登録日: 2018/01/28 Sun 02:50:40
更新日:2024/01/25 Thu 12:38:11
所要時間:約 9 分で読めます
ようこそ、イストワールの世界へ。
そして、あなたの帰還に感謝します。
イストワールとは、t-k作の
RPGツクール2000製
フリーゲーム。
Nepheshelの姉妹作品であるが、実際には「最初は無関係な作者がネフェシエルに影響を受けて作ったが、後にネフェシエル開発スタッフが画像と音楽を提供してバージョンアップした」という複雑な経緯。
そのため、「姉妹作」というイメージで見ると案外似ていない(耐性パズルや大量の隠し扉は似ているが)。
とにかくストーリーと世界観が複雑なことと難易度の高さに定評のある
ゲーム。
しかし、それを乗り越えた時に得られるものは間違いなく数ある
フリーゲームの中でも随一。
物語
今、世界は崩壊の危機に瀕していた。
世界の中心である「館」の主はこの事態に対応するため、世界各地から7人の戦士・英雄・魔導士たちを呼び集めるが、肝心の館主は不在、そして招かれていない「誰か」が紛れ込んでいた。
さらに世界各地の接続も不安定になった今、同調の像なしでは移動もままならなくなっていた。
英雄たちは館の主を探し、この事態を解決すべく行動を開始した…。
システム
大結晶
世界にいくつか存在する貴重なアイテム。
これを使用することで主人公はパワーアップできる。
また、大結晶の細かい破片である「結晶」はこの世界における通貨として使用されている。
なお、個数限定の貴重品だが、
普通に売れるし、粉々に砕いて結晶に変換することも可能(逆は不可)
。
大結晶を粉々にする際の変換個数はプレイごとに異なっているが……?
同調の像
世界にたった4つしかない超貴重なアイテム。
しかし、
やっぱり売却可能
。というか、この
ゲーム
イベントアイテム含めて売れないアイテムがほぼ存在しない上にそれで詰むこともほぼないという絶妙なバランス
である(大抵は何かしら救済措置がある)。
大結晶を使用することで起動させ、登録したメンバーを館の外に連れ出せるようになる。
つまり、仲間キャラを増やせる非常に重要なアイテム。
再登録は不可
なので、そこも含めて誰を仲間にするかは慎重に考えたい。
別に売ってもいいけどさ
なお、本来4つ存在するのは前述の通りだが、そのうち一個は
使用人の少女がストーリー開始前に割ってしまった
ため、
ゲーム中に手に入るのは3個だけである…。
制限時間
この
ゲームではメニューを開いている間などを除き、常に時間が経過している。
さらに前述のように「崩壊が間近に迫っている世界」であるため、
時間が経つごとに世界崩壊が近づいていく
。
その影響はあちこちに基本的に不利な現象となって現れるため、極力無駄のない行動が求められる。
また、エンディングにも影響するため、ベストエンディングを求めるならば意識せざるを得ない。
とはいえ、時間そのものにはそこそこ余裕があるので、寄り道や稼ぎプレイが不可能
というわけではない。時間経過で
ゲームオーバーになることもないし。
むしろ[[トゥルーエンド]]には第二崩壊まで時間を進めるのが必須だったり。
自由度の高さ
ほとんどのエリアにはたどり着くための複数のルートが用意されており、どのルートを選んでも自由となっている。
慣れたプレイヤーが海賊の墓場を完全[[スルー]]するのはお約束。
ネフェシエル譲りのシンボルエンカウント式なので、ある程度の無茶は押し通せるのもこのプレイ方式を助けている。
ちなみに
ゲーム開始直後でもラスト
ダンジョン「万魔殿」に突入可能。まぁ大抵即死するだろうけど…。
周回プレイ
マルチエンド式なので、全てのエンディングを見るためにも周回プレイが推奨される。
周回の際にはその周での行動に応じて様々な特典を得られる。
登場人物
一癖も二癖もある性能のキャラが非常に多い。
館の招待客
主人公
デフォルトネーム「レーベン」。喋らないタイプのありがちな主人公。牛。
しかし、選択肢を見ると意外とドSな側面が垣間見える。
本来館に招待されていなかったはずだが、なぜかどこからともなく紛れ込んでしまった上に、一つだけ残されていた同調の像をうっかり起動させてしまい、世界を担う羽目に。
戦闘能力はバランス型。どの能力も概ねバランスよく成長する。
最大の特徴は自力での習得技がゼロである代わりに、前述の大結晶を使って技を覚えられること。
主人公固有の技も多数あるが、同調の像起動のことも考えると個数に余裕はない。どれから覚えるかは慎重に。
とりあえず、「ポータル」は大変便利なので習得推奨。
その正体はこの世界を作り上げた創造者、
第一世界存在
。作中では「彼」と呼ばれていた人物。
しかし、「彼」は長くこの世界を離れており、彼に会いたいがためにその妻…第二世界存在こと「館主」が起こしたのが今回の世界崩壊であった。
言ってみればこの世界の住人は無責任な作者とそのヤンデレ妻に振り回されていたわけである。
なぜゲーム開始時「あなたの帰還に感謝します」と言われるのかはこの設定を鑑みれば容易に理解できるだろう。
アレク
砂に沈んだ町レサ出身の戦士。彼の町には「アレクサンダー」という名の王子がいたらしいが…?
