灼熱のパンテーラ

登録日:2021/01/22 Fri 22:30:24
更新日:2021/01/24 Sun 00:55:16
所要時間:約 8 分で読めます




ならば勝負を受けるか、馬神ダン

弾「ああ、いいぜ!」

感謝する。

では…、よろしくお願いします。


出典:バトルスピリッツ 少年激覇ダン第24話「激突VS破壊! 竜騎将ディライダロス」/サンライズ(バンダイナムコピクチャーズ)・メ~テレ・ADK/2010年2月28日放送

灼熱(しゃくねつ)のパンテーラとは、TCGバトルスピリッツシリーズのアニメ『バトルスピリッツ 少年激覇ダン』に登場するキャラクター。


●目次

【概要】

異界グラン・ロロを支配する異界王に従う3人の最強カードバトラー『異界三巨頭(いかいさんきょとう)』に、百瀬 勇貴(ももせ ゆうき)幻惑のレオンと共に数えられる、異界王配下の大幹部。

普段は黒いスーツにサングラス姿だがその正体は人間ではなく、異界王が余興代わりに作らせた人形(ロボット)。
最強のカードバトラーでもある異界王が人形パンテーラに与えた目的は「異界王をカードバトルで倒すこと」。しかし、パンテーラは異界王にバトルを挑んで今まで38279691回全て敗北している。
普段は異界王の忠臣としてふるまい、異界王に勝つべくバトルを通じて学習を続けている。

異界王に連敗しているとは言えその実力は伊達ではなく、頭脳には過去の対戦で使ったカード・戦術・結果といったデータをすべて記録。
異界王を倒そうと挑んできたコアの光主*1を1000人以上バトルで倒している。
相手スピリットを破壊し焼き尽くすそのバトルスタイルから「灼熱」の異名を得た。

【人物】

元々人形(ロボット)であり感情はなかったが、先代赤のコアの光主ジュリアン・ファインズに敗北。そしてジュリアンからバトルに勝利するために必要なものとして、造られた存在である自分が持たないもの、熱きココロだけが、データや分析を超えて奇跡と勝利をもたらすということを教えられ、パンテーラ本人も人間の持つ信頼や情熱といった感情に興味を持ち、当人もバトルに対しても熱い感情を持ち始める。
ゆえにジュリアンのキースピリット「龍星皇メテオヴルム」を受け取った現在の赤のコアの光主である 馬神弾にも興味をもつようになり、弾とのバトルを経て弾に対して「勝ちたい」というライバル意識と友情にも似た思いを持つようになっていった。
そうした学習の中で、嘘をついたりブラフを行ったり、バトル中に指をトントンとつく癖が現れたりと人間らしさを身につけていっている。

ロボット故の生真面目さもあり、ジュリアンからはバトル前に対戦相手に「よろしくお願いします」というようにと教えられて律儀にしていたり、弾からいいバトルをした後に「ありがとうございました、いいバトルでした」と言って握手を交わすことを教えられた際も実践したりしている。

異界三巨頭である幻惑のレオンには「人形」として侮られており、レオンが持つ異界見聞録をパンテーラが読みたがった際には「人形にはいらぬ知識」とすげなく断られている。
弾からも仲間に誘われたことがあるが、「人形は異界王には逆らえない」という諦観ゆえに、その誘いは断った。


【使用デッキ】

おれがバトルフォームだ!

出典:バトルスピリッツ 少年激覇ダン第24話「激突VS破壊! 竜騎将ディライダロス」/サンライズ(バンダイナムコピクチャーズ)・メ~テレ・ADK/2010年2月28日放送

バトルの際はスーツを脱ぎ、人形としての姿で闘う。
赤の破壊効果を持つスピリット主力とし、相手スピリットを焼き尽くす「灼熱」が特徴。
熱いバトルを望むゆえにあえてライフで受けてギリギリの攻防を楽しむことも。

◆24話

巻き上げよ、灼熱の砂塵!(いなな)け、炎竜の牙!
竜騎将ディライダロス、アタック!

赤を中心に紫を混ぜた混色デッキ。
紫のコア除去スピリット「 冥剣士ベリト」で相手スピリットのコアを外して消滅させ、「 竜騎将ディライダロス」で相手スピリットを破壊しつつライフを削る戦法をとる
しかし混色ゆえに手札事故を起こさないよう低コストスピリットが多く、防御/カウンター用のマジックは少ないと弾に見抜かれた。


◆29・39・40話

最強の竜騎士軍団、皇十二竜騎(インペリアルドラグーン)を従える
魔帝龍騎ダーク・クリムゾンを召喚!


