Fanastasis(フリーゲーム)

登録日:2021/03/20 (土曜日) 16:00:00
更新日:2024/12/21 Sat 16:52:57
所要時間:約 20 分で読めます




Fana:涅槃。聖者が己をにして神との完全な合一へ至ること。
   解脱。輪廻からの解放、消滅、入滅。         
   すなわち、。                   

Fanatic:狂気的な。狂信者。                 

Stasis均衡。停滞。(血流・体液の)停止。         

anastasis:立ち上がること。再生。復活。                      
      特にキリスト教においては、神の子が定められた死より解き放たれることで、 
      最後の審判の際にすべての者が、その功罪を計るために蘇るという伝承を指す。

抜け殻の魂が、一国を巡って記憶を取り戻し、

再誕を目指す長編探索RPG


Fana|stasis



『Fanastasis』とは、もさもさ氏製作のフリーゲームである。RPGツクールVXAce製。


★概要のオーブ


「完全な蘇生を果たす」という全体の大目標が最初に提示されるくらいで、後は基本フリー進行型のダンジョン探索RPG。
具体的には「イストワール」とか「Nepheshel」とか「魔王物語物語」とか俗にそういう系列の作品。
それらの系譜を汲むため、本作もまた大量の隠し部屋・隠し宝箱に彩られた攻略を余儀なくされる。
前者3作と比較して隠しのヒントが比較的わかりやすく発見が容易な反面、
「センスオブワンダー」「隙間風の臭い」のような隠し発見の救済措置が一切無いのが特徴的。
でも頭を振り絞って怪しそうな所を調べてヒットした際の爽快感は素晴らしく、とても中毒性が高い。
攻略上必須に近い隠し通路などには丁寧な導線が敷かれているか、わからなくても最悪道を塞いでいる雑魚を倒して強行突破も可能と自由度は高め。
そうしたダンジョンの異常な作り込みの深さは「狂ってる(褒め言葉)」「作者は狂人(褒め言葉)」などとよくプレイヤー間で評される。

タイトルの「Fanastasis」とは恐らく上記したような単語複数の合成による造語。
「死」だの「狂気」だの「停滞」だのというかばん元のろくでもないステキワードが示す通り、
世界背景とそこに込められたストーリーは、人間の狂気と感情を一面にぶちまけたような重苦しく容赦がないもの。
そのためおふざけやコメディ要素は殆ど見られない……と思いきや、
序盤から吸血鬼特攻能力のある丸太みたいなネタ武器があったりもする。

プレー時間は普通に進めると数十時間程度とかなり骨太。

後にダンジョンギミックやボス等の新要素追加やグラフィック等修正を施した有料版『[DE:]Fanastasis』が発売された。


★物語の魔法鍵


「牢獄の間」という名の精神世界で目覚めた主人公。
赤目の女エメルダは、一切を忘却し右も左もわからない主人公に対して言い放つ。

『あなたは肉体から外れた魂だけの状態であり、その復活は未だ不完全である』―――

そして肉体を伴う完全な蘇生のためには、喪われた4つの「記憶」が必要であるとエメルダは述べた。
促されるまま主人公は、荒廃し切った今まさに滅びの影が色濃い「カノン王国」の地へと降り立つ。
狂気と死が支配する広大な亡国で主人公が見る真実とは一体……?


☆ゲームシステムの証


  • 隠し通路 / 隠し階段
このゲームではそこら中に隠された経路が存在しており、大抵見つけるとショートカットできたり
強敵をスルーできたり宝箱が手に入ったりする。一部は特定条件を満たさないと開通しないものもある。
それ以外にも何でもないタンスや壺を調べても何かしらのアイテムがもらえることが多い。

  • SP
本作の戦闘の肝となるシステム。簡単に言うとミンサガで言うところのBPで、戦闘中の行動により増減する。
基本的に強力な技はこのSPを消費しないと発動できない。また防御でもSPが溜まるので、あえて攻撃せず身を固めるのも時には重要。
どの仲間もある程度Lvを上げるとSP100消費で☆つきの強力な必殺技を発動できるので、効率よく貯めていくことで難易度が大きく変わる。

  • 使用アイテム所持制限
本作のアイテムは「確定で逃走」「特定の状態異常を回復し、数ターンそれに完全耐性がつく」「HP0でも一定ターン行動可」
などかなり強力な反面、一度に所持できる最大量に制限がかけられている。
特に戦闘不能を回復する蘇生薬の上限が合計5個しかないことには留意。これに限らず、SPが0になるなど本作における戦闘不能のリスクは甚大この上ない。
なお探索中に手に入れて上限を超過した分は倉庫に送られるので安心。牢獄の間帰還時に自動で補充を行うようにするスキルも存在。

  • 浄化のジェム
メニュー画面で全体回復する強力なアイテム。牢獄の間の「浄化の魔法陣」で全回復する際、最大量まで無償で補充される。
最大量は理知のジェム消費か魔石消費で最大3個まで拡充できる。
大変便利なのだが状態異常(戦闘不能含む)を回復できない穴があるので過信は禁物。

  • 魂の間
死亡した者の魂を使役し、牢獄の間で最大4人パーティまで自由に編成することができる。なお主人公は枠固定。
加入傾向としては序盤ほどわかりやすい性能が多く、中盤以降はクセのある仲間が多い。
仲間は全部で17人。全員揃うと並びに意味深な空きがあるが、ここに誰か追加される予定はない。なので残念ながらあの人は加入しません
ちなみに「仲間の数が多いせいでレベリングが大変じゃないか」と思うかもしれないが、
一つ目の記憶のオーブ設置で「魂宴の間」という、魂の塊消費でレベルアップを行う空間が追加される。
レベルが6以上離れていれば一律魂の塊5個で「主人公のレベル-1」まで強制レベルアップできるので、実質問題になるのは主人公のレベルだけとなる。
魂の塊の入手手段は拾うかレア敵などそこそこ限定されるが、記憶のオーブ二つ目でこれを定期的に得る方法も追加される。