真面目で誠実な性格。
性能は見た目通りの純戦士型。全キャラクター中最高の重武装が可能で、戦い方もシンプルなので初心者向けのキャラ。
また、防御の性能が他のキャラより高い。
装備している武器に応じて様々な特性を伴った技を繰り出せる。武器に依存するので、どの武器でどの技が使えるかは覚えておきたい。
技は各種状態異常を併発させられるので非常に便利だが、最大MPの乏しさが最大の弱点。
その正体はかつて「館」を作り上げた際に第一世界存在がゼクとダクの兄弟に送った「根源剣」の三本目。
第一世界存在は根源剣を二本に分けて送ろうとしたが、分けようとする力が強すぎたため根源剣は三本に分かれてしまう。
ゼクとダクはこの三本目の剣を巡って醜い争いを繰り広げ仲違いをしてしまったため、それを嘆いた第一世界存在は剣をレサ川に流してしまう。
レサの町に流れ着いた剣はそこでなぜか亡くなったはずのアレクサンダー王子の姿を取り、アレクサンダーとして育てられる。
後に王が亡くなった王妃のためにあまりに巨大すぎる墳墓「生の証」を作成するようになり民を虐げるようになった際は民衆の先頭に立って父を追い詰めるが、この時まで自身が剣であることを知らなかった。
グヴァリフ
仲間の中でも最も異形な外見をした人物。なんと
ドラゴン
である。いきなりドラゴンが仲間になるRPGというのも珍しい。
髭の生えた外見通り、非常に年を経ており、内面も老成している。その豊富な経験と知識からアドバイスを行う。
趣味は食事。
アレクと同じく戦士型で強力防御も使えるが、こちらは素のステータスに優れる代わりにその体格が原因で装備品が限定されるという欠点がある。
基本的に装備品で耐性を補わないと即死するこの
ゲームで、この欠点は終盤になればなるほど響いてくる。
その代わり素の耐性がそこそこ優秀ではあるのだが…。
使用する特技はその見た目通りドラゴンブレスなど。
その正体は第一世界存在と第二世界存在の子供たちの次男、第四世界存在竜王グヴァリフ。「陸と天と海を統べる者」。
この世で最も高い「天帝の高御鞍」にて竜たちと共に世界を守っていたが、兄である魔王ディースに奸計を図られ、竜王の座を影武者に奪われてしまう。
だが、最も守るべきもの……「彼」の真名へとたどり着くための鍵、「彼の鍵」だけは最後まで死守し続けていた。
ジャネット
アルテナ神殿に仕える神官戦士の女性。
蓮っ葉な口調の姉貴キャラで、趣味は酒を飲むこと。
「神官の鍵」という重要アイテムを持っていたが、
食べてしまった
とジョークを飛ばす軽い性格。……が、後にジョークでもなんでもなかったことが明らかになる。
回復系の魔法とそれなりの物理攻撃を両立したバランス型のキャラ。
しかし、直接攻撃だとアレクに劣り、回復力だとセラフィに劣り…
サマルトリアの王子っぽい
だが、装備品はかなり優秀な部類なので、装備とサポート系の魔法で補ってやりたい。
その正体は
アルテナ神そのものであり、同時に第一世界存在と第二世界存在の長女、第五世界存在ワールドイーター
。
神として現れる時の姿がアルテナであるが、本人は神としての仕事は何もしておらず信徒が勝手に崇めていただけとのこと。
第五世界存在としての役割は「東西南北を統べる」ことと
「過去を食らうこと」
。
ちなみに彼女の真の姿は某所で目にすることができるが…
レスター
無口な青年。「夜の領」と呼ばれる
