壊されればレイレナード陣営の情報を得るための手段を潰され、
戦局に大きな影響が及ぼされるのは想像に難くない。

よって、この事態を未然に防ぎエーレンベルクを破壊するのがこのミッションにおける目的となる。


◆防衛戦力

とはいえレイレナード側もこんな壮大且つ目立ちまくりな切り札級の兵器が狙われることに対し、
何の対処もしていないなんてことは当然無く、事前のフィオナのブリーフィングで触れられていたように、
多数の防衛戦力が展開されており、これらの猛攻を潜り抜けながらミッションを達成しなければならない。


○高濃度プライマルアーマー

エーレンベルク本体の心臓部を守る防御の要。
遠方からでも目視できるレベルの強力なプライマルアーマーが展開されており、
これを破らないことにはまともにダメージを通すことができない。
よって、砲台近くの地下にあるドーム状の施設=プライマルアーマー整波装置を先に破壊する必要がある。
まあ実のところ、プライマルアーマーの上からゴリ押しで高火力武器やブレードを叩き込んでも破壊できないことは無かったりもするけど。

○MT&ノーマル戦力

単体ではほぼ脅威にならないだろう雑魚敵も、このミッションではとにかく数が多い。
放っておいて本体を狙っている後ろからチクチク撃たれてもうっとしいので、
目に付いた敵はできる限り数を減らしておいた方が後々楽になるだろう。

○ハイレーザー砲台

エーレンベルク本体を取り囲むようにして設置されている4つの砲台。
射程がかなり長く、ミッション開始直後からバンバン連射してくる。
一発当たりのダメージもデカいため、可能な限り避けていきたい。
設置個所の関係上、懐にさえ潜り込んでしまえば脅威ではなくなる。

○パルス砲台

…が、懐に入ったら入ったで、今度は本体心臓部付近に多数設置されているこちらがご挨拶。
一発辺りの威力は低い物の、その連射力と数にモノを言わせてとにかくこちらのAPをガリガリ削りまくってくる。
あまり時間をかけるとあっという間にジリ貧になってしまうため、素早く数を減らすか、
もしくはとっとと目の前にあるエーレンベルク本体を破壊するかで手早く済ませること。


これらの防衛戦力を潜り抜け、エーレンベルク心臓部にダメージを与え続けると見事破壊に成功。
(倒壊直前に起こる大爆発に巻き込まれると、こちらも大ダメージのため、フィオナの指示通り素早く離れること)

レイレナードの逆転の一手となる筈であった巨大な光の柱は、
アナトリアの傭兵の手によってその光を放つことなく消し去られることになる…






追記・修正は観測衛星が破壊される前にお願いします。

























犠牲なき解決の機会は、遥か昔に失われている

贖罪に痛みが伴うならば、それは甘んじて受け容れなければならない


それが、我らの咎だ




…しかしこのミッション、続編のARMORED CORE for Answerをプレイした者には、
印象ががらりと変わってしまうミッションとして一部では有名となっている。

◆ブリーフィングの嘘

ACfAで明かされたアサルトセルの設定から、「GAの観測衛星が狙われている」とするこのミッションの意義がそもそも嘘だったと判る。
観測衛星など存在しようもない…であればエーレンベルクは何を狙っていたのか。

◆エーレンベルクの存在意義

AC4の時点ではただ「衛星破壊砲」とされていたエーレンベルクだが、ACfAにおいては扱いが異なる。
それはミッション名とブリーフィングでの呼び名の違いなのだが、
企業連ルートでは「衛星破壊砲基地襲撃」、ブリーフィングでも一貫してエーレンベルクを「衛星破壊砲」と呼んでいる。
ORCAルートでは「衛星軌道掃射砲防衛」、ブリーフィング中の呼び方も「衛星軌道掃射砲」となっている。
この呼び名の違いがエーレンベルクの存在意義を示しており、あくまで真実を隠し通そうとする企業連の姿勢を物語っている。
エーレンベルクは「軌道を掃射する」…つまり衛星等をピンポイントで狙い撃つのではなく、上空一帯を薙ぎ払うための兵器だった。

◆本当の狙いはアサルトセルだった?

ACfaの時代に確立されているクレイドル体制と、それに牙を向ける反体制勢力たるORCA旅団
そしてストーリー2周目以降に判明する真実である、宇宙への道を閉ざしている自動兵器の網、アサルトセル。
その帳を払い除け、汚染が進み続ける地上から宇宙という新たな人類の生きる場所と未来を切り開くことこそが、
ORCA旅団の真の目的であったことは知ってのとおり。

そのための手段として用いられるのが、クレイドルを支えていたエネルギーを用いての、
衛星軌道掃射砲「エーレンベルク」の発射……そう、AC4の時代にアナトリアの傭兵が破壊したソレである。
そしてORCA旅団の母体となっているのが、嘗て滅びたレイレナード社であることも有名な話。

これらの情報を統合して導き出された仮説が、


「レイレナード社は当初からアサルトセルの破壊と宇宙への進出を狙っていた」

「それを察知した企業群上層部(老人たち)がその阻止と隠蔽のために、GAの観測衛星を狙っていると情報をでっち上げ、アナトリアの傭兵にエーレンベルクを破壊させた」


というものである。

公式からの正式な見解が何も出ていない以上、憶測でしかないのも事実であろうが、
これらを偶然の一致で全て片付けてしまうにはあまりにも話が繋がりすぎているのも確かであろう。

ACfaで語られた話によれば、「国家解体戦争もリンクス戦争(AC4ストーリー中の出来事)も、真の狙いはアサルトセルの存在を隠匿することにあった」と触れられており、
「レイレナードが独断でこの罪が露見するような振る舞いを取ったが阻止された」という意味合いにも取れる。

他にも、AC4に登場するリンクスの一人、レイレナード所属にしてナンバー1であるベルリオーズの未使用音声には
「世界は私たちが変える」というセリフが収録されており、
これらのことはACfaにおける後付けではなく、AC4の時点でアサルトセルやレイレナードの真の目的などの構想は既に練られていた、と見る者も少なくない。


まあ結局のところ、フロム脳ということである。





追記・修正は宇宙への道を切り開いてからお願いします。

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最終更新:2025年02月15日 16:38