  • 理知の間
作中で「理知のオーブ」を得ると解禁される。
簡単に言えばスキル習得空間。ボスが所持する「理知のジェム」を規定数消費することでスキルを習得できる。
「攻略上必須になるものはない」と公式で紹介されるように劇的な効果を得られるものはあまりないので、基本好みで取ってよい。
強いて言えば「自動補充」「戦略的撤退」「敗北者の血文字」「足元罠系」あたりは便利。あと言語系も中盤からそこそこ出番がある。

  • 記憶
本編における大目標の一つで、オーブの形状をした記憶を回収し、これを牢獄の間に設置して主人公の記憶を取り戻していく。
取り戻していくにつれ主人公も強化されていき、主に魂の間や理知の間の機能が拡充されていく。
またスピリットも加入直後だと大部分の記憶を喪失しているが、縁深い場所へ訪れると「黄色い残留思念」という形で記憶を取り戻すことができる。
仲間が全ての記憶を取り戻すと★つきの最終奥義を思い出す。
さらにその状態でなら、因縁のあるボスの撃破痕で「追憶」という形でコメントを聞くことが可能。



☆作中用語の鍵


  • スピリット
いわゆる魂。自我や意思の強大な者ほど強いスピリットを持つとされる。

  • ソウル
生命力。スピリットを車の運転手、人体を車のボディとすれば、このソウルは差し詰めガソリンのようなものである。
ゲームシステム的には「経験値」とほぼ同義に扱われる。戦闘以外では道端の死骸からもちょっぴり回収可能。

  • 魔石
「魔素」と呼ばれる粒子が凝固・結晶化したもの。悪魔族はこれを「クリスタル」と呼称する。
ゲームシステム的には通貨と同義。きっちり探索していれば基本余るが、一方で大量に消費する場面がそこそこある。

  • 残留思念
その場所で死を迎えた者の遺した思い。白いモヤの形で視認できる。
内容は世界観を知るためのフレーバー的なものから、謎解きに直結するヒントまで内容は多種多様。
この残留思念情報を若干強化して得られるスキルも一応存在する。

  • 異種
一般的なファンタジーにおける「吸血鬼」に相当する種族。ただし噛んで増えるあっち程の爆発的な繁殖力はない。
生態的には生物が生きるために必要なソウルを血からしか摂取できない。
ある事情により後天的・人為的に異種化することもあるとされる。あとなぜか丸太が良く効く
過去には人間を支配していたらしいが、現在では逆に弾圧されるまでに凋落した。

  • 悪魔
「魔素」と呼ばれる粒子で構成される生命体。理論上、魔石を取り込み続ける限りは不死身。
ヒトとは全く異なる価値観で動いており、その行動は一貫して「生存」及び「魔石を手に入れる」ことに集約されている。
人間側では原則的に悪魔と契約してはならないとされるが、ぶっちゃけそれを守っている奴は皆無。

  • 卑魔
同族からも蔑まれる下級悪魔。
上級悪魔は基本的に大切な取引相手である人間を使い捨てるようなことは無いのだが、
常に魔石がカツカツな卑魔は長い目であれば損だと分かっていても目先の魔石を優先しがちで、取引相手を使い潰す傾向にある。
スピリットではファウナとリーサの取引相手が卑魔だったよだ。

  • 魔女
この世にごく少数が確認される超越した力の持ち主たち。悪魔と人間の間で契約を仲介する役割を持つ。
「聖女」として崇められることもあれば、「暴君」として恐れられた者もいたという。本格的に関わって来るのは追加シナリオから。

  • 「聖人」
この世界に救いを齎すと言い伝えられている救世主。神の如き力で多くの奇跡を起こしたという。
主人公はその再来であると見られているが……?

  • カノン王国
本作の舞台となる国。本編開始段階で既に滅びかかっているが、調べれば調べるほど真っ黒でどうしようもない情報ばかり噴出してくる。
設定的にはわりと古い歴史があるのだが2度それが断絶しており、社会的評価は「辺境の小国」留りに落ち着く。*1

  • ダーカス
太古に人間を支配していた頃の古き異種、ないしその末裔となる現在の異種のコミュニティそのものを指す。
既に反抗や蜂起できるだけの余力がないため、王国とは協定を結んで庇護を受けている。

  • オータス
現実で言う日本のような文化を有する島国。カノン王国内に多数のスパイを放って調査を進めていた。
地質的に作物が育ちにくく、社会的にも自由が少ないと共産主義じみた様相を呈しているらしい。

  • ラーガ帝国
本編の少し前にカノン王国へと侵攻を行った異種の国家。つい最近興されたばかりの新興独立軍事国家らしい。
首都だったミルトンを襲撃に成功するが、カノン側のろくでもない秘策を受けて撤退を余儀なくされた。


★登場人物の記憶


主人公と仲間

+ 開く
  • 主人公
デフォルト名はアマタ。現在の状態になる前は「聖人」と呼ばれる存在だったらしい。
しかしその回復能力等を発揮するために悪魔と契約しているなど、本当に善なる者なのか開始時点でもう疑わしい点が見られる。
主人公だが習得技能は回復がメイン。全体回復魔法は本作における生命線だが、その分SP消費が激しいのが難点。

  • カザッフ
海賊船長。「沈没船」の岬で死亡している。船の荒くれ者たちを率いる立場に反して、言動は概ね慎重で理知的。
普通に進めていると一番最初に加入するキャラなだけはあり、幅広く色々こなせる万能アタッカー。
ボス攻略に困ったらとりあえず入れておけば解決する枠。弱点はそのまま運用するとMPが持たなくなること。
全体バフの「ユナイテッドウィースタンド」「海賊流の酒盛り」がストレートに強い。記憶回収の優先度が高め。

