登録日:2021/02/04 Thu 23:36:12
更新日:2025/04/03 Thu 01:21:43
所要時間:約 3 分で読めます
僕はついに動物と植物の間の何人も超えられなかった境界線を打ち破ったぞ!
【データ】
別名:合成怪獣
身長:50m
体重:35000t
出身地:水野生物研究所→芦ノ湖
【概要】
主人公・
郷秀樹の旧友である科学者の水野一郎が作り上げた怪獣。
トカゲとウツボカズラの合成生物であり、トカゲの背中からウツボカズラの捕虫器が2本生えており、
その根元からは植物の房が鬣のように生えている。その細胞は動物と植物両方のものを備えている。
武器はウツボカズラの穴から出す
触手で、この穴からも獲物を捕食できる。
【本編での活躍】
動物と植物の垣根を超えた生物を作り出すのが夢だった水野は郷の友人である坂田家の工場にも手伝ってもらい、αレオン電磁波発射装置を完成させた。
それを合成生物の卵に照射し、しばらくすると新たな生物が誕生した。
トカゲとウツボカズラの特徴を併せ持つその生物に、水野は「レオゴン」と命名した。
その後祝杯を挙げていると、人間大にまで成長したレオゴンは研究所を脱走。
それを坂田家の次男、次郎に見られ、水野は誰にも言うなと脅す。
その後行方をくらましたレオゴンは50mにまで
巨大化、芦ノ湖に居着き遊覧船を襲い始める。
防衛チーム
怪獣攻撃隊 MATは攻撃を開始し、
ミサイルで触手を切断して追い返した。
調べてみると、その触手は植物の細胞を持っていた。
郷は水野に調べてもらおうと訪ねるが、彼の様子はおかしかった。
その後次郎から真相を聞いた郷は再び彼の元へ行く。
水野は夢だったレオゴンが怪獣となって暴れていることに責任を感じて苦しんでいた。
「レオゴンを生み出したことが罪だと言うんなら僕はもう死ぬしかないんだよ!」
それでも郷は水野を説得し、どうすれば倒せるのか聞く。
水野はβレオン電磁波を浴びせれば効果があると答えるのだった。
そして、芦ノ湖にレオゴンは再度出現、水野はMATに協力しβレオン電磁波の準備をするが、
やはり我が子同然のレオゴンを殺す事はできず、レオゴンの元へ駆け寄り、郷は止めようとする。
郷の叫びも空しく、急成長した影響か狂暴化し、生みの親も分からなくなっていたレオゴンは触手を伸ばし、彼を食い殺してしまう。
MATは攻撃を開始するも、マットジャイロが触手に捕まってしまう。
合成怪獣は、動物の植物に切り分けられ、湖底に沈み大爆発するのだった。
その後、水野の家で遺書が見つかった。自分に何かあったら研究所を子供たちのための遊び場として開放すると。
その準備中、次郎は水野の作った電磁波発射装置を見つけ、これはもう要らないとして燃やした。
次郎は郷に語る。
最初から水野は、レオゴンが怪獣となることを分かっていたんだろうと…
【余談】
- 第34話の原案は当時高校生の小林晋一郎氏が『帰ってきたウルトラマン』第1クールの内容に不満を抱き、募集されてもいないのに円谷プロに番組改革案および13本のストーリー案・怪獣デザインを送ったらその一つがなぜか採用された経緯がある。
小林氏は後に東宝映画『ゴジラVSビオランテ』の原案も手掛けており、同作に登場するビオランテもまた動物と植物の合成怪獣であり、芦ノ湖から出現している。
- 水野が終盤レオゴンの元へと駆け寄り郷が止めようとした際使われた挿入歌は、バンド「PYG」のデビュー曲『花・太陽・雨』(作詞:岸部修三(現:岸部一徳)、作曲:井上堯之、歌は沢田研二と萩原健一のツインボーカル編成)。
偶然ではあるが、「PYG」も都合3つの解散バンドのメンバーからなるある種の「合成」グループだったのでそれぞれのファン(特に沢田ファンと萩原ファン)が対立して売れずに短命に終わったとも。
ちなみにバンドメンバーの内岸部氏は後に円谷作品『怪奇大作戦 セカンドファイル』に俳優として出演。萩原氏は主演ドラマ『傷だらけの天使』(最終話等の脚本家が市川森一氏)で『帰ってきたウルトラマン』出演者の岸田森氏と共演している。
- OPのテロップでは「合性怪獣レオゴン」と誤植されていた。
追記、修正は動物と植物の垣根を超えてからお願いします。
- 生みの親もただの餌 -- 名無しさん (2021-02-04 23:43:48)
- PYGの花・太陽・雨がまた印象深いのだ -- 名無しさん (2021-02-05 00:02:16)
- 「一般公募されて小林氏の案が採用された」んじゃなくて「小林氏が募集されてもいないのに円谷プロに案を送ったらなぜか(話題作りのため?)採用された」んじゃなかったっけ?確か小林さん本人が著書で書いてたはず -- 名無しさん (2022-03-23 21:22:17)
- その通り。一般公募で採用されたのはビオランテの方だから、ごっちゃになってるな。 -- 名無しさん (2022-03-23 23:22:03)
- 水野さんが終盤で駈け出して行った辺りからの悲壮感漂う謎の挿入歌が、印象的すぎる…タイトルが分からないのが残念。 -- 名無しさん (2023-04-27 11:32:57)
- ↑それがPYGというバンドの花・太陽・雨。ツインボーカルの片割れだった萩原健一(もう一人は沢田研二)とこの回は手掛けてないけど脚本家の市川森一が同じアパートに住んでた縁で許可もらえて採用されたとかって話 -- 名無しさん (2023-04-27 11:38:58)
最終更新:2025年04月03日 01:21