豆苗

登録日:2021/04/27 (火曜日) 12:00:00
更新日:2022/06/23 Thu 17:51:51
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豆苗とは、エンドウの若菜の事である。

概要

具体的には、エンドウなどの種から発芽させた若菜の事。
後述の通り市販の豆苗を育成させればエンドウ豆の収穫も不可能ではない。
古くは中華料理の高級食材として名を連ねていた時代もあったが、植物工場での栽培が簡易化された事で近年では年中を通して食卓で嗜まれる安価な食材になった。
もやしと並ぶ安価かつボリュームが期待できる野菜でもある。


歴史

えんどう豆の歴史と大きく被ってしまうが、あちらと違うのは古くから貴族などの上級階級者にしか食する事ができなかった。若芽である以上収穫時期が大きく限られ、収穫量も豆と比べ少なったため贅沢品と認識されていったのが理由とされている。
古くは紀元前の南西アジアで栽培され、ツタンカーメンの副葬品として発見されている事からも、その貴重性は窺える。
日本ではエンドウ豆こそ古くから食べられていたが、食品として本格的に登場するのは1970年以降の日中国交回復以降に中華料理が流入してきてから。
当時は高級料理に使用されていたのもあって一般家庭には程遠い食材だったが、1995年に工場内で発芽させ10日前後まで成長させたものを市場へ流通させるようになると一気に庶民的な食材になった。
それから暫くは地味ながら食品店に並ぶ食材だったが、2008年のリーマンショック以降の需要が上昇したらしい。


調理方法

◆生食
ほうれん草などと違ってアクが無くシャキシャキとした食感なので、生のままでもサラダに添えて食べやすい。
ただし2~3度の再収穫の場合は、本体の養分が少なくなっている可能性が高く細菌の繁殖も予想されるので、生食にするなら購入直後が好ましいだろう。

◆炒め物
野菜炒めなどの具材として扱える。
バターソテーとしてホウレン草の代理としても優秀。

◆和え物
もやしナムルよろしく豆苗ナムルとして調理できる。
また和え物としては、塩昆布と併せて作るのが公式サイトでも勧められている。

◆スープ・鍋物
茹でてもアクが出ないので下処理を必要としないメリットがある。
むしろエンドウの甘い香りが良いエッセンスとなるので、スープなどでは玉子と一緒にすると美味しい。

◆デザート
意外かもしれないが、ペースト状にした豆苗はシフォンケーキや餅の餡などに使える。
味の主張もそれほど大きくないので、健康志向の方にはお勧め。


自家栽培

市販で売られている豆苗は根まで付いている事が大半なので、可食部である茎を切り落とした後に残った部分を受け皿などに入れて水に浸して日光に当てると成長する。
水耕栽培で育成可能な事、日ごとに水を換えれば1~2週間程度で再収穫可能なまで成長するので簡単。
ただし、成長するのは根の部分に残った脇芽なので再収穫回数には限度がある事と、その回数に応じて養分が少なくなるので細菌に対する抵抗力が弱くなり成長率が低くなるのは注意すべき。
しっかり栽培すれば豆苗どころかエンドウ豆の収穫が可能なまで育てられるので、チャレンジしてみるのもいいだろう。


色んな作品への出演

様々な作品における貧乏飯の印象付けとして愛されていたモヤシに、再生可能でコスパが高いと評される豆苗にスポットライトを当てた作品が増えつつある。

上京生活録イチジョウ

食卓に彩りを添えるために村上がパプリカを買った事を批判し、安上がりでバリエーションに富む豆苗を一条が採用。
一時は大量の豆苗を栽培していたが、管理ミスでカビが生えてしまい全滅。村上はカビの生えたままでも食べようとしていたが、当然危険なので真似しないように。




追記・修正はエンドウ豆まで成長させてからお願いします。

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最終更新:2022年06月23日 17:51