  • アイーシャ
死刑執行人の女。「異種族の洞窟」で死亡している。本作の世界では単純な刑罰以外にも「死体の魔物化」を防ぐ意味もある割と重要な役職。
高火力な炎の魔術を操る。瞬間火力は群を抜いており、適切にバフとデバフを盛れば10000オーバーという大ダメージを時に拝むことも。
全てが自己完結した性能故に他者を補助することができず、連携は取りにくい。また、能力と装備適性の関係から耐久も紙。

  • ファウナ
魔物狩りの女。「異端者の廃居住区」で死亡している。槍を振るう「理由」を喪失したことに戸惑いを感じているらしい。
槍で敵の種族弱点を突くアタッカー。槍の多くは両手が塞がるので脆そうに見えるが、アーティファクトの装備数+1の特性がそれをカバーする。
むしろ問題なのは攻撃スキルの倍率が高くないため、瞬間火力が伸び悩むこと。
幸い属性耐性を下げられるので「サブでアタッカーもこなせるサポーター」という運用が無難か。

  • ヴァン
異種の異端剣士。「ダーカスの地下墓地」で死亡している。現在のダーカスの体制には些か思うところがあるようだ。
二刀流により高い攻撃力を誇り、さらに与えたダメージの一部を吸収するため「攻撃の手を停めて回復」というテンポロスがないのが特徴。
ただし攻撃極振りのため耐久面は紙。そして仲間のサポートを行う技がリスク付きなのでクセが強く、扱いにくい。
逆に装備などでHPを補強してやると吸収により攻撃力と継戦能力を両立できる。

  • ゲイル
全身包帯の風来坊。「バルロックの罠工房」で死亡している。ミイラ男みたいな容姿は生前かららしい。
いわゆる「回避盾」型のキャラ。あまり本人の耐久が高くないので事故った時は悲惨だが、
うまく噛み合うと敵の完封も狙える実益を兼ね備えたロマン性を有している。固有技が敏捷依存で威力が変わるのも特徴的。

  • ルピ
盗賊団長の少女。「下水道」から繋がる王都アルカムの民家で死亡している。言動は気分屋でフリーダム。
電撃魔法使いの快速型メイジ。多種多様な補助技を習得するが、
メインの電撃魔法が「現在SP依存ボーナス」判定のためにシステム上火力を出しにくい難がある。

  • ナオミ
薬師の少女。「メゼスタ湿地帯」の毒沼域で死亡している。「傍観」に強い後悔を持ち、自ら行動し現実を変える覚悟を固めている。
対状態異常のスペシャリストであり、異常撒きに特化した敵はだいたい彼女を入れるだけで完封される。ただし防御・回復しかできず攻撃面はほぼ絶望的。

  • ロザリンド
狙撃手の老女。「イシュトールの崖」で死亡している。魂だけの存在になったことで煙草の味が変わったらしい。
潜伏でタゲを逸らしてスナイプする、というFPSみたいなムーブをRPGでそのまま実行するかなり特徴的な戦闘スタイル。
攻撃面は文句なしだが防御面が非常に脆い。ヘイト低下能力があるので自衛は可能だが、無差別の全体攻撃持ちが天敵になる。

  • ダリア
ホムンクルスの少女。「共同研究所」の一室で死亡している。体があちこちツギハギだけどかわいい。でかいリボンがかわいい。
全仲間中最大量のHPを持つタンク型アタッカー。大剣や大盾を使いこなす重戦士タイプで、HP消費量依存の攻撃スキルを操る。
豊富なHPを生かしたヘイト盾は非常に安定感があり、スキル発動時に消費したHPがそのまま威力に上乗せされるという性質上、同じタンク系のバクホリとは違って一定の爆発力も備える。
また、ソウル由来の技を扱うということで聖人最大のアイデンティティである全体即時回復も可能。

反面、スキルにHPを消費するので敵の火力次第では何もできないこともある。また、終盤になる程装備1枠固定のリスクが響いてくる。

  • バクホリ
大柄な鉱山労働者の男。「王都アルカム」の下水道前で死亡している。バクホリというのは「爆速でトンネルを掘れる」からそう呼ばれたあだ名。
HPと物防が高い典型的な物理タンクアタッカー。ダリアとは役割がかなり被るが、こちらは挑発スキルに加えて狙われやすくなるパッシブを早期習得し、しかもレベルで強化もされるので攻撃の吸いっぷりは完全に勝っている。
防具の融通も利き、ガード強化パッシブ、戦闘不能を防止するスキルまで習得するので肉壁としてはずっと安定感があるが、攻撃面はレジストされにくい位しか特徴がない。


  • クレスト
魔術学院教授。「海底トンネル」の深部で死亡している。なろう系じみた頭脳チート系魔術師。
冷気魔法の使い手だが「睡眠付与」「全員を強制凍結」「単体を氷でガード」「全体強化解除」などできることが非常に多い。
弱点はSPの溜まりが悪いこと。また、メイン火力の技がフロスト状態の成否に依存するので耐性持ちだと分が悪くなる。

  • マカブレ
錬金術師。本作のストーリー上プレイヤーからの心象はおそらく最悪になるだろうが、記憶をたどると実情が大きく異なることがわかっていく。
デバフ特化型で様々な弱体付与を得意とする。本作だと状態異常はボスにも有効なので刺さる敵にはかなり優位に立ち回れる。
いくつものスリップダメージ技があり、毒などとは違った固有状態異常である都合上抵抗されることはほぼ皆無で、重ねがけも可能。
地味に優秀なのがパッシブで多くの状態異常に完全耐性を得ていくこと。ただしメイジっぽい外見の割に脳筋気味でMP・SP面が弱い。

ちなみにローブに仮面、大鎌(そして脳筋系のステータス)という怪しすぎるスタイルは錬金術会の基本スタイルであり、彼だけが特別なわけではない。
この風貌のおかげで記憶の中でアズランと会話をしている人物としばしば同一視されがちだが、あちらは別人でしかも女性。
顔グラが完全にマカブレにしか見えないが、目元が微妙に違う。ホントに微妙に異なる。間違い探しレベルだけど。

