ネオザルス

登録日:2021/06/15 Tue 14:10:51
更新日:2024/10/31 Thu 10:02:32
所要時間:約 5 分で読めます







これが、私が発見し改良を重ねたハイパークローン怪獣

ネオザルスだ!



ネオザルスとは『ウルトラマンダイナ』に登場した怪獣。

よく間違われやすいが、「ネオザ”ウ”ルス」ではない。*1


【データ】

別名:ハイパークローン怪獣
身長:73メートル
体重:7万5千トン



【概要】

第16話「激闘!怪獣島」に登場。
TPC生物工学研究所のオオトモ博士により造られたザリーナ地帯の怪獣島最強の怪獣。
元はザリーナ地帯の地下で眠っていた無害な怪獣であったが、島を訪れたオオトモ博士により運悪く発見されてしまい、博士が持って来た様々な怪獣の遺伝子を体に移植され、元の姿から変異した異形な怪獣として完成する。

全身の棘と胸の発光体が特徴で、胸から撃ち敵を追尾する「ホーミングビーム」、そして巨大な尻尾と300万馬力以上の怪力が武器。
特にその怪力は、ダイナストロングタイプと互角かそれ以上のパワーを誇る。


スフィア合成獣レイキュバスデスフェイサーらには一歩及ばないが、
トゲトゲで如何にも怪獣然とした分かり易くカッコいいデザイン、単純明快なシンプルな強さ、そしてソフビも発売されたことのある経験もあってか、『ダイナ』怪獣の中では人気や知名度はそこそこ高い。




【活躍】


ネオザルスが完成したら、
まず手始めに生物工学委員会を襲撃させる!
私の研究が正しかった事を証明する為にね!!

拉致して来たハネジローの知的遺伝子を組み込む事により人間の言葉を理解し命令に従う怪獣となるはずだったが、遺伝子を取り込む前にアスカ・シンによる妨害を受けて失敗。
さらにアスカを追うクローンシルバゴンが研究所に迫った為に「研究所を守れ」というコマンドを受け、博士に起動させられクローンシルバゴンと対決させられる。

クローンシルバゴンとの戦闘では体重差のあるシルバゴン相手に300万馬力以上の怪力で互角以上に渡り合い、
尻尾を絡ませての綱引き勝負でシルバゴンに打ち勝ち続くジャイアントスウィングで研究所に投げ飛ばし、ホーミングビームで研究所ごと撃破した。

「研究所を守れ」という命令にもかかわらず、「研究所ごと敵怪獣を撃破」してしまったネオザルス。
案の定次第に博士のコントロールを受け付けなくなって暴走を始めてしまい、とうとう自身を生み出したオオトモ博士すら踏み潰して殺害してしまった。



私は、お前の生みの親だぞぉぉぉぉぉ!?

うわあああああああ!!!


アスカの乗るガッツイーグルα号もホーミングビームで撃ち落とすが、ここでアスカがダイナに変身し対決となる。
持ち前の怪力と尻尾でフラッシュタイプを圧倒し、ダイナも負けじと怪力自慢のストロングタイプにチェンジするが、驚くことにネオザルスはストロングタイプすらも圧倒してしまう。

だがホーミングビームを発射した所ダイナに避けられしまい、自身の尻尾を盾替わりにされ尻尾を切断されて弱体化してしまう。
同じ怪力自慢でも、知的な戦いができるダイナの方が一枚上手だったのだ。

怒って再びホーミングビームを放つがダイナも本邦初公開となるガルネイドボンバー・シューティングバージョンで迎え撃ち、そのまま光線の押し合いに負け胴体に大穴を開けられて爆死した。



オオトモ博士の言う通り、知的遺伝子があればネオザルスはダイナと同じく、人類のヒーローとして活躍していたかもしれない。

……ただし、劇中であっさり暴走してしまった辺り、仮に知性を得たとしても本当に人間の言うことを聞く忠実な怪獣に成り得たのかは怪しいものである。
遅かれ早かれ、ネオザルスの研究に手を出した時点でオオトモ博士に未来は無かったのかもしれない……。

また、ネオザルス自身も人間の科学者の私怨で改造された上に怪獣やウルトラマンと戦わせられることになった挙げ句殺されるとかなりの被害者ではある。



余談

  • 着ぐるみはデキサドルの改造。
    よく観察すると、お腹や太腿などに名残が見受けられる。

  • 鳴き声はラドンの声を早回しにしたもの。
    どちらかと言えば、同じくラドンの声を加工して使っている平成キングギドラの鳴き声に近いか。

  • モデルは『メカゴジラの逆襲』に登場したチタノザウルス
    と『ウルトラマン』に登場したジラース。名前もそうだが、本来無害なのに自分を迫害した学会への復讐を目論む科学者により発見され改造され倒されると末路も同じである。

  • 必殺技のホーミングビームの発射ポーズは、実は後のウルトラマンネクサスの技、コアインパルスと全く同じだったりする。



追記・修正は綱引きで勝ってからお願いします。


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最終更新:2024年10月31日 10:02

*1 実際問題、第39話に登場したオオトモ博士の助手・ヤマザキの履歴書には「ネオザウルス」と誤表記されてしまっている。