出典:バトルスピリッツ 少年激覇ダン第40話「グラン・ロロ最期の日」/サンライズ(バンダイナムコピクチャーズ)・メ~テレ・ADK/2010年6月20日放送

Xレア「魔帝龍騎ダーク・クリムゾン」をキースピリットにし、「魔龍帝ジークフリード」を展開する赤デッキ。
2体の小型スピリットを破壊し尽くす効果とダブルシンボルを持つ「魔龍帝ジークフリード」の制圧力で勝負を決める。
サブエースとして「 竜騎将ディライダロス」も採用。

小型スピリットとして「ゴラドン」を採用しており、このカードを引いた際には切り札を引いたように喜ぶというブラフをしてみせたことも。


【来歴】

◆過去

異界王に、「異界王をバトルで倒すための」人形として作られ、異界王に何度も挑むも敗れた。
それでもバトルの腕前は磨かれたこともあり、異界王を倒そうと挑んできた千人以上のコアの光主達を返り討ちにしてきた。

そんな中、“赤のコアの光主“ジュリアン・ファインズと対決。
龍星皇メテオヴルム」を使いこなすジュリアンに敗れ、パンテーラはデータや分析を超えて奇跡と勝利をもたらす「人間の熱きココロ」に興味を持ち始める。

◆異界王配下として

グラン・ロロチャンピオンシップを経て、異界王配下の基地へ“赤のコアの光主”馬神弾を連行していた異界三巨頭・百瀬勇貴に「異界王が馬神ダンに会いたがっている」とウソをつくことで弾を移動させ、異界王の城へ向かう途中の馬神弾と接触。

ジュリアンの時のような熱いバトルを求めて弾とバトルを行い、ジュリアンから受け取った「龍星皇メテオヴルム」を使いこなす弾とのバトルに敗北。
弾からいいバトルをしたときに対戦相手へ言う言葉として「ありがとうございました、いいバトルでした」を教えられて握手を交わして満足しつつ、「弾には異界王閣下に会う資格がある」として異界王のもとに向かう弾を見送った。

その後、弾は異界王に敗れて精神へのダメージから廃人状態になる重傷を負い、勇貴の判断によりその身柄は弾の仲間であるコアの光主達の元に送られる。
パンテーラは弾との再戦を希望しコアの光主一行を追いかけ、それを止めようとする弾の仲間“紫のコアの光主”ヴィオレ魔ゐと「パンテーラが勝てば、弾の居場所を魔ゐが教える」という条件で対決。
だが魔ゐは「自分が勝っても、パンテーラは弾を追いかけるだろう」という考えからあえて勝利の機会を逃して弾たちが逃げる時間稼ぎに徹して敗北。
弾の居場所はもう知らないと約束を違えたことをパンテーラに謝る魔ゐに対し、心を持つがゆえに自分を省みず勝利を逃してでも他者を守ろうとする魔ゐの姿に感銘を受けたパンテーラは「ありがとうございました、いいバトルでした」と言いつつその場を去るのだった。

◆6色のホライゾンラダー攻防戦

廃人化していたダンは、仲間達の奮起により立ち直り再び異界王に挑んでいく。

だが異界王は、異界グラン・ロロの心にして太陽であるマザーコアにエネルギーを注ぎ制御するホライゾンラダー建造のための第二次ホライゾンラダー計画を始動。
対する馬神弾ら6人のコアの光主達は、二度と異界グラン・ロロを荒らす人間がやってこられないよう地球からグラン・ロロに繋がるゲートを閉じることを決意。
マザーコアにエネルギーを注ぐホライゾンラダーの心臓グランドコアを破壊することで、エネルギー供給が絶たれたマザーコアがゲートを開くことがないようにすべく、6色のホライゾンラダーに向かう。