  • セラ
グラディエーターの異種。「地底都市メルヴァ」で死亡している。性別は女性だが色気とかそういうのは一切なくさばさばしている。
自分のHP減少具合が大きい程火力が上がる、いわゆる背水型のリスクアタッカー。物理火力という観点では全キャラ最高。
瀕死時の暴力的なダメージに魅せられてついギリギリを狙いたくなるが、その分死にやすいのでピーキーさもまたトップクラス。
異種ということで吸血技も持っておりこれでHP管理が可能だが、後天的なものなのでヴァンのように魔法で無機物から強引に吸うといったことは不可能で、また再生能力もない。ダーカスじゃないからね。しょうがないね。

  • リーサ
影使いの女。「ダイダロスの魔工房」で死亡している。
「常時2回行動」というそれだけで評価に値する強力な特性を持つ。ただしリスクも相応にあり、能力が低かったりSPが上がりにくい。
そもそも本作のダメージ計算の基本がアルテリオス計算式なので、基礎攻撃力が低く攻撃倍率が低いリーザは敵が硬いとそれだけで極端に火力が落ちる。
自身も防御半減効果のある「腐敗」を付与できるのである程度の自己カバーは可能だが、極力戦う敵を選ぶか防御ダウンを扱える仲間と組みたい所。

  • ボルド
武器職人。「雷光峰」の洞窟内で死亡している。生来のお人よし。
ドロップ強化から補助まで広く浅く色々こなせる便利枠。一方で「戦闘中にターン消費なしに装備を変更する」「装備制限半無視」などトリッキーな性質もある。
加入時期の中途半端さが祟って影が薄くなりがちだが、SP100技の「フルメンテナンス」「ダーケストレゼン」などは習得の手間に見合うだけのぶっ壊れ性能。

  • バルロック
ネズミ顔の大魔術師。本作で起こっていた様々な出来事に関わるキーパーソン。彼の名を冠るダンジョンやアイテムも数多い。
このゲームにおいて極めて貴重な「全体攻撃魔法」の使い手。加えて魔力も最高クラスのため魔法の威力も凄まじいことになっている。
ただしほとんどの魔法でSPを大量消耗するため、そのままでは運用に著しい難がある。耐久も全メンバー中ワースト1に輝く程の超紙装甲。
技能書か装備でいかにSP問題を解消してやれるかで、評価が天と地ほどに変動するピーキーな火力要員。

  • サーシャ
数奇な生まれを持つエンチャンターの女性。「旧首都ミルトン」の自宅で死亡している。
多彩な強化技を使う純バッファー。そのバフ性能はぶっ壊れに片足を突っ込んでいるものすら散見される。
そんな彼女がゲームバランスを破壊していない最大の特徴にして欠点が、自分自身を強化対象にできないこと。
全体魔法反射を張ったのにサーシャだけ素通しで死ぬというギャグみたいな状況は多々。さらに精神耐性の脆さも何かと目立つ。

主要人物

+ 開く
  • エメルダ
赤眼の女。主人公の精神世界であるはずの「牢獄の間」に平然と佇む様は只者ではないことをうかがわせる。
本作におけるナビゲーター。次どこに行って何をすればよいかをおおまかに指示してくれる。

  • アレフレッド
作中の回想内で度々姿の映る人物。若年時の容姿は現在の主人公と酷似しているが……?

  • セドリック
アレフレッドの友人。教会所属の寡黙な魔術師。
他人や友人や聖人はおろか、システムメッセージからも「愚鈍な男」とボロクソに罵倒されてる人。
儀式のアフターリスクに苦しむアレフレッドを見かねて、ある決断を下すが……。

  • バビロン
底無しの知識欲のあまり、人であることを捨て悪魔に転じた偏執狂。人間時代はアレフレッドと面識があったようだ。
「魂の間」で主人公に魂の塊関係の便宜を図ってくれる存在。さらに追加シナリオでは……

  • ダイダロス
魔工房を預かる男。工房の職人が全員パーペキに狂っている中、一人だけ無対策素通しで正気を保っている。ものすっげぇ怪しい。
盲目らしく「欲しいものがあれば自由に持っていけ」と抵抗もせず太っ腹な姿勢を見せてくれる。王国を襲った悪夢には深く関わっていないようだが……?

  • アズラン
カノン王国摂政。国に全てを捧げた鉄の忠誠心を持ち、そのためであれば手段も択ばない外道。
国の各所では彼の指示で、不可解な研究や実験が横行しているようだが……?

  • カーミラ
現ダーカスの女王。旧来の因習を廃した合理的な新体制により支持を厚く固めているようだ。
通行を許可する交換条件として魔物の討伐を持ちかけるなど、主人公に対しては中立的。

  • マルカ
ダーカスの先代女王ウルダの夫。人間。本編ではウルダの訃報を聞き、異種族の洞窟深部に侵入したことが語られているが……?

  • ウルダ
ダーカスの先代女王。夫のマルカは彼女の死を訝しんでいたようだが……?

追加シナリオ

+ 開く
  • ラズィア
全ての魔女の頂点に立つ「魔女帝」の異名を取る女。彼女以外の魔女にとっては母であり、同時に絶対的な畏怖と崇拝の対象である。
「ゲート」の契約を行った張本人。この関係から、主人公には積極的に協力を申し出てくる。

  • カトリーヌ
魔女村では最高齢の容姿を持つ古参魔女。しかし権力や能力では長のラズィアに遠く及ばないようだ。
人間界に取り残された三人の魔女を憐れみ、主人公に討伐依頼をしてくる。

  • リアード
魔女姉妹の長女。狂って人間を支配する暴君と化し、次女メドラの手で封印されたらしい。
数百年封じられてなおその心は折れることなく、伏龍殿の最下層で今も何ごとかを画策し続けているようだ。

  • メドラ
魔女姉妹の次女。氷の魔法を操る。彼女こそがカノン王国に伝わる氷魔術の起源となっているらしい。
リアードを封印するが、彼女もまた狂いレド国を終わりなき猛吹雪で氷に閉ざしたという。