アンデッドの巣窟の領主で、自身もまたヴァンパイアのような存在になり果てている。
意外と面倒見は良いものの、それでもどこか突き放したような態度を崩さない。
他のキャラと比べると非常に特殊仕様が多く組み合わせによっては真価を発揮できないが、能力自体は特に欠点はない。
まず、
回復系の魔法が一切効かない
。このため、ジャネットやセラフィと組み合わせるのは難易度を上げてしまう要因になる。
その代わり、毎ターン体力が
自動回復し、さらに
死亡しても灰になるだけで一定ターンで蘇生する
。そのため長期戦に強い。
また、時折
強い吸血衝動に駆られる
。これで仲間を襲うことはないが、行動不能になってしまうため、計算外の事態を起こしがち。
闇属性に非常に強く、光属性に極端に弱い耐性も特徴的である。
習得する技は状態異常のオンパレード。相手の耐性さえ読めば、封殺も可能な便利さを持つ。
作中でも早い段階で触れられるが、その正体はシェーラ、グレンと共に魔王を討ち果たした三英雄の一人。
魔王から呪いを受けることで人の身ではなくなり、自身から家族を守るために妻と娘は遠くの地に追いやっている。
シェーラ
半透明な女性。幽霊ではないらしいが、実体はない。
「愚者の塔」と呼ばれる魔術師たちの研究所で研究を行っていたが、現在は愚者の塔とその周辺の街「アトランティア」は突然巻き起こった巨大津波に飲み込まれ海の底に沈んでいる。
見た目に反して性格は温厚かつ博識。だが、自分がなぜこんな姿をしているのかについては話したくないらしい。
魔法使い型キャラで肉体能力は非常に貧弱。しかし、幽霊(?)なので物理攻撃には地味に強い。また、生命活動が停止しているためか、レスターほどではないが
回復魔法が効きづらい体質。
全キャラ中屈指の強力な魔法攻撃で特に対雑魚戦に強い。この
ゲームでは雑魚だろうが一戦一戦が非常にキツイので、そこを楽に突破できるのはありがたい。もちろんボス戦でも役に立つ。
だが、耐久力の貧弱さはいかんともしがたいので装備や仲間のサポートで補いたい。
グレン、レスターと共に魔王を討ち果たした三英雄の一人。
その後は「愚者の塔」で研究を続けていたが、議長ノーマンを初めとした愚者の塔の魔術師たちが禁忌とされる不老不死の実験を行おうと画策。
シェーラはそれに一人反対するが聞き入れられることはなく、独房に幽閉される。
肉体を独房に残し、精身体だけを独立させることでかろうじて脱出に成功、その後は魔術「大海嘯」で
自らアトランティアごと全てを海の底に沈めることを決意
。
だが、暴走した不老不死の魔術の効果で今も魔術師たちは愚者の塔の中を徘徊している…。
どうでもいいが、この大海嘯でかろうじて海の上に残った愚者の塔に引っかかったせいで、大海賊グラグングレグスとその妻及び船員たちは命を落とす羽目になった。別にシェーラに悪意のあった話ではないが、海賊たちからしたらいい迷惑である。
肉体は愚者の塔の牢獄に残されていたはずだが、なぜか主人公たちが愚者の塔にたどり着いた際にはどこにもなかった。
その肉体は後に重要な役割を果たすことになる。
葬儀屋
「葬儀屋」を名乗っているのに
一度も葬儀をしたことはない
という謎の男。本名不詳。その呼び名の由来、そして「なぜ葬儀をしたことがないのか?」は終盤で明らかに…。
常ににこやかで底の読めない不審極まりない人物。でも読んでいるのは「ジョークの本」だったりする。そこも含めて異様に怪しい。