ホライゾンラダーに到着したコアの光主達だったが、ホライゾンラダーの心臓「グランドコア」を護衛する人形「クグッツ」と対峙。
そして弾が向かった赤のホライゾンラダーには、パンテーラが待っていた。パンテーラはグランドコアを賭けて弾とバトルを行う。
弾から勝利して得られるものを聞かれたパンテーラは「お前に勝ったという栄誉だ」と述べ、バトルを進めていく。
考えるときのクセを見せたりブラフを交えたりと人間らしい姿を見せながら「魔帝龍騎ダーク・クリムゾン」と「魔龍帝ジークフリード」を展開していくパンテーラだったが、弾の「龍星皇メテオヴルム」とマジック「メテオストーム」を使いこなした弾に敗北。

◆人形の心と命

弾たち以外もクグッツに勝ったことでコアの光主の勝利かと思われたが、それを見越して異界王はパンテーラとクグッツに本物のグランドコアを内蔵しており、光主達がバトルにてクグッツに攻撃を加えることでグランドコアにその分のエネルギーが蓄積されていた。
意識を失ったパンテーラを通じて異界王は弾たちに明かす。

異界王「お前達はバトルによって
グランドコアに力を与え、
シンボルによってマザーコアに更なる力を注いだ。
お前達自身の意志によってだ!」

異界王は、クグッツの中のグランドコアにたまったエネルギーと、光主達がホライゾンラダーを制御しようとホライゾンラダーに注いだエネルギーも利用し、グランドコアのエネルギーを解放することでマザーコアを操作しはじめる。

弾「パンテーラ、お前は人形なんかじゃない!
バトルして、熱い思いが分かって、考える!
俺たちと変わらない!」

弾の必死の呼びかけで意識を取り戻したパンテーラだったが、グランドコアを内蔵しホライゾンラダーの機能を持っていたパンテーラの体は、そのエネルギーを解放したことで崩壊をはじめていく。

ジークフリードの(いかずち)、メテオヴルムの激突が、
俺の体に超新星の爆発にも似た光を宿す。
それが心と呼ばれるものなのか、命なのか…

お前ならば、これがなにか。
分かるのではないか

自分の最期を悟ったパンテーラは、弾とのバトルを通じて受けたライフダメージにより自分の中で新たなカードが生まれたことに気づき、自分の胸を破壊しながらそのカードを取り出して弾に託そうとする。

弾「よせ、パンテーラ!」

人形は異界王には逆らえない。さあ、早く

弾「お前は…人形じゃない!」

俺は、ここに記録されているどのバトルよりも、

お前とのバトルを忘れない


出典:バトルスピリッツ 少年激覇ダン第40話「グラン・ロロ最期の日」/サンライズ(バンダイナムコピクチャーズ)・メ~テレ・ADK/2010年6月20日放送

カードを弾に託したパンテーラは消滅し、異界王はそのエネルギーを用いて異界グラン・ロロと地球の融合を成し遂げた。

弾がパンテーラから受け取ったカード「超神星龍ジークヴルム・ノヴァ」は、パンテーラが得意とする破壊効果・弾が得意とする【激突】・命を蘇らせるライフ回復効果を併せ持ち、異界王との戦いで弾の切り札となった。

【余談】

  • 諏訪部順一
声は諏訪部順一氏が担当。
今作にて「ギャラクシー渡辺」役からそのままパンテーラ役で登場し、更に収録現場でプレイしてみてバトルスピリッツにはまった諏訪部氏は「A&G バトスピ大好き声優の生放送!」を立ち上げたり以降のテレビアニメシリーズに参加し続けたりするなど、バトスピを盛り上げた。

  • 心を持つロボット
所謂パンテーラは物語によくある「心を持ち始めるロボット」だが、パンテーラの場合は初登場時点ですでに心を持ち始めていたことが特徴。
後のアニメ作品『バトルスピリッツ ソードアイズ』ではパンテーラのリファインキャラとも言える、冒険の中で心を得ていくカードバトルドロイド「ブリンガー」(CV:諏訪部順一)が主人公の相棒として登場している。


追記修正は、バトルへの熱い思いが分かってからお願いします。


  • 渡辺正樹監督
アニメ『バトルスピリッツ サーガブレイヴ』の監督を務めた渡辺正樹氏は、2019年6月14日『バトルスピリッツ サーガブレイヴ』第1話配信記念『バトスピNight ~サーガブレイヴ前夜祭~』にて、今でも忘れられないシーンとして、絵コンテ・演出を務めたパンテーラ退場の40話を挙げた。


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最終更新:2021年01月24日 00:55