  • セナ
魔女姉妹の三女。ミルトンの魔術学院で学長を務めている人物の正体。カノン王国の繁栄に尽力していたようだが……。

  • エウドキア
魔女姉妹の四女。誕生過程のやむを得ない理由で顔がやや崩れている。主人公の戦闘回数などを教えてくれる。

その他

+ 開く
  • ヴァケル
異端認定を受けたダーカスの墓守。里からは距離を起き、地下深い土葬場の端でひっそりと日々を過ごしている。
火葬の業の開発者の一人であり、さらにアイーシャやヴァンとも交流があった。

  • ノイン
地底都市メルヴァ付近の家で暮らしている異種。元カノンの柩の収監者らしいが詳しくは記憶がないらしい。
異種洞へ潜入したマカブレのことは気に入ったらしく、いなくなったことを大変惜しんでいた。

愉快なボスキャラの皆さん

+ たくさんいるので格納
  • 最後の海岸巫女ヘルベルト
海岸のボス。この段階だとほぼ対策不能な電撃魔法、そして多段ヒットする必殺技「ファンオブファングズ」を放つ。
超多段攻撃により、本作の防御力というパラメータの重要性を死ぬ程教えてくれる。
設定面だとかなーり強いはずなのだが、本編であそこまで弱体化していたのはろくに休みもとらず戦い続けていたためだろうか?

  • 狂信のメティス
海岸のボスその2。薬をキメるために娘を売りに出して中毒を治そうとしたヤク中
序盤だと目を疑うHP5000、そしてありえんヒット数と威力の飛びかかりで多くのプレイヤーを牢獄の間へ直葬させるであろう初見殺し。
正直戦法がシンプル故に自力のいる難敵だが、ドロップする手袋がデメリットに釣り合わない優秀さなのでできるだけ早く倒したいところ。

  • 金切り声のロバート
沈没船のボスその1。上司が評するには「人一倍の臆病者」。出オチ要員
幽体の特性により物理が通らず、まともにやりあうと序盤ではどうしようもない感が漂うが……。

  • 海の魔獣クラーケン
沈没船のボスその2。間違いなくイカ……のはずだが、設定上のとある理由で「ヒト」特性がある。
触手による拘束と大津波はシンプルに難敵。とはいえ頭数を揃えて挑めば危なげなく押し切れる程度の相手。

  • 司書官バリーバリー
古書院のボス。悪魔取引が蔓延するカノン王国の潜在的な危険性を直感しており、その対策のために教会へ潜入を決断したらしい。
行動パターンが完全に決まっているが定期的に撒いてくる「忘却」が非常にうっとうしい。耐性で防ぐか先手を取って沈黙やスタンで潰してしまうかになる。

  • 古強者ウィトゲン
古代遺跡のボスその1。1000年前の軍人らしい。おともを沢山引き連れて襲ってくる。
HPが経る度に攻撃が苛烈になり、最終的には9回攻撃までぶっ放してくる。ただし攻撃が物理オンリーなので取れる対策の幅は広い。

  • 古聖レジテニーヌ
古代遺跡のボスその2。1000年前に崇められていた先代の「聖人」。既に聖人側の人格が乗っ取る形で魂の分離が完了しており本来のレジテニーヌの意志は存在しない。
最初はおとなしいものだが3ターン目からは王にふさわしい敏捷増加・複数回行動の猛ラッシュを浴びせてくる。氷と吸収の魔法も脅威。

  • 猛毒のロメリア
異種洞のボス。名前通り悪性ステータス「猛毒」をひたすら撒いてくる。色々拗らせたシスコン。
本作の状態異常回復アイテムは3ターン分の予防効果がつくので、ケチらずに戦うと正直大した相手にならない。

  • 肉裂きウングエス
地下墓地のボス。先代女王のわんこだったらしいがもはやその面影はどこにもない。
高威力の出血攻撃でゴリ押してくるが防御面は劣悪。アイーシャですばやく焼却してさしあげよう。

  • ダーカスの異端技師ジェネ
異端者の廃居住区のボス。一族を救うべく色々がんばっていたが、最終的には発狂したらしい。「理知のオーブ」持ちなので半撃破必須。
ひたすらに雷魔法を連打してくる。一見この時点だと耐性がつけられそうにないが、実はレザー系の防具なら悪魔取引で購入可能。

  • マルカ・デス
土葬場のボスその1。MTGにそんな名前のデッキがあるが、こいつの設定的に名前の元ネタと言っていいのかやや微妙。
異種洞ルートで驀進を続けるプレイヤーを、全体吸収と無限復活ゾンビの初見殺しコンボで葬り去るのがお約束。
一気にHP6666を削り切るだけの火力がないと正直どうしようもないので後回しにされることが多い。
そして再戦する頃には育ち切ったアイーシャに秒で火葬されてしまう、哀れ

  • 黒騎士ジャミット
土葬場のボスその2。「処刑人」の一人で、追加シナリオを考えると半必須撃破ボスの1体。
高い攻防のバランスを持ち、生半可な備えでは簡単に壊滅させられてしまう。攻撃も出血やクリティカルと強烈。
一方で攻撃が物理オンリーなので幻視を通せれば旋風機に早変わりする。また鎧が通電するために雷耐性が低い。

  • 異種のダロス
地底都市メルヴァのボス。アレフレッドの反乱に希望を見ていたが、某グラディエーターさんの見立てでは「単に依存していただけ」だとか。
取り巻きを伴って現れ、なおかつ全体魔法や疫病攻撃を操るので攻め手は苛烈。さっさとお供を排除する他ない。

  • 柩のロペオ
カノンの柩のボス。大抵のボスは回避できる本作だが、こいつは鍵持ちなので撃破必須。因縁的にも割と生かしておく理由ないし
HPが減るたびに行動パターンが変動、最終的には対策しにくい発狂攻撃まで使い始める。
一方防御面がガバいので炎弱点・種族特攻を初めとして付け入る穴は多い。睡眠耐性もあまり高くないので割と完封も狙える。