最大の特性は「二刀流」。両手に片手持ち武器を一本ずつ持てるという非常に強力な能力であり、攻撃面では他の追随を許さない。
特に状態異常武器を一本ずつ持てるというのがとても強い。
しかし、その代償として盾を捨ててしまっている上、素の耐性も決して優秀な方ではないので
ものすごく打たれ弱い
。
まさに「殺られる前に殺れ」を地で行くキャラ。
上級者向け。
習得する技は「葬儀屋」だけあって「
葬る
」技ばかり。つまり
即死技
が大の得意。
その正体は第六世界存在「任されぬ者」カルナが作った人間。
他の世界存在とは異なり「何も任されなかった」存在であるカルナが自らの存在を証明するために、
自らを葬ることができる人間
として作り上げたのが葬儀屋である。
今まで何人もの葬儀屋がカルナによって作り上げられ、そしてカルナに挑んで散っていった。館に招待された葬儀屋は最新の葬儀屋個体である。
天帝の高御鞍崩落部で一人待つカルナの元に葬儀屋を連れて行くと一騎打ちを挑むことができる。
セラフィ
見た目は天使そのものの図書院司書。他の司書が崩壊に巻き込まれて機能停止する中、辛くも逃れてきた。
眼鏡っ子。しかし、記憶力は怪しい。さらにドジっ子。実にあざとい。
能力はジャネットをさらに魔法寄りにした感じ。しかし、肉弾能力も決して低くはないので殴れなくもない。
全キャラ最高の回復力を持った僧侶型キャラ。全体回復から状態異常回復、蘇生に至るまで回復のエキスパート。
しかし、火力そのものは全キャラ中最弱なので、他のメンバーで補わないとジリ貧になりがち。
だが、その回復力は間違いなく優秀なので初心者向けキャラの一人。
世界の秩序を管制している「図書院」の副院長。つまりその天然キャラに反して、数いる司書たちの中でも一番地位が高い。
規則を絶対のものとする司書でありながら、ただ一人自らの意思でそれを破ることが許されている。
第八世界存在「百の書物を統べる者」図書院長の手で送り出された最後の司書でもある。
彼女の本体がある場所は…。
女の子
館でメイドとして働く少女。趣味はポエム。
主人不在の館の管理を一手に任されているが、ドジっ子。後、「移動に便利だから」と館の床に穴を開けるのも躊躇しない。
仲間には加わらないが……?
その正体は十二悪魔将の一角「闘姫リリア」。第二世界存在に仕える存在でもあり、彼女の企みに疑問を抱きながらも協力していた。
とあるルートから館に帰還すると、侵入者排除モードと化した彼女と戦うことになるが、
真向から戦うと間違いなく悪魔将最強クラス
。
しかし、ここまでイベントを逃していなかった人なら彼女の「弱点」がわかっているはずだ。
館の外の人?たち
ハイダス
各地で出会える語尾に「だす」を付けて喋る商人。この
ゲームにおける貴重なアイテム販売係(そもそも本作にはまともに機能している町がないので…)。
一見ただの便利キャラに見えるが、その発言を繋ぎ合わせると非常に重要な立場にいることがわかる
その正体は第七世界存在「人を導く者」ハイダス。
カルナ以外の世界存在で唯一「統べる者」ではなく、基本的には「見守ること」しかできない存在らしい。
序盤のグヴァリフの発言を合わせて考えると、実は商売を通して主人公に手を貸していた行為は
ハイダスという存在にとってかなり危険
な行動だったようである。
グレン
かつて魔王を倒した『三英雄』の一人。魔王と相打ちになって死亡しているが……?
