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覇鬼(地獄先生ぬ~べ~)

登録日:2020/11/08 Sun 12:32:25
更新日:2026/06/19 Fri 07:47:08
所要時間約 5 分で読めるうが




ウ…ガガ…これが人間の町か…よくも…今までオレを封じてくれたな…


皆殺しだ…人間…皆殺しだ…


覇鬼(バキ)とは漫画『地獄先生ぬ~べ~』に登場するキャラクター。
同音だが格闘家の刃牙は無関係。

CV:江川央生/安元洋貴(2025年版)*1
演:坂上忍


人物

八大地獄の最下層「無間地獄」に住む*2巨大な体躯の赤鬼
一人称は「オレ」で語尾に「うが」をつけて話し。人間のことは「ウジ虫」や「虫けら」と呼ぶほど見下している。

地獄の鬼はより下層に住む者程強大な妖力を持つとされ、その中でもとりわけ覇鬼は最下層の無間地獄に住むだけあってまさしく桁違いの妖力を誇り、ぬ〜べ〜と最初に相対した際には妖力波の一撃でぬ〜べ〜の左手を文字通り消し飛ばし、経文などを用いた技も一切寄せ付けずに一方的に圧倒してみせ、その後復活した際には一瞬にして高層ビル群を壊滅させる程のパワーを見せつけた。

玉藻曰くその妖力の総量はぬ〜べ〜自身の霊力の数百倍はあるとの事で後に出現したぬ〜ベ〜の500倍の妖力を持つとされる弟の絶鬼すらも更に数段上回る程。
その為そんな覇鬼*3と絶鬼が戦った際にはぬ〜べ〜や玉藻やゆきめが束になっても敵わなかった絶鬼ですら殆ど手も足も出ず一方的に蹂躙され、地獄に叩き落とされた。
その事実と作中においてぬ〜べ〜が鬼の手の封印をなんらかの形で解放してその力を行使した際にはミズハメや両面宿儺といった神獣クラスの存在すらも撃破する程の破壊力を発揮した事を鑑みると覇鬼自身も神獣クラスの存在とすら渡り合える程の戦闘力を有していると推測される。*4

それ故に玉藻がその力を初めて目の当たりにした際には狐の中でも最高位に近い存在である筈の彼を「バカな!これを封印したのいうのか!?」「勝てる筈がない……」と愕然とさせ、絶鬼やオロチや九尾の狐といった大妖怪、果ては麒麟やミズハメや両面宿儺といった神獣クラスの存在など数々の強敵との戦いを経た後の原作最終盤のぬ〜べ〜をして復活後に再び相対した際には「史上最強の敵」「万に一つも勝ち目は無い」とまで言わしめた。
その上原作最終盤においては後述の通りぬ〜べ〜の不注意から大昔にとある鬼を封じ込めた石像より鬼の妖力を吸収して美奈子先生による内部からの封印すら強引に突破する程の更なるパワーアップを遂げてしまった。

また、それだけ強大な力を持つ上に何かしらのキッカケで一度激情すれば「目につくもの全てを壊す破壊の権化」と化し周囲のものを全て破壊し尽くすまで三日三晩我を忘れて暴れまわる。

弱点は頭の悪さと幼稚性で、戦いの真っ最中であっても玩具に気を取られて攻撃されるほど酷い。
そのため、弟妹の絶鬼眠鬼からは「頭の方はイマイチ」、「おつむは超単細胞のお調子者」と散々な評価を下されている。
しかし、散々な言われようながらも兄弟仲は良く、特に末の妹の眠鬼を何よりも大事にしかわいがるなど情の深さも持ち合わせている。
三兄妹で地獄に揃っていた頃は、騙されて落とし穴に落とされるなどの過激な遊びを日常的にやっていたようだ。つまりぬ~べ~の普段の間抜けな面による影響を受けた訳ではない
ただし、ぬ~べ~との2度目の死闘の中において途中からは単なる破壊衝動や悪意敵意の類いではなく人間に情が移った眠鬼の様を目の当たりにして「このままではお前は鬼としてダメになる」という危機感を抱いた上で「妹の為に」という確固たる意思のもと改めてぬ〜べ〜達に殺意を向けていたりその後戦いの終盤においては渋々ながらも人間を認め二度と暴れないと誓っているあたり、全く何も考えていない訳では無い様子。

また 眠鬼 だけではなく 絶鬼 に対してもOVA版においては封印された状態ながら彼が接近すれば鬼の手の状態のままその存在に反応するかのように動きを見せたり絶鬼が一度は鬼門に落とされた際にも( 美奈子先生 の力が絶鬼の妨害で大幅に弱体化していたとはいえ)まるで弟の危機を察したかのように封印された状態から強引にぬ〜べ〜の身体を侵蝕して一気に復活したり最終盤において地獄に堕ちようとする絶鬼を鬼の手に戻った状態ながらもぬ〜べ〜の意思とは無関係に動いてその手を取って引き揚げようとするなど情の深さが窺える