  • 統率者ババド
巡礼の森のボス。オークのリーダーであり次々に仲間を召喚してくる頭数特化型の敵。
先に本体を潰さないと増援が湧きまくるので速攻が肝心の相手。幸い耐性がガバいので弱点は突き放題。

  • 魔工房のドット
ダイダロスの魔工房のボス。本来真面目な武器職人だったが、悪魔契約のしすぎで狂ってしまったらしい。
魔剣による連続攻撃と精神系の状態異常を操る。対処法を知っていればどうということはないがラッシュ力はすさまじい。

  • 処刑人シュミット
王都アルカムのボス。「処刑人」の一人で、半必須撃破ボスの1体。
クリティカル率強化バフと複数回行動化のクソ火力でゴリ押して来るスピード型脳筋。しかも即死攻撃まで使う。
こいつに限った話ではないが、強化状態中は無理に攻めずに防御を固めた方が結果的に無事に収まることが多い。

  • 鬼武者カイエン
ゴブリンの洞窟のボス。オークの方とは違って元人間とかそういうでのはないらしく、とある人物の妹を殺した元凶。
そのままだと耐性ガバ感が否めないが、この手のボスとしては初見殺しなことに取り巻きを排除すると強化されてしまう。

  • ゴブリン狩りのエド
雷光峰のボス。ゴブリンをスレイすることに快楽を覚えるようになってしまったザ・弱いものいじめマン。
快速でスタン攻撃を連打してくるので耐性をつけるか、先行でハメ返さないと完封されてしまう初見殺しの敵。

  • 夢喰いのハンナ
大聖堂のボスその1。この下級悪魔一体の前にマージ教団の総本山は壊滅してしまったらしい。
睡眠攻撃から睡眠状態だと確定即死する技のデスコンボを操る。それ抜きでもそこそこ攻撃は苛烈。
本作のアイテムの仕様上誰でも睡眠耐性を付けられるので、ネタが割れていれば正直大して強くはない。

  • 罪悪を喰らう者
大聖堂のボスその2。「罪の意識」を糧とする低級な悪魔らしい。発狂・疫病攻撃が得意。
場所とビジュアルから超やべー奴のように感じるが正直見かけ倒し感が否めない。疫病対策さえすれば後はナオミで完封可能。

  • 串刺しのアンドレ
死刑執行所のボス。敵としては珍しい槍技の使い手。どこかの魔物狩りから技を教わったらしい。
窒息ガスやカウンターの構えなど搦め手も扱う中々の曲者。
弱点が明確なのでバフを積んだアイーシャで火葬してやればあっさり落ちるが、因縁的にはファウナで相手をしたい所。

  • 血飛沫のセスター
処刑人の村シレンスのボス。元は高潔な王国騎士で、あのアズランに一太刀入れるという快挙を成し遂げている。あと酒癖が悪い
二つ名の通り出血攻撃を使う他、普段軽視されがちな「クリティカル」による大ダメージ攻撃が意外に凶悪。

  • 断頭のエカテリナ
死体置き場のボス。元々虚無的だった性格に加え、延々と死体処理をし過ぎておかしくなってしまったそうな。
耐性なしだと確定即死の攻撃やオーバーキル級の全体攻撃など異常な火力技が並ぶ。作中指折りの壁ボスとして名高い。
即死は耐性でどうにかなるにしてもギロチンによる全体多段攻撃が危険。しかし、この技は「意外な耐性」で防げるのでそれを知っているかで難易度が一変する。

  • 守護者ザリア / 大魔術師ガラクーア / 暗殺者ロウ
王国防衛協会のボス。1体1体でも強力なボスが、綿密に連携を取って襲い掛かって来るという難敵中の難敵。
しかも倒されると残りのメンバーが回復・強化されるおまけつき。その上最後まで残したいザリアは「挑発」「かばう」でターゲットを吸ってくるので放置しにくい。
以上の性質から長引けば長引くほどこちらがジリ貧になるので、アイテムでの強化も惜しまず短期決戦を挑むのが最も無難。開幕にSP100技を撃てれば理想的。

  • 王の竜人サミュエル
カノンズクロンのボスその1。強烈な意志により竜人化しても自我と剣の技術が残っているらしい。
攻撃性能は高く、増援も呼ぶので手数は多い。しかし装備している鎧のせいで雷耐性が低いという微妙に本末転倒な弱点がある。

  • 国王リアム
カノンズクロンのボス……と言っていいのかわからないくらいにステータスが低い。某魔法陣の人が霞むレベル。
しかし設定面では大変重要人物であり、そして攻略上も鍵持ちなので正直放置して生かし続ける意味が薄い。一思いに引導を渡してあげよう。

  • 暴風のトール
カノンズクロンのボスその2。風と雷を操る漆黒のドラゴン。これでも全盛期よりはかなり弱体化しているが、半端な撃破必須ボスが霞むレベルの難敵。
まともにやり合うと飛行からのデスループコンボ連打で簡単に壊滅させられてしまう。しかし注意深く観察すると致命的な弱点があるのが見えてくる。

  • 半魔のジークフリート
ゴリアス火口のボス。とっくに正気を失っているが妻への想いだけは残っているようだ。一方息子からはすごくドライな扱いをされた
火力はある方だが、多段斬撃ばかり使ってくるので耐性を付けて防御力を上げればだいたい問題なくなる。さらに装備の関係上冷属性魔法が刺さる。

  • 底の竜人アンローダ
伏龍殿のボス。あるきっかけで発狂して暴れ過ぎたせいでリアードさえ制御できなくなり封印されたらしい。
見かけどおりのパワー特化型だが、MPダメージ+状態異常の咆哮を開幕以後定期的にぶっ放すために搦め手も完備。
正直リアードよりも強いが、取るべき対策がはっきりしているのでそれなりに与しやすい相手。