ゼク&ダク
『館』を作った大工の兄弟。
図書院長
世界の北の端にある『図書院』の院長。
第八世界存在「百の書物を統べる者」。
世界崩壊の際、セラフィと共に時のキセキへと落下してしまう。
そこは時間が遡り続ける不思議な場所で、自身の生まれる前まで遡った院長は遺言を残して消滅してしまうことに…。
カルナ
葬儀屋の関係者。世界崩壊の真実を知っている者の一人。
第六世界存在「任されぬ者」カルナ。他の世界存在が各々の役割を与えられた時に巨大な階段「アマカケル」を築いて遊んでいたために何も任されないことに。
葬儀屋のネタバレ項目で触れたように、「自身が無価値でないこと」を証明するために自分を越えられる被造物を作り上げることを目標とする。
アマカケルのとある場所では彼が他の世界存在を模して築いた石像を見ることができるが、それぞれの石像に寄せられたコメントがコンプレックス丸出しであり、彼の複雑な心境が窺える。
グラフィックはなぜか
RTPの汎用おじさん
。
後、なぜか
即死が有効
。この設定はかなり意味深だが…。
魔王ディース
この世界の『魔王』。かつて創造主に造反し、『三英雄』と呼ばれる者たちに倒された。
今は"万魔殿"に封印されており、世界崩壊の容疑者第一候補。
ビジュアルはRTPの魔王そのまんま。
第三世界存在「一万のつよきものを統べる者」。世界存在たちの長兄でもあるが、グヴァリフのネタバレ項目で触れたようにその内面は邪悪。
だが、今回の世界崩壊に関しては無関係であった模様(このことは「万魔殿の封印が解けていない」という形で早い段階から示唆されている)。
万魔殿最深部で戦うことになるが、メチャクチャ強いので要注意(シナリオ上は倒さなくてもクリアは可能)。
ただ主人公が正体を取り戻していると「勝てるわけないじゃん(意訳)」と戦いを拒否したりする。あくまで『魔王』であり『悪役』であるのかもしれない。
十二悪魔将
いわゆる
中ボス。ただし、通常のストーリー進行上倒さなければならないのは「風の統率者ハスタァ」と「誘惑者ヴェネビア」のみ(ヴェネビアは無視する方法もある)。
倒すことで様々な恩恵が得られるため、こいつらの討伐を目指すプレイヤーも多い。
しかし、彼らには特殊な封印が施されており、
十二体中六体が倒されると残り六体が激烈にパワーアップする
。
そのため、全員攻略を目指すなら倒す順番も極めて重要。
特に戦闘力皆無なあの悪魔将を前半に持ってくると後悔する。
海王クラーケンロード
海賊の墓場でグラグングレグスの斧で封印されている。戦うだけなら序盤からあっさりと挑める。
見た目通り
水属性の技を主体に攻めてくる。また二本の触手を従えている。
通常状態では「普通のRPGにおける強敵」的強さであり、素直に手下である触手から潰して弱点である炎主体に攻めれば、そこまで厄介なギミックは持っていないので比較的与しやすい方。
真版はステータス向上の他、触手が無限蘇生するという厄介な特徴を得ている。ただし、石化で触手を封じて後は本体を集中攻撃すれば通常版とほぼ同じ攻略方法になるので後半に回しても楽な方ではある。
白龍アールジェント
ソルグラントのどこかにいる白いドラゴン。
ドラゴンらしく、氷のブレスを使ってくる。ただ逆に言えば攻撃属性がそちらに偏っているのでその方面の耐性を付ければやりやすい方。
強力な「ヴァイオレットスカイ」は平均レベルが低ければ使わなくなる特徴があるのであえて低レベルで攻略するのも一手。
真版は基本的な攻略方法は変わらないが、耐性を低下する技を使ってくるので耐性でのごり押しが通じない。また、定期的にこの戦闘だけで使える特殊技「シェルター」を掘っておかないと酷い目に遭う。
基本的には前半に回したい悪魔将だが、とあるアイテムの大量蒐集を目指すならそうも言ってられなかったり…。
地の底のヨドミ
大坑道の最深部に眠るドロドロとした正体不明の怪物。
酸や闇をメインに使ってくるが、なぜか聖属性の攻撃も使える。レスターやシェーラには致命傷になりかねないので注意。