その容姿は弟の絶鬼や妹の眠鬼と比べるとベーシックないかにも赤鬼といった風なものであり、絶鬼と違って翼などが生えている訳ではないが飛行能力も備えている。
人間体は、2m近くあるパンクファッション風の外国人の様な姿。
ちなみに、アソコはかなりでかい。


来歴

過去

世に災いを起こすべく現世に赴き、童守小学校の女子児童*5取り憑いて騒ぎを引き起こす。
その後、自身を除霊しようとするぬ~べ~と交戦し、彼の左手を一撃で吹き飛ばし*6、そこから上記の通りぬ〜べ〜の技を一切寄せ付けずに彼を一方的に蹂躙。過去の映像としてその光景を垣間見た玉藻が「私は間違った過去を見ているのか…?」「どうやって勝つというのだアレに…」と漏らす程の最早「戦い」とも呼べぬような絶望的な力の差を見せつける。
だがトドメを刺そうとしたその時、かつて自らの体内に取り込んでいた美奈子先生の決死の抵抗により弱体化したところをぬ~べ~によって左手に封じ込められる事となった。

以後はぬ~べ~と美奈子先生の二重による封印の元「鬼の手」としての活動を余儀なくされる。
当然覇鬼にとっては苦痛極まりない状況で、作中では何度か封印から逃れようと試みるも全て失敗している。


復活

作中終盤、童守小学校の校庭から不気味な像が出土。
その正体は「鬼の妖力を封じ込めた石像」だった。
しかし、その事実を知らなかったぬ~べ~は鬼の手で石像に触れてしまい、覇鬼が妖力を吸ってしまう。
結果、覇鬼は美奈子先生でも押さえつけられないパワーを得て、完全に復活。
そこで眠鬼と再会し鬼じゃなかったら粉砕骨折で死亡する勢いで抱きついて喜ぶと共に暴れて人間の絶滅を目論む。

復活後はこれまで封じ込められていた鬱憤を晴らすかの如く、妖力波で町を次々と破壊する。
だが、頭の悪さは全く治っておらず、
  • 屋上遊園地の汽車の遊具に乗る。
  • デジタルサイネージに映し出された「だっちゅーの」の真似をする。
  • 人間体に化ける時にズボンとパンツを履き忘れる。
  • アイスをまとめ買いする。
  • バルーンアートや切れ味の良い包丁に興奮する。
等と好き勝手遊び歩き眠鬼を呆れさせその度に制裁を喰らっている。

その子供っぽい性格に目をつけたぬ~べ~達は、「玩具で覇鬼の注意を惹いてその隙に攻撃する」という作戦を取る。
こんな単純過ぎる作戦にあっさり引っ掛かった覇鬼は玉藻ゆきめの攻撃をモロに喰らうも、頑丈な肉体故軽傷で済む。
しかし、眠鬼が玉藻の攻撃から覇鬼を庇って傷ついてからは様子が一変。
大事な妹を傷つけたぬ~べ~達に対する強い怒りが爆発。
ぬ~べ~達への攻撃を止めてほしいという眠鬼の説得も耳に入らず本能のままに暴走する。

達を守ろうとするぬ~べ~を徹底的に痛め付けるが、眠鬼に阻止される。
そして、不本意ながらも鬼の鎧となった眠鬼を装着したぬ~べ~と兄妹ゲンカ激戦を繰り広げる。
戦況はほぼ互角だったが、すべての物を焼き尽くす地獄の業火「焦熱覇拳」を放ち、眠鬼を庇ったぬ~べ~に瀕死の重傷を負わせ勝利する。
だが、眠鬼が自分ではなく満身創痍のぬ~べ~を心配することに困惑。
眠鬼から「人間はウジ虫なんかじゃない。」「あたたかい心のパワーがあると」教えられる。


兄弟 親子 友達 恋人 先生と生徒…みんなそんな心のパワーでつながっているんだ。私はそんな人間が好きになった


もしそれを壊そうというのなら もう覇鬼兄さんなんてお兄ちゃんじゃないよ


眠鬼の涙ながらの絶交宣言を受けると、徐にぬ~べ~の元に歩き出し、ヒーリングで彼を治癒する。*7


おい人間

お前の勝ちだ もう人間は殺さない


遂に負けを認め、人間に危害を加えないことを決意した。
あくまで自分にとって一番大切な眠鬼の言うことを聞くという名目であるものの、事実上和解する。
その後、眠鬼が人間界に留まることになったため彼女を一人にしてはおけないと、再び鬼の手としてぬ~べ~の左手に残った。