  • 異界のトール
本作における「ドラゴン」とは複数の次元に跨って存在する高次生命であり、
このトールはカノンズクロンのものとは「別次元」のもの。半熟英雄の四次元皇帝とかを思い浮かべればわかりやすいかもしれない。
設定的には「同一個体の別側面」とほぼ同義だが、城のトールが出産と献血で弱体化していた分、こちらはそれがなく相対的に強化されている。
事実上の本作最強の隠しボス。報酬はやたらしょっぱいが最後の力試しにはうってつけの相手。



☆登場ダンジョンの理知

+ 本編
地名 解説
イシュトールの海岸 最初に挑むことになるダンジョン。この段階でそこそこ隠し階段や通路があるチュートリアル的な存在。
右下は「イシュトールの大聖堂」と接続しているが、向こう側から張られた結界に阻まれて暫くは通行できない。
ソロ攻略を目指してでもいない限りはここでまず「召喚のオーブ」の回収が最優先される。
カザッフの沈没船 海岸の岬で座礁している海賊船。牢獄の間の魔法陣を追加する「異種のオーブ」がある進行上重要な場所。
古書院へ繋がる海底トンネルへの道もあるが、戦力が整わない内はクラーケンが難敵。
海底トンネル 古書院と海岸を繋ぐ氷の回廊。下級悪魔や巨人が群生している危険地帯。イシュトールの崖からダイブしてくることも可能。
途中停止できない氷床のギミックもあるが本作は斜め移動で簡単に攻略できてしまい、やや印象が薄い。
ブリューサの古書院 大量の書物に溢れた図書館。あまりに多すぎて整理が追い付いておらず通行の妨げにさえなっている。
大聖堂への転送魔法陣があり、マージベルクで「大聖堂のオーブ」を取れば起動可能になる。
さらにマージベルクとも接続しているが、最初は向こう側から封印されている。
古代の遺跡 いにしえの軍事施設。「聖人」の真実に関わる領域であり、最奥には1000年前の古聖が封印される。
自重しないギミックと大量の隠し階段・通路により完全踏破にはとても骨が折れる難関。
某所のダイヤルは追加シナリオ終了まで開かないので放置安定。古書院・マージベルクと接続している。
マージベルク 地図に乗らない島。戦闘は皆無だが、エンディング分岐にも関わる重要スポット。ただし例の黒い鍵が必須になる。
具体的には某ボスを倒すか倒さないかで分岐。前後のセーブデータ隔離を強く推奨。
ちなみに「儀式」を完遂すると、牢獄の間との直通経路が開通する。
イシュトールの大聖堂 荘厳で清浄な雰囲気に包まれた聖堂。しかし相反する存在であるはずの大量の下級悪魔が蔓延っている。
隠し部屋に関する謎解きが多数ある。記憶のオーブのひとつと、攻略上最重要クラスの魔法鍵が隠されている。
鍵のための番号は厄介なことに旧王都まで足を運ぶ必要がある。そしてその鍵で開いた先にあるのは……
異種族の洞窟 ダーカスの異種が隠れ住む、やたらと底の深い洞窟。大量のダンジョンと繋がっている。
バルロックの研究室 大魔術師バルロックが研究に使っている工房。殺意の高い罠が多数設置されている。
侵入には「バルロックの魔法鍵」が必要だが、いろいろなところに散逸しているためその回収は難しくない。
地底都市メルヴァ 1000年前に異種が利用していた都市。その後はカノンの柩から異種を送り込まれていたようだ。
街の体裁を辛うじて残してはいるが、そこらじゅうに大穴が開いており探索は単純には進まない。イシュトールの崖と繋がるロープが張られている。
カノンの柩 地下深くに設立されたエクストリーム収容所。プレイヤー達からは「テーマパーク」と呼ばれ親しまれる、本作きっての鬼畜アトラクション。
(物理的に)熱烈な歓迎、こちらを殺す気でじゃれてくるわんことゆっくり触れ合わせる(強制)アニマルゾーン。
そしてステキな笑い声でお出迎えしてくれる警備員のみなさん、と愉快な要素は類挙に暇がない。本作を象徴する印象的なダンジョンの一つ。
王国の洞窟 /
アズランの研究施設
「巡礼者のオーブ」設置で開通する。自由に通行するには特定の鍵かゴブリンの洞窟側から橋をかける必要がある。
侵入にも難儀するなら探索の方も魔法鍵必須の扉ばかりで序盤は涙を呑むしかない。隠れ谷など様々な所へ通じる経路がある。
隠れ谷 研究施設から繋がる峡谷。マップはほぼ全域へサソリと巨人がうんざりする程配置されている。
酸や岩で敵シンボルを根絶しながら進んで行くことになるが、そのままだと酸が足りなくなるので先に湿地帯を攻略されることが多い。
メゼスタ湿地帯 錬金術師が実験に使っていた湿地。本作をプレイした者が口を揃えて「二度と攻略したくない」と述べる屈指の害悪ダンジョン。
ギミックとしては微妙に色の違う枯草を踏むと魚人が襲い掛かって来るというもの。これが本当に微妙なグラフィックの違いのため凝視しないと判別できない。
ハスを押したりして必ず枯草を踏まない迂回路は作れるのだが、本番はむしろ全ての迂回ルートを作り終えた後。
宝物庫の解放条件が「1度も枯草を踏まずに10のチェックポイントを起動させる」というものなので、否応なく神経をすり減らしながら作業することになる。
全てのギミックが無駄なく一つに収束していく様は非常に美しいのだが、プレイする側としては心臓に悪いことこの上ない。ある意味では本作におけるコンプ最大の障害。
共同実験所 王国と錬金術師学会の共同で設立された実験所。ここで何があったかは「王国」の二文字の段階で色々と察してください。
やたら暗いのとあまりに凄惨なダンジョン内容にホラー要素は大きいはずだが、悪夢の湿地帯を終えた後ならむしろ癒しに感じるかもしれない。
巡礼の森 巡礼者達が訪れることもなくなり、今やオークが支配する森。バルロックの邸宅がある。
ダイダロスの魔工房 魔武器職人ダイダロスの工房。狂って魔物化した職人が何名かいるぐらいで基本ダイダロス以外は誰もいない。
エメルダからは装備強化で訪れるよう指示されるが、後々何度も訪れる必要性がある重要施設。さらに、追加シナリオクリア後は…
アルカム平原 王都アルカムと旧都ミルトンをつなぐ平原地帯。どこかに盗賊「黒狼団」のアジトが存在する。
視界に入ると一斉に襲ってくるウルフ系とのエンカウントが鬱陶しい。その上宝や隠しも少なくないので探索には根気を要する場所。
霞の谷間 /
放魔の塔
ミルトン関所を改造した施設。作中で起こった惨劇の基点となった場所であり、実質的な本編のラストダンジョン。
侵入・通過だけならアレを確保できる「カノンの魔法鍵」でよいが、高層へ踏み込むには「アズランの魔法鍵」が必要。つまりあの人を倒した後でないと無理
旧首都ミルトン カノン王国の首都だった場所。外国の侵略と放魔のダブルパンチで完全壊滅してしまった。結果、ゾンビと死霊と毒沼だらけという酷い有様。
首都だっただけはあり「自警団」「廃屋敷」「魔術学院」と重要スポットばかりが並ぶ。
魔界の大穴 本編ラスボスと対峙するための決戦のバトルフィールド。さらに、ラスボスを倒した後で訪れると……?
それ以外では宝が一個あるのと、卑魔街からの魔法陣があるだけの単なる通過点。