この攻撃を使ってくるころのはだいぶ瀕死なので一気に削り切ろう。
真版は7体に分かれて登場。分割したパーツを倒してもすぐに本体が復活させ、本体を先に倒してしまうとパーツが発狂して攻撃が激化するという厄介な仕様だが、復活させたパーツのHPは1なので全体攻撃で倒し続ければ攻撃を封じられる。
シェーラがいるならむしろ後半に回した方が楽かもしれない。
祝福するものセレブレイター
図書院の禁書の中に封じられた天使の姿をした悪魔将。
見た目通り聖属性の攻撃を得意とする。対屍特効の技もあるのでレスターとシェーラを選んでいると非常にキツイ相手。ただセレブレイター自身も闇属性を弱点としているので火力源としてはレスターは優秀。
聖属性の対策さえしっかりしておけばそこまで危険な攻撃はない。何気に封印が効くので封印すればほぼ無力化する。ただし回復してくるのでかけ直しを忘れないように。
真版はトリニティフォースというバリアユニットを展開しているためそのままではダメージを与えられない。トリニティフォースは緑のパーツを攻撃すれば破壊できるが、ダメージを受ける度に位置を変え、全体攻撃すると赤のトリニティフォースが緑を回復するので単体攻撃で地道に減らすしかない。
バリアを剥がした後は、通常版同様封印や恐怖で行動を封じていくのが有効。
誘惑者ヴェネビア
レイブンヒル城で万魔殿に通じる通路を守っているメデューサのような悪魔将。前述のように通常プレイなら倒す必要がある。
そのためか、比較的ステータスは低めで与しやすい相手。主に魅了などの状態異常中心で攻撃してくるので、状態異常対策がどれだけできるかで難易度は変わる。
実は自分自身も魅了や恐怖に弱いため、それらで行動を封じると楽。
真版は装備を順番に解除して耐性を剥がすという恐怖の技「麗しの指先」を使ってくるが、通常版同様に状態異常に弱いのでしっかり足止めしていこう。
炎鬼バルログ
ドワーフの工廠跡の地下のマグマ地帯に陣取っている狼のような悪魔将。
見た目通りの脳筋で、炎攻撃と打撃を中心に攻めてくる。
ステータスは高めだが、脳筋ゆえか暴走など様々な状態異常に耐性がない。同時に出てくる配下の「炎精」が回復サポートをしてくるので、こちらから潰すと楽。
真版はやることは変わらないが攻撃力が2倍近くに跳ね上がっており、連続攻撃を食らうとまず命はない。
とにかく状態異常漬けにして動かさないようにすることと、炎精を確実に潰し続けることが必須。
風の統率者ハスタァ
アマカケルにて天帝の高御鞍に通じる階段を守っている。通常攻略では倒すことが必須の悪魔将だが、ヴェネビアと違い悪魔将全体でもトップクラスの実力者。
名前の通り風属性の攻撃を得意とするほか、回避率が高く計算ミスを起こしがち。また素早さも非常に高い。
通常版は基本的には風対策をしっかりすることと
必殺技の「ディザスター」に付いている状態異常に気を付ければなんとかなるが、
真版は残像やフロートボムなどの配下を無数にばら撒きながら戦ってくる。本体の防御力が跳ね上がっており非常に戦いにくいが、フロートボムを倒せば防御力を半減させられるので極力ボムを潰しながら戦おう。
黒騎士
アルテナ神殿にて笑えるぐらい堂々と佇んでいる。他の悪魔将と異なりまるで身を隠すことを考えていないその姿の通り、非常に手ごわい相手。
斬撃と刺突に耐性を持ち、まともに通る攻撃が打撃ぐらいしかなく、各種状態異常もほぼ完全無効であるため真っ向勝負を余儀なくされる。
特に搦め手を仕掛けてくるわけではないが、単純な技の威力が半端ないという逆にやりづらい相手。
「ロンドオブタナトス」は非常に軽減しづらい「運命属性」という特殊な属性持ちなのでこれを使われるとまず命はない。
真版はやることは変わってないが、ただでさえ強かったのがさらにステータスの暴力を得て暴れ回るので何かしら事情がなければ前半に回したい相手。
採魂のカロン
此岸の辺の隠し通路の奥にいる死神のような悪魔将。見つける難易度はたぶんトップクラス。
見た目通り即死系の攻撃を得意とし、攻撃力も高い厄介な相手だが、実は技の消費MP量が高い割にMPが低いという弱点がある。