和解後

上記の通り覇鬼自身は人間の素晴らしさを認めていないものの、昔に比べると確実に性格は丸くなっており、
授業中にぬ~べ~の左手を操って勝手に落書きをする等の悪ふざけを行う程度で悪事は一切働かなくなり、長らく覇鬼の体内に囚われていた美奈子先生もすんなりと解放している。
広曰く「無邪気で気のいいやつ」。
この覇鬼の変化についてはぬ~べ~は「鬼の手として子供達を守ってきたことがこいつ自身を少し変えたのかもな」と推測している。

また、ぬ~べ~に完全に協力的になったことで鬼の力を100%解放できるようになり、ぬ~べ~の戦闘力強化に大いに献身している。

ぬ~べ~が九州へ転勤する時は、当然ついていくことに。
折角の新婚生活が台無しになることを懸念するゆきめに「俺は迷惑かけんうが」と宣言するが……


あ~しかし新婚初夜はすごかったうがー

『ああ先生とっても熱いわ…体の中からとろけそう』

『あああ…ゆ、ゆきめくん冷たいよ。まるでかまくらの中みたいだ…』


当然ながらぬ~べ~ごとゆきめにボコボコにされるのだった。


地獄先生ぬ~べ~NEOにおいて

九州へ来てから5年後、大羅刹鬼天帝の地上進行を阻止すべく、眠鬼と共に地獄へ帰還する。
再起不能になった絶鬼を復活させると三兄妹で鬼天帝と戦う。
その後、地上でラミア/真・鬼天帝と交戦するぬ~べ~達の元に駆けつけると、ぬ~べ~の提案で三兄妹同時に鬼の鎧として合体し交戦した。

戦いの終結後は再び地獄へ帰っていった。


余談


公式の続編である地獄先生ぬ〜べ〜NEOの企画が浮上し、いざ構想を練り始めた時に一番困ったのがこの覇鬼の扱いだったらしい。
作者曰く「覇鬼と和解済のぬ〜べ〜だとどんな妖怪、悪霊が出てきても簡単に一捻りに出来てしまう程強すぎてこれではストーリーが成立しなくなってしまう」との事で試行錯誤の末、最終的には妹の眠鬼共々一旦地獄に帰ったという設定に落ち着いた。

原作、及び旧アニメ版ではシーンによって多少のバラつきはあれど目測で10m前後はあろうかという堂々たる巨体として描かれていたが令和版においては幾分か縮小され、目測で身長178cmのぬ〜べ〜の2〜2.5倍程度、推定4m前後の大きさで描かれていた。
もっとも旧作程の巨体だとぬ〜べ〜との戦いにおいて「そもそも学校の教室には収まりきる筈がない」という矛盾が生じる為、やむを得ない改変といえる。*8

上記の通り原作最終盤で1度完全復活してからは「無邪気で気の良い奴」と評される面を見せる一方でぬ〜べ〜とゆきめの新婚初夜をのぞき見るという割とスケベな一面も併せ持つ事が窺われたのだが……
それを鑑みるとOVA版においてそんな覇鬼の体内に当時まだ取り込まれていた美奈子先生がよりによって自らの体内にて色々と衝撃的な痴態を曝け出してしまった際には一体何を思っていたのだろうか……?


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最終更新:2026年06月19日 07:47

*1 OVA版3巻において登場した際にも僅かながらセリフが存在したのだがその際声を担当したのが一体誰だったのかは現在に至るまで未だに判明していない

*2 原作では具体的に言及された訳ではないが旧アニメ版において美奈子先生共々覇鬼を封印するとなった際にぬ〜べ〜の口から「このまま鬼を封印すれば美奈子先生の魂も無間地獄の鬼の中に囚われたままに〜」といった旨の発言があった事と後に登場した絶鬼が第六層の焦熱地獄から現れたと明言された上で覇鬼はそんな絶鬼をも明確に上回るとされているので出自は無間地獄でほぼ間違いないと思われる

*3 正確には復活した覇鬼の肉体を火事場の馬鹿力で完全に支配したぬ〜べ〜

*4 ヤン・カイルンとの戦いにおいてぬ〜べ〜の口から眠鬼に対して「神の力は鬼であるお前にとって不利」といった発言がある為、鬼でありながらそんな神に近い存在である神獣ですら粉砕する覇鬼の妖力がどれほど強大であるかが窺える。

*5 旧アニメ版及び令和版ではぬ〜べ〜が童守小に赴任する前に勤めていた学校の女子生徒という形になっている。

*6 旧アニメでは重傷を負いつつも左手は原型を留めている。令和版では原作に準拠する形で欠損。

*7 ヒーリングは本来鬼には備わっておらず、自分が取り込んだ美奈子が得意とする能力でもある。

*8 例外として地獄に堕ちた美奈子先生をその身に取り込む際には原作同様に目測10m近い巨体として描かれた上でこれまた原作同様片手で美奈子先生のほぼ全身を鷲掴みにしている為、令和版に於いても描写に若干のバラつきが見られる