+ 追加シナリオ
地名 解説
魔界門 /
ラスタウィヌの小庭園

俗に「異界」と呼ばれる悪魔たちの領域。追加シナリオにおける拠点となる。今まで若干存在意義の薄かった魔石がものすごい勢いで溶ける場所。クリア後はさらに行ける場所が増えるのだが、その先にあるものは……。
死刑執行所 魔界でアルバートから依頼を受けると攻略可能になる。処刑人三兄弟のコインはここで使う。
雑魚がバンバン即死攻撃をぶっぱしてくる危険地帯。しかしおそらく一番の難関はややこしい暗号の解読だろう。
死体置き場 名前の時点でもう嫌な予感しかしないダンジョン。しかし追加シナリオのラスボスと戦うにはここも攻略必須である。
土葬場なんか目じゃない量の異常な数のゾンビが生息している。そのままゴリ押すのはあまりに無理があるので排除手段が別に必要となる。
王国医療協会 カノン王国誕生に深く関わる施設。魔物の発生を防ぐために防疫が徹底されていたため、戦闘は一切ない。
隠しとアイテムも多いが、おそらく一番重要なのは「記念日」の確認と雪原へ繋がる魔法陣。
王国防衛協会 文字通り王国の防衛を担う中枢だった施設。そのため敵も精強揃いで力押しは難しい。
なんとスニーキングミッションを要求されるダンジョン。狭いマップだが敵の背後を取るための大量の隠し通路・階段が用意されており、一筋縄ではいかない。
カノンズクロン 「Canon's Crown(カノンの王冠)」の異名を取る王城。現在は黒竜トールの生み出した竜人が氾濫している。
多彩なギミックがあり攻略していてとても楽しいダンジョン。追加シナリオラスボスと戦うためには最奥のトールを倒すことが必須事項となる。
魔女の大氷原 追加シナリオから攻略可能。元々は「大平原」と呼ばれていたが、終わりなき吹雪によって現在のように変貌した。
定期的に襲う猛吹雪で無策での探索は困難を極めるが、レド城を攻略すると吹雪が止まるのであまり拘泥しない方がよい。
凍りついたレド城 レドを氷で覆った元凶・魔女メドラの住処。中はマッピングを放棄したくなる位細かく入り組んでいる。
立ち止まらないと刺さるトゲ罠や、時間制限つきの仕掛け扉などギミックも厄介なものが並ぶ。どれだけ隠し通路を見つけられるかが勝負。
ゴリアスの火口 龍を祀る神殿へと通じる大穴。火山帯なので底は大ダメージの溶岩まみれ、降りる道も高速移動する魔物に崩れる床と殺意むき出しの構造。
さながら登山のようにちょっとずつ探索→帰還ポイント作成……を繰り返していく攻略を強いられる。底のボスを倒すかスルーするかはお好みで。
奉龍殿 /
伏龍殿
レド国における竜信仰の基点とされた大神殿。追加シナリオにおける事実上のラストダンジョン。
カノンの柩や古代遺跡がぬるく思えるような複雑さ、難解さ、広大さを誇る本作最難関。普通にやるなら罠軽減魔法は正直必須気味。
少なくともイストワールの「万魔殿」とタメを張れる難易度とボリュームがある。探索には覚悟を決めて頂きたい。
魔界塔 下級悪魔の巣窟。クリア後に開通。ダンジョンと言う程の長さはなく、実質最後の隠しボスと戦うためだけの場所。
実はクリア前でもルクルーペから行けるが、幾つか宝があるくらいで隠しボスとは戦えない。
イシュトールの村 クリア後にある条件を満たすと訪れることができる。古代の黄金時代には首都として栄えていたが、現在はただのさびれた田舎漁村。
敵もいないし、隠し通路もほぼないという本作としては異質極まりない場所。サウンドルームや牢獄の間への直通路がある。
一応こちら側からであればイシュトールの崖との接続を開通させることができるが、正直クリア後なので意味は希薄だろう。


エメルダ:
「…これは『追記・修正のオーブ』です。
 項目に捧げることで、編集の2カラムページが開き、
 ゲストユーザーのまま、編集画面に行くことができます。
 …まずは、追記・修正のオーブをヘッダーの『編集する』に
 捧げてみてください。」


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最終更新:2024年12月21日 16:52

*1 公式サイトでも「小国」と記載されている