そのため、序盤は回復と防御で凌いでカロンが通常攻撃しかしてこなくなってから攻めれば実は楽勝。
真版は回復薬の所持数を削る技を使ってくる他、戦闘開始時に蘇生アイテムを制限するという厄介な能力を持っている。
ただ、それ以外は通常版と同じなので同様に持久戦でMPを削り切ってから攻めるのが得策。
闘姫リリア
最強の悪魔将と言われる二本の槍を持つ女戦士。ただ、現在はどこにいるのか全くの不明。
古月のアヴァリアート
万魔殿最奥部でディースへと通じる道を守る最後の門番。カニのような姿をしている。
地属性や闇属性を使って攻めてくる。配置位置からもわかるようにかなりの強敵で、特にHPを1にする「重力結界」は即座に回復しないと危険。
真版はステータスが上がっている以外は行動パターンはほぼ同じだが、20ターンごとに対策なしだと即死必至のコンボ攻撃を使ってくる。
姿なき声トルバドール
悪魔将の中でも最も弱く最も狡猾な存在。どのような姿をしていて、何をしているのかは謎。
その他
ゼラチナスウォール
みんな大好き巨大
スライム。
そのHPはなんと
999999
。
便利武器「サウザンドヴェイン」を守っているのでなんとかして倒したいが…。
猫
トッティ・モコモコ・コルベティーア。
雪だるま
ぼくは雪だるまだよ。
彼&彼女
「世界存在」と呼ばれるもの。
追記・修正は「彼」の名前を知ってからお願いします。
- 未だに一番大好きなゲーム。キャラクター各々の正体が分かると世界の見え方も変わってきてホント何週もする価値がある -- 名無しさん (2018-01-28 03:16:52)
- 3人パーティだし回復特化のセラフィより柔軟なジャネットの方使ってたわ。仲間増やすと敵も増えるから火力が増えないとつらいのもある -- (2018-01-28 10:32:23)
- 雪だるまって結局正体なんだったんだろうか…… レーベンのこと知ってるっぽかったし…… -- 名無しさん (2018-01-28 12:00:03)
- さすがに真名は書かない方がいいと思うんだけど -- (2018-01-28 13:22:35)
- あと剣の名前が混じっちゃってるような・・・ -- (2018-01-28 13:26:20)
- 2週目以降って確か女の子仲間に出来たよね?あとカラクリ知ってるといきなりラスボスに挑めたり -- 名無しさん (2018-01-28 15:44:06)
- 姿なき声の説明はないのか、まぁ超ネタバレだけど -- 名無しさん (2018-01-29 03:53:47)
- この作品に限ってはこんなところにネタバレを一切書くべきでないと強く思う -- 名無しさん (2018-01-29 05:48:07)
- 「ついに私は自分の詩の中に自分の名を残したのだ」「私は私の物語を作ったのだ!」 これほんとすき -- 名無しさん (2018-01-30 17:55:22)
- だが、それすらも主の筋書き通りに過ぎないのかもしれないと言う物悲しさよ -- 名無しさん (2018-01-30 17:57:22)
- 頭の中に描いた「寝る前の妄想の世界」を放置するとこうなるという恐ろしい教訓 -- 名無しさん (2018-01-30 18:18:12)
- この記事で本作を知って、先ほど1週目クリアしました。建て主さんありがとう -- 名無しさん (2019-04-13 23:21:16)
- 未だに自分の中では最高の作品 -- 名無しさん (2021-07-04 16:18:27)
- 「創られ捨てられた物語」というある意味最もツクールらしい題材はその後『魔王物語物語』や『四月馬鹿達の宴』といったさらなる名作フリゲに継がれていくのだった -- 名無しさん (2021-07-04 22:51:08)
- 昨今フリゲのリメイクの流れがあるからいつかこないかな。 -- 名無しさん (2023-01-10 04:37:40)
最終更新:2024年01月